シリア軍がイスラーム軍などに攻勢をかけ、ダマスカス郊外県マルジュ・スルターン村一帯で支配地域を拡大(2016年2月29日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハーン・シャイフ・キャンプ一帯で攻撃を行う一方、マルジュ・スルターン村一帯でも進軍を続け、サウジアラビアが後援するイスラーム軍などからなるジハード主義武装集団と交戦し、ファルザート丘に近い農業研究所を制圧した。

クッルナー・シュラカー(2月29日付)によると、シリア軍はまた同地一帯に対する砲撃を通じて、ハラスター・カンタラ村とバイト・ナーイム村を結ぶ街道を遮断したという。

戦闘ではジハード主義武装集団の戦闘員1人が死亡した。

一方、ダマスカス県カーブーン区に近いハラスター高速道路一帯でも発砲があったが、死傷者は出なかった。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ワアル地区で反体制武装集団戦闘員が狙撃され、負傷した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が県南部のタッラフ村一帯を砲撃したが、死傷者は出なかった。

また戦闘機(所属明示せず)がカフルズィーター市の反体制武装集団の拠点を空爆した。

このほか県北部のジャナービラ村をシリア軍が砲撃した。

AFP, February 29, 2016、AP, February 29, 2016、ARA News, February 29, 2016、Champress, February 29, 2016、al-Hayat, March 1, 2016、Iraqi News, February 29, 2016、Kull-na Shuraka’, February 29, 2016、al-Mada Press, February 29, 2016、Naharnet, February 29, 2016、NNA, February 29, 2016、Reuters, February 29, 2016、SANA, February 29, 2016、UPI, February 29, 2016などをもとに作成。

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