シリア駐留ロシア空軍のドゥヴォルニコフ司令官はロシア特殊部隊のシリア領内での活動を初めて認める(2016年3月23日)

シリア駐留ロシア空軍のアレクサンドル・ドゥヴォルニコフ司令官(上級大将)は、『ロシースカヤ・ガゼータ』(3月23日付)に対して、ロシア軍特殊部隊がシリア国内で活動していることを初めて認めた。

ドゥヴォルニコフ司令官によると、特殊部隊は、シリア領内での空爆のための偵察活動を主要な任務としているという。

また、このほかにも、ロシア軍顧問がシリア軍による作戦準備に参加しており、これによってシリア軍は一度に15の戦線で「テロリスト」に対する軍事作戦が可能となっていると付言した。

AP(3月23日付)などが伝えた。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、3月22日に5件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反の内訳はラタキア県4件、ヒムス県1件。

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また、ロシア国防省は、ヴラジミール・プーチン大統領によるシリア駐留ロシア空軍の主力部隊の撤退命令を受け、フマイミーム航空基地からロシア軍将兵160人をイリューシン76機で帰還させるとともに、N-124貨物機1機とMi-35攻撃ヘリコプター3機を帰還させたと発表した。

AFP, March 23, 2016、AP, March 23, 2016、ARA News, March 23, 2016、Champress, March 23, 2016、al-Hayat, March 24, 2016、Iraqi News, March 23, 2016、Kull-na Shuraka’, March 23, 2016、al-Mada Press, March 23, 2016、Naharnet, March 23, 2016、NNA, March 23, 2016、Reuters, March 23, 2016、SANA, March 23, 2016、UPI, March 23, 2016などをもとに作成。

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