ロシア国防省はヒムス県タドムル市一帯での作戦でロシア軍特殊部隊士官1人が死亡したと発表(2016年3月24日)

ロシア国防省は、ヒムス県タドムル市一帯でのシリア・ロシア両軍によるダーイシュ(イスラーム国)掃討作戦に参加していたロシア軍特殊部隊の士官1人が戦死したと発表した。

この士官は、ダーイシュの重要拠点を偵察し、ロシア空軍に報告する任務を負っていたという。

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ロシア国防省はまた、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、3月23日に7件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反の内訳はアレッポ県5件、ラタキア県2件。

うちアレッポ市シャイフ・マクスード地区での停戦違反は、「穏健な反体制派」と目されるスルターン・ムラード旅団による砲撃、ラタキア県での停戦違反は、リヤド最高交渉委員会にも参加するアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動による砲撃だという。

AFP, March 24, 2016、AP, March 24, 2016、ARA News, March 24, 2016、Champress, March 24, 2016、al-Hayat, March 25, 2016、Iraqi News, March 24, 2016、Kull-na Shuraka’, March 24, 2016、al-Mada Press, March 24, 2016、Naharnet, March 24, 2016、NNA, March 24, 2016、Reuters, March 24, 2016、SANA, March 24, 2016、UPI, March 24, 2016などをもとに作成。

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