ダルアー県で南部戦線がダーイシュおよびその協力者の掃討作戦を継続するも、ヤルムーク殉教者旅団はサフム・ジャウラーン村を制圧(2016年3月24日)

ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(3月24日付)によると、「自由シリア軍」がダーイシュ(イスラーム国)に協力しているとされるイスラーム・ムサンナー運動の司令官アリー・アイシャート氏(アブー・フサイン・タッル)を殺害した。

ARA News(3月23日付)によると、ジッリーン村は23日、シャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団の砲撃を受けていた。

またジャースィム市では、同市の軍事評議会がダーイシュおよびイスラーム・ムサンナー運動メンバーの浄化作戦を継続したと発表した。

一方、ダルアー県で活動する南部戦線所属の反体制武装集団18組織は共同声明を出し、同県からダーイシュ(イスラーム国)を浄化するため、ハウラーン法務局傘下に合同作戦司令室を設置したと発表した。

合同作戦司令室に参加したのは、ヤルムーク軍、第1機甲連隊、ハッルージャト・ハウラーン師団、ムウタスィム・ビッラー旅団、ムハージリーン・ワ・アンサール旅団、サラーフッディーン師団、南部タウヒード旅団、カラーマ旅団、スンナ青年師団、ハウラーン・ムジャーヒディーン旅団、堅固な建造物司令室、スンナの獅子師団、ムウタッズ・ビッラー旅団、イスラームの曉師団、二大聖地旅団、南部の嵐旅団、タウヒードの曉師団、ナスルの民連合。

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ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(3月25日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うヤルムーク殉教者旅団がサフム・ジャウラーン村に進攻、「自由シリア軍」やファトフ軍所属武装集団を放逐し、同地を制圧した。

ARA News(3月25日付)によると、ダーイシュが放逐したのは、シャーム自由人イスラーム運動、ウマリー旅団、シャームの民のヌスラ戦線で、いずれもサフム・ジャウラーン村とラジャート高原を支配下に置く「ファトフ軍」の所属組織。

AFP, March 24, 2016、AP, March 24, 2016、ARA News, March 24, 2016、March 25, 2016、Champress, March 24, 2016、al-Hayat, March 25, 2016、Iraqi News, March 24, 2016、Kull-na Shuraka’, March 24, 2016、March 25, 2016、al-Mada Press, March 24, 2016、Naharnet, March 24, 2016、NNA, March 24, 2016、Reuters, March 24, 2016、SANA, March 24, 2016、UPI, March 24, 2016などをもとに作成。

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