米主導の有志連合の爆撃支援を受け、YPG主体のシリア民主軍がダーイシュと交戦、マンビジュ市内バナーウィー地区を制圧(2016年7月24日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合がダーイシュ(イスラーム国)が籠城を続けるマンビジュ市サルブ地区などを空爆、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が市内各所でダーイシュと交戦し、同市のバナーウィー地区を制圧した。

これに対して、ダーイシュはマンビジュ市南西部のウーサジュリー地区、同市北西部のズナガル地区、同市南部のウンム・サラジュ丘一帯でダーイシュと交戦した。

マンビジュ市内およびその周辺での戦闘ではシリア民主軍戦闘員5人、ダーイシュ戦闘員16人が死亡、また女性と子供を含む住民8人も巻き添えとなって死亡したという。

一方、ARA News(7月24日付)によると、ダーイシュは県北部のトルコ国境に近いジャブリーン村などを攻撃した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、マクサル・ヒサーン村一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

また戦闘機(所属明示せず)がスフナ市近郊一帯を空爆した。

一方、SANA(7月24日付)によると、シリア軍がタドムル市東部郊外、アーラーク村一帯のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、マフカル村一帯およびサラミーヤ市東部郊外の石油パイプライン一帯でシリア軍、国防隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦し、シリア軍兵士15人とダーイシュ戦闘員12人が死亡した。

また、ARA News(7月24日付)によると、ダーイシュはサラミーヤ市郊外でシリア軍の戦闘機を撃墜した。

一方、SANA(7月24日付)によると、シリア軍がマフカル村、アブー・ハナーヤー村、アブー・フバイラート村、ヒルバ村、シャマー丘、ティバーラト・ハムラー村一帯でダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

AFP, July 24, 2016、AP, July 24, 2016、ARA News, July 24, 2016、Champress, July 24, 2016、al-Hayat, July 25, 2016、Iraqi News, July 24, 2016、Kull-na Shuraka’, July 24, 2016、al-Mada Press, July 24, 2016、Naharnet, July 24, 2016、NNA, July 24, 2016、Reuters, July 24, 2016、SANA, July 24, 2016、UPI, July 24, 2016などをもとに作成。

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