サウジアラビア、カタール、トルコが支援するイスラーム軍、シャーム自由人イスラーム運動は、ヌスラ戦線のアル=カーイダとの関係解消に歓迎の意を表明(2016年7月28日)

リヤド最高交渉委員会に参加し、サウジアラビアが支援するイスラーム軍はイスラーム・アッルーシュ報道官を通じて声明を出し、シャームの民のヌスラ戦線のアル=カーイダとの関係解消に関して、「シリア国民の利益に資する」「この関係解消がシャーム・ファトフ戦線(ヌスラ戦線)戦闘員が準じてきた軍学に影響を及ぼすものではないと考える」と歓迎の意を示した。

またアッルーシュ報道官は、断絶だけでは「依然不十分」だとしたうえで、「革命発生当初から国民が切望してきたにもかかわらず、各派の統合を阻害する内外の障害がさまざまな側面において存在している」と付言した。

一方、ファトフ軍に参加するアジュナード・シャーム・イスラーム連合は、アブー・ハムザ・ハマウィー総司令官が声明を出し、ヌスラ戦線のアル=カーイダとの関係解消を「ジハードに資する」「良い影響をもたらす措置」とし、それが「各派とシャーム・ファトフ戦線との統合に向けた対話」を促すだろうとの見方を示した。

AFP, July 28, 2016、AP, July 28, 2016、ARA News, July 28, 2016、Champress, July 28, 2016、al-Hayat, July 29, 2016、Iraqi News, July 28, 2016、Kull-na Shuraka’, July 28, 2016、July 29, 2016、al-Mada Press, July 28, 2016、Naharnet, July 28, 2016、NNA, July 28, 2016、Reuters, July 28, 2016、SANA, July 28, 2016、UPI, July 28, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.