シリア政府はヌスラ戦線のアル=カーイダとの関係解消とシャーム・ファトフ戦線への改称を「無駄な試み」と非難する一方、ダーイシュと有志連合による民間人を巻き込んだ攻撃を非難(2016年7月29日)

シリア政府は声明を出し、有志連合と「テロ組織」による民間人、経済・福祉インフラを標的とした攻撃を厳しく非難するとともに、シャームの民のヌスラ戦線のアル=カーイダとの関係解消とシャーム・ファトフ戦線への改称に関して「自らの皮膚を塗り替え…自らの不義と犯罪を消し去ろうとする無駄な試み」で、フランス、米国、英国、トルコ、サウジアラビア、カタールが、さまざまなかたちで「穏健なテロ組織」を支援し続けていることを示すものと指弾した。

声明はまた、外務在外居住者省が国連事務総長と安保理議長宛に書簡を送り、そのなかで、有志連合が28日にアレッポ県ガンドゥーラ村に対して行った空爆と、ダーイシュ(イスラーム国)が29日に行ったブワイル村への攻撃で、民間人45人(うち子供7人)が死亡、50人あまりが負傷したことを報告したと付言した。

SANA(7月29日付)が伝えた。


AFP, July 29, 2016、AP, July 29, 2016、ARA News, July 29, 2016、Champress, July 29, 2016、al-Hayat, July 30, 2016、Iraqi News, July 29, 2016、Kull-na Shuraka’, July 29, 2016、al-Mada Press, July 29, 2016、Naharnet, July 29, 2016、NNA, July 29, 2016、Reuters, July 29, 2016、SANA, July 29, 2016、UPI, July 29, 2016などをもとに作成。

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