米ホワイトハウスのジョシュ・アーネスト報道官は、シャームの民のヌスラ戦線のアル=カーイダとの関係解消とシャーム・ファトフ戦線への改称に関して「その指導者たちには西側諸国に対する攻撃を行う意思が依然あると考える」と述べた。
またジョン・カービー国務省報道官は、「彼らがアル=カーイダとの関係を解消した後も、その活動や目的に変化が生じたと確信できるようないかなる理由も見当たらない…。彼らを依然としてFTO(外国テロ組織)であるとみなす」と述べた。
一方、ジェームズ・クラッパー米国家情報長官は「ヌスラ戦線はシリアのほかの反体制派を統合、動員しようとしている…。ヌスラ戦線がアル=カーイダと分離したかどうかは依然確認の必要がある」と述べた。
さらに、米中央軍司令官のジョゼフ・ヴォーテル大将も「ヌスラ戦線は依然として脅威であり、アル=カーイダとの関係解消を宣言しても、アル=カーイダとの関係はある…。こうした組織は極めて狡猾で、異常なまでに柔軟だ。我々は彼らがさまざまなことをやるということを想定すべきだ」と述べた。
AFP, July 29, 2016、AP, July 29, 2016、ARA News, July 29, 2016、Champress, July 29, 2016、al-Hayat, July 30, 2016、Iraqi News, July 29, 2016、Kull-na Shuraka’, July 29, 2016、al-Mada Press, July 29, 2016、Naharnet, July 29, 2016、NNA, July 29, 2016、Reuters, July 29, 2016、SANA, July 29, 2016、UPI, July 29, 2016などをもとに作成。
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