米軍がシリア軍拠点を爆撃したダイル・ザウル県サルダ山で今度はダーイシュがシリア軍戦闘機を撃墜(2016年9月18日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍のMiG戦闘機が、サルダ山一帯でのダーイシュ(イスラーム国)拠点に対する空爆作戦の最中にダーイシュの攻撃を受けて撃墜され、パイロット1人が死亡した。

シリア軍戦闘機は、17日の米軍によるシリア軍拠点に対する空爆でサルダ山が一時ダーイシュに占拠されたことを受けて、同地に対する空爆を強化していた。

ダーイシュの戦果を宣伝するアアマーク通信は、ダーイシュの攻撃を受けたシリア軍戦闘機1機が墜落したと発表した。

なおSANA(9月18日付)は、シリア軍消息筋の話として、同県でダーイシュに対する戦闘任務についていた戦闘機1機が墜落し、パイロット1人が死亡したと伝えた。

一方、シリア人権監視団によると、ロシア軍によるサルダ山一帯での空爆でダーイシュ戦闘員38人が死亡した。

他方、SANA(9月18日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市郊外のサルダ山一帯、ブガイリーヤ村、ジュナイナ村、ティブニー町でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

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ヒムス県では、SANA(9月18日付)によると、シリア軍がタドムル市東部郊外、スフナ市、シャーイル油田一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

AFP, September 18, 2016、AP, September 18, 2016、ARA News, September 18, 2016、Champress, September 18, 2016、al-Hayat, September 19, 2016、Iraqi News, September 18, 2016、Kull-na Shuraka’, September 18, 2016、al-Mada Press, September 18, 2016、Naharnet, September 18, 2016、NNA, September 18, 2016、Reuters, September 18, 2016、SANA, September 18, 2016、UPI, September 18, 2016などをもとに作成。

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