ロシア軍参謀本部ルドスコイ機動総局長「ロシアが現地で見ているのは、体制派とヌスラ戦線の分裂ではなく、同盟と合同攻撃に向けた準備だ」(2016年9月19日)

ロシア軍参謀本部機動総局のセルゲイ・ルドスコイ局長は、米国・ロシアによる新停戦合意に関して、反体制派側が302回にわたり停戦違反を繰り返したことを明らかにしたうえで、「もはや無意味だ…。米国、そしてその配下にある破壊分子、さらには「穏健な反体制派」として知られる連中は、ジュネーブ合意が定めた約束事を何ら守ろうとはしていない」と批判した。

ルドスコイ局長はまた「もっとも重要なのは、「穏健な反体制派」がシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)と関係を絶っていないということだ…。ロシアは現地で反体制派とヌスラ戦線の分裂を目撃しておらず、両者の同盟、そして合同攻撃に向けた準備を目撃しているのみだ」と付言した。

『ハヤート』(9月20日付)が伝えた。

AFP, September 19, 2016、AP, September 19, 2016、ARA News, September 19, 2016、Champress, September 19, 2016、al-Hayat, September 20, 2016、Iraqi News, September 19, 2016、Kull-na Shuraka’, September 19, 2016、al-Mada Press, September 19, 2016、Naharnet, September 19, 2016、NNA, September 19, 2016、Reuters, September 19, 2016、SANA, September 19, 2016、UPI, September 19, 2016などをもとに作成。

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