アレッポ県では、『ハヤート』(11月1日付)によると、アレッポ市南西部のアサド軍事アカデミー一帯、マンヤーン村一帯で、シャーム・ファトフ戦線が主導するファトフ軍およびアレッポ・ファトフ軍作戦司令室がシリア軍および親政権武装勢力との戦闘を続けた。
また、クッルナー・シュラカー(10月31日付)、ARA News(10月31日付)によると、によると、アレッポ市南部のアズィーザ村、アレッポ市シャイフ・ルトフィー地区一帯でもシリア軍とファトフ軍が交戦した。
一方、SANA(10月31日付)によると、シリア軍がアレッポ市ラーシディーン地区(第4、第5地区)、ヒクマ学校一帯、第1070集合住宅計画地区西部で、シャーム・ファトフ戦線主導のファトフ軍の拠点を空爆した。
これに対して、「米国が穏健な反体制派とみなすテロ組織」は、アレッポ市西部のハムダーニーヤ地区、ハラブ・ジャディーダ地区を砲撃し、女性1人を含む3人が死亡、5人が負傷した。
、なおシリア人権監視団によると、30日以降、ファトフ軍およびアレッポ・ファトフ軍作戦司令室がシリア軍との戦闘で獲得したのはアレッポ市ダーヒヤト・アサド地区内の複数カ所のみで、シリア軍が戦いの「イニシアチブを回復」しつつあるという。
また、28日以降の戦闘(「アレッポ大血戦」)で、反体制武装集団戦闘員72人、シリア軍側兵士・戦闘員61人が死亡したという。
このほか、ファトフ軍は、28日に開始したアレッポ市東部解囲作戦(「アレッポ大血戦」)第1段階(30日に終了宣言)での戦果を発表した。
それによると、過去48時間でファトフ軍は、シリア軍兵士およびシリア人民兵85人、外国人戦闘員30人以上を殺害したという。
AFP, October 31, 2016、AP, October 31, 2016、ARA News, October 31, 2016、Champress, October 31, 2016、al-Hayat, November 1, 2016、Iraqi News, October 31, 2016、Kull-na Shuraka’, October 31, 2016、al-Mada Press, October 31, 2016、Naharnet, October 31, 2016、NNA, October 31, 2016、Reuters, October 31, 2016、SANA, October 31, 2016、UPI, October 31, 2016などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.