アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が親政権武装集団の支援を受け、反体制武装集団(アレッポ・ファトフ軍作戦司令室)支配下のアレッポ市東部のマサーキン・ハナーヌー地区の大部分を制圧した。
また、SANA(11月26日付)は、シリア軍が予備部隊とともに、反体制武装集団が籠城を続けるアレッポ市東部のマサーキン・ハナーヌー地区に対して特殊作戦を敢行し、同地を完全制圧したと伝えた。
クッルナー・シュラカー(11月26日付)によると、シリア軍によるマサーキン・ハナーヌー地区完全制圧により、シリア政府の支配下にあるアレッポ市西部の東端スライマーン・ハラビー地区、サーフール交差点、アルクーブ地区とマサーキン・ハナーヌー地区との距離は1.5キロに縮まった。
シリア人権監視団などによると、シリア軍はまた、ナイラブ地区、カーディー・アスカル地区、カーティルジー地区、シャッアール地区、マルジャ地区、カラム・タッハーン地区、バーブ街道地区、ハイダリーヤ地区、サーフール地区、ヤーキド・アダス村、アウラム・クブラー町、ダマスカス・アレッポ国際幹線道路一帯、マンスーラ村を激しく撃・空爆し、多数が死傷した。
クッルナー・シュラカー(11月26日付)によると、このうちカラム・タッハーン地区に対する空爆はロシア軍によるもので、23人が死亡した。
これに対して、シリア人権監視団などによると、反体制武装集団は、アレッポ市西部のマイダーン地区各所、ザフラー協会地区を砲撃し、複数人が負傷した。
このほか、タッル・カッラーフ村、バヒーラー村で、地雷が爆発し、1人が死亡した。
AFP, November 26, 2016、AP, November 26, 2016、ARA News, November 26, 2016、Champress, November 26, 2016、al-Hayat, November 27, 2016、Iraqi News, November 26, 2016、Kull-na Shuraka’, November 26, 2016、al-Mada Press, November 26, 2016、Naharnet, November 26, 2016、NNA, November 26, 2016、Reuters, November 26, 2016、SANA, November 26, 2016、UPI, November 26, 2016などをもとに作成。
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