アレッポ市東部で反体制武装集団が「人間の盾」として利用してきた住民数十人が、シリア政府支配下のアレッポ市西部に脱出(2016年11月26日)

アレッポ県では、SANA(11月26日付)、ARA News(11月26日付)などによると、反体制武装集団(アレッポ・ファトフ軍作戦司令室)が籠城を続けるアレッポ市東部(ブスターン・カスル地区、サーリヒーン地区)にとどまっていた住民数十人が、3度にわたって同地を脱出、シリア政府支配下のアレッポ市西部に避難し、関係当局に保護された。

住民は、シリア軍がアレッポ市東部からの脱出の安全を確保するなかで避難した。

これに対して、アレッポ市東部で籠城を続ける反体制武装集団は、脱出しようする住民を狙撃・砲撃、3人が死亡、22人が負傷した。

死傷した住民のほとんどは、女性、子供だったという。

シリア、ロシア両政府は、反体制武装集団がアレッポ市東部の住民を「人間の盾」として利用していると批判してきた。

SANA, November 26, 2016

SANA, November 26, 2016

AFP, November 26, 2016、AP, November 26, 2016、ARA News, November 26, 2016、Champress, November 26, 2016、al-Hayat, November 27, 2016、Iraqi News, November 26, 2016、Kull-na Shuraka’, November 26, 2016、al-Mada Press, November 26, 2016、Naharnet, November 26, 2016、NNA, November 26, 2016、Reuters, November 26, 2016、SANA, November 26, 2016、UPI, November 26, 2016などをもとに作成。

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