反体制派はシリア政府、ロジャバ支配下のアレッポ市各所を砲撃し、15人以上が死亡(2016年12月2日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市南東部で籠城を続ける反体制武装集団が、シリア政府支配下のアレッポ市ファイイド地区を砲撃し、女性2人、子供2人を含む7人が死亡した。

また、SANA(12月2日付)によると、反体制武装集団は、アレッポ市ティシュリーン地区、県庁一帯、ムーカーンブー地区、旧メリディアン・ホテル一帯、フルカーン地区、マイサルーン地区、バーブ・ファラジュ地区を砲撃し、4人が死亡、数十人が負傷した。

ティシュリーン地区に対する砲撃では、反体制武装集団支配下のアレッポ市南東部から避難した住民を収容する仮設居住センターが被弾し、12人が負傷したという。

さらに、ARA News(12月2日付)によると、反体制武装集団は、西クルディスタン移行期民政局支配下のアレッポ市シャイフ・マクスード地区に対しても砲撃を加え、5人が死亡した。

SANA, December 2, 2016

SANA, December 2, 2016

一方、ホワイト・ヘルメット(民間防衛隊)は、11月下旬以降のシリア軍によるアレッポ市東部への2,000回に及ぶ空爆、7,000回に及ぶ砲撃で750人以上が死亡、また当局によって200人あまりが逮捕されたと発表した。

AFP, December 2, 2016、AP, December 2, 2016、ARA News, December 2, 2016、Champress, December 2, 2016、al-Hayat, December 3, 2016、Iraqi News, December 2, 2016、Kull-na Shuraka’, December 2, 2016、al-Mada Press, December 2, 2016、Naharnet, December 2, 2016、NNA, December 2, 2016、Reuters, December 2, 2016、SANA, December 2, 2016、UPI, December 2, 2016などをもとに作成。

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