アレッポ市南東部で籠城を続ける反体制武装集団(アレッポ・ファトフ軍作戦司令室所属組織)の一つで米国などの支援を受けるヌールッディーン・ザンキー運動のヤースィル・ユースフ政治局メンバーは、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣が、反体制武装集団のアレッポ市東部からの退去に関してスイスのジュネーブで5日から米国・ロシアの専門家が協議を行うと発表したことを受け、AFP(12月5日付)に対して、退去を拒否すると明言した。
ユースフ氏は「ロシアが示しているアジェンダはシリア北部において革命を根絶するもので、これは実現しないだろう…。ロシアこそアレッポから退去し、またアレッポ、シリアから宗派主義的な民兵を排除すべきだ」と主張した。
一方、ダマスカス郊外県を中心に活動し、サウジアラビアなどの支援を受けるイスラーム軍幹部のアブー・アブドゥッラフマーン・ハマウィー氏も、「アレッポ市東部から革命家は退去しない。ロシア、イランといった占領者たちと、最後の血の一滴まで戦う」と述べた。
AFP, December 5, 2016、AP, December 5, 2016、ARA News, December 5, 2016、Champress, December 5, 2016、al-Hayat, December 6, 2016、Iraqi News, December 5, 2016、Kull-na Shuraka’, December 5, 2016、al-Mada Press, December 5, 2016、Naharnet, December 5, 2016、NNA, December 5, 2016、Reuters, December 5, 2016、SANA, December 5, 2016、UPI, December 5, 2016などをもとに作成。
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