国連総会はシリア国内でのアサド政権などによる人権侵害を非難する決議を採択(2016年12月20日)

国連総会は、シリア国内での人権侵害に関する非難決議を賛成116カ国、反対16カ国、棄権52カ国で採択した。

反対はロシア、中国、イラン、イラク、南アフリカ、北朝鮮、ベラルーシ、シリアなど。

棄権はレバノンなどで、それ以外のアラブ諸国は、欧米諸国などとともに賛成にまわった。

決議は、シリアの反体制派を支援するサウジアラビアとカタールが提案、「樽爆弾」を含むすべての民間人に対する無差別攻撃」、「2011年の平和的抗議行動の開始当初依頼のシリア政府による国民への武力弾圧」、「民間人を飢餓に追い込むこと、学校、病院、礼拝所への攻撃、恣意的処刑」を非難し、シリア政府を筆頭とするすべての当時者に民間人への攻撃停止を求めている。

また「すべての当時者による、塩素ガスを含む有毒化学物質のあらゆる使用」を非難、シリア政府に対して化学兵器の使用に関する国際社会の規制を遵守するよう求めている。

AFP, December 20, 2016、AP, December 20, 2016、ARA News, December 20, 2016、Champress, December 20, 2016、al-Hayat, December 21, 2016、Iraqi News, December 20, 2016、Kull-na Shuraka’, December 20, 2016、al-Mada Press, December 20, 2016、Naharnet, December 20, 2016、NNA, December 20, 2016、Reuters, December 20, 2016、SANA, December 20, 2016、UPI, December 20, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.