ロシア・トルコ仲介によるシリア政府との停戦に合意していたイスラーム軍、シャーム軍団、シャーム戦線、イドリブ自由軍を含む12組織は共同声明を出し、シャーム・ファトフ戦線を含む反体制武装集団へのシリア軍の攻撃継続を停戦違反と断じ、アスタナ会議に向けた協議を中断すると発表(2017年1月2日)

ロシア・トルコ仲介によるシリア政府との停戦に合意していたイスラーム軍、シャーム軍団、シャーム戦線、イドリブ自由軍を含む反体制武装集団12組織は共同声明を出し、シリア政府とその同盟者が「バラダー渓谷、東グータ地方、ハマー県郊外、ダルアー市などで、発砲を続け、(停戦)違反を何度も大きく違反してきた」と非難、「事態の悪化とこうした違反継続を踏まえ、諸派は、停戦が完全に実行されるまで、停戦合意に基づいて予定されていたアスタナでの交渉に関する一切の対話・交渉も中止する」と発表した。

共同声明を発表したのは、イスラーム軍、イッザ軍、スルターン・ムラード師団、ラフマーン軍団、シャームの鷹、イドリブ自由軍、「命じられるまま正しく進め」連合、シャーム軍団、台1沿岸師団、ナスル軍、シャーム戦線、シャームの民戦線。

なお、声明では、12月29日に交わされた停戦合意は「ダーイシュ(イスラーム国)の支配地域を停戦対象から除外するのみ」と主張し、シャーム・ファトフ戦線に対する攻撃は停戦違反にあたるとの立場をとっている。

しかし、ロシア・トルコが仲介し、国連安保理決議第2336号で確認された停戦合意では、ロシアはダーイシュ、シャーム・ファトフ戦線を停戦から除外することを、トルコは国連が定めるテロ組織を除外するとしており、国連安保理のアル=カーイダ制裁委員会のリストにおいてテロ組織と指定されているシャーム・ファトフ戦線(旧シャームの民のヌスラ戦線)は停戦対象から除外されている。

Kull-na Shuraka', January 3, 2017

Kull-na Shuraka’, January 3, 2017

AFP, January 3, 2017、AP, January 3, 2017、ARA News, January 3, 2017、Champress, January 3, 2017、al-Hayat, January 4, 2017、Iraqi News, January 3, 2017、Kull-na Shuraka’, January 3, 2017、al-Mada Press, January 3, 2017、Naharnet, January 3, 2017、NNA, January 3, 2017、Reuters, January 3, 2017、SANA, January 3, 2017、UPI, January 3, 2017などをもとに作成。

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