米主導の有志連合は1月1~2日にかけてラッカ市近郊一帯のほか、シャーム・ファトフ戦線などからなるファトフ軍支配下のイドリブ県への爆撃を実施(2017年1月3日)

米中央軍(CENTCOM)は、1月1~2日の2日間のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

1月1日はシリア、イラク領内のダーイシュ(ダーイシュ)拠点などに対して26回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は17回で、ブーカマール市近郊(1回)、ラッカ市近郊(12回)、アイン・イーサー市近郊(1回)、ダイル・ザウル市近郊(1回)、イドリブ市近郊(2回)に対して攻撃が行われた。

なおイドリブ市近郊での2回の空爆はダーイシュ(イスラーム国)の戦術ユニット(車輌)を標的としていたというが、同地はダーイシュではなく、シャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍支配地域。

また、同地では1月2日未明、無人戦闘機がシャーム・ファトフ戦線の司令官らが乗った車2台を相次いで空爆し、同戦線司令官ら9人が死亡している。

1月2日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して24回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は14回で、ブーカマール市近郊(1回)、シャッダーディー市近郊(4回)、ラッカ市近郊(5回)、アイン・イーサー市近郊(1回)、ダイル・ザウル市近郊(1回)、マンビジュ市近郊(2回)に対して攻撃が行われた。

AFP, January 3, 2017、AP, January 3, 2017、ARA News, January 3, 2017、Champress, January 3, 2017、al-Hayat, January 4, 2017、Iraqi News, January 3, 2017、Kull-na Shuraka’, January 3, 2017、al-Mada Press, January 3, 2017、Naharnet, January 3, 2017、NNA, January 3, 2017、Reuters, January 3, 2017、SANA, January 3, 2017、UPI, January 3, 2017などをもとに作成。

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