ダマスカス郊外県バラダー渓谷で活動する民間団体7組織は共同声明を出し、シリア政府側の停戦交渉責任者であるアフマド・ガドバーン退役少将が何者かに暗殺された事件に関して、反体制武装集団の関与を否定、「ダイル・カーヌーン地区の政府側検問所で、平和的解決へのあらゆる希望を絶とうとする裏切り者の手によって暗殺された」と断じた。
声明ではまた、シリア政府側が停戦を遵守できない状況を踏まえ、カザフスタンの首都アスタナで23日に開幕予定のシリア政府と反体制武装集団の和平協議(アスタナ会議)に向け、トルコの首都アンカラで使節団の人選にあたっている反体制武装集団の代表者らに会議に参加しないよう呼びかけるとともに、トルコ政府に対して停戦違反者に対する責任追及を行うよう求めた。
共同声明を出したのは、バラダー渓谷および周辺地域救援委員会(ガッサーン・ダーラーティー)、バラダー渓谷医療委員会(フサーム・ラジャブ)、バラダー渓谷広報委員会(アリー・ナスルッラー)、バラダー渓谷地元評議会(アフマド・スフバ)、バラダー渓谷民間防衛隊(ホワイト・ヘルメット)(ムハンマド・ディヤーブ)、バラダー慈善機構(タミーム・カーディリー)、バラダー救援機構(ラドワーン・ナスルッラー)。
AFP, January 15, 2017、AP, January 15, 2017、ARA News, January 15, 2017、Champress, January 15, 2017、al-Hayat, January 16, 2017、Iraqi News, January 15, 2017、Kull-na Shuraka’, January 15, 2017、al-Mada Press, January 15, 2017、Naharnet, January 15, 2017、NNA, January 15, 2017、Reuters, January 15, 2017、SANA, January 15, 2017、UPI, January 15, 2017などをもとに作成。
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