スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表は、シリア情勢への対応を協議するための国連安保理会合後の記者会見で、シリア国内の停戦常態に関して、ロシア、トルコ、イランの3カ国が保証国として監視にあたっていることを高く評価、2月8日にカザフスタンの首都アスタナで開催が予定されている停戦実施に関するフォローアップ会合に出席する以降を示した。
デミストゥラ氏はまた、スイスで2月8日に予定されていたジュネーブ4会議に関して、「反体制派が統一使節団の発足発表の準備ができていない」として、2月20日への延期を決定したことを明らかにした。
そのうえで、「反体制派が2月8日までに立場を一つにして(ジュネーブ4会議に)参加する用意ができなければ、可能な限り包括的になるよう私が反体制派の代表団を人選することになろう」と強調した。
**
最高交渉委員会のサーリム・ムスラト報道官は声明を出し「反体制派の使節団を自身で発足させようとする彼(デミストゥラ氏)の決断は受け入れられない」と反論した。
AFP, February 1, 2017、AP, February 1, 2017、ARA News, February 1, 2017、Champress, February 1, 2017、al-Hayat, February 2, 2017、Iraqi News, February 1, 2017、Kull-na Shuraka’, February 1, 2017、al-Mada Press, February 1, 2017、Naharnet, February 1, 2017、NNA, February 1, 2017、Reuters, February 1, 2017、SANA, February 1, 2017、UPI, February 1, 2017などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.