アサド大統領は、シリアを訪問したベルギー連邦議会議員団(フィリプ・ドゥウィンター議員が団長)と首都ダマスカスで会談した。
SANA(2月6日付)によると、会談ではシリア国内情勢および国際情勢の進捗について意見を交わし、議員団は、シリア軍によるアレッポ市制圧以降、多くの欧州諸国がシリア情勢への姿勢を変化させていると指摘し、議員団のシリア訪問が、シリア危機をめぐって欧州で広まっている「嘘」に立ち向かうための世論形成に資したいと述べたという。
これに対して、アサド大統領は、ほとんどの欧州諸国が非現実的な政策を打ち、シリア国民をさまざまなテロで苦しめている組織を支援することで自国民の利益をも損ねており、また西側の一部の政治家が、国益のためでなく選挙での勝利のために活動しており、そのことが現実から乖離した政策の展開につながっていると述べた。
議員団はまた、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣(副首相)とも会談した。
AFP, February 6, 2017、AP, February 6, 2017、ARA News, February 6, 2017、Champress, February 6, 2017、al-Hayat, February 7, 2017、Iraqi News, February 6, 2017、Kull-na Shuraka’, February 6, 2017、al-Mada Press, February 6, 2017、Naharnet, February 6, 2017、NNA, February 6, 2017、Reuters, February 6, 2017、SANA, February 6, 2017、UPI, February 6, 2017などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.