イドリブ県では、シリア人権監視団によると、所属不明の戦闘機複数機が、イドリブ市およびその周辺にあるシャーム解放機構(旧ヌスラ戦線)の拠点複数カ所に対して激しい空爆を加え、26人が死亡した。
死亡した26人のうち、10人が民間人だったという。
この空爆に関して、イドリブ報道センター(EMS、2月7日付)は、ロシア軍による空爆だと断じる一方、オリエント・ニュース(2月7日付)は、ロシア軍と有志連合の合同空爆だと伝えた。
しかし、ロシア国防省は空爆への関与を否定する声明を出した。
なお、バラク・オバマ米政権再末期の1月前半、そしてドナルド・トランプ新政権に移行した1月下旬以降、米主導の有志連合によるシャーム解放機構への空爆(イドリブ県、アレッポ県)が頻発化しており、これまでに戦闘員150人以上が死亡している。
AFP, February 7, 2017、AP, February 7, 2017、ARA News, February 7, 2017、Champress, February 7, 2017、EMC, February 7, 2017、al-Hayat, February 8, 2017、Iraqi News, February 7, 2017、Kull-na Shuraka’, February 7, 2017、al-Mada Press, February 7, 2017、Naharnet, February 7, 2017、NNA, February 7, 2017、Orient News Net, February 7, 2017、Reuters, February 7, 2017、SANA, February 7, 2017、UPI, February 7, 2017などをもとに作成。
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