シリア軍はバーブ市南東部の複数カ村をダーイシュから奪取する一方、ダーイシュはバーブ市のほぼ全域を依然死守(2017年2月14日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、バーブ市南東部郊外一帯で、シリア軍、ヒズブッラーのエリート部隊、ロシア機甲大隊が、ダーイシュ(イスラーム国)と激しく交戦した。

この戦闘で、シリア軍側はマシュラファ村、ビージャーン村およびビージャーン丘一帯、アブー・ジャバール村、マガーラ村を制圧した。

しかし、ARA News(2月14日付)によると、アブー・ジャッバール村はダーイシュにまもなく奪還された。

これに対して、トルコ軍および同軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室は、バーブ市北部入口一帯、および同市西部入口一帯でダーイシュとの戦闘を続けた。

これに関して、トルコのビンアリ・ユルドゥルム首相は「バーブ市は相当程度(反体制武装集団の)支配下に入った」と述べた。

しかし、シリア人権監視団によると、ダーイシュは依然としてバーブ市のほぼ全域を支配下に治めているという。

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ダイル・ザウル県では、SANA(2月14日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市南部郊外のジャフラ村一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

また、ARA News(2月14日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市南部の墓地地区一帯のダーイシュ(イスラーム国)拠点に対する攻撃を激化させた。

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ヒムス県では、SANA(2月14日付)によると、シリア軍が予備部隊とともに、タドムル市郊外のヒヤーン・ガス社一帯、柑橘農園内の学校、診察所一帯をダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末に制圧した。

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ハマー県では、SANA(2月14日付)によると、シリア軍がサラミーヤ市東部のアブー・フバイラート村一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

AFP, February 14, 2017、AP, February 14, 2017、ARA News, February 14, 2017、Champress, February 14, 2017、al-Hayat, February 15, 2017、Iraqi News, February 14, 2017、Kull-na Shuraka’, February 14, 2017、al-Mada Press, February 14, 2017、Naharnet, February 14, 2017、NNA, February 14, 2017、Reuters, February 14, 2017、SANA, February 14, 2017、UPI, February 14, 2017などをもとに作成。

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