スワイダー県で軍事情報局とイラン当局が国防隊解体に向け圧力を強める(2017年8月23日)

クッルナー・シュラカー(8月23日付)は、スワイダー県内で軍事情報局と国防隊との間で対立が激化している、と伝えた。

同サイトによると、対立は、軍事情報局が同県で活動を続けてきた国防隊を解体しようとしていることに起因。

サーミー・アフマドを名乗る活動家によると、スワイダー県には1,000人を超える国防隊員がおり、同県の司令官を務めるラシード・サッルーム氏とイラン当局の合意のもと、彼らにはイランから給与が支払われていた。

だが、最近になってイラン当局は彼らへの給与支払いを停止したという。

アフマド氏によると、資金不足に陥った国防隊は身代金目当ての誘拐拉致といった犯罪に手を染めるようになっているという。

一方、ファイサル・ジブルを名乗る活動家によると、こうした動きと並行するかたちで、軍事情報局のスワイダー県支部は、SNSを通じて国防隊を貶めるようなキャンペーンを今年初め頃から行うようになっているという。

サイード・シャアラーニーを名乗る活動家によると、その結果として、スワイダー県の国防隊はロシアへの依存を強めようとしているという。

AFP, August 23, 2017、AP, August 23, 2017、ARA News, August 23, 2017、Champress, August 23, 2017、al-Hayat, August 24, 2017、Kull-na Shuraka’, August 23, 2017、al-Mada Press, August 23, 2017、Naharnet, August 23, 2017、NNA, August 23, 2017、Reuters, August 23, 2017、SANA, August 23, 2017、UPI, August 23, 2017などをもとに作成。

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