ロシア軍参謀本部のアレクサンドル・ノヴィコフ無人航空機製造開発局長は、ラタキア県フマイミーム航空基地とタルトゥース県ロシア海軍支援拠点に対する6日の無人航空機13機の攻撃に関する調査結果を発表した。
ノヴィコフ局長によると、調査の結果、攻撃に使用された無人航空機を反体制派が自作することは不可能で、「その設計と使用に際しては、無人航空機の製造と運用が可能な複数の国の専門家が参加した」と結論づけた。
ノヴィコフ局長はまた「無人航空機の部品は自由に入手できる」と述べ、米国防総省の見方に同調したものの、「無人航空機の組み立てと使用は、特別な訓練と経験を要する」と強調した。
一方、攻撃に使用された爆発物に関しては、ペンスリットだったと特定、ウクライナなど複数の国が製造記述を有していると付言した。
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ロシアのヴラジミール・プーチン大統領はトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領と電話会談を行い、ラタキア県フマイミーム航空基地とタルトゥース県ロシア海軍支援拠点に対する6日の無人航空機13機の攻撃などについて意見を交わし、トルコがこの攻撃に関与していなかったことを確認したと伝えるとともに、攻撃が「トルコをはじめとする友好国との関係を揺るがそうとする試み」だったとの見方を示した。
これに対して、エルドアン大統領は、イドリブ県とダマスカス郊外県東グータ地方でのシリア軍の攻撃を停止させることが、ソチで予定されているシリア国民対話大会を成功させるために求められいている旨伝えた。
『ハヤート』(1月12日付)が伝えた。
AFP, January 11, 2018、ANHA, January 11, 2018、AP, January 11, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 11, 2018、al-Hayat, January 12, 2018、Reuters, January 11, 2018、SANA, January 11, 2018、UPI, January 11, 2018などをもとに作成。
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