アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月21日付)によると、トルコ軍は、西クルディスタン移行期民政局支配下のアフリーン市一帯にある人民防衛隊および同部隊を主体とするシリア民主軍の拠点に対して153回にわたる越境爆撃・砲撃を行った。
また、『ハヤート』(1月22日付)、ドアン通信(1月21日付)などによると、トルコ軍が地上部隊をシリア領内に侵攻させた。
これに関して、トルコのビンアリ・ユルドゥルム首相は、トルコ軍地上部隊がトルコ領(ハタイ県)のグルババ市一帯から国境を越えてシリアに侵攻したことを明らかにした。
ドゥラル・シャーミーヤによると、トルコ軍の空爆・砲撃による支援を受ける反体制武装集団(自由シリア軍)が、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と激しく交戦、ラージュー村近郊のシャンカール村、アーダ・マーンリー村、バーリー・カウィー村、ブルブル町近郊のックールニー村を制圧した。
シリア人権監視団によると、反体制武装集団は、国境地帯のカルドゥー村、バーリヤー村、ガルバラ村、アーダ・マーンリー村、シャンカール村、ハマーム村一帯で、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と激しく交戦したという。
なお、ANHA(1月21日付)によると、「オリーブの枝」作戦開始を宣言したトルコ軍は、前日に引き続きアフリーン市一帯に対する越境爆撃・砲撃を続け、子供6人と女性1人を含む民間人11人が死亡、子供4人と女性4人を含む16人が負傷した。
なかでも、シーラーワー町近郊のジャルバラ村に対する爆撃では、7人が死亡し、子供6人を含む12人が負傷したという。
こうしたなか、『ハヤート』(1月22日付)によると、シリア領内から発射されたロケット弾3発がハタイ県のレイハンル市に着弾し、1人が死亡、32人が負傷した。
一方、マーリア市では、シリア民主軍3人が、トルコ軍の支援を受ける反体制武装集団に投降、シリア・ムスリム同胞団系のシャーム軍団がその写真を公開した。
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西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のアフリーン地区司令官を務めるマフムード・バルフダーン氏は、スターク・テレビ(1月21日付)に大使、「我々はトルコの占領に対抗するための革命的な戦闘を開始した」と述べ、徹底抗戦の構えを示した。
また、シリア民主軍総司令部は声明を出し、アレッポ県アフリーン市一帯に対するトルコ軍の越境爆撃・砲撃と、トルコ軍の支援を受ける「傭兵」の攻撃に抗戦し、同地一帯の占領をめざすその試みを挫いたと発表した。
声明によると、トルコ軍の支援を受ける「傭兵」は、アフリーン市近郊の国境地帯に侵攻し、複数カ村を占領しようとしたが、シリア民主軍がラージュー町に近いアドマー村、シャーディヤー村、スーキー村、ブルブル町に近いシャンキーリー村の拠点一帯で大規模な反攻作戦を行い、これを撃退した。
AFP, January 21, 2018、ANHA, January 21, 2018、AP, January 21, 2018、Dogan Haber Ajansi, January 21, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 21, 2018、al-Hayat, January 22, 2018、Reuters, January 21, 2018、SANA, January 21, 2018、Sterk TV, January 21, 2018、UPI, January 21, 2018などをもとに作成。
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