シャーム解放機構幹部のサウジ人説教師はロジャヴァを「無神論者の共産党」と非難(2018年1月23日)

シャーム解放機構幹部メンバーの一人でサウジアラビア人説教師のアウドゥッラー・ムハイスィニー氏は自身のテレグラムのアカウントを通じてコメントを連投、そのなかでトルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が開始した「オリーブの枝」作戦に関して、クルド民族主義とクルディスタン労働者党(PKK)を区別するべきだと主張した。

ムハイスィニー氏は、「トルコ人、アラブ人と同じく、偉大なる民族であるクルド人と、共産党のような「無神論のPKK(クルディスタン労働者党)」を混同する者がおり、なかには「無神論のクルド人」などと言う者もいる。だが、これは誤った言い方で、クルド人は、アラブ人やトルコ人などと同じく、義しい者と悪しき者の両方からなる民族なのだ…。スンナ派のクルド人は我々の同胞であることを知るには…、パレスチナを征服したサラーフッディーン・アイユービーを思い起こすだけで十分だろう…。また現代に関して言うと、シリア革命に対する彼らの優れた姿勢を見ればだけで十分だろう…。しかし、(西クルディスタン移行期民政局を主導する)民主統一党(PYD)やPKKは、無神論者の共産党で…、シャームの革命を生き埋めにしようとしている」と述べた。

 

al-Durar al-Shamiya, January 23, 2018

al-Durar al-Shamiya, January 23, 2018

AFP, January 23, 2018、ANHA, January 23, 2018、AP, January 23, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 23, 2018、al-Hayat, January 24, 2018、Reuters, January 23, 2018、SANA, January 23, 2018、UPI, January 23, 2018などをもとに作成。

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