国民解放運動(自由シリア軍)幹部は米国によるシャーム解放機構のテロ組織指定に異議を唱える(2018年6月2日)

国民解放運動(自由シリア軍)の司令官を務めるファーティフ・ハッスーン大佐は、米国務省がシャーム解放機構をシャームの民のヌスラ戦線(イラク・アル=カーイダ)の別名として外国テロ組織(FTO)、特別指定グローバルテロ組織(SDGT)に追加指定したことに関して、Elaph(6月2日付)に対して、異議を唱えた。

ハッスーン大佐は「スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表はシャームの民のヌスラ戦線をアル=カーイダから切り離し、組織を解体し、テロのブラックリストに記載されている司令部を切り離し、政治プロセスに参入する、というヴィジョンを示した。しかし、それは革命全体に悪い結果をもたらそうとするものだった…。この組織(シャーム解放機構)を(テロ組織に)分類する諸外国は何が求められているかを明示すべきだ…。それはテロのブラックリストからこの組織を削除することだ」と述べた。

al-Durar al-Shamiya, June 2, 2019

AFP, June 2, 2018、ANHA, June 2, 2018、AP, June 2, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 2, 2018、Elaph, June 2, 2018、al-Hayat, June 3, 2018、Reuters, June 2, 2018、SANA, June 2, 2018、UPI, June 2, 2018などをもとに作成。

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