ハウラーン自由人連合(自由シリア軍)はシリア南部の反体制派支配地域への処遇をめぐる米国、ロシア、ヨルダン、イランの合意を拒否する書簡を回付(2018年6月3日)

シリア南部で活動を続けるハウラーン自由人連合は、同地での停戦の保障国(ロシア、米国、ヨルダン)に対して、10項目からなる書簡を回付したことを明らかにし、その内容を公式インターネット(http://www.horanfree.com/)を通じて公開した。

書簡では、①シリア軍およびその支援を受ける民兵の「解放区」への進駐をいかなるかたちでも受諾せず、同地の反体制武装集団は戦闘を選択すること、②ロシア憲兵隊の監視所の「解放区」への設置を拒否すること、③イランの民兵の撤退の日程を確定すること、④ナスィーブ国境通行所解放を拒否すること、⑤「革命家」と家族の強制移住を拒否すること、⑥政治プロセスを加速させること、⑥シリア政府はすべての逮捕者を釈放すること、などが求められている。

AFP, June 3, 2018、ANHA, June 3, 2018、AP, June 3, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 3, 2018、al-Hayat, June 4, 2018、Reuters, June 3, 2018、SANA, June 3, 2018、UPI, June 3, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.