英空軍は6月下旬、米主導の有志連合が占領下に置くタンフ国境通行所一帯でシリア軍を爆撃(2018年7月1日)

英日刊紙『タイムズ』(7月1日付)は、英空軍が6月末にシリア政府を支援する民兵に爆撃を行っていたと伝えた。

同紙によると、英空軍は、シリア南部の砂漠地帯(ヒムス県タンフ国境通行所一帯)での英国の教練基地近くで戦闘が発生したのを受けて、シリア政府を支援する民兵を爆撃したという。

なお爆撃のきっかけとなった戦闘では、シリア軍士官1人が死亡、兵士7人が負傷したという。

これに関して、英国防省は声明を出し、この地域で6月21日に有志連合が攻撃を受けたとしたうえで、ダーイシュ(イスラーム国)が攻撃を行ったとは考えていないとの見方を示した。

またこの攻撃を受けて、英空軍は自衛措置として同地をミサイル攻撃したと付言した。

AFP, July 1, 2018、ANHA, July 1, 2018、AP, July 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 1, 2018、al-Hayat, July 2, 2018、Reuters, July 1, 2018、SANA, July 1, 2018、The Times, July 1, 2018、UPI, July 1, 2018などをもとに作成。

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