YPG主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会幹部は米軍部隊の残留を歓迎(2019年2月22日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会の議長評議会のスィハーヌーク・ディーブー氏は、ドナルド・トランプ米政権が昨年12月のシリア駐留米軍の完全撤退決定を撤回し、部隊約200人の残留を決定したことに関して、『ハヤート』(2月23日付)の取材に対して「米軍兵士200人が平和維持軍としてユーフラテス川以東地域に残留することは、この地域が混乱と衝突に陥るのを回避するなくてはならない措置だ」と高く評価した。

ディーブー氏は「この重要な措置は、シリア危機の真の突破口を作り出すのに役立つだろう…。米政権の決定は、「テロとの戦い」を行う米主導の有志連合の活動を、テロ撲滅という任務から、シリア民主軍が実現した治安と平和を支えるものへと変化するために行われている」と付言した。

AFP, February 22, 2019、ANHA, February 22, 2019、AP, February 22, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 22, 2019、al-Hayat, February 23, 2019、Reuters, February 22, 2019、SANA, February 22, 2019、UPI, February 22, 2019などをもとに作成。

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