2011年5月26日のシリア情勢

シリア政府の動き

アサド大統領が25人の青年からなる使節団と会談し、開発、対話などにおける青年の役割などについて4時間にわたって意見を交換した。

『ハヤート』(5月27日付)が伝えた。

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SANA(5月26日付)によると、バアス党タルトゥース支部のハサン・シャアバーン書記長と、アーティフ・ナッダーフ同県知事が、バーニヤース市の宗教・社会・人民諸集団と会談し、「挙国一致強化を通じた市民の要求、同市の生活の正常化」について協議した。

会談では「漁の認可、失業者への就労機会の保障、市民と関係機関の協力を通じた様々なかたちの汚職の撲滅など、福祉、社会に関する一連の問題」が取り上げられたという。

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AKI(5月26日付)は複数の反体制筋の情報として、アサド大統領が2週間前に発足した対話委員会が解体されたと伝えた。

委員会は、ファールーク・シャルア副大統領、ナジャーフ・アッタール副大統領、ブサイナ・シャアバーン大統領府政治情報補佐官、ムハンマド・ナースィーフ副大統領付顧問からなっていたという。

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クッルナー・シュラカー(5月26日付)は、法令第49号(2011年4月7日公布)に従って国籍取得申請したハサカ県の外国人(クルド人)の数が32,000人にしかおらず、うち実際に国籍を取得できたのも1,007人に過ぎないと批判的に報じた。

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『ハヤート』(5月27日付)によると、アラブ青年連合事務局は、ダマスカス県アブー・ルンマーナ地区のEU代表部前で抗議デモを行い、対シリア制裁を拒否し、欧米諸国による内政干渉を非難した。

またマッザ区の独立広場前には数十人が集まり「シリア内政への欧米の干渉とシリアを貶めるような情報のねつ造」に抗議した。

国内の暴力

シリア軍消息筋は「治安部隊の偵察隊が朝、ヒムス市にあるガジャル村分岐近くで武装テロ集団による要撃に遭い、3人の偵察要員が殉職した」と発表した。

同消息筋は「警察・治安部隊は、市民の生活と安全、祖国の治安と安定を標的とするこのテロ集団を追跡中であり、彼らを逮捕し、法廷に立たせる」と述べた。

SANA(5月26日付)が報じた。

諸外国の動き

トルコのアフメト・ダウトオール外務大臣は、シリア情勢に関して、9週間続く政治的危機を終わらせたいのなら、アサド政権は「ショック療法」として改革を実施しなければならないと述べた。

AFP, May 26, 2011、Akhbar al-Sharq, May 26, 2011、al-Hayat, May 27, 2011、Kull-na Shuraka’, May 26, 2011、Naharnet, May 26, 2011、Reuters, May 26, 2011、SANA, May 26, 2011などをもとに作成。

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