反体制派は有毒ガスを装填した砲弾でハマー県北部の2カ村を砲撃、21人が病院に搬送される(2019年3月23日)

ハマー県では、SANA(3月23日付)によると、反体制武装集団が県北部のラスィーフ村とアズィーズィーヤ村に対して、有毒ガスを装填した砲弾で砲撃を行い、住民21人が呼吸困難、炎症などを訴えて、スカイラビーヤ市にある国立病院に搬送された。

これに対して、シリア軍がナシャーマ村一帯のシャーム解放機構の拠点を砲撃した。

シリア軍はまた、カルアト・マディーク町からカリーム村方面に潜入しようとした反体制武装集団を迎撃した。

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ヒムス県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月23日付)によると、空軍情報部がシリア政府との和解に応じたタウヒード軍の元総司令官マンハル・スルーフ・アッラーブ氏に暴行を加え、拘束した。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(3月24日付)によると、空軍情報部は、2018年半ばにシリア政府との和解に応じたタウヒード軍のメンバー約300人に対してロシア当局(ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部)が発効したIDを没収した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を13件(ラタキア県10件、ハマー県3件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を15件(アレッポ県3件、ハマー県5件、イドリブ県6件、ラタキア県1件)確認した。

AFP, March 23, 2019、ANHA, March 23, 2019、AP, March 23, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 23, 2019、March 24, 2019、al-Hayat, March 24, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 23, 2019、Reuters, March 23, 2019、SANA, March 23, 2019、UPI, March 23, 2019などをもとに作成。

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