ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(3月28日付)を公開し、3月27日に難民903人が新たに帰国したと発表した。
このうちレバノンから帰国したのは214人(うち女性64人、子供109人)、ヨルダンから帰国したのは689人(うち女性207人、子供351人)。
これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は170,741人となった。
内訳は、レバノンからの帰国者61,913人(うち女性18,705人、子ども31,496人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者108,828人(うち女性32,674人、子ども55,490人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。
また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 400,021人(うち女性120,047人、子供203,908人)となった。
なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,673,308人(うち女性2,002,592人、子供3,404,407人)。
一方、国内避難民62人が新たに帰宅した。
うち東グータ地方に帰宅したのは34人(うち女性11人、子供15人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは28人(うち女性14人、子供8人)、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは0人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。
これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は14,657人(うち女性4,975人、子供6,336人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,283,253人(うち女性387,534人、子供650,102人)となった。
Ministry of Defence of the Russian Federation, March 28, 2019をもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.