ロシアのラヴロフ外務大臣がポンペオ米国務長官と会談(2019年5月14日)

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、モスクワを訪問したマイク・ポンペオ米国務長官と会談、シリア情勢、イラン情勢などについて意見を交わした。

会談後の記者会見で、ラブロフ外務大臣は、シリア情勢に関して、国連安保理決議第2254号を完全履行し、シリアの主権尊重と領土保全、テロ根絶を実現することで、難民帰還、人道問題の解決、そして紛争解決に向けた政治プロセスを推進する必要があると改めて強調した。

ポンペオ国務長官も「シリアでとるべき方法、我々は行い得ることをめぐる会談は極めて建設的だった…。我々には、政治的解決に向けていかに前進するかをめぐって、一連の共通利害がある。国連安保理決議第2254号とかかわりのある政治プロセスは中断してしまっている…。だが、米国とロシアはこの停滞を克服するためにともに行動できると考えている」と述べた。

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ロシア国防省は声明を出し、セルゲイ・ショイグ国防大臣がトルコのフルシ・アカル国防大臣と電話会談を行い、イドリブ県の情勢への対応について協議したことを明らかにした。

AFP, May 14, 2019、ANHA, May 14, 2019、AP, May 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, May 14, 2019、al-Hayat, May 15, 2019、Reuters, May 14, 2019、SANA, May 14, 2019、SOHR, May 15, 2019、UPI, May 14, 2019などをもとに作成。

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