ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから405人、ヨルダンから540人の難民が帰国、避難民384人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者370人)が帰宅(2019年5月23日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(5月23日付)を公開し、5月22日に難民945人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは405人(うち女性122人、子供207人)、ヨルダンから帰国したのは540人(うち女性162人、子供275人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は231,883人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者81,112人(うち女性24,360人、子ども41,286人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者150,771人(うち女性45,261人、子ども76,881人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 461,163人(うち女性120,047人、子供203,908人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,659,752人(うち女性1,997,926人、子供3,396,474人)。

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一方、国内避難民384人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは7人(うち女性3人、子供1人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは7人(うち女性1人、子供3人)、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは370人(うち女性102人、女性168人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は30,175人(うち女性5,190人、子供6,546人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,298,771人(うち女性392,013人、子供657,621人)となった。

なお、グラーブ山通行所を経由して帰還した370人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は370人だった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, May 23, 2019をもとに作成。

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