トランプ大統領「シリア民主軍支配地域へのトルコの侵攻を食い止めた」:エルドアン大統領「シリアでテロ組織を支援している同盟国がある」(2019年6月30日)

ドナルド・トランプ米大統領は、G20に出席するために訪問中の大阪で、シリア情勢について、トルコによるシリア北東部への侵攻を止めさせたと発表した。

トランプ大統領によると「米国は、(人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の支配下にあるユーフラテス川東岸の国境地帯全域を制圧しようとしたトルコの軍事作戦を止めさせた」、「トルコはクルド人を攻撃する用意があったが、私が介入し、トルコの大統領にそうするのを止めさせた」という。

トランプ大統領によると「レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領はシリア北東部のクルド人を殲滅しようとしていたが、そのようなことはできないと彼に伝え、彼はそうしたことを行わなかった」のだという。

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これに対して、大阪に滞在中のエルドアン大統領は記者会見で「トルコの同盟国の一部がシリア国内でのテロ攻撃を支援している」と述べ、米国を暗に批判した。

エルドアン大統領は「我々の同盟国の一部が、民族浄化、住民の強制退去などといった行為を犯してきたクルディスタン労働者党(PKK)、人民防衛隊(YPG)といったグループを支援している…。深刻な問題、深刻な矛盾だ」と述べた。

AFP, June 30, 2019、ANHA, June 30, 2019、AP, June 30, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 30, 2019、al-Hayat, July 1, 2019、Reuters, June 30, 2019、SANA, June 30, 2019、SOHR, June 30, 2019、UPI, June 30, 2019などをもとに作成。

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