『ワシントン・ポスト』(8月6日付)は、ロシアが、シリア北東部へのトルコ軍の侵攻を阻止するため、同地を実効支配する北・東シリア自治局の武装部隊である人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に取引を持ちかけていると伝え、その内容を明らかにした。
同紙によると、北・東シリア自治局を主導するクルド民族主義組織の民主統一党(PYD)幹部アルダール・ハリール氏はこの件に関して「ロシアは、我々が米国を国外に排除するという取引を行ったうえで、トルコの進軍を止めると提案している…。だが、我々は「どうやって米国を追放するのか、我々がここに米国を連れてきたわけでもないのに」と応えた」と述べたという。
AFP, August 6, 2019、ANHA, August 6, 2019、AP, August 6, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 6, 2019、Reuters, August 6, 2019、SANA, August 6, 2019、SOHR, August 6, 2019、UPI, August 6, 2019、The Washington Post, August 6, 2019などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.