ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(8月11日付)を公開し、8月10日に難民2,095人が新たに帰国したと発表した。
このうちレバノンから帰国したのは475人(うち女性143人、子供242人)、ヨルダンから帰国したのは1,620人(うち女性486人、子供826人)。
これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は351,281人となった。
内訳は、レバノンからの帰国者111,814人(うち女性33,700人、子ども56,950人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者239,467人(うち女性71,872人、子ども122,116人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。
また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 580,561人(うち女性174,230人、子供295,988人)となった。
なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,637,757人(うち女性1,991,327人、子供3,385,256人)。
**
一方、国内避難民4人が新たに帰宅した。
うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは4人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。
これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は44,740人(うち女性14,413人、子供20,398人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,303,805人(うち女性393,475人、子供659,944人)となった。
なお、グラーブ山通行所を経由して帰還した4人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。
Ministry of Defence of the Russian Federation, August 11, 2019をもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.