イスラエルによる越境空爆に関して各反体制派勢力あるいは反体制寄りの諸国家さえもこれに批判的な立場を表明、シリア高官「我々は待つことなるが、報復する」(2013年5月6日)

国内の暴力

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、カダム区、カーブーン区が軍の砲撃・空爆を受け、複数名が負傷した。

一方、SANA(5月6日付)によると、ジャウバル区、カーブーン区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ムウダミーヤト・シャーム市、ハジャル・アスワド市が軍の砲撃を受け、女性2人が死亡した。

一方、SANA(5月6日付)によると、ザマルカー町、ドゥーマー市、ハラスター市、ダーライヤー市、アドラー市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

アシュラフィーヤ・サフナーヤー市では、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、市民1人が死亡した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ヌアイマ村が軍の砲撃を受け、ダルアー市では軍が摘発逮捕を行った。

一方、SANA(5月6日付)によると、ヒルバト・ガザーラ町付近で武装集団どうしが交戦し、ラーヤート・ハック大隊を名乗る組織の戦闘員らが死傷した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タルビーサ市、クサイル市、ラスタン市などで、軍と反体制武装集団が交戦し、軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(5月6日付)によると、軍がハウラ・シャリーア法廷のメンバー複数を殲滅した。

またヒムス市ワーディー・サーイフ地区、バーブ・フード地区、ウユーン・シャアラ村、ウザイル村、ザアフラーニーヤ村、サッルーミーヤ村郊外、ラフムーニーヤ村、アッシュー・ウルード村、クサイル市、アイン・ダナーニール市、ラスタン市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハマー市アレッポ街道地区で軍と反体制武装集団が交戦、またサワーイク地区で軍が摘発逮捕を行った。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ハーッス村などが軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(5月6日付)によると、アブー・ズフール航空基地周辺、アイン・バーリダ村、アイン・スーダ村、タフタナーズ市、サルミーン市、ナイラブ村、ビンニシュ市、マアッラトミスリーン市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団が軍のヘリコプターを撃墜する一方、軍は反体制武装集団によって大部分が占拠されたマンナグ航空基地を空爆し、ヘリコプター3機を破壊した。

また反体制武装集団が「シーア派住民が多く住む」ヌッブル市、ザフラー町を砲撃する一方、軍はサフィーラ市などを砲撃した。

一方、SANA(5月6日付)によると、ムスリミーヤ村、ヒーラーン村、マンナグ村、アルカミーヤ村、アレッポ市ライラムーン地区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ラッカ市に軍が空爆を行った。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市でアブー・バクル・スィッディーク大隊連合が第137旅団基地を離陸した軍のヘリコプターを撃墜し、士官2人を含む兵士8人を殺害した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ジャブラ市の北部に位置するブスターン・バーシャー村およびその周辺に迫撃砲弾複数発が着弾した。

同監視団によると、この攻撃は、タルトゥース県バイダー町とバーニヤース市ラアス・ナブア地区での「虐殺」への報復だという。

一方、SANA(5月6日付)によると、サルマー町、タルティヤーフ村、カフルダブラ村、ドゥッラ村、ブルジュ・アフラーシュ村などで、軍が反体制武装集団のアジトを攻撃、サウジ人、ヨルダン人など外国人戦闘員らを殺傷、武器弾薬を破壊・押収した。

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ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(5月6日付)によると、タッル・ハミース市が軍ヘリコプターの空爆を受けた。

シリア政府の動き

シリア高官は、AFP(5月6日付)に対して、「シリアはイスラエルの攻撃に報復するが、実行のタイミングを選ぶだろう…。すぐには行われない。なぜならイスラエルは警戒態勢にあるからだ…。我々は待つことなるが、報復する」と述べた。

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Facebook, May 6, 2013
Facebook, May 6, 2013

ダムプレス(5月7日付)などは、殉教者記念日(5月6日)に合わせて、アサド大統領とアスマー・アフラス夫人が殉教者の子息が通う学校を慰問したと報じ、その映像を公開した。

学校の所在地は不明。

http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=nx7i1YJ0esk

反体制勢力の動き

民主的変革諸勢力国民調整委員会は声明を出し、イスラエル軍によるシリアへの越境攻撃を「シリアとパレスチナの土地を占領する敵だけでなく、あらゆる敵による我らが国への攻撃を非難する」としたうえで、「シリアにおける民主化のための交渉を通じた関係正常化への道を開く…すべての外交的・政治的努力を支持する」と表明した。

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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、イスラエル軍によるシリアへの越境空爆に関して、シリア軍弱体化の責任のすべてはアサド政権にあると非難する一方、タルトゥース県バイダー町などでの軍の「虐殺」と時を一にするかたちで行われた空爆を「疑惑の目」を持って見ていると指摘、空爆によってアサド政権による「虐殺」が激化すると警鐘を鳴らした。

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シリア国民評議会のブルハーン・ガルユーン元事務局長は声明を出し、イスラエル軍によるシリアへの越境空爆に関して、「シリア国民が敵に対する統合を回復する好機」としたうえで、「政府軍に与している過ちを犯したすべてのシリア人に発砲を停止し、同胞の殺戮をやめ、人民の側に加わり、内外の敵に対抗して自衛する」よう呼びかけた。

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シャーム自由人大隊は声明を出し、シャームの民のヌスラ戦線の指導者どうしの対立が「国内および地域に及ぼす影響」を注視しているとしたうえで、同戦線に対して「アサド政権という敵を追いやるための戦いに努力を一つにして注ぎ込む」よう呼びかけた。

なお『ハヤート』(5月7日付)によると、シャーム自由人大隊はシリア・イスラーム戦線を主導する。

シリア・イスラーム戦線は10以上の武装集団、約15,000人の戦闘員を擁し、シリア・イスラーム解放戦線に次ぐ国内第2の武装集団。

これに対して、シャームの民のヌスラ戦線は約6,000人の戦闘員を擁し、自由シリア軍参謀委員会(駐トルコ)は40,000~50,000人の戦闘員を統括しているとされる。

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クッルナー・シュラカー(5月6日付)によると、自由シリア軍参謀委員会政治広報調整官のルワイユ・ミクダードは、自由シリア軍メンバーを名乗るハサン・ラストワーニーなる人物が、イスラエル軍によるシリアへの越境空爆に関して、イスラエル・テレビで、自由シリア軍の志気高揚を促したこととに謝意を示したことに関して、この人物が自由シリア軍とは無関係で、おそらくムハーバラートの工作員だと断じた。

レバノンの動き

進歩社会主義党のワリード・ジュンブラート党首は、『アンバー』(5月6日付)に対して、イスラエル軍によるシリアへの越境攻撃が「イスラエルと反体制勢力が協力しているという口実をシリア政府に与える」としつつ、また「シリア政府への姿勢がどのようなものであれ、イスラエルの攻撃は正当化できない」と非難した。

諸外国の動き

国連人権理事会の国際独立調査委員会のカルラ・デル・ポンテ調査官は、スイスのイタリア語放送のインタビューで「入手した証拠に基づくと、反体制武装勢力がサリン・ガスを用いるなどして化学兵器を使用した」疑いが高いと述べた。

デル・ポンテ調査官はまた「確証はないが、サリン・ガスが使用されたという強い疑い、そして具体的な疑いがある」としたうえで、「我々は調査を深め、さらなる証拠を通じて正確且つ確実な調査を行わなくてはならない。しかし現時点での結論は、反体制派がサリン・ガスを使用したというものだ」と改めて強調した。

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国連人権理事会の国際独立調査委員会はジュネーブで声明を出し、カルラ・デル・ポンテ調査官の発言に関して「化学兵器を使用した当時者に関する最終的な結果は出ていない。それゆえ、疑惑に関してコメントすることはできない」と発表し、慎重な姿勢を示した。

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『ハヤート』(5月7日付)は、トルコの匿名衛生当局筋の話として、シリア国内での化学兵器の使用を確認するため、トルコ当局が領内に非難したシリア人負傷者の血液サンプルの検査を開始したと報じた。

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アナス・フォー・ラスムセンNATO事務局長はシリアでの化学兵器使用疑惑に関して「シリアでのいかなる化学兵器の使用も国際人道法への明確な違反にあたる」としつつ、「シリア政府が(国連調査チームの)受け入れを拒否していることは遺憾である」と述べた。

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『ハヤート』(5月7日付)は、イスラエルの複数の消息筋の話として、イスラエル政府が「複数の外交チャンネル」を通じて、越境攻撃が、反体制勢力との闘争におけるアサド政権の力を弱めることを意図していない旨伝えたと報じた。

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ロシア外務省のアレクサンドル・ルカシェビィッチ報道官は、イスラエル軍のシリアへの越境攻撃に関して「シリアで長らく続いている国内紛争への軍事的介入に世界の世論が備える兆候ではないかと大いに懸念している」としたうえで、「シリア国内…の紛争が国際問題化することを許してはならない」と警告した。

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中国外務省報道官は、声明を出し、イスラエル軍によるシリアへの越境空爆に関して、「地域の現状は複雑且つデリケートだと考える…。我々は軍事力の行使に反対し、あらゆる国家を守る者たち権をも尊重しなければならないと考える」と非難しつつ、すべての関係当事者に自制を求めた。

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フランスのローラン・ファビウス外務大臣は、イスラエル軍によるシリアへの越境空爆に関して、「イスラエルは…ヒズブッラーに武器が供与されたら報復すると言ってきた。このことは誰でも理解できる。しかし同時に、周辺諸国に紛争が拡大すれば、紛争の正確も変容するがゆえに、リスクが高い」と批判的な見方を示した。

そのうえで、シリア革命反体制勢力国民連立への支持を改めて訴えるとともに、「反体制勢力の統合と政治的解決の必要」を求めた。

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イラクのヌーリー・マーリキー首相は声明を出し、イスラエル軍によるシリアへの越境空爆に関して、「イスラエルは地域の現下の異常な状況を利用した」と非難、東アラブ地域に「さらなる混乱と危険な事態」をもたらしかねないと警鐘を鳴らした。

またウサーマ・ヌジャイフィー国民議会議長は声明を出し、イスラエル軍によるシリアへの越境空爆に関して、「イスラエルの攻撃にシリア政府は報復すべき」と主唱した。

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イランのマスウード・ジャザーイリー副参謀長はイラン・イスラーム革命防衛隊のHPを通じて、イスラエル軍によるシリアへの越境空爆がイラン製の武器を標的としたとの一部報道を「シリア政府はイランの武器を必要としていない。この手の情報はプロパガンダ戦争、心理戦だ」否定した。

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サウジアラビアのサルマーン・ブン・アブドゥルアズィーズ副首相兼国防大臣は、イスラエル軍によるシリアへの越境空爆に関して、「アラブ国家を守る者たち権への深刻な侵害」、「あからさまな敵対行為」と批判、攻撃停止と再発防止のために至急行動すべきだと述べた。

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AFP(5月5日付)は、ダマスカス郊外県のサイイダ・ザイナブ廟の「防衛」任務中に戦死したイラク人の葬儀がイラクのバスラ市で行われた。

戦死したのはディヤー・マトシャル・カーティウ・イーサーウィー(29歳)で、バスラ市で結成された「殉教者の主大隊」を名乗る民兵に属していたという。

AFP, May 6, 2013、al-Anba’, May 6, 2013、DamPress, May 7, 2013、al-Hayat, May 7, 2013、Kull-na Shuraka’, May 6, 2013、Kurdonline, May 6, 2013、Naharnet,
May 6, 2013、Reuters, May 6, 2013、SANA, May 6, 2013、UPI, May 6, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル軍機がダマスカス郊外県の43か所に対して越境空爆を実施し複数の師団が壊滅するなど甚大な被害、シリア外務省は国連への報告のなかで空爆が「タクフィール主義テロ集団の調整のもとに」行われたと指摘(2013年5月5日)

イスラエル軍によるシリアへの越境空爆

『ハヤート』(5月6日付)など、イスラエル軍機がダマスカス郊外県ジャムラーヤー市の軍科学研究センターなど43カ所に対して約4時間にわたって空爆を行ったと報じた。

Kull-na Shuraka', May 5, 2013
Kull-na Shuraka’, May 5, 2013

複数の目撃者によると、空爆による「火柱」がカシオン山上空まで昇み、ダマスカス県住民の多くが階下へと避難したという。

なお攻撃には、少なくとも18機の戦闘機が空爆に参加したという。

http://www.youtube.com/watch?v=7KjDnKr_ZBY

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RT(5月5日付)は、シリアの複数の匿名消息筋の話として、イスラエル軍のシリアへの越境空爆によって、ダマスカス郊外県のジャムラーヤー地区、クドスィーヤー地区、ハーマ地区、サッブーラ地区に展開していた共和国護衛隊第104旅団、第105旅団、第14師団の兵士約300人が死亡した、と報じた。

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クッルナー・シュラカー(5月5日付)は、イスラエル軍のシリアへの越境空爆には、米軍製のJDAM誘導爆弾、ヘルファイヤ地対空ミサイル、およぶ非伝統兵器の巨大な爆弾が使用され、巨大な爆弾によってマグニチュード4の揺れが生じたと報じた。

また同報道によると、空爆の標的となった軍施設およびその被害状況は以下の通り:

Kull-na Shuraka', May 5, 2013
Kull-na Shuraka’, May 5, 2013

共和国護衛隊第105旅団:壊滅
共和国護衛隊第104旅団:壊滅
カシオン山に駐留するミサイル旅団
カシオン山の武器庫
ジャムラーヤー市の科学研究センター
ハーマ町の防空向上近くの施設
クドスィーヤー市郊外の第4師団拠点
クドスィーヤー市郊外の第4師団武器庫
マアルバ町・タッル市間の軍施設(スカッド・ミサイル関連施設と思われる施設)
クドスィーヤー市にある共和国護衛隊団地内の施設(未確認情報)
クドスィーヤー市にある住宅地内の施設(未確認情報)

そのうえで、クッルナー・シュラカー(5月5日付)は、イスラエル軍の越境攻撃で、第4師団の精鋭部隊兵士など約2,000人が死亡したものと思われると付言した。

なおクッルナー・シュラカー(5月6日付)はその後、イスラエル軍の越境空爆によって、共和国護衛隊第104、105旅団の将兵約500人が死亡したと報じた。

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AFP(5月5日付)は、ダマスカス国際空港近くの施設をイスラエル軍機が空爆したことをイスラエル公式筋(匿名高官)が認めたと報じた。

空爆は、ヒズブッラーに手渡されるミサイルが格納されていた倉庫などに対して行われたという。

シリア政府の動き

シリア外務在外居住者省は、国連安保理議長と事務総長に宛てて書簡を提出し、イスラエル軍によるシリアへの越境攻撃の詳細を報告した。

同書簡によると、イスラエル軍は、イスラエル領内からレバノン領空と占領下のゴラン高原を侵犯・通過し、ジャムラーヤー市北西部、マイサルーン市、ディーマース町シャワーイー航空基地にあるシリア軍の施設3カ所に対して空爆を行い、これにより、軍施設は破壊され、また市民に多数の死傷者が出た。

また同書簡は「イスラエルとシャームの民のヌスラ戦線に属すタクフィール主義テロ集団の調整のもとに攻撃が行われた」と指摘するとともに、シリア領外への武器輸送阻止というイスラエルの主張には根拠がないと却下、イスラエルの敵対的行為が地域の緊張を高め、大規模な地域戦争を誘発しかねないと警鐘を鳴らした。

さらに、米国首脳が行ったイスラエルの攻撃を是認するような米国首脳の発言が、イスラエルの越境空爆を促したと断じ、「シリアの主権侵害を政治的に隠蔽するもの」と非難した。

最後に、シリア・アラブ共和国が自国の領土と主権に対して自衛権を有することを強調し、「シリアに対するイスラエルの敵対行為を停止させ、その再発と地域の混乱を回避するために責任を果たす」よう呼びかけた。

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ワーイル・ハルキー内閣が緊急閣議を開き、イスラエル軍によるシリアへの越境攻撃に対する非難決議を採択し、ウムラーン・ズウビー情報大臣が閣議後の記者会見で決議を読み上げた。

非難決議はイスラエル軍の越境攻撃を「国際法のすべての基礎にあからさまに違反している」と非難する一方、「シリアに対する戦争を構成するタクフィール主義勢力とシオニストの有機的なつながりに対して何らの疑いの余地もないことが明らかになった」としたうえで、「シリア・アラブ共和国政府は、この攻撃がすべての可能性に対する門戸を開いたと考える」と報復を示唆した。

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またバアス党シリア地域指導部、人民議会、ビラード・シャーム・ウラマー連盟、人民諸組織、職業諸組合、クルド国民平和的変革運動、人民諸委員会連盟連合、アラブ社会主義運動、アラブ民主団結党、人民民主党、シリア共産党ニムル派などが、相次いでイスラエル軍によるシリアへの越境空爆を非難した。

国内の暴力

タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、バーニヤース市ラアス・ナブア地区、カルア地区で軍による捜索摘発が行われる一方、マルカブ村周辺などに軍が砲撃を加えた。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、サルマー町一帯などに軍が激しい砲撃を加えた。

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ヒムス県では、クサイル市郊外で軍と「ヒズブッラーを支持する人民諸委員会」が反体制武装集団と交戦、戦闘員21人を含む34人が死亡、またクサイル市とラスタン市での空爆で子供1人、女性1人を含む4人が死亡した。

また東ブワイダ市近くで車が襲撃され、子供3人、女性3人が殺害された。

一方、SANA(5月5日付)によると、マジュダル村、ヒムス市カラービース地区、ワーディー・サーイフ地区、ワルシャ地区、クサイル市などで、軍が反体制武装集団の拠点を破壊、戦闘員を殺傷、武器弾薬などを押収した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ズグバ村が軍の空爆を受け、カフルヌブーダ町、カフルズィーター市で軍と反体制武装集団が交戦した。

またハマー市アレッポ街道地区では軍が摘発逮捕を行った。

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イドリブ県では、シリア人権監視団にようと、ダルクーシュ町などが軍に砲撃を受けた。

一方、SANA(5月5日付)によると、タフタナーズ航空基地周辺、サルミーン・ビンニシュ街道、アブー・ズフール軍事基地周辺、ナイラブ村、ジダール・ブカフルーン市、マアッラトミスラーン市、アイン・シーブ村、タッル・サラムー市、トゥルア市、アイン・スーダ村、ジャーヌーディーヤ町、タッル・ザハブ町などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、マーイル町、ハルビール市、ハッダーディーン村、マンナグ航空基地周辺、ハーン・アサル村、アレッポ中央刑務所周辺などで、軍と反体制武装集団が交戦、また第80師団基地周辺での戦闘では、反体制武装集団戦闘員9人を含む23人が死亡した。

またアレッポ市では、ハーリディーヤ地区で軍と反体制武装集団が交戦、カーディー・アスカル地区、アレッポ城周辺が砲撃を受けた。

一方は、SANA(5月5日付)によると、ムスリミーヤ村、ハンダラート・キャンプ、マンナグ村、アルカミーヤ村、アレッポ中央刑務所周辺、アレッポ市ライラムーン地区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ラッカ市バドウ地区、種はダー地区、第17師団基地周辺などが軍の空爆を受けた。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ムーハサン市などが軍の空爆を受けた。

一方、SANA(5月5日付)によると、ダイル・ザウル市工業地区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーライヤー市などで軍と反体制武装集団が交戦し、ダルーシャー村、ハーン・シャイフ・キャンプのパレスチナ難民キャンプなどが砲撃を受けた。

一方、SANA(5月5日付)によると、アドラー市、ランクース市東部、ムウダミーヤト・シャーム市、ダーライヤー市、ハラスター市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区で軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(5月5日付)によると、ジャウバル区、バルザ区で軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ワーディー・ヤルムーク地方、タスィール町、ジャムラ村などを軍が空爆した。

一方、SANA(5月5日付)によると、ヒルバト・ガザーラ町、ジャースィム市、ナーフィア村、シャジャラ町、ダーイル町などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

反体制勢力の動き

シリア民主左派連合は声明を出し、イスラエル軍によるシリアへの越境空爆に関して、シリア情勢を複雑化し、シリア人民の革命が挑まねばならない新たな課題を生み出す動きと非難した。

レバノンの動き

NNA(5月5日付)は、ベカーア県ヘルメル郡カスル村に、シリア領から発射されたカチューシャ砲が着弾したと報じた。

諸外国の動き

イランのアリー・アクバル・サーレヒー外務大臣は、イスラエル軍によるシリアへの越境空爆に関して、マナール・チャンネル(5月5日付)に対して、「この攻撃は、シオニスト政体とシリア国民と戦うテロ傭兵集団が結託していることを示すものであり、シリア軍の成果と勝利の結果として行われた」と非難した。

そのうえで、イスラエル軍の攻撃があらゆる国際的な取り決めに反しており、地域の安定を脅かすと付言した。

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アラブ連盟は声明を出し、イスラエル軍によるシリアへの越境空爆を「危険な影響」を及ぼし得ると警鐘を鳴らすとともに、国連安保理に対して、敵対行為の停止と再発防止に向け、即時に行動するよう呼びかけた。

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また、イランのアリー・ラーリージャーニー諮問評議会(国会)議長、アルジェリア外務省報道官、レバノンのミシェル・スライマーン大統領、アドナーン・マンスール外務大臣、アマル運動政治局、スーダンのアフマド・ビラール・ウスマーン情報大臣、PFLP、パレスチナ・イスラーム聖戦、PFLP-GC、パレスチナ人民闘争戦線、PLO政治局長、クウェート国会などが、相次いでイスラエル軍によるシリアへの越境空爆を非難した。

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NNA(5月5日付)などによると、イスラエル軍は対レバノン・シリア国境地帯にアイアン・ドーム防空システム2基を配備した。

シリアへの越境攻撃に対する報復を警戒した動き。

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トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン首相は、AKP党員らを前に演説し、イスラエル軍によるシリアへの越境空爆に関連して、「我々はアッラーの許しのもと、このとさつ人、人殺しがこの世界で報いを受けるのを目にすることになろう…。お前は振り籠の子供に対して勇気を見せつけたことに対して、非常に高い代償を支払うことになろう」と述べ、アサド大統領を非難した。

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国連の潘基文事務総長は、イスラエル軍によるシリアへの越境空爆に関して「イスラエルが攻撃を行ったとの(5月4日の)報道に関して大いなる懸念」を表明しつつ、「国連は攻撃が行われたかどうか確認できない」と述べた。

AFP, May 5, 2013、al-Hayat, May 6, 2013、Kull-na Shuraka’, May 5, 2013, May 6, 2013、Kurdonline, May
5, 2013、al-Manar Channel, May 5, 2013、Naharnet, May 5, 2013、NNA, May 5,
2013、Reuters, May 5, 2013、SANA, May 5, 2013、UPI, May 5, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエルが2日から3日にかけてシリア領内に対する越境空爆を行ったことが明らかになるなか、シリア革命反体制勢力国民連立は軍および親政権武装組織がバーニヤース市で実行した「虐殺」を激しく非難(2013年5月4日)

イスラエル軍機によるシリア越境空爆の報道

CNN(5月4日付)やMSNBC(5月4日付)など複数のメディアは、複数の米国高官の話として、5月2日晩から5月3日未明にかけて、シリア領内に対して空爆を行ったと、イスラエルの高官が5月4日に認めたと報じた。

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レバノン軍は、5月2日19時10分から5月3日3時15分にかけて、イスラエル軍機が3回にわたってレバノン領空を侵犯したと発表した。

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AFP(5月4日付)は、レバノンの外交筋の話として、5月2~3日にイスラエル軍機がシリア領内で行ったとされる空爆はロシア製の地対空ミサイルの破壊が目的だったと報じた。

同報道によると、この地対空ミサイルはダマスカス国際空港に保管されていたが、3日の空港内での火災を受けて、移設されたという。

また『ハヤート』(5月5日付)は、西側のメディアの報道や外交筋の話として、イスラエル軍機によるシリア領内への空爆が、イラン製のミサイル「ファーティフ110」など高性能兵器のヒズブッラーへの供与を阻止するために行われた可能性があると報じた。

AFP(5月4日付)によると、シリア政府に複数の消息筋は、イスラエル軍機による攻撃の事実を今のところ否定している、という。

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バラク・オバマ米大統領は、イスラエル軍機がシリアへの越境空爆を行ったとのメディアの報道などを受け、「イスラエルは、ヒズブッラーのようなテロ組織に高性能の武器が渡ることに対して、正当なかたちで自衛しなければならない」と述べた。

SANA, May 4, 2013
SANA, May 4, 2013

シリア政府の動き

アサド大統領は、ダマスカス大学法学部キャンパスでの大学犠牲者追悼碑の除幕式に出席した。

追悼碑除幕後、アサド大統領は参列した数千人の遺族や学生らと懇談した。

SANA(5月4日付)が報じた。

国内の暴力

タルトゥース県では、シリア人権監視団(駐英)が、バーニヤース市ラアス・ナブア地区で軍および親政権の武装組織が5月3日に、子供14人を含む62人を「虐殺」したと発表した。

同監視団によると、行方不明者も数十人おり、犠牲者数はさらに増加すると思われるという。

またシリア人権監視団は5月2、3日のバイダー町とバーニヤース市ラアス・ナブア地区での「虐殺」での死者数は100人以上に達すると発表する一方、複数の活動家らは死者数が800人に達すると主張している。

さらにシリア人権監視団によると、スンナ派が多く住むバーニヤース市南部の住民が「軍および国防隊のアラウィー派による虐殺を恐れ」、タルトゥース市、ジャブラ市(ラタキア県)方面に集団避難を始めたという。

複数の住民によると、バーニヤース市やジャブラ市の入り口には治安機関の検問所が設置さえ、住民を帰宅させようとしたが、ヒステリー状態となった数百人が逃走したという。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、クサイル市周辺の農場で、「ヒズブッラーのエリート部隊の支援を受ける」軍と反体制武装集団が交戦し、軍が砲撃を加えた。

この戦闘で、反体制武装集団の戦闘員10人が死亡した。

一方、SANA(5月4日付)によると、クサイル市周辺のマシュタル地方で軍が反体制武装集団の掃討を完了し、治安を回復した。

またサアン村郊外、ラスタン市郊外、アクラブ町、ヒムス市バーブ・フード地区、カラービース地区、ジャウラト・シヤーフ地区、ハーリディーヤ地区、ハイダリーヤ村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハマー市アレッポ街道地区で大きな爆発が起きた。原因は不明。

またマアッル・ダッス市などで、軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(5月4日付)によると、ハマー市サワーイク地区、ジュッブ・アフマル村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、マンナグ航空基地の敷地内に突入し、空港内の戦車連隊を制圧したのを受け、軍が空港に対して空爆を行った。

この戦闘で、アリー・マフムード空軍准将ら軍の将兵数十人が死亡した。

アレッポ市スライマーン・ハラビー地区に軍の増援部隊が到着し、サーフール地区への突入の準備が本格化した。

一方、SANA(5月4日付)によると、クワイリス航空基地周辺、マンナグ航空基地などで、軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ラッカ県の新ユーフラテス橋近くなどに軍が「樽爆弾」などで空爆を行った。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダマスカス県ヤルムーク区の男性がハーン・シャイフ・キャンプに対する砲撃で負傷、死亡した。

またムライハ市郊外、ダルーシャー村、ムウダミーヤ・シャーム市、ダーライヤー市などで、軍と反体制武装集団が交戦、軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(5月4日付)によると、イバーダ市、タッル・ガリーカ市、ダイル・アサーフィール市、ジャラージール町などで、軍が反体制武装集団を攻撃し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またハラスター市、ドゥーマー市、スバイナ町、ダーライヤー市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ヤルムーク区で軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(5月4日付)によると、バルザ区、カーブーン区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ワーディー・ヤルムークで軍と反体制武装集団が交戦、反体制武装集団の戦闘員1人が死亡した。

また第49防空大隊基地に対して、軍が空爆を行った。

さらに反体制武装集団(自由シリア軍)は対ヨルダン国境に近いマスリーティーヤ検問所を3時間にわたる交戦の末制圧したと発表した。

一方、SANA(5月4日付)によると、マスミヤ町などで軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、民主統一党人民防衛隊総司令部によると、タッル・タムル町周辺での1週間にわたるシャームの民のヌスラ戦線など反体制武装集団との戦闘で、35人の戦闘員を殲滅、約50人を捕捉した。

戦闘では人民防衛隊の兵士4人も死亡したという。

一方、SANA(5月4日付)によると、タッル・アダス市などで軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またタッル・タムル町とハサカ市を結ぶ街道では、軍が使徒末裔旅団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷した。

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イドリブ県では、SANA(5月4日付)によると、ハーリム市および同市郊外、アブー・ズフール航空基地周辺、ジスル・シュグール市郊外、サルジャ村、カフルラーター村、サルミーン市、マアッラトミスリーン市、シャビーバ軍事基地周辺、アトシャーン村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、シャーム自由人大隊、ザーウィヤ旅団メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(5月4日付)によると、ダイル・ザウル市工業地区、シャイフ・ヤースィーン地区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、真理の剣大隊メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

反体制勢力の動き

民主統一党のサーリフ・ムスリム共同党首は訪問中のロンドンで『ハヤート』(5月5日付)のインタビューに応じ、そのなかでEUによる対シリア石油禁輸措置緩和に関して、民主統一党人民防衛隊が掌握している油田からの石油の輸出がクルド最高委員会の監督のもとに行われるべきだとの見解を示した。

また西クルディスタン人民議会のもとで武装部隊の教練が重点的に行われており、アサーイシュ(警察部隊)を教練するための訓練所がシリア北東部と北部に3カ所設置され、3ヶ月間の実習コースを開設していることを明らかにした。

さらに、民主統一党人民防衛隊に関して、約15,000人から構成されることを明らかにした。

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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、バーニヤース市ラアス・ナブア地区で行われたとされる軍による住民「虐殺」に関して、「20年前にボスニアでセルビア軍が行った民増浄化の様相を帯びつつある」と批判した。

また「虐殺」が、バーニヤース市南部のバサーティーン・イスラーム村でも行われる可能性があるとして、警鐘を鳴らすとともに、国連安保理に対して、アサド政権による「虐殺」を非難し、こうした行為を即時停止させるための決議を採択するよう求めた。

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シリア・ムスリム同胞団のムハンマド・リヤード・シャカファ最高監督者はDPA(5月4日付)のインタビューに応じ、そのなかで「エジプト(のムハンマド・ムルシー大統領)はシリア国民が何を望んでいるかを知っている。それは政治的解決だ。しかしアサドとその一味を含まないかたちでだ」と述べた。

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カイロで活動するアラウィー派の反体制活動家が主導する「我らはみなシリア人」大会フォローアップ委員会は声明を出し、タルトゥース県バイダー町、バーニヤース市ラアス・ナブア地区で軍が行ったとされる住民「虐殺」に関して、「シリアの革命だけでなく、シリアの将来をも脅かす…宗派戦争へと国を向かわせる」行為と非難した。

レバノンの動き

ミシェル・スライマーン大統領は声明を出し、シリアへの武器・戦闘員の流入を阻止するようレバノン国民に改めて呼びかけた。

AFP, May 4, 2013、DPA, May 4, 2013、al-Hayat, May 5, 2013、Kull-na Shuraka’, May 4, 2013、Kurdonline, May 4, 2013、Naharnet, May 4, 2013、Reuters, May 4, 2013、SANA, May 4, 2013、UPI, May 4, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

軍が各県内の反体制武装集団の拠点に砲撃を加える一方、アラブ連盟はシリア革命反体制勢力国民連立の代表出席を「暫定政府の発足と国外での代表権に関わる行政的措置の完了」まで見合わせ(2013年5月1日)

シリア政府の動き(シリア社会の動き)

アサド大統領はメーデーを祝して、ダマスカス県ティシュリーン公園のウマウィーイーン発電所を視察訪問し、従業員らの歓迎を受けた。

SANA(5月1日付)によると、アサド大統領は発電所の従業員らに対して、「シリアの労働者たちは、我々の国が2年以上にわたって曝されている戦争を通じて、自らが常に国力を支える構成要因であるということを証明した…。インフラを標的とする試みは…労働者たちが愛国的義務を継続することを阻止し得ないだろう…。テロリストの手によってさまざまなセクターで数百人の労働者が犠牲となろうとも」と述べ、謝意を示した。

SANA, May 1, 2013
SANA, May 1, 2013

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シリア民間航空公社幹部は、SANA(5月1日付)に対して、ロシアの民間旅客機がシリア上空で地対空ミサイル2発の攻撃を受けたとのロシア・メディアなどの報道内容を否定した。

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ロイター通信(5月1日付)は、紛争に伴う治安悪化や犯罪(誘拐、暴行、強姦)の多発を受け、ダマスカスのスポーツ・センターに女性たちを受け入れ、護身術を教えている、と報じた。

SANA, May 1, 2013
SANA, May 1, 2013

国内の暴力

ダマスカス県では、SANA(5月1日付)によると、バーブ・ムサッラー地区のバーブ・ムサッラー地区公園とハーリド・ブン・ワリード通りで、爆弾が仕掛けられた車2台が相次いで爆発し、10歳の子供1人を含む市民2人が死亡、約30人が負傷した。

またマッザ区では、爆弾が仕掛けられたオートバイが爆発し、市民2人が死亡、2人が負傷した。

さらにアッバースィーイーン地区では、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾1発が着弾し、市民3人が負傷した。

このほか、シリア人権監視団によると、サーリヒーヤ区で銃声が聞こえた。銃撃の理由は定かでないという。

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同じくダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区、バルザ区に対して軍が空爆・砲撃を行った。

一方、SANA(5月1日付)によると、バルザ区、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市マサーキン・ハナーヌー地区に反体制武装集団(サラフィー主義者)が開設した「シャリーア委員会」前で住民が抗議の座り込みを行った。

同監視団によると、シャリーア委員会は、マサーキン・ハナーヌー地区の「民間防衛センター」の撤去を要請、これに対してアレッポ市議会が抗議し、要請を拒んだことを受け、住民がシャリーア委員会の要請に異議を唱えるために抗議行動を行ったという。

「民間防衛センター」は、自由シリア軍が占拠する地域での無政府状態に対処するために設立されたNPOで、市街地の清掃、復興、住民へのサービス提供を行っている。

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Kull-na Shuraka', May 1, 2013
Kull-na Shuraka’, May 1, 2013

同じくアレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市バーブ街道地区で3週間前に殺害された青年の遺体が発見された。

またハフサ町、カフルハムラ村などが軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(5月1日付)によると、アルカミーヤ村、マンナグ航空基地周辺、アイン・ダクナ村、アナダーン市、フライターン市、ムスリミーヤ村などで、軍が反体制武装集団を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、サラーフッディーン地区などで、軍が反体制武装集団を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ムウダミーヤト・シャーム市、ダーライヤー市、ザマルカー町などに、軍が空爆・砲撃を加えた。

一方、SANA(5月1日付)によると、キーサー市、アフマディーヤ市、イバーダ市、ザマルカー町、フジャイラ村、ズィヤービーヤ町、アドラー市、ダイル・アティーヤ市、カーラ市郊外、アシュラフィーヤ・ワーディー市、リーマー市郊外などで、軍が反体制武装集団を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、第34師団本部周辺、マスミヤ町の軍事情報局施設周辺、ナワー市などで軍と反体制武装集団が交戦、タッル・シャフバー市などが砲撃を受けた。

一方、SANA(5月1日付)によると、反体制武装集団がダルアー国立病院事務局長のワリード・シャンヌール氏を襲撃、同氏は負傷し、病院に搬送された。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市各所、ラビーア町などに軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(5月1日付)によると、ガントゥー市、カフルラーハー市、西タイバ村、サッルーミーヤ市、ラフムーニーヤ市、ヒムス市ワーディー・サーイフ地区、ジャウラ・シヤーフ地区、バーブ・フード地区、クサイル市郊外などで、軍が反体制武装集団を攻撃し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、カフルヌブーダ町に近いタッル・ウスマーン検問所などで軍が反体制武装集団と交戦した。

また軍がハマー市アレッポ街道地区、ティーバ・イスム村、ハスファイン村、マギール市などを砲撃・空爆する一方、反体制武装集団はズール・スース村を迫撃砲で攻撃した。

一方、SANA(5月1日付)によると、ハマー市ワーディー・ジャウズ地区、マシャーウ地区、アレッポ街道地区、ハウワーシュ丘、カフルヌブーダ町、カサービーヤ市などで、軍が反体制武装集団を攻撃し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ナージヤ村などが軍の空爆を受けた。

一方、SANA(5月1日付)によると、ジスル・シュグール市郊外、アブー・ザーヒル軍事基地周辺などで、軍が反体制武装集団を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ラッカ市中心部に対して軍が空爆を行い、タブカ航空基地周辺で軍と反体制武装集団が交戦した。

またラッカ市内の広場で、政府に協力し、ロケット弾を撃ったとの罪で、青年3人が公開処刑された。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市工業地区、ジュバイラ地区、ムワッザフィーン地区、ウルフィー地区などで軍と反体制武装集団が交戦し、ムーハサン市などが砲撃を受けた。

一方、SANA(5月1日付)によると、ダイル・ザウル市ムワッザフィーン地区、ハウィーカ地区、ウルフィー地区、マリーイーヤ村、ムーハサン市などで、軍が反体制武装集団を攻撃し、アッバース大隊メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(5月1日付)によると、サルマー町、バイト・アワーン村、グナイマ村、カサーティル村、ダイル・ハンナー村などで、軍が反体制武装集団を攻撃し、シャームの民のヌスラ戦線、トリポリ自由人メンバー(外国人)など複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

反体制勢力の動き

ダマスカス国民民主変革宣言(ダマスカス宣言)事務局が声明を出し、紛争の政治的解決は不可能と断じたうえで、国内の武装勢力の統合と同勢力による革命の指導を主唱した。

レバノンの動き

サウジアラビアで事実上の亡命生活を送るサアド・ハリーリー元首相は声明を出し、ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長のテレビ演説(4月30日付)に関して、「ナスルッラーによる発言でもっとも危険なのは、シリアの革命に関する彼の姿勢でも、アサド大統領を擁護しようとする姿勢でもない。レバノンの運命をシリアとリンクさせようとする自殺的な姿勢だ」と非難した。

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レバノン軍団のサミール・ジャアジャア代表は、ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長のテレビ演説(4月30日付)に関して「シリアの体制は崩壊する。歴史が記されるのをあなたは止めることなどできない」と反論した。

諸外国の動き

アレクサンドル・ザスィプキン在レバノン・ロシア大使は、シリア危機へのヒズブッラーへの介入に関して、「誰が主権を侵害する権利を持つのか、そしてヒズブッラーの支援を必要とするか否かはアサド政権が決めることだ」と述べた。

そのうえでザスィプキン大使は「一部の陣営はシリアでのヒズブッラーの役割に焦点を当てているが、別の勢力が戦闘員や武器をレバノンから送り、体制と戦っていることを見過ごしている」と批判した。

『アフバール』(5月1日付)が報じた。

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『ハヤート』(5月2日付)は、アラブ連盟事務局が加盟国および関連機関に対して、連盟関連の会合へのシリア革命反体制勢力国民連立の代表出席を、暫定政府の発足と「国外での代表権に関わる行政的措置の完了」まで見合わせる旨、通達したと報じた。

AFP, May 1, 2013、al-Akhbar, May 1, 2013、Akhbar al-Sharq, May 1, 2013、al-Hayat, May 2, 2013、Kull-na Shuraka’, May 1, 2013、Kurdonline, May 1,2013、Naharnet,
May 1, 2013、Reuters, May 1, 2013、SANA, May 1, 2013、UPI, May 1, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダマスカス県内のマルジャ広場で爆破テロが発生し14人が死亡し国内外からの非難を呼ぶなか、オバマ米大統領はアサド政権による化学兵器使用の確認が「ゲームを変える要因」となるとの見解を示す(2013年4月30日)

SANA, April 30, 2013
SANA, April 30, 2013

国内の暴力

ダマスカス県では、SANA(4月30日付)によると、首都中心部に位置するマルジャ広場で爆破テロが発生し、14人が死亡、約100人が負傷した。

またダマスカス商業タワー・ビル、ファドルッラー・ブサイリー・モスク、ウマル・ハイヤーム・ホテル、ダマスカス郊外県移籍局などが被害を受けた。

爆発は車に仕掛けられた爆弾によるもので、クッルナー・シュラカー(4月30日付)によると、爆発は内務省正門から数メートルの距離で発生した。

SANA, April 30, 2013
SANA, April 30, 2013

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同じくダマスカス県では、シリア人権監視団によると、バルザ区で、同地区の完全制圧をめざす軍が反体制武装集団と交戦した。

またカフルスーサ区などに迫撃砲が着弾した。

これに関して、反体制活動家は、迫撃砲がダマスカス郊外県の第18旅団基地から発射されたと断じた。

SANA, April 30, 2013
SANA, April 30, 2013

一方、SANA(4月30日付)によると、ラウダ地区(ジャーヒズ公園近く)、マイダーン地区、ラブワ街道に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾3発が着弾した。死傷者はなかった。

またルクンッディーン区で軍が反体制武装集団のアジトから大量の武器弾薬を押収した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(4月30日付)によると、ドゥーマー市、シャブアー町、ザマルカー町、アドラー市および同市周辺などで、軍がシャームの民のヌスラ戦線、使徒末裔大隊と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

SANA, April 30, 2013
SANA, April 30, 2013

またナブク市、カーラ市、ヤブルード市などで、軍が反体制武装集団を追撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、アトマーン村での軍との戦闘で、反体制武装集団の戦闘員2人が死亡した。

またワーディー・ヤルムークでは、軍の迫撃砲による攻撃で、反体制武装集団の戦闘員1人が死亡した。

このほか、ヒルバト・ガザーラ町、ラジャート市郊外、ヒルバト・ガザーラ町・ダーイル町間の一帯で、軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(4月30日付)によると、アトマーン村・ダーイル町間、ジャースィム市、インヒル市、ヌアイマ村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ダール・カビーラ村、ガントゥー市周辺などが、軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(4月30日付)によると、ヒムス市バーブ・フード地区、ハーリディーヤ地区、ワアル地区、ガントゥー市、ダール・カビーラ村、ティール・マアッラ市、タッルドゥー市、カフルラーハー市、タッル・ザハブ町などで、軍が反体制武装集団と交戦し、タウヒード旅団メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハマー市のアレッポ街道地区、マシャーウ地区、ワーディー・ジャウズ地区に対して、軍が砲撃を行い、複数の死傷者が出た。

一方、SANA(4月30日付)によると、ラアス・アイン市、シュアサ村で軍が反体制武装集団の掃討を完了し、両村の治安を回復した。

またハマー市マルアブ地区、サマク地区、マシャーウ・タイヤーラ地区、ダウワール・イスカーン地区、クルド人地区、フワイザ市などで軍が反体制武装集団に対する特殊策戦を行い、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなどを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(4月30日付)によると、サラーキブ市で軍が反体制武装集団と交戦、シャーム自由人大隊メンバーや外国人戦闘員複数を殺害した。

この戦闘の直前、反体制武装集団はシャーブール地区や市への南部入り口で、「粉」が入った袋を明け、その粉を吸った住民が呼吸困難、痙攣、感覚麻痺などの症状を発したと報じた。

一方、シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、イドリブ県サラーキブ市で軍が民間人に対して化学兵器を使用したと主張した。

クッルナー・シュラカー(4月30日付)は、イドリブ県カフルナブル市での反体制デモの写真だとして、フェイスペイントを施された子供たちや、プラカードや絵を掲げさせられた子供たちの画像を公開した。

英語で書かれたプラカードや絵は、大人が作成したもので、子供たちが反体制運動に巻き込まれ、利用されているさまが如実に示されている。

なおシリア人権監視団によると、サラーキブ市、イドリブ市に対して軍が砲撃を行い、サラーキブ市で子供1人が死亡した。

Kull-na Shuraka', April 30, 2013
Kull-na Shuraka’, April 30, 2013

またSANA(4月30日付)によると、ジスル・シュグール市郊外、対トルコ国境のバーブ・ハワー市などで、軍が反体制武装集団を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ国際空港に近いアズィーザ市に対して軍が砲撃を加えた。

Kull-na Shuraka', April 30, 2013
Kull-na Shuraka’, April 30, 2013

一方、SANA(4月30日付)によると、フライターン市、マンナグ村、ハーン・アサル市、ハーン・トゥーマーン村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、ザフラー地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾多数が着弾し、住民4人が負傷した。

このほか、ハイダリーヤ地区、ブアイディーン地区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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Kull-na Shuraka', April 30, 2013
Kull-na Shuraka’, April 30, 2013

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、第17師団基地周辺で軍と反体制武装集団が交戦した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シュハイル市、ブーカマール市、マヤーディーン市に対して軍が空爆を行った。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ハサカ県マハッタ地区で何者かによって市民1人が殺害された。

またクルドオンライン(4月30日付)によると、反体制武装集団(自由シリア軍)がタッル・ハミース市に近いアイン・アブド村を襲撃、これに対して民主統一党人民防衛隊が応戦し、武装集団戦闘員多数を殺害、撃退した。

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ラタキア県では、SANA(4月30日付)によると、スーラース遺跡、ガマーム村などで軍がシャームの民のヌスラ戦線と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア政府の動き

ウムラーン・ズウビー内務大臣は、ダマスカス県マルジャ広場での爆弾テロに関して、「テロとテロリストに対する我らが武装部隊の戦場での成果と勝利によって挫折に追い込まれたもの反応」と指摘、「民間人を無差別に標的にしたテロ」と厳しく非難した。

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ワーイル・ハルキー内閣は閣議で、29、30日のダマスカス県での爆弾テロを厳しく非難した。

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シリアの外務在外居住者省は国連安保理議長と事務総長に宛てて書簡を送り、そのなかで29、30日のダマスカス県での爆弾テロを「政治的解決を拒否する明確な表明にほかならない」と非難したうえで、一連のテロの原因がアル=カーイダと関係のある組織への諸外国の様々な支援にあると強調、テロ非難と適切な対応を求めた。

反体制勢力の動き

民主的変革諸勢力国民調整委員会は声明を出し、ダマスカス県マルジャ広場での爆弾テロを「犯罪的としか評し得ず、合法的な革命闘争のなかに収まらない」と非難した。

そのうえで「戦闘を行うすべての当時者」に住宅地から撤収し、「いかなる勢力が行うにせよ…、砲撃、化学兵器使用、大量破壊兵器使用を非難する」との意思を示した。

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SANA-サウラ通信(4月30日付)は、ダマスカス県マルジャ広場での爆弾テロに関して、政権の自作自演だと非難した。

同通信は、複数の目撃者の話として、爆発が発生する30分前に、即席爆弾を撤去するとの理由でマルジャ広場が封鎖され、消防車が到着したと報じた。

またジャウダト・ハーシミー学校に生徒の話として、爆発が発生する前に生徒たちが下校を指示されたと伝えた。

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ザマーン・ワスル(4月30日付)は、SANA(4月29日付)が配信した写真をもとに、29日のダマスカス県マッザ区でのワーイル・ハルキー首相暗殺未遂事件が政権による自作自演の疑いがあると報じた。

同報道によると、ハルキー首相が乗っていた車から無事に脱出することは、車や現場周辺の被害を踏まえると、不可能だという。

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シリア革命反体制勢力国民連立は、ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長のテレビ演説(4月30日付)を受けるかたちで声明を出し、レバノン政府に対して、不関与政策を貫徹し、ヒズブッラーのシリア領内での軍事行動を停止させるよう改めて求めた。

レバノンの動き

ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長がテレビ演説を行い、と述べ、シリアでの紛争への関与が「人道的・道徳的」に妥当だとの立場を示すとともに、シリア危機の地域全体の波及を懸念する「世界」にとっての「真の友人」であるアサド政権の崩壊はないと強調した。

ナスルッラー書記長は「クサイルの農村で攻撃に曝されるレバノン人を放ってはおかない。我々は彼らを助けることに躊躇しないだろう…。クサイルの問題についてはすでに…、3,000人のレバノン人イスラーム教徒とキリスト教徒が狙われ、仕事に行けない状態だと述べた」としたうえで、「これらの人々は自衛のためにあらゆることをする権利があり、支援を受ける権利がある。これは道徳的・人道的な問題だ」と述べた。

また「レバノンでは、ファトワー、演説、送金、武器・戦闘員派遣が2年間とどまることなく行われている…。レバノンのいかなる勢力も無実だなどとは言えない」と強調した。

さらに「サイイダ・ザイナブ廟から数百メートルの場所に武装集団がおり、タクフィール主義集団はインターネットで廟を破壊すると脅迫している…。我々はスンナ派全体を責めてはいない。我々の問題はタクフィール主義者との間にある。みなが…彼らによる廟の破壊を阻止しなければならない」と述べた。

そのうえで「殉教者となった戦闘員は、宗派対立を阻止しようとしていた…。我々は殉教者、とりわけ最近の戦闘で命を落とした者たちを誇りに思っている」とシリアでの戦闘での戦死者に弔意を示した。

一方、アサド政権に関して「戦闘が長引いても、ダマスカスを掌握し、体制を倒すことできないだろう…。シリアは地域における真の友人であり、シリアを米国、イスラエル、タクフィール主義者の手に渡させない世界にとって真の友人である」と強調した。

シリア紛争については「同国をレジスタンスの枢軸から排除するだけでなく、シリアの国家、社会、軍を破壊し、失敗国家に貶めようとする」動きだとの見方を示した。

そのうえで「紛争は二つの陣営の間で行われている。第1の陣営は、体制を転覆し、醜い戦い、殺戮…に訴え、シリアを破壊するため国際社会の政治的・軍事的介入をめざしている…。第2の陣営は、シリア危機が地域全体に及ぼす影響に注意を払っている」と指摘、ヒズブッラーが第2の陣営に属し、「常に政治的解決を呼びかけている」と強調した。

諸外国の動き

バラク・オバマ米大統領はホワイトハウスで記者会見を開き、「我々が持っているのは、シリア国内で化学兵器が使用された証拠だ」と述べつつも、「分からないのは、誰がそれを使用したかだ」と述べ、アサド政権による使用を断定できないことを明らかにした。

また「何が起きたかを示す証拠がなくて、どうして何をするかを決定できようか?」と付言、シリア情勢への介入に慎重な姿勢を示した。

一方、「もしアサド政権による化学兵器使用を確認できれば…、それはゲームを変える要因(game changer)になる」と強調し、断固たる姿勢を示そうとしたが、反体制武装集団が化学兵器を使用した場合に対応については明言しなかった。

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『ワシントン・ポスト』(4月30日付)は、米政府高官の話として、バラク・オバマ米大統領がシリア反体制派への武器供与を準備していると報じた。

同紙によると、反体制派への武器供与は「数週間以内」に最終決定する見通し。シリア内戦への介入に反対するロシアの説得に努めるという。

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『シャルク・アウサト』(4月30日付)は、サウジアラビア訪問中の安倍晋三首相とのインタビュー内容を掲載した。

インタビューのなかで、安倍首相はシリア情勢に関して以下通り答えた。

「中東の安定は世界の安定と直結している。これは日本の安全保障にとっても同じです。日本は関係当事者との協力を通じて全力で同地域を支援し続けます。とくにシリアに関して、同国および同国国民が被った甚大な人的被害、そしてその影響が地域全体に拡がっていることに大きな懸念を表明したいと思います。日本はすでに緊急人道支援として8,000万米ドルを供与し、シリア国民や周辺諸国を支援しようとしてきました。我々はアサド大統領が権力にとどまることが円滑な転換プロセスの進行を妨げると考えています。一方、もし現状が今のまま続けば、アサド体制後に過激派の影響が増す懸念があります。国際社会は、こうした事態の解決策を案出するため、反体制勢力の統合プロセスにおいて一致団結、支援しなければなりません」。

AFP, April 30, 2013、Akhbar al-Sharq, April 30, 2013、al-Hayat, May 1, 2013、Kull-na Shuraka’, April 30, 2013、Kurdonline, April 30,2013、Naharnet,
April 30, 2013、Reuters, April 30, 2013、SANA, April 30, 2013、al-Sharq al-Awsaṭ, April 30, 2013、UPI, April 30, 2013、The Washington Post, April 30, 2013、Zaman al-Wasl, April 30, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダマスカス県でハルキー首相の車列を狙った爆破テロが発生するなか、民主的変革諸勢力国民調整委員会のアブドゥルアズィーム代表は「シリア国民の唯一の代表」としてのシリア革命反体制勢力国民連立承認を批判(2013年4月29日)

シリア社会の動き

クッルナー・シュラカー(4月29日付)などによると、バフル機構がシリア人1,500人を対象に、シリア革命反体制勢力国民連立のガッサーン・ヒートゥー暫定政府首班選出などに関する世論調査を行った。

SANA, April 29, 2013
SANA, April 29, 2013

世論調査は、20歳から39歳のシリア国内外で暮らすシリア人を対象とし、うち男性は83%、女性は17%、また91%が高等教育修了者だった。調査はインターネットなどを通じて行われた。

質問は、暫定政府に関する項目、ヒートゥー首班に関する項目からなる。

主な結果は以下の通り。

1. 現下の暫定政府が必要でないと答えたのは41%。
2. 暫定政府の拠点がシリア国内にあるべきと答えたのは89%。
3. 暫定政府のポストを人種、宗派、政党などによって配分すべきでないと答えたのは81%。
4. 首班がシリア国籍以外の外国籍を持っているべきでないと答えたのは50%。
5. ヒートゥー首班の経歴に不満と答えたのは45%。
6. 暫定政府および首班選出方法を拒否すると答えたのは70%。
7. シリア国民評議会にいかなる閣僚ポストも与えるべきでないと答えたのは69%。
8. シリア革命反体制勢力国民連立にいかなる閣僚ポストも与えるべきでないと答えたのは57%。

国内の暴力

インテルファクス通信(4月29日付)は、ロシアの信頼できる消息筋の話として、ロシアの民間旅客機がシリア上空で地対空ミサイル2発の攻撃を受けたと報じた。

同消息筋によると、被害は出なかったという。

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ダマスカス県では、SANA(4月29日付)によると、ダマスカス県マッザ区(ヴィーラート・ガルビー)イブン・ルシュド公園近くでワーイル・ハルキー首相の車列を狙った「爆破テロ」が発生し、複数の市民が死傷した。

スカイ・ニュース・アラビック(4月29日付)によると、死者は、1人はハルキー首相に同行していた1人を含む12人に上った。

ハルキー首相本人は無事だった。

複数の消息筋によると、ハルキー首相はマッザ区の自宅から首相官邸に向かう途中で、首相が乗った車の目の前で、道路脇に駐車していた車が爆発した、という。

SANA, April 29, 2013
SANA, April 29, 2013

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同じくダマスカス県では、シリア人権監視団によると、バルザ区に対して軍が空爆を行い、マイダーン地区では重火器の発砲があった。

一方、SANA(4月29日付)によると、ジャウバル区、バルザ区で軍は反体制武装集団の追撃を続け、ナースィル・サラーフッディーン大隊メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

SANA, April 29, 2013
SANA, April 29, 2013

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーライヤー市、ムウダミーヤ・シャーム市、ザマルカー町、バイト・ジン市、ウーファーニヤー村などで軍と反体制武装集団が激しく交戦した。

一方、SANA(4月29日付)によると、ハルマラ市、ハラスター市、フジャイラ村、フサイニーヤ町、ダーライヤー市などで、軍は反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、東ブワイダ市、アイン・ウルード市、カマーム市などを軍が砲撃した。

ヒムス県では、SANA(4月29日付)によると、ヒムス市ジャウラ・シヤーフ地区、クスール地区、ハーリディーヤ地区、ダール・カビーラ村、タッル・ザハブ町、タッルドゥー市、カフルラーハー市、タドムル市などで、軍が反体制武装集団を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またタッルカラフ市郊外にレバノン領から潜入しようとした武装集団を軍が撃退した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハマー市の南部が軍の砲撃を受け、また同市のアレッポ街道地区、トゥライスィーヤ村などで軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(4月29日付)によると、ジュナイナ村で軍が反体制武装集団の掃討を完了し、治安を回復した。

またハマー市マルアブ地区、ルーズ・スース市などで、軍が反体制武装集団を攻撃し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、マアッル・シャマーリーン市、マアッル・ダブサ市、ワーディー・ダイフ軍事基地周辺などで、軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(4月29日付)によると、ナイラブ村、サラーキブ市、マアッラトミスリーン市、ビンニシュ市、タフタナーズ市、サルミーン市、ザルダナー村、マアッル・ダブサ市、バシュラームーン村、アイン・バーリダ市、ダルクーシュ町、シュグル市などで、軍が反体制武装集団を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、サフィーラ市、ハナースィル市、マンナグ航空基地周辺、クワイリス航空基地周辺などで、軍と反体制武装集団が交戦した。

またアレッポ市では、シャッアール地区などで、軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(4月29日付)によると、マンナグ村および同市周辺、タッル・ジブリーン市、アルカミーヤ村、アイン・ダクナ村、マッルアナーズ市、ダール・イッザ市などで、軍が反体制武装集団を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、シャイフ・マクスード地区、スライマーニーヤ地区、旧市街などで、軍が反体制武装集団を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

スライマーニーヤ地区では反体制武装集団が撃った迫撃砲弾4発が着弾し、市民2人が死亡、複数が負傷したという。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、第17師団基地周辺で軍と反体制武装集団が交戦した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、タービーヤ市で軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(4月29日付)によると、ダイル・ザウル市の旧空港地区、工業地区、マリーイーヤ村、ムーハサン市などで、軍が反体制武装集団を攻撃し、サーイカ大隊メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ダルバースィーヤ市に近い対トルコ国境のフシャイフィーヤ村を徒歩で越境しようとした家族が地雷を踏み、4人が死亡、2人が負傷した。

またタッル・タムル町で戦闘があったほか、ハサカ市中央刑務所近くで爆発があった。

一方、クッルナー・シュラカー(4月29日付)によると、ハサカ市グーラーン地区で治安要員を載せたバスに仕掛けられた爆弾が爆発し、5人が死亡、多数が負傷した。

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ダルアー県では、軍が結集するダルアー市のマディーナ・リャーディーヤを反体制武装集団が砲撃した。

また、クッルナー・シュラカー(4月29日付)によると、ハルキー首相暗殺未遂事件の直後、軍は首相の生地であるジャースィム市を空爆したという。

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ラタキア県では、SANA(4月29日付)によると、アブー・リーシュ地方、クーズ山、スッカリーヤ町、カンダースィーヤ村、キンサッバー町、ブルジュ・カサブ村、アティーラ村などで、軍が反体制武装集団を交戦し、外国人戦闘員やシャームの民のヌスラ戦線メンバーら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア政府の動き

ワーイル・ハルキー首相は、ダマスカス県マッザ区での自身を狙った爆破テロに関して、「シリア・アラブ軍の追跡、残党狩り、そして治安回復によって…テロ集団とそれを支持する勢力が破綻し、フラストレーションを募らせていることを示す」と非難した。

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ウムラーン・ズウビー情報大臣は、ハルキー首相暗殺未遂爆破テロに関して「一部の者が政治的解決拒否という姿勢を選んだことを示す明確な表明」と非難した。

反体制勢力の動き

民主的変革諸勢力国民調整委員会のハサン・アブドゥルアズィーム代表は『ハヤート』(4月30日付)の電話取材に応じ、そのなかで「シリア革命反体制勢力国民連立をシリア国民の唯一の代表として承認することは、専制的方法そのものを強化する試みである。それは一党体制、指導党体制の方法であり、行き過ぎた体制から別の行き過ぎた体制へと転換することを意味している」と述べ、連立を支援する国々の姿勢を批判した。

またシリアでの暴力と紛争が続けば、「シリアの火事はレバノン、ヨルダン、イラクにも及ぶ」と警鐘を鳴らした。

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クッルナー・シュラカー(4月29日付)は、民主統一党(西クルディスタン人民議会)がクルド人が居住する全地域で、人民防衛隊に事前届け出のないデモを禁じる声明を出したと報じた。

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クッルナー・シュラカー(4月29日付)によると、ダマスカス県ヤルムーク区で活動するヤルムーク・キャンプ調整は自由シリア軍に宛てて声明を出し、そのなか「ヤルムーク・キャンプのパレスチナ人とシリア人は…自由シリア軍およびその名を語る者の行為を拒否する。自由の抑圧、逮捕、拷問、民家の没収は犯罪者体制の行いと同じだ」と拒否の姿勢を示した。

レバノンの動き

マナール・チャンネル(4月29日付)は、ベカーア県バアルベック郡カーア村郊外にシリア領から発射されたロケット弾6発が着弾し、女性1人が負傷したと報じた。

諸外国の動き

国連の潘基文事務総長は、シリアでの化学兵器使用調査団長を務めるスウェーデンの科学者オーケ・セルストローム氏とニューヨークの国連本部で会談し、化学兵器使用の有無を見定めるには現地調査が不可欠との認識で一致した。

潘事務総長は会談前に記者団に対し、「包括的で信頼できる調査をするには、化学兵器が使われたと疑われている場所への立ち入りが完全に認められなければならない」と述べ、シリア政府に対し調査団を受け入れるよう求めた。

また政府側が化学兵器サリンを使った可能性があるとの米国の分析について、米政権がその後確実な証拠でないと語気を弱めたにもかかわらず、「真剣に受け止める」とした。

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ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、化学兵器使用疑惑をめぐってシリア政府に国際調査団の受け入れを求めた国連の潘基文事務総長の発言をめぐって「大量破壊兵器に関する調査プロセスが始まったときのイラクで起きたのと同じようなことをシリアで繰り返そうとする試み」と述べ、難色を示した。

またラブロフ外務大臣は「シリアの体制を倒すのにあらゆる手段をとってよいと考えている国や外国のアクターがいる。しかし大量破壊兵器を利用するのは非常に危険で、それをもてあそぶべきでない」と非難した。

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フランスのローラン・ファビウス外務大臣は、Euro 1ラジオ(4月29日付)に対して、「英国人と米国人が示した証拠はあるが、我々には確証はなく、この点で調査を行っている」と述べ、シリア政府による化学兵器使用の証拠がないことを明らかにした。

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バラク・オバマ米大統領はロシアのウラジーミル・プーチン大統領と電話会談を行い、シリアでの化学兵器使用に対する懸念を表明した。

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イスラエル労働党のビンヤーミン・ベン・エリゼール議員はイスラエルのラジオ番組(4月29日付)で、アサド政権が化学兵器を使用したことに「疑いはない」と述べる一方、「これらの武器はヒズブッラーに流出しつつある」と断じた。

しかしナハールネット(4月30日付)は、イスラエルの複数の高官の話として、ヒズブッラーが化学兵器を入手した証拠はないと報じ、ベン・エリゼール議員の発言内容を否定した。

AFP, April 29, 2013、Akhbar al-Sharq, April 29, 2013、al-Hayat, April 30, 2013、Kull-na Shuraka’, April 29, 2013、Kurdonline, April 29,2013、al-Manar
Channel, April 29, 2013、Naharnet, April 29, 2013, April 30, 2013、Reuters,
April 29, 2013、SANA, April 29, 2013、Sky News Arabic, April 29, 2013、UPI,
April 29, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米・英当局がアサド政権が化学兵器を使用した可能性について慎重なコメントを出すなか、シリア国民評議会は同問題をめぐって国連安保理にシリア国内での調査を実施するよう要求(2013年4月26日)

国内の暴力

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ハラスター市などが軍の砲撃を受けた。

またムライハ市で、軍が拷問・殺害されたと見られる男性の遺体が発見された。

一方SANA(4月26日付)によると、イバーダ市、ドゥーマー市郊外、ダーライヤー市、ナブク市、ハラスター市などで、軍が反体制武装集団と交戦、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム旅団メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、アッシュ・ウルール地区、ヤルムーク区、ジャウバル区などで、軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(4月26日付)によると、ジャウバル区、カーブーン区、バルザ区で、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、アブー・ザーヒル航空基地周辺、サラーキブ市、ハーッス村、マアッラトミスリーン市、カフルウバイド村などで軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(4月26日付)によると、アブー・ザーヒル航空基地周辺などで、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団などによると、ガマーム村、ダイル・ハンナー村、ラビーア町などが軍の「樽爆弾」による空爆を受けた。

一方、SANA(4月26日付)によると、カサブ村、ムガイリーヤ村、グナイマ村などで、軍が反体制武装集団と交戦、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市シャイフ・マクスード地区西部で、民主統一党人民防衛隊とバドル殉教者大隊(ハーリド・ハイヤーティー司令官)が交戦、また同地区に対するバドル殉教者大隊の砲撃で子供3人を含む12人(クルド人)が死亡した。

一方、SANA(4月26日付)によると、マンナグ村周辺、カフルハーシル村、アイン・ダクナ村、タニーバ市、カフルタルビーン市、ズィラーア市、アルカミーヤ村などで、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、ハイダリーヤ交差点などで、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、第17師団基地周辺に対して、軍が空爆を行った。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市空港周辺、ジュバイラ地区、ハウィーカ地区などで軍と反体制武装集団が交戦、反体制武装集団の戦闘員1人が死亡した。

一方、SANA(4月26日付)によると、ダイル・ザウル市の工業地区、旧空港地区、ジュバイラ地区、マリーイーヤ村、アシャーラ市などで、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、クルドオンライン(4月26日付)によると、ラアス・アイン市で武装したバアス党員が、ラアス・アイン市暫定地元評議会メンバーのムスタファー・ファルハーン氏を誘拐した。

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ヒムス県では、SANA(4月26日付)によると、クサイル市および郊外、ヒムス市ハーリディーヤ地区、バーブ・フード地区、タルビーサ市郊外、ダール・カビーラ村、ダブア市、東ブワイダ市、タッルドゥー市、カフルラーハー市、キースィーン市、アイン・フサイン市などで、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(4月26日付)によると、トゥライスィーヤ市、ズグバ市などで、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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『ハヤート』(4月27日付)は、アレッポ県アレッポ市フィルドゥース地区、マサーキン・ハナーヌー地区、マアーディー地区、バーブ街道地区、サラーフッディーン地区、シャッアール地区、カッラーサ地区、ブスターン・カスル地区、イドリブ県ビンニシュ市、カフルナブル市、クッリー市、ダルアー県ヤードゥーダ村、ヒルバト・ガザーラ町、ハマー県カフルズィーター市、カルアト・マディーク町、ムーリク市、ダマスカス郊外県ムライハ市、カフルバトナー町、ミスアーバー市、ヤブルード市、アルバイン市、ダマスカス県ヤルムーク区などで、「多数派保護の金曜日」と銘打って反体制デモが行われたと報じた。

シリア政府の動き

RT(4月26日付)、インテルファクス通信(4月26日付)などによると、マフムード・ズウビー情報大臣は訪問先のモスクワで、「アレッポ市ハーン・アサル地区でテロリストが使用した化学兵器がトルコから持ち込まれたものと思われる」と述べた。

またズウビー情報大臣は「シリア軍は化学兵器を保有していない」と述べたという。

反体制勢力の動き

シリア国民評議会は声明を出し、シリア政府による化学兵器使用疑惑をめぐる米ホワイトハウスの書簡などを受けるかたちで、国連安保理にシリア国内での調査を要求した。

諸外国の動き

ジェイ・カーニ-米ホワイトハウス報道官は、シリア政府による化学兵器使用疑惑に関して「米政府は、シリア政府が化学兵器を使用したとの証拠を検討中だ。期限は設けていない…。諜報機関の評価は…決定的な証拠ではない」と述べた。

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バラク・オバマ米大統領はヨルダン国王アブドゥッラー2世とワシントンDCで会談し、シリア情勢、化学兵器使用疑惑などについて協議した。

オバマ米大統領は会談後、シリア政府による化学兵器使用疑惑に関して「いつ、どこで、どうやって兵器が使用されたかに関して多くの疑問が残っている」と述べ、確実な証拠を得るための調査を急ぐ考えを示した。

またオバマ大統領は「一般市民に大量破壊兵器を使用することは、国際規範と国際法上の一線を越えるもので、事態は一変する」と述べた。

しかし、イラク戦争で大量破壊兵器が発見されなかったことなどを念頭に「我々は慎重に評価を下さなければならない」と付言し、慎重な姿勢を示した。

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イスラエルのゼエヴ・エルキン副首相は、シリア政府による化学兵器使用疑惑に関して、軍のラジオ局に対して、「レッド・ラインを実際に越え、化学兵器が使用されたと理解しているのなら、シリアの化学兵器の備蓄を掌握でき、そうすればみなの懸念が払拭されるだろう」と述べた。

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英国のデヴィッド・キャメロン首相は、シリア政府による化学兵器使用疑惑に関して、BBC(4月26日付)に対して「限定的な証拠だが、アサド政権によって化学兵器が使用されたであろうことを示すさらなる証拠が我々にはある。これは非常に危険であり、戦争犯罪だ」と述べた。

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AFP(4月26日付)は、ローラン・ファビウス外務大臣が28日発売予定の仏週刊誌とのインタビューで、シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ムアーッズ・ハティーブ議長の辞任に関して、「政治的対話を支持していたハティーブ議長の辞任は遺憾」と述べた、と報じた。

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フランス外務省は、シリア政府による化学兵器使用疑惑に関して、シリア政府が国連の調査団展開を求める国際社会の要求に応えねばならない、との意思を示した。

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トルコ外務省報道官は、シリア政府による化学兵器使用疑惑に関して「この(米国の)新たな情報は事態を別の次元へと移行させる。大いなる懸念を喚起する…。シリアでの化学兵器使用に関する報告がなされた当初から、我々は国連に包括的な調査を求めてきた。しかしシリア政府がそれを許さなかった」と非難した。

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国連難民高等弁務官は、周辺諸国で難民登録をしたシリア人避難民の数が140万人に達したと発表した。

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『ハヤート』(4月27日付)によると、ヨルダンの複数の消息筋は、シリア軍がダルアー県からヨルダンに不法入国したバス2台を攻撃したと報じた。

このバスはシリアからの避難民を載せていたという。

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ハマースのムーサー・アブー・マルズーク政治局メンバーは、シリアからエジプトへのパレスチナ人の流入に関して、国連難民高等弁務官がUNRWAの所轄だとして関与しようとしないと非難、エジプト国内にパレスチナ人避難民の登録事務所を設置すべきだと主張した。

AFP, April 26, 2013、Akhbar al-Sharq, April 26, 2013、al-Hayat, April 27, 2013、Kull-na Shuraka’, April 26, 2013、Kurdonline, April 26,2013、Naharnet, April 26, 2013、Reuters, April 26, 2013、SANA, April 26, 2013、UPI, April 26, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハサカ県で民主統一党人民防衛隊とバアス党員からなる武装集団が交戦、米国の諜報機関が「一定の確信をもって」アサド政権がサリンを使用したと考えていることが明らかに(2013年4月25日)

国内の暴力

ハサカ県では、クルドオンライン(4月25日付)によると、タッル・タムル町西部で未明から午前中にかけて、住民2人が武装集団に殺害された。

また、クッルナー・シュラカー(4月25日付)によると、タッル・タムル町内で民主統一党人民防衛隊とシャッラービーン部族の民兵が交戦した。

これに関して、ハワル通信(4月25日付)は、戦闘が、シャッラービーン部族の民兵と住民のけんかに民主統一党人民防衛隊が介入したことで発生、これにより女の子1人を含む2人が死亡したと報じた。

さらにクルドオンライン(4月25日付)によると、タッル・タムル町で民主統一党人民防衛隊とバアス党員からなる武装集団が交戦し、バアス党員10人が殺害され、党員多数が捕捉された。

殺害されたのは、タッル・タムル支局のハサン・トゥウマ書記長らで、武装集団は市民の家を攻撃しようとしていたという。

一方、SANA(4月25日付)によると、ルマイラーン地方のユースフフィーヤ村の住民が、シャームの民のヌスラ戦線の侵入を阻止、撃退した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハマー市のアレッポ街道地区で軍と反体制武装集団が交戦し、軍兵士5人、武装集団戦闘員5人が死亡した。

また同監視団によると、反体制武装集団が同地区のナースィル・アルワーニー学校を制圧した。同学校は軍の拠点として使用されていたのだという。

一方、同市北部での交戦では、反体制武装集団の戦闘員9人が死亡したという。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ジュダイダ市、イバーダ市、ナブク市、ヤブルード市などを軍が空爆・砲撃した。

一方、SANA(4月25日付)によると、ハラスター市、フサイニーヤ町、ダーライヤー市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区を軍が空爆した。

一方、SANA(4月25日付)によると、アズバキーヤ地区のムルシド・ハーティル通りで、反体制武装集団が爆弾を仕掛けた車を爆発させた。死傷者はなかった。

またジャウバル区、バルザ区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ヌッブル市で反体制武装集団が発射した迫撃砲弾により市民2人が死亡した。

またバヤーヌーン町などに軍が砲撃を加えたほか、ハンダラート・キャンプ、アレッポ市アーミリーヤ地区などで軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(4月25日付)によると、アルカミーヤ村、カフルハーシル村、マンナグ村周辺、バヤーヌーン町、マーイル町、ダイル・ジャマール村、マンスーラ村、ハーン・アサル村、ハイヤーン町などで、軍が反体制武装集団を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

アレッポ市では、シャイフ・マクスード地区、旧市街などで、軍が反体制武装集団に対する特殊作戦を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ヤードゥーダ村などが軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(4月25日付)によると、ヨルダン領からタッル・シハーブ町に潜入しようとした反体制武装集団を軍が撃退した。

またヌアイマ村では、軍が反体制武装集団を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ハリータ村が軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(4月25日付)によると、ダイル・ザウル市のシャイフ・ヤースィーン地区、ハウィーカ地区、ジュバイラ地区などで、軍が反体制武装集団を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、クサイル市を軍が空爆した。

一方、SANA(4月25日付)によると、ヒムス市ワーウィヤート地区、サッルーミーヤ市、シューマリーヤ市、ハミーディーヤ市、アルジューン市、東ブワイダ市、ウユーン・フサイン市、バイト・ラービア市、カマーム市、ダブア市、西ダミーヤ市、ラスタン市、ガントゥー市、サアン村、タルビーサ市、ダール・カビーラ村などで、軍が反体制武装集団を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またクサイル市郊外のブルハーニーヤ村・アイン・タンヌール村間で、関係当局が反体制武装集団によって殺害された市民の遺体が遺棄されている「集団墓地」を発見した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、マルイヤーン村、バシーリーヤ市、ラカーヤー村、マアッラト・ヌウマーン市、マアッル・シャムシャ市、マアッル・シャマーリーン市などが軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(4月25日付)によると、アイン・スーダ村、アイン・バーリダ村、バシュラームーン村、ブザイト市、ビダーマー町、バルナース市、トゥッファーヒーヤ市、ナージヤ村、ザンバキー市、カニーヤ村、ヤアクービーヤ村、ラーム・ハムダーン市、カフルルーヒーン村、サルヌーバシュ市、サラーキブ市、ヒルバト・マールティーン村、ナイラブ村、ウンム・ジャリーン村、ドゥウーン村、アブー・ズフール軍事基地周辺などで、軍が反体制武装集団を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、対イラク国境地帯に位置するヤアルビーヤ町、タッル・ハミース市が軍の砲撃を受けた。

シリア政府の動き

ファイサル・ミクダード外務在外副大臣は「反体制勢力への米国の支援は、逆の結果をもたらすだろう。シリアでテロの炎を拡げ、それは世界全体におよぶだろう」と述べた。

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クッルナー・シュラカー(4月25日付)は、アリー・マムルーク国民安全保障会議議長とファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣が、両国の緊張関係に関してヨルダン高官と協議するため、秘密裏にアンマンを訪問した、とバフジャト・スライマーン在ヨルダン・シリア大使が明らかにしたと報じた。

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『イクティサーディー』(4月25日付)は、財務省が、反体制活動家のハイサム・マーリフ弁護士の資産を凍結したと報じた。

「国家転覆をもくろむ政治結社に参加した」のが理由だという。

諸外国の動き

米ホワイトハウスは、複数議員に送った書簡のなかで、諜報機関の分析だけでは十分ではない」としつつ、「我々の諜報機関は、一定の確信をもって(varying degrees of confidence)、シリアの体制がシリアで小規模に化学兵器、とりわけサリンを使用したと分析している」と述べ、米当局がアサド政権による化学兵器使用を前提に情報収集活動を行っていることを明らかにした。

BBC(4月25日付)によると、「一定の確信をもって(varying degrees of confidence)」という表現は、諜報機関に別の見解がある場合に用いられる、という。

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チャック・ヘーゲル米国防長官は、訪問先のUAEで、シリア政府が化学兵器、とりわけサリンが小規模に使用されたことを示す証拠を米諜報当局がつかんだと述べた。

しかしヘーゲル国防長官は、結論を出すのは時期尚早だと述べ、あらゆる情報を集めて事実関係を確認する必要があると指摘。「何が起きたのか、誰に責任があるのかといった詳細についてはまだ調査中だ」と語った。

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英国外務省報道官は声明を出し、「我々は限定的な情報だが、シリアでのサリン・ガスなど化学兵器使用を示す多くの信頼できる情報を持っている」と発表した。

AFP, April 25, 2013、Akhbar al-Sharq, April 25, 2013、BBC, April 25, 2013、al-Hayat, April 26, 2013、al-Iqtisadi, April 25, 2013、Kull-na Shuraka’, April 25, 2013、Kurdonline, April 25,2013、Naharnet, April 25, 2013、Reuters, April 25, 2013、SANA, April 25, 2013、UPI, April
25, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア外務省がブラーヒーミー共同特別代表に「国連代表としてのみ協力する」意向を示す、アレッポ市旧市街のウマイヤ・モスクのミナレットが軍と反体制武装集団の交戦のなかで倒壊(2013年4月24日)

シリア政府の動き

シリアの外務在外居住者省は、声明を出し、アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表に関して、「国連代表としてのみ協力をする。なぜならアラブ連盟はシリアに対する陰謀の一当事者であり、停戦監視団の任務が終了した2012年2月12日にその役割を終えたからである」と発表した。

SANA(4月24日付)が報じた。

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シリア外務在外居住者省は国連安保理議長と事務総長宛てに書簡を送り、アレッポ県でのキリスト教主教2人の誘拐に関して、シャームの民のヌスラ戦線に属するチェチェン人テロリストが率いる武装集団の犯行だと報告し、シリア・アラブ共和国が引き続き国内でテロとの戦いを進めるとの意志を表明した。

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インテルファクス通信(4月24日付)は、ロシア訪問中のウムラーン・ズウビー情報大臣がモスクワの大学での講演で、「シリアは国民に対して化学兵器を使用しない。また戦時下であっても、イスラエルに化学兵器を使用することさえない」と述べたと報じた。

 国内の暴力

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市旧市街(UNESCO世界文化遺産)にあるウマイヤ・モスクのミナレットが軍と反体制武装集団の交戦のなかで倒壊した。

al-Hayat, April 25, 2013
al-Hayat, April 25, 2013

反体制武装集団戦闘員はユーチューブにアップされた映像などで、ミナレットが軍の戦車による砲撃を受けて破壊、倒壊したと主張した。

一方、シリア・アラブ・テレビ(4月24日付)は、シャームの民のヌスラ戦線に属するテロリストがミナレットを爆破し、その映像を撮影…、シリア・アラブ軍に嫌疑をかけている」と報じた。

他方、シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表はAFP(4月24日付)に対して、「数ヶ月におよぶ激しい戦闘の被害が原因で、ミナレットが自壊した可能性もある」と述べた。

ミナレットが破壊される瞬間の映像が存在していないため、いずれの主張が真実かは不明。

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同じくアレッポ県では、シリア人権監視団によると、マンナグ航空基地に反体制武装集団が突入し、軍と激しく交戦した。

シリア軍消息筋によると、軍は侵入した反体制武装集団を撃退したという。

またクルドオンライン(4月24日付)によると、アフリーン市郊外のザーラータ村を軍が空爆し、1人が死亡、4人が負傷した。

一方、SANA(4月24日付)によると、ズィヤーラ村、ダイル・ジャマール村、カフルハーシル村、マッルアナーズ市、アルカミーヤ村、マンナグ村周辺、ハーン・アサル村、ハイヤーン町、ズハイラーン市、マーイル町、アレッポ市アーミリーヤ地区などで、軍が反体制武装集団に対する特殊作戦を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団およびSANA(4月24日付)によると、ジャルマーナー市内の住宅街に迫撃砲弾2発が着弾し、市民7人が死亡、25人が負傷した。

一方、SANA(4月24日付)によると、ドゥーマー市、ハラスター市、アイン・タルマー村、ダーライヤー市などで、軍が反体制武装集団に対する特殊作戦を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(4月24日付)によると、バラームカ地区で、電力省教育訓練局のムハンマド・アブドゥルワッハーブ局長が乗った車に仕掛けられた爆弾が爆発し、同局長が死亡した。

シリア人権監視団によると、この爆弾テロで2人が負傷したという。

一方、SANA(4月24日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団に対する特殊作戦を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(4月24日付)によると、ヒムス市カラービース地区、ハーリディーヤ地区、クサイル市郊外のハイダリーヤ村、ハミーディーヤ市、アッシュ市、ダブア市、東ブワイダ市、西ダミーナ市、カマーム村、ラスタン市郊外のアイン・ダナーニール市、ウンム・シャルシューフ村、ザアフラーナ村、タッルドゥー市、ダール・カビーラ村、タルビーサ市、キースィーン市、ブルジュ・カーイー村などで、軍が反体制武装集団に対する特殊作戦を行い、ムンタサル・ビッラーヒ大隊メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(4月24日付)によると、ジスル・シュグール市郊外、マアリー市、カフルハーヤー村、ウンム・ジャリーン村、タマーニア町、サルジャナーズ市、タッル・マンス村、タッル・スーダー市、カフルジャーリス市、マアッラトミスリーン市、ハルブヌーシュ村、タフタナーズ市、ナイラブ村、アリーハー市、タッル・ザハブ町、バシュラームーン村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(4月24日付)によると、ヌサイリー山地山頂に近い避暑地スルンファ町で反体制武装集団が撃ったロケット弾が着弾し、市民1人が死亡、4人が負傷した。

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ギリシャ正教会アレッポ主教区のガッサーン・ワルド神父は、22日にアレッポ県カフルダーイル村で誘拐されたシリア正教会のグレゴリウス・ヨハネ・イブラーヒーム・アレッポ主教とギリシャ正教会のブールス・ヤーズジー・アレッポ主教に関して、AFP(4月24日付)に「我々には新たな情報はない。解放されたと述べることはできない」と述べた。

またオリエント行動(Oeuvre d’Orient)協会(本部パリ)は、両主教に関して、AFP(4月24日付)に対して解放されたことを示す「具体的な証拠」を未だに得ていないと述べた。

同協会は23日に、両主教が解放されたと発表していた。

反体制勢力の動き

民主的変革諸勢力国民調整委員会のハサン・アブドゥルアズィーム代表は、『ワタン』(4月24日付)に対して、委員会が現在、政治的解決を支持するすべての勢力からなる「民主的市民同盟」の結成をめざしているとしたうえで、そのなかにシリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ムアーッズ・ハティーブ前議長も参加するだろうと述べた。

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クルドオンライン(4月24日付)によると、クルド最高委員会メンバーのイルハーム・アフマド女史は、EUによる対シリア石油禁輸措置の部分緩和に関して、「石油だけを通じてシリアの反体制勢力と関わろうとすることは間違っている」と非難した。

そのうえで、「クルド人地域の石油の販売は、クルド最高委員会の決定に基づく」と主張し、シリア革命反体制勢力国民連立との協議により、石油取引を行うとするEUの決定に異論を唱えた。

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シリア・イスラーム戦線は声明を出し、ラタキア県カルダーハ市に迫撃砲2発を打ち込んだと発表した。

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シリア革命反体制勢力国民連立は、アレッポ市のウマイヤ・モスクのミナレット倒壊に関して、軍戦車の砲撃で破壊されたと断じ、「人類の文明に対する犯罪」と非難した。

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自由シリア軍事評議会大隊参謀委員会メンバーを名乗るムハンマド・ダーマス・カイラーニー「博士」は、シリア革命反体制勢力国民連立のジョルジュ・サブラー暫定議長を「自由シリア軍への武器支援に熱心なキリスト教徒」と評価し、暫定議長就任を歓迎した。

クッルナー・シュラカー(4月24日付)が報じた。

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自由シリア軍参謀委員会政治広報調整官のルワイユ・ミクダードはAFP(4月24日付)に対して、「自由シリア軍最高司令部(参謀委員会)の公式の姿勢は…シリアでのジハードの呼びかけを感謝しつつも、それを拒否するというものだ」と述べ、レバノンの一部サラフィー主義シャイフによる呼びかけを拒否する姿勢を明示した。

レバノンの動き

ミシェル・スライマーン大統領は、一部サラフィー主義者によるシリアでのジハードの呼びかけに対して、「シリアへの武器、戦闘員の派遣、レバノンでの訓練基地の設置」を行わないよう呼びかけた。

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進歩社会主義党のワリード・ジュンブラート党首は声明を出し、「レジスタンスは、狙撃銃を誤った方に向け、市民に対する虐殺を行う体制を支持している」と述べ、ヒズブッラーのシリア危機への関与を批判した。

また「シリア国民はレバノンのジハード主義者を必要としていない」と述べ、一部サラフィー主義シャイフによるジハードの呼びかけを拒否する姿勢を明示した。

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ナハールネット(4月24日付)は、南部県サイダー市のビラール・ブン・ラバーフ・モスクのイマーム、アフマド・アスィールが「シリア、とりわけクサイルでのジハードは義務であり、レバノンでそれが可能な者なら誰でも、我々に加わらねばならない」と述べた。

アスィールはまた「我々はシリアの革命に巻き込まれることに反対だ。だが、ヒズブッラーは専制君主アサド支持に固執しており、我々に選択肢はない」と付言した。

同報道によると、23日の段階で、数十人の若者がアスィールの事務所を訪れ、ジハードへの参加を誓約したという。

諸外国の動き

ジル・ド・ケルショヴEUテロ対策調整官はBBC(4月24日付)に対して、約500人のEU諸国出身者がシリアで反体制武装集団に参加していることを明らかにした。

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ローマ法王フランシスコは、22日にアレッポ県カフルダーイル村で誘拐され、解放に関して情報が錯綜しているシリア正教会のグレゴリウス・ヨハネ・イブラーヒーム・アレッポ主教とギリシャ正教会のブールス・ヤーズジー・アレッポ主教に関して、「両主教がそれぞれの教区に速やかに戻ることを望む」と述べた。

AFP, April 24, 2013、Akhbar al-Sharq, April 24, 2013、al-Hayat, April 25, 2013、Kull-na Shuraka’, April 24, 2013、Kurdonline, April 24,
2013、Naharnet, April 24, 2013、Reuters, April 24, 2013、SANA, April 24, 2013、UPI,
April 24, 2013、al-Watan, April 25, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア革命反体制勢力国民連立のマーリフ法務委員会委員長がハティーブ議長による辞任を「合法性を覆すクーデタ」と非難する一方、アラブ連盟事務総長はシリアの反体制武装集団への武器供与を是認する姿勢を示す(2013年4月23日)

シリア政府に動き(国内の動き)

ワーイル・ハルキー内閣は閣議を開き、EUによる対シリア石油禁輸措置の部分緩和に関して、「敵対行為」を非難、シャームの民のヌスラ戦線に代表されるテロ集団への武器、資金確保のため、世界のいかなる勢力がシリア国民の財産を盗み、売買することをも許さないとの意思を表明した。

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シリアの外務在外居住者省は、国連事務総長および安保理議長宛に書簡を送り、そのなかで、EUによる対シリア石油禁輸措置の部分緩和に関して、内政干渉を禁じた国際法の原則への前代未聞の新たな違反だと批判・抗議するとともに、必要な措置をとる当然の権利を行使し、主権と自国の天然資源を保全するとの意思を明示した。

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SANA(4月23日付)は、テロ掃討と治安回復が完了したアレッポ県サフィーラ市郊外にあるワーハ村で、シリア軍への支持、犠牲者への哀悼の意を示す大規模な行進が行われ、多数の住民が参加したと報じた。

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クッルナー・シュラカー(4月23日付)は、先週アレッポ市で死亡したリフアト・アサド前副大統領の娘シャザー・アサドの葬儀に関して、アサド大統領が叔父である前副大統領の帰国と葬儀への参列を認めなかったと報じた。

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東方教会を支援する団体、オリエント行動(Oeuvre d’Orient)協会(本部パリ)は声明を出し、22日にアレッポ県カフルダーイル村で誘拐されたシリア正教会のグレゴリウス・ヨハネ・イブラーヒーム・アレッポ主教とギリシャ正教会のブールス・ヤーズジー・アレッポ主教が無事解放され、アレッポ市にいると発表した。

同協会は誘拐直後から、反体制武装集団と国際社会に対して両主教の釈放に向けて働きかけるよう求めていた。

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ワーイル・ハルキー首相は、メーデーと東方教会の復活祭に合わせて、5月1日から6日まを休日とすると官庁に対して布告した。

反体制勢力の動き

シリア革命反体制勢力国民連立のハイサム・マーリフ法務委員会委員長は、アフマド・ムアーッズ・ハティーブ議長の辞任と、連立政治委員会によるジョルジュ・サブラー暫定議長任命を「合法性を覆すクーデタ」と非難した。

マーリフ委員長は、議長の任免権は政治委員会ではなく、総合委員会にあるとしたうえで、総合委員会が新議長を選出するまで、ハティーブ前議長が議長職を遂行しなければならないとの見解を示し、前議長に職務続行を求めた。

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『ハヤート』(4月24日付)は、シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ムアーッズ・ハティーブ前議長が議長辞任と合わせて、「民主市民同盟」への移籍を検討していたと報じた。

民主市民同盟は、国内で活動するシリア国家建設潮流や、民主的変革諸勢力国民調整委員会のハイサム・マンナーア在外局長らの協力のもと、活動家らが結成した組織で、ジュネーブ合意に基づく紛争の平和的解決をめざしている。

同報道によると、民主市民同盟の幹部の一人が、カイロを訪問し、ハティーブ議長(当時)に会った際、議長は同盟への参加の意思を示していたという。

これを受け、民主市民同盟は、ハティーブ前議長と連絡をとり、移籍に向けた調整を行うという。

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自由シリア軍参謀委員会のサリーム・イドリース参謀長は『フィナンシャル・タイムズ』(4月23日付)のインタビューに応じ、そのなかで、自由シリア軍兵士30,000人を動員し、油田地帯、穀物庫、対トルコ・イラク国境の通行の安全を確保する意思があると述べた。

イドリース参謀長はまた、アル=カーイダと関係があるとされるシャームの民のヌスラ戦線などに変わる「穏健」な軍を創設したいとしたうえで、参謀委員会に参加する戦闘員に対して一人あたり100米ドル、総額で3,500万~4,000万米ドルを給与として支払う予定だと述べた。

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クッルナー・シュラカー(4月23日付)は、民主統一党がハサカ県カーミシュリー市の住民に対して、EUなどから持ち込まれた自動車を登録し、登録料15,000シリア・ポンドを支払うよう呼びかけていると報じた。

国内の暴力

ヒムス県では、クサイル地方で軍の猛攻が続き、AFP(4月22日付)は、軍消息筋の話として、同地方が「数日以内」に軍によって奪還されるだろうと報じた。

シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表によると、軍が北部、東部の戦線からクサイル地方に進軍する一方、「ヒズブッラーは南部と西部の戦線で戦闘を行っている」という。

アブドゥッラフマーン代表はまた、軍がクサイル市周辺のほとんどの村を制圧したことを認めたうえで、軍の「作戦の第1の目的は、ヒムスおよびその周辺地域への過激なテロ集団の侵入を阻止することである…。また長期的目標は、住民の帰還を保証するため、同地域からテロリストを掃討することにある」と述べ、レバノンからサラフィー主義者が潜入していることを認めた。

しかし、アブドゥッラフマーン代表によると、クサイル市奪還は、戦闘員の志気が高く、死を覚悟して戦っているため、困難だという。

一方、シリア人権監視団によると、東ブワイダ市などが軍の空爆を受けた。

他方、SANA(4月23日付)によると、クサイル市、同市郊外のカマーム村、サッルーミーヤ村、シューマリーヤ村、ラフムーニーヤ村、アースィー川西岸の村々などで、軍が反体制武装集団を追撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またラスタン市郊外、タルビーサ市郊外、ヒムス市ハーブ・フード地区などでも、軍が反体制武装集団を追撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊、さらにレバノン領内からの潜入を試みる戦闘員を撃退した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、バルザ区で反体制武装集団が軍の大佐を暗殺した。

一方、SANA(4月23日付)によると、マッザ区にあるアラブ作家連合ビル近くで、反体制武装集団が爆弾を仕掛けた車を爆発させた。死傷者はなかった。

また、ドゥンマル区では、反体制武装集団が自爆ベルトを爆発させ、死亡した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーライヤー市、ムウダミーヤト・シャーム市、ハーン・シャイフ・パレスチナ難民キャンプ周辺、ザマルカー町、ナブク市、ダイル・アティーヤ市などで、軍と反体制武装集団が交戦し、軍が空爆・砲撃を加えた。

一方、SANA(4月23日付)によると、軍がウタイバ村で反体制武装集団の制圧を完了し、治安と安全を回復した。

また、アッブ農場郊外、カラム・ラサース市、ザマルカー町、アイン・タルマー村、ハラスター市などで、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

さらに、ハラスター市郊外に、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、複数の市民が負傷した。

このほか、ダイル・ムクリン町では、反体制武装集団どうしが略奪品の分配をめぐって衝突、双方に複数の死傷者が出た。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ラターミナ町、ハルファーヤー市、タイバト・イマーム市、シャフシャブー山、ジスル・バイト・ラース村などが軍の空爆・砲撃を受けた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、サルマー町が軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(4月23日付)によると、ジャーヌーディーヤ町、アイン・スーダ村、マアッラトミスリーン市、ダイル・サンバル村、マナーラ・ハースィカ市、タフタナーズ市、マアッラト・ヌウマーン市、ナヒーラ市、アブー・ズフール軍事基地周辺などで、軍が反体制武装集団と交戦、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ラビーア町、マルジュ・ザーウィヤ村、カールーラ村などが軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(4月23日付)によると、ムライジュ村、カルト村などで、軍がシャームの民のヌスラ戦線の拠点複数カ所を攻撃・破壊し、戦闘員を殺傷した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ヌッブル市の住民から編成される人民諸委員会が民主統一党人民防衛隊をズィヤーラ村近くで要撃し、その戦闘員9人を殺害した。

同監視団はヌッブル市の住民が「シーア派」であると敢えて明言することで、現下の武力紛争へのヒズブッラーの介入をことさら強調しようとしている。

一方、SANA(4月23日付)によると、マンナグ村および動詞周辺、アルカミーヤ村、アアザーズ市、ダイル・ジャマール村、マーイル町、ムスリミーヤ村などで、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、シャイフ・サイード地区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、アフガン人戦闘員3人、チェチェン人戦闘員4人を殺害した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、第17師団基地周辺の軍と反体制武装集団の戦闘で、武装集団の司令官1人が死亡した。

またタブカ市、ラッカ市が軍の空爆・砲撃を受けた。

一方、SANA(4月23日付)によると、(ラッカ市で)フザイファ・ブン・ヤマーン大隊とシャーム自由人大隊が、シャリーア委員会の権能をめぐって交戦した。

2日におよぶこの戦闘で、双方に多数の死傷が出たという。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市のジュバイラ地区、ムーハサン市などで、軍が反体制武装集団と交戦した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線が占拠するヤアルビーヤ町に対して軍が空爆を加えた。

レバノンの動き

シリアでのジハードを呼びかけた北部県トリポリ市のシャイフ、サーリム・リファーイーは、LBCI(4月23日付)に対して、「(マルワーン・)シルビル(内務地方自治大臣)が私に電話してきたので、ヒズブッラーがシリアへの戦闘員派遣を停止すれば、我々はジハードの呼びかけを取り下げる用意があると彼に伝えた」と述べた。

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ムスタクバル・ブロックは声明を出し、「我々はレバノンの若者がシリアでの戦闘に参加することを受け入れない。シリア国民は戦闘員ではなく支援を必要としている」と述べ、レバノンのスンナ派シャイフらによるシリアでのジハードの呼びかけに対して拒否の姿勢を示した。

また声明では、ヒズブッラーによるシリア国内での戦闘への参戦、シリア領からの越境攻撃を非難した。

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サウジアラビアで事実上の亡命生活を送るサアド・ハリーリー元首相は声明を出し、ヒズブッラーのシリア危機への参戦に関して、「レバノン、レバノン国民、シリア、シリア国民への犯罪だ」と非難した。

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NNA(4月23日付)によると、ベカーア県ヘルメル郡マアーリー地方にシリア領から発射された迫撃砲弾2発が着弾し、建設中のビルが被害を受けた。

諸外国の動き

NATO外相会議に出席するためブリュッセルを訪問中のジョン・ケリー米国務長官とロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣が会談し、シリア情勢などについて協議した。

また両外相はアナス・フォー・ラスムセンNATO事務局長とそれぞれ個別に会談した。

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ジョン・ケリー米国務長官は、NATO外相会議出席のため訪問中のブリュッセルで、化学兵器使用を含むシリアでのあらゆる脅威から加盟国を守るための行動をNATOがどのように用意するかを検討しなければならないとの意思を示した。

またケリー米国務長官は、記者団に対して「(イスラエルのベンジャミン・)ネタニヤフ首相と今朝、(電話で)話した。会談で、このこと(シリア政府による化学兵器使用)を確認することができなかった」と述べた。

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ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、NATO外相会議後、記者団に対して、「過激な少数派が国際社会の努力を無に帰すれば」事態はさらに悪化すると述べ、欧米諸国、湾岸アラブ諸国、トルコを暗に批判した。

また、アラブ連盟に関しては、「シリアの反体制勢力に連盟の代表ポストを与えることはどういう意味があるのか?…こうした行為は、外交的、政治的手段を通じた紛争解決への希望がどのように破壊されたのかを示すものだ」と厳しく非難した。

そのうえで、「危機解決の遅れは、過激派による事態掌握を可能にするかもしれない…。現地には交渉と移行期政府樹立をめざす勢力がいる」としたうえで、ジュネーブ合意に基づく紛争解決を改めて主唱した。

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アナス・フォー・ラスムセンNATO事務局長はロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣との会談後、シリア情勢に関して「シリア危機を解決する直接の道は、政治的出口を作ることにある」と述べた。

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国連の潘基文事務総長は、シリアの紛争当時者への武器の流入を止めるよう呼びかけ、武器の増加がさらなる死者と破壊をもたらすと警鐘を鳴らした。

マーティン・ニスルキー報道官が明らかにした。

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アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長は、国連の潘基文事務総長と会談し、シリア情勢などについて協議した。

会談後、アラビー事務総長は、「シリア政府が一部の当時者から武器を受けてとっているのであれば、反体制活動家への武器供与はある種のバランスを作り出すために不可欠だ」と述べ、武装集団への武器供与を是認するとの姿勢を示した。

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バラク・オバマ米大統領はワシントンDCでカタールのハマド・ブン・ジャースィム首相兼外務大臣と会談し、シリア情勢などについて協議した。

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ジェイ・カーニー米ホワイトハウス報道官は、記者会見で、シリア政府が国民に対していまだ化学兵器を使用していないとの結論に達したと述べた。

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イスラエル軍諜報機関調査ユニットのイタイ・バロン准将は、シリア国内の被害状況・犠牲者を撮した写真から、同国の複数カ所で軍が化学兵器を使用していると理解できるとの見解を示した。

UPI(4月23日付)などが報じた。

AFP, April 24, 2013、Akhbar al-Sharq, April 24, 2013、The Financial Times, April 23, 2013、al-Hayat, April 25, 2013、Kull-na Shuraka’, April 24, 2013、Kurdonline, April 24, 2013、LBCI, April 23, 2013、Naharnet, April 24, 2013、NNA, April 23, 2013、Reuters, April 24, 2013、SANA, April 24, 2013、UPI, April 24, 2013などをもとに作成。

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アサド大統領がボルージェルディー国家安全保障外交委員長を団長とするイラン国会使節団と会談するなか、EUが外相理事会を開きシリアからの石油禁輸措置を一部緩和などを決定(2013年4月22日)

シリア政府の動き

アサド大統領は、アラーッディーン・ ボルージェルディー国家安全保障外交委員長を団長とするイラン国会使節団とダマスカスで会談し、地域情勢などについて意見を交換した。

SANA(4月22日付)によると、会談で、アサド大統領は、両国関係強化に向けてイラン国会で提案されている域内諸国支援策に協力する用意があると述べた。

一方、イラン国会使節団はワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣、ジハード・ラッハーム人民議会議長、パレスチナ諸派代表、アフマド・バドルッディーン・ハッスーン共和国ムフティーなどと会談した。

会談後の記者会見で、ボルージェルディー国家安全保障外交委員長は、一部のシリア周辺諸国が「ヨルダン方面でシリアに対する新たな戦線が開かれたことは、米国とその同盟国の政治的失敗を示している」と述べた。

SANA, April 23, 2013
SANA, April 23, 2013

また「シリアでの対立や危機を煽り、無実のシリア国民を殺している…。この危機は早晩収束し、これらの国々の有害で誤った行為しかシリア国民の記憶には残らないだろうということを知るべきだ」と非難した。

また「現下の最善の選択肢は、2014年夏までアサド氏が大統領の地位にとどまり、その後、シリア国民が自らの行く末を決めるための言葉を述べるための自由選挙が行われること」と述べた。

そのうえで、シリア政府による危機解決政治プログラムへの支持を表明した。

国内の暴力

ダマスカス郊外県では、『ハヤート』(4月23日付)によると、軍が攻勢をかけるジュダイダト・ファドル町で、軍によって殺害された(と思われる)女性10人、子供3人、男性88人、反体制武装集団戦闘員24人の遺体が発見された。

クッルナー・シュラカー(4月22日付)は、ダマスカス郊外県ジュダイダト・ファドル町での軍の掃討作戦に関して、「第4(機甲)師団と黒い服を着た国防隊」が住民虐殺と民家焼き討ちを主導していたと報じた。

一方、SANA(4月22日付)によると、ハラスター市、ドゥーマー市、ジュダイダト・ファドル町、ダーライヤー市、ドゥマイル市、カナーキル村、フジャイラ村、フサイニーヤ町、ダイル・ハビーヤ村、ザーキヤ町などで、軍が反体制武装集団を追撃し、外国人戦闘員など複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、複数の反体制消息筋によると、マンナグ航空基地周辺で軍と反体制武装集団が交戦した。

同消息筋によると、反体制武装集団は同飛行場を防衛する大隊本部に突入し、武器庫を占拠、司令官を殺害したという。

シリア人権監視団によると、このほか、クワイリス航空基地周辺、マーリア市、ヌッブル市、タッル・リフアト市、アレッポ市ライラムーン地区などでも、軍と反体制武装集団が交戦し、軍が砲撃を行ったという。

また同監視団によると、ヌッブル市・ズィヤーラ村間で、自由シリア軍、民主統一党人民防衛隊が、軍および政権を支持するシーア派民兵と交戦した。

同地区はクルド人が多く住んでいるという。

戦闘は、マンナグ航空基地、ヌッブル市、ズィヤーラ村に対する反体制武装集団の包囲を解除するため、軍が北進したことで発生したという。

戦火はザフラー町西部まで拡大し、ヌッブル市とザフラー町の住民、マーイル町とバヤーヌーン町の武装集団が軍との戦闘に参加したという。

このほか、アレッポ市では、サラーフッディーン地区、アーミリーヤ地区、ブスターン・カスル地区などで軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(4月22日付)によると、マンナグ村、アルカミーヤ村、アイン・ダクナ村、ズィヤーラ村、マーイル町、クファイン市、カフル・アントゥーン村、ズィラーア市、ダイル・ジャマール村、タッル・アッザーズ市、ハンダラート・キャンプなどで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、マルジャ地区、シャイフ・マクスード地区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、クッルナー・シュラカー(4月22日付)は、カフルダーイル村で、シリア正教会のグレゴリウス・ヨハネ・イブラーヒーム・アレッポ主教とギリシャ正教会のブールス・ヤーズジー・アレッポ主教が乗った車が襲撃され、武装集団に誘拐されたと報じた。

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ダマスカス郊外県では、『ハヤート』(4月23日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線とサラーフッディーン大隊が、ムライハ市入り口にある灯油貯蔵所の検問所に対して、爆弾を積んだ車2台で自爆攻撃を行い、治安要員18人を殺害した。

またシリア人権監視団によると、ザマルカー町周辺、アイン・タルマー村、ダーライヤー市、ムライハ市、ヤルダー市、バービッラー市、イバーダ市、ナブク市郊外などで、軍と反体制武装集団が交戦し、軍が砲撃を加えた。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、クサイル地方での戦闘で、ヒズブッラーの戦闘員2人が死亡した。

またヒムス市の複数の地区が軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(4月22日付)によると、ヒムス市ジャウラト・シヤーフ地区、バーブ・フード地区、ハーリディーヤ地区、タドムル市デデマン・ホテル近く、アブー・フーリー村(クサイル地方)、ダブア市、東ブワイダ市、カマーム市、ハミーディーヤ市、ダール・カビーラ村、ラスタン市、タルビーサ市、マスウーディーヤ村、ハイダリーヤ村、キースィーン市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハマー市ダッバーガ地区で軍と反体制武装集団が交戦した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ザーウィヤ山周辺の村々、マアッラト・ヌウマーン市、ビンニシュ市、ジャルジャナーズ町などが軍の砲撃・空爆を受け、イドリブ市内で軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(4月22日付)によると、アブー・ズフール軍事基地周辺、ウンム・ジャリーン村、タッル・サラムー村、ブワイティー・タリーハ村、ジャーヌーディーヤ町、ヤアクービーヤ村、ジャミーリーヤ村、ハーッジ・ハンムード村、アイン・バーリダ村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、第17師団本部周辺に対して、軍が空爆を行った。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市ハミーディーヤ地区などに軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(4月22日付)によると、ダイル・ザウル市旧空港地区、フサイニーヤ町、ムハイミーディーヤ村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、カティーバ村、ウンム・マヤーズィン町、サフム・ジャウラーン村、ヌアイマ村、タスィール町、ハイト村、シャジャラ町などに軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(4月22日付)によると、ヒルバト・ガザーラ町などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(4月22日付)によると、ジャウバル区、ルクンッディーン区で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(4月22日付)によると、マズィーン村、バーシューラ村、カールーラ村、ムライジュ村、カサーティル村などで、軍がシャームの民のヌスラ戦線と交戦し、外国人戦闘員など複数の戦闘員を殺傷した。

反体制勢力の動き

シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表はAFP(4月22日付)に対して、ヒムス県クサイル地方での軍の攻勢に関して、「クサイルでの戦闘を指揮しているのはヒズブッラーのエリート部隊だ」と断じた。

アブドゥッラフマーン代表は、このエリート部隊に関して「必ずしもレバノン出身の戦闘員ではなく、レバノン人が住むシリア領内のシーア派の村々出身のヒズブッラーの戦闘員だ」と付言した。

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シリア革命反体制勢力国民連立は、アフマド・ムアーッズ・ハティーブ議長の辞任を受け、イスタンブールで政治委員会会合を開き、シリア国民評議会のジョルジュ・サブラー事務局長を暫定議長に任命した。

また、前議長の任期終了に合わせ、5月10、11日に議長選挙を行うことを決定した。

サブラー暫定議長は、イスタンブールで記者会見を開き、ヒズブッラー戦闘員の危機への参戦に関して、「ヒムスで起きていることはシリア国民に対する戦線布告だ。こうした認識のもとアラブ連盟は事態に対処しなければならない」と述べた。

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シリア国民評議会のブルハーン・ガルユーン元事務局長は、シリアの友連絡グループ会合でのシリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ムアーッズ・ハティーブ議長の辞任表明に関して、フェイスブック(4月22日付)で「外国の前で辞表を投げつけることは…、彼らの会社の社員だったかのような振る舞いだ」と批判した。

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シリア革命反体制勢力国民連立経済活動グループ代表でシリア国民評議会幹部のウサーマ・カーディーは、EUによる対シリア石油禁輸措置部分緩和に関して、「暫定政府がなければ、何もできない。今月末に連立に対して、暫定政府をめぐる提案がなされるだろう」と述べた。

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ナハールネット(4月22日付)によると、アブドゥルハリーム・ハッダーム前副大統領は、レバノン政府のシリア危機に対する不関与政策に関して、「(ミシェル・)スライマーン(大統領)のシリア国民や反乱軍に対する敵対的姿勢に一部のレバノン人、アラブ人は疑問を抱いていない。なぜならお前(スライマーン大統領)の大統領就任において主要な役割を果たしたバッシャール・アサド大統領に忠誠を尽くしているからだ」と批判した。

レバノンの動き

南部県サイダー市のビラール・ブン・ラバーフ・モスクのイマーム、アフマド・アスィールは「自由抵抗大隊」の結成を宣言し、ヒムス県クサイル地方で「不正な扱いを受ける者たち」を支援するためにシリアに向かうようサラフィー主義者たちに呼びかけた。

アスィールは「イランの党(ヒズブッラー)の攻撃を恐れるすべてのレバノン人に、5人からなる秘密結社を作って武装し、自衛のために備えよ」としたうえで、「我らが民を救うため、シリアに行ける者は防衛ジハード」を行うよう求めた。

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北部県トリポリ市のシャイフ、サーリム・リファーイーは、「クサイルのスンナ派同胞のために人員と武器を支援する」と宣言した。

また「すべてのスンナ派の若者に対して、クサイルでのジハードの義務を果たすための第一陣を派遣する充分な準備を行う」よう呼びかけた。

そのうえで、レバノンの大統領、首相、国民議会議長に対して「クサイルのレバノン人とシリア人に対するヒズブッラーの攻撃に沈黙することは、レバノンでの宗派内乱への門戸を開くことになる」と警鐘を鳴らした。

諸外国の動き

EUはルクセンブルクで外相理事会を開き、シリアからの石油禁輸措置を一部緩和し、反体制勢力からの原油、石油産品の購入、反体制勢力が支配するとされる地域の石油部門への投資、関連技術・設備の輸出などを認める決定を行った。

反体制勢力が支配するとされる地域での住民生活の再建や経済活動の回復を後押しするのが目的だという。

EUの官報で発表されたこの決定は、各国の関係当局による取引の監督、シリア革命反体制勢力国民連立との事前協議が定められており、2013年6月1日に発効することになっている。

なお信頼できる複数の消息筋が、『ハヤート』(4月23日付)に明らかにしたところによると、シリア国内の70カ所以上の油田が、反体制武装集団と民主統一党によって掌握されているという。

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UNHCRのヨルダン事務所は、シリアで避難生活を送っていたイラク人約2,800人がヨルダンに避難した、と発表した。

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SANA(4月22日付)は、イラクの匿名治安筋の話として、イラクのアンバール県、ニネベ県の対シリア国境地帯複数カ所で、イラク軍第27旅団と連邦警察が、シリア領に潜入しようとしていたサラフィー主義戦闘員数十人を追跡・逮捕、武器・装備を押収したと報じた。

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ヒューマン・ライツ・ウォッチは、シリア軍と反体制武装集団の双方によるレバノンへの「無差別の越境攻撃」が国際法に違反すると非難、その停止を呼びかけた。

AFP, April 23, 2013、Akhbar al-Sharq, April 23, 2013、al-Hayat, April 24, 2013、Kull-na Shuraka’, April 23, 2013、Kurdonline, April 23,
2013、Naharnet, April 23, 2013、Reuters, April 23, 2013、SANA, April 23, 2013、UPI,
April 23, 2013などをもとに作成。

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アサド大統領がレバノンの政党代表などからなる使節団と会談し同国のシリア情勢をめぐる不干渉姿勢に対し不満を露わに、シリア革命反体制勢力国民連立のハティーブ議長が19日に改めて辞任を表明したことを明らかにする(2013年4月21日)

国内の動き

アサド大統領はレバノンの政党代表などからなる使節団とダマスカスで会談し、中東情勢、シリア・レバノン情勢について意見を交換した。

SANA(4月21日付)によると、会談でアサド大統領は、シリア情勢が改善に向かっているとの見方を示す一方、タクフィール主義テロ集団との間にいかなる和解の余地もないと強調し、テロ撲滅と危機解決政治プログラムの貫徹への意思を示した。

SANA, April 22, 2013
SANA, April 22, 2013

ナハールネット(4月22日付)によると、アサド大統領は会談で、シリア危機に対するレバノン政府に不関与政策に関して、「この政策が何を意味しているのか理解できない。シリア危機が終わるまでレバノンのアフリカ大陸に移しておくことを意味しているのか?…火に囲まれ、炎が迫ってきているのにどうやって無関係でいられようか?」と述べ、不満を露わにしたという。

一方、タマーム・サラーム議員の首相就任に関して、「古い民族主義の家族が戻ってくるべきだ」と述べ、暗に歓迎の意を示したという。

他方、クッルナー・シュラカー(4月22日付)によると、アサド大統領は23日にブリュッセルで予定されているロシアのウラジーミル・プーチン大統領とバラク・オバマ大統領の会談に関して、「戦場が両者のあらゆる対話の結果を決める」と述べた。

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『ワタン』(4月21日付)は、イスタンブールでのシリアの友連絡グループ会合に関して「火に油を注ぐ」行為と非難した。

国内の暴力

ダマスカス郊外県では、『ハヤート』(4月22日付)によると、軍がジュダイダト・ファドル町を制圧した。

またシリア人権監視団によると、軍がジュダイダト・ファドル町、ジュダイダト・アルトゥーズ町に突入した。

さらに、ダーライヤー市、フジャイラ村、ダイルハビーヤ市、ハーン・シャイフ・キャンプ、ダルーシャー村、フサイニーヤ町、ズィヤービーヤ町、ザマルカー町郊外、ドゥーマー市などで軍による砲撃が続いた。

一方、SANA(4月21日付)によると、ジュダイダト・ファドル町、ダーライヤー市、フジャイラ村などで、軍が反体制武装集団の拠点に対する特殊作戦を行い、複数の戦闘員を殺傷した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団がアレッポ市ハーリディーヤ地区を奇襲、またアシュラフィーヤ地区、カルム・ジャバル地区で軍と交戦し、兵士10人を殺害した。

また同市のアーミリーヤ地区、サラーフッディーン地区などでも軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(4月21日付)によると、マンナグ村、アルカミーヤ村、カフルハーシル村、ハンダラート・キャンプ、マンスーラ村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、シャイフ・マクスード地区、ブスターン・カスル地区、アーミリーヤ地区、ライラムーン地区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、マガーラ村のアリー・ハティーブ小学校を軍が砲撃し、生徒5人が死亡、約20人が負傷した。

またマアッラト・ヌウマーン市、カフルサジュナ市、バーブーリーン村周辺、アリーハー市などで軍と反体制武装集団が交戦し、軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(4月21日付)によると、ジスル・シュグール市、ジャーヌーディーヤ町、ハマーマ市、ヤアクービーヤ村、クトルーン市、シュグル市、ジャフタリク市、ハーッジ・ハンムード市郊外、アイン・バーリダ村、アイン・スーダ村、アイン・シーブ村、ワーディー・ダイフ軍事基地周辺、ハーミディーヤ航空基地周辺などで、軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区、バルザ区で軍による砲撃が続いた。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ナワー市・シャイフ・マスキーン市間の国際幹線道路沿いで軍と反体制武装集団が交戦、シャイフ・マスキーン市、バスラ・ハリール市、ムハッジャ村、ヒルバト・ガザーラ町などに軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(4月21日付)によると、ヒルバト・ガザーラ町で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハマー市クスール地区に対して軍と反体制武装集団と交戦、軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(4月21日付)によると、ハウワーシュ丘、カルカート地方で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団が、ブルハーニーヤ村、ラドワーニーヤ村、タッル・ナビー・マンドゥー村などクサイル市郊外の村々を軍、政権やヒズブッラーを支持する民兵が制圧したと発表した。

また同監視団によると、クサイル市、ハウラ地方などが軍の空爆を受け、複数が死傷した。

一方、SANA(4月21日付)によると、クサイル市郊外のハーリディーヤ村、ムーフ村、ジャルースィーヤ村、サクラジャ村を軍が制圧、治安を回復した。

またヒムス市ジャウラト・シヤーフ地区、バーブ・スィバーア地区、ジュワーディーヤ市、西ダミーナ市、東ブワイダ市、ダール・カビーラ村、カルアト・ヒスン市、アブー・フーリー村、ハスヤー町、ラスタン市、キースィーン市、カフルナーン市、タドムル市郊外などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

反体制勢力の動き

シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ムアーッズ・ハティーブ議長は、イスタンブールでのシリアの友連絡グループ閉幕後、フェイスブック(4月21日付)で、19日に参加国外相や連立幹部の前で改めて辞任表明を行ったことを明かすとともに、「血で満たされた映像しか見ていない」と言い放って彼らとの会食を拒否したと書き込んだ。

またハティーブ議長は「自らが閉じ込められていた欺瞞に満ちた黄金の籠から飛び出し、自由な道を進む」と綴った。

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シリア革命反体制勢力国民連立メンバー委員会のマルワーン・ハーッジュー委員長は、AFP(4月21日付)に対して、国際社会がシリア危機に対して行動を起こさなかったことが、ハティーブ議長による辞任表明の理由だと述べた。

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ザマーン・ワスル(4月21日付)によると、シリア国民評議会の執行部メンバーのサミール・ナッシャールは、シリア革命反体制勢力国民連立のガッサーン・ヒートゥー暫定政府首班に関して、シリア国内の自由シリア軍全体から承認され、支持を得る必要があり、それが不可能な場合、退任した方がよいと考える傾向が評議会内にあることを明らかにした。

ただし、こうした考え方を実際に主張する者は(いまのところ)いないという。

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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、ヒズブッラーに対してシリア領からの即時撤退を求めるとともに、レバノン政府にヒズブッラーの行為を停止させるための措置を講じるよう呼びかけた。

一方、自由シリア軍に対してもレバノン領内での活動を自制するよう求めた。

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クルドオンライン(4月21日付)は、シャームの民のヌスラ戦線と自由シリア軍が、シリア国内の紛争へのヒズブッラーの参加を受け、レバノンへと戦場を移し、同国を戦車で攻撃するとの声明を出したと報じた(未確認情報)。

諸外国の動き

ロイター通信(4月21日付)は、FBIがシカゴで、アル=カーイダと関係のあるシリアの武装集団に参加しようと計画していた18歳の男性を逮捕したと報じた。

男性の名前はアブドゥッラー・アフマド・トゥーニスィーで、イリノイ州出身。

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AFP(4月21日付)は、ヨルダン治安当局の話として、ザアタリー避難民キャンプで発生した暴動に関連して、8人のシリア人を逮捕した、と報じた。

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WFP(世界食糧計画)は、25,000トンの小麦を積んだ米国船籍舶が4月半ばにレバノンとトルコで物資を陸揚げしたと発表した。

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ドイツのギド・ヴェスターヴェレ外務大臣は、イスタンブールでのシリアの友連絡グループ会合後、「EUの1カ国、ないしは複数の国が、別の勢力に武器が渡るリスクがないと考えるのなら、この意見を尊重するだろう」と述べ、シリアへのEUの武器禁輸措置解除を検討する用意があるとの意思を示した。

また、シリア革命反体制勢力国民連立が、民主主義、テロとの戦い、過激派排除を誓約したことに関して、「こうした状況であれば、我々は反体制勢力への支援強化の努力をしなければならないし、そうするだろう」と付言する一方、過激派ではなく、「民主的勢力」を支援すると強調した。

さらに反体制勢力に対して1,500万ユーロの追加支援を行うと発表した。

この追加支援を含めると、ドイツの反体制勢力への支援額は1億4,500ユーロに達する。

AFP, April 22, 2013、Akhbar al-Sharq, April 22, 2013、al-Hayat, April 23, 2013、Kull-na Shuraka’, April 22, 2013, April 23, 2013、Kurdonline,
April 22, 2013、Naharnet, April 22, 2013, April 23, 2013、Reuters, April
22, 2013、SANA, April 22, 2013、UPI, April 22, 2013、al-Waṭan, April 21, 2013、Zaman al-Wasl, April 21, 2013などをもとに作成。

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複数の欧米紙が直近の戦闘で「化学兵器」が使用された可能性を報じるなか、民主統一党のムスリム共同党首がアレッポ市での軍と人民防衛隊との交戦に関して「クルド人と反体制武装集団が停戦に合意したことが原因」との見解を示す(2013年4月19日)

国内の暴力

ダマスカス郊外県では、反対消息筋によると、ダーライヤー市、スバイナ町、ズィヤービーヤ町、ヤルダー市、ダイル・ハビーヤ村、ジュダイダト・アルトゥーズ町、ムウダミーヤト・シャーム市、ジュダイダト・ファドル町などが軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(4月19日付)によると、アドラー市、ナブク市、ザーキヤ町、ミスラーバー市、ダーライヤー市、フジャイラ村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、反体制消息筋によると、ハウラ地方、クサイル市周辺が軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(4月19日付)によると、ラスタン市、ダール・カビーラ村、ヒムス市ジャウラト・シヤーフ地区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またレバノン領内からタッルカラフ市郊外に潜入しようとした戦闘員を軍が撃退した。

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ハマー県では、反体制消息筋によると、カフルズィーター市が軍の砲撃を受けた。

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イドリブ県では、反体制消息筋によると、バーブーリーン村に対する軍の攻撃が続いた。

またシリア人権監視団などによると、タッフ市、バシーリーヤ村、ビンニシュ市、マアッラトミスリーン市などが軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(4月19日付)によると、ジスル・シュグール市、バシュラームーン村、アイン・バーラ村、カスティン市、フーカーニー市、バシーリーヤ村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、反体制消息筋によると、アレッポ市スッカリー地区などが軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(4月19日付)によると、マンナグ村、アルカミーヤ村、タッル・アッジャール村、カフルアントゥーン市、マーイル町、アナダーン市で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、マルジャ地区、シュカイイフ地区、ライラムーン地区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、反体制消息筋によると、ダイル・ザウル市の航空基地周辺、ラサーファ地区、工業地区で軍と反体制武装集団が交戦、またムーハサン市に対して軍が砲撃を加えた。

一方、アラビーヤ(4月19日付)がダイル・ザウル市内の将校クラブで爆発があったと報じた。しかしSANA(4月19日付)はこれを否定した。

またSANA(4月19日付)によると、ダイル・ザウル市のハウィーカ地区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、軍がカーミシュリー市に砲撃を加えた。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ジャムラ村、サイダー町、フラーク市、ヌアイマ村、ナスィーブ村などが軍の砲撃を受けた。

また軍がダルアー市クスール地区に突入する一方、ナーミル村・ヒルバト・ガザーラ町間の国際幹線道路で反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(4月19日付)によると、ダルアー市などで、軍が反体制武装集団を追撃、サウジアラビア国籍のシャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ラビーア町一帯に軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(4月19日付)によると、ムライジュ村、ジュッブ・アフマル村、ガマーム村、ラビーア町で軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

殺害されたヌスラ戦線メンバーのなかには、ベルギー人、チェチェン人、リビア人が含まれている、という。

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ダマスカス県では、SANA(4月19日付)によると、バルザ区で、反体制武装集団が、車で移動中のタミーム・アブドゥッラー大佐を襲撃、暗殺した。

またマッザ区でも、反体制武装集団が、レストランで食事中の社会問題省計画局のアリー・バッラーン局長を撃ち、暗殺した。

またジャウバル区で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

国内の動き

SANA(4月20日付)は、ダルアー県高官筋の話として、シリア人避難民約5,000人がヨルダンからシリアに帰国した、と報じた。

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クッルナー・シュラカー(4月20日付)によると、ハマー県サラミーヤ市で「イランとヒズブッラーはアサドとともに敗れる」と銘打った抗議デモが行われた。

またAFP(4月19日付)などによると、イドリブ県カフルナブル市などで反体制デモが行われ、参加者が米ボストンでの爆弾事件に対して弔意を示した。

反体制勢力の動き

民主統一党のサーリフ・ムスリム共同党首はロイター通信(4月19日付)に対して、アレッポ市シャイフ・マクスード地区、アシュラフィーヤ地区などでの軍と人民防衛隊との交戦に関して、「クルド人と反体制武装集団の穏健派の一部が停戦に合意したことが原因だろう」と述べた。

ムスリム共同党首は、トルコ政府とPKKのアブドゥッラ・オジャランとの停戦合意(3月)に関して、「シリアの反体制勢力を支援し、政権退陣を求めるトルコがクルド人マイノリティと和平交渉に入ったのを受けて、トルコがシリアのクルド人を支援することを懸念している」との見方を示した。

一方、自由シリア軍と自らの党の統合に関しては「自由シリア軍が世俗的・民主的シリアをめざすと制約しなければ不可能だ…。自由シリア軍には過激なジハード主義者やサラフィー主義者が参加している」と否定した。

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シリア国内外で活動する著名は反体制活動家が声明を出し、シリア市民権センターの設立を宣言した。

声明に署名したのは、ハビーブ・イーサー、フアード・ハミール、アーリフ・ダリーラ、ナビール・マルズーク、ルーリー・ラクビーら。

センターは、「祖国」概念の再構築、「市民文化とその価値観」の普及をめざすとともに、シリアを「宗教、宗派、エスニシティに基づく差別を越えたすべてのシリア人のもの」と位置づけ、「国民の一部ではなく、全体が最終的な政治権威の行使者」と訴えている。

諸外国の動き

国連安保理は、シリア情勢に関して、人道支援物資配給に対する「妨害」に遺憾の意を示し、「すべての当時者」に対して、シリア全土における人道支援機関の活動を保証することを求める議長声明を全会一致で採択した。

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アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表は、国連安保理での非公式会合後、記者団に対して、「私はまだ職務を辞していない。毎日目が覚めては、辞めなければならないと考えているが、今のところそうはしていない。いつか辞めるかもしれないが…、今のところは辞めない…。私の職務の任期が3ヶ月しかないなどと初めて耳にした。まったく根拠がない」と述べた。

またブラーヒーミー共同特別代表は、シリア情勢を「世界でもっとも深刻な危機」としたうえで、「私は今日、安保理に軍事介入は不可能で、望まれていないと言った」と述べた。

さらに「反体制勢力に(移行期)政府樹立を急がないよう忠告した…。反体制勢力に属する多くの人々が政府樹立が、有益で必要だと考えていない」と付言した。

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AFP(4月19日付)は、米匿名高官が、最近のシリア国内での戦闘で化学兵器の「疑いが強い」兵器が使用されたと情報を限定的だが得たと報じた。

同高官によると、化学兵器が限定的・局地的に使用された可能性があり、米諜報機関はこの情報の真偽を確認中だという。

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『ワシントン・ポスト』(4月20日付)と『フォーリン・ポリシー』(4月20日付)は、匿名高官の話として、英仏が国連の潘基文事務総長に対して、シリア国内で入手した土壌サンプルの検査と、目撃者・反体制武装集団の証言をもとに、シリア軍がアレッポ市および同市周辺、ヒムス市およびその周辺、そしておそらくはダマスカス(郊外県)で化学兵器を使用したと報告したと報じた。

『ハヤート』(4月20日付)は、英仏の報告に関して、真剣に検証を行っているとの米国高官の発言を伝える一方、それ以外の高官、専門家が両国の報告を実証することはきわめて困難だと見ていると報じた。

また『ハヤート』は、(米国の)別の匿名高官が、「諜報機関はシリアでの化学兵器の使用を確認できなかった」と述べた、と報じた。

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ザアタリー避難民キャンプで、ヨルダン治安当局がキャンプ外への逃走しようとしたシリア人避難民を取り締まったことに抗議して、避難民数百人が暴徒化し、治安部隊などに投石を行い、治安要員10人が負傷した。

AFP(4月20日付)が報じた。

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RT(4月19日付)は、ロシア外務省のアレクサンドル・ルカシェヴィッチ報道官が、ヨルダン政府による米兵200人の受け入れに関して、シリア危機を悪化させかねないと批判したと報じた。

AFP, April 19, 2013、Akhbar al-Sharq, April 19, 2013、Alarabia.net, April 19, 2013、The Foreign Policy, April 20, 2013、al-Hayat, April 20, 2013、Kull-na Shuraka’, April 19, 2013, April 20, 2013、Kurdonline, April 19, 2013、Naharnet, April 19, 2013、Reuters, April 19, 2013、SANA, April 19, 2013, April 20, 2013、UPI, April 19, 2013、The Washington Post, April 20, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ジャアファリー国連代表が安保理会合で演説し欧米諸国による反体制武装集団への支援を批判、イスラエルのネタニヤフ首相が「ゲーム・チェンジャーとなりうる危険な兵器」がテロ組織のもとにわたることを懸念(2013年4月18日)

国内の暴力

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団がクサイル市北部のダブア航空基地の大部分を制圧、地元調整諸委員会によると、MiG戦闘機2機、戦車2輌を含む大量の武器弾薬を奪った。

しかし、政府を支持する活動家によると、軍はダブア航空基地から近隣の大隊本部に撤退したため、「破壊された戦車しか発見できなかった」という。

一方、ヒムス県では、SANA(4月18日付)によると軍がアーバル市の反体制武装集団の掃討を完了、同市を奪還・制圧した。

またタッル・シャンナーン村、シターヤ村、ヒムス市ジュッブ・ジャンダリー地区、ハーリディーヤ地区、バーブ・フード地区、アイン・ダナーニール氏、ダール・カビーラ村などで軍が、反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーライヤー市、ムウダミーヤト・シャーム市、ムカイラビーヤ市、ウタイバ村、バイト・サフム市などで軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(4月18日付)によると、マルジュ・スルターン村郊外、アドラー市、ハラスター市、タッル・クルディー町郊外、ザーキヤ地方、ダイルハビーヤ地方、スバイナ町などで軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区、カーブーン区、ヤルムーク区が砲撃を受けた。

一方、SANA(4月18日付)によると、ジャウバル区で軍が反体制武装集団の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、軍がジスル・シュグール市からバーブーリーン村方面に増援部隊を派遣した。

またハーミディーヤ航空基地周辺で軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(4月18日付)によると、ジャーヌーディーヤ地方、カトルーン地方、アイン・シュグル地方、マアッラトミスリーン市、ビンニシュ市、サラーキブ市、ジスル・シュグール市、ワーディー・ダイフ軍事基地周辺などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハッターブ村に軍が突入、タイバト・イマーム市に迫撃砲弾が着弾した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市のサーフール地区、スライマーン・ハラビー地区、アーミリーヤ地区、ダイル・ジャマール村、アアザーズ市などで軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(4月18日付)によると、マンナグ村、アルカミーヤ村、アイン・ダクナ村、カフルハーシル村、カフルアントゥーン市、タナブ村、アナダーン市、フライターン市、ウワイジャ地区、ナイラブ村、ドゥワイリーナ市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

アレッポ市では、ブスターン・カスル地区、ライラムーン地区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ブーライル村が砲撃を受けた。

一方、SANA(4月18日付)によると、マリーイーヤ村、フサイニーヤ町、ダイル・ザウル市労働者住宅地区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、反体制活動家らによると、第17師団本部周辺に軍が空爆を行った。

シリア政府の動き

シリアのバッシャール・ジャアファリー国連代表は、安保理会合で、「シリア政府は、テロ組織が盗んだ石油を買うなどの手段でシリアでのテロに資金援助をする者すべてを安保理で追及する…。今日から、西側のどの政府にも、自国民が国境を越えてシリアに入り、流血に加担するのを無視することを正当化する口実はない」と述べ、欧米諸国の反体制武装集団への支援を批判した。

またジャアファリー国連代表は、イスラエルがゴラン高原の兵力引き離し地域を経由してテロリストがシリア国内に潜入するのを支援していると断じ、批判した。

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『ハヤート』(4月19日付)は、西側外交筋の話として、ファイサル・ミクダード外務副大臣がヨルダンを秘密裏に訪問し、ナースィル・ジャウダ外務大臣やヨルダンの治安当局高官と会談、アル=カーイダおよび過激集団の危険はシリアだけでなく、隣国にも及ぶとの警告のメッセージを伝えたと報じた。

反体制勢力の動き

シリア革命反体制勢力国民連立はアサド大統領のインタビュー(18日付)に関して、「現実から隔絶されている」と述べ批判した。

諸外国の動き

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相はBBC(4月18日付)に対して、「我々は中東のパワーバランスを変更する特殊兵器がテロリストの手に落ちることを懸念している。こうしたことが起きることを阻止するために行動する権利を持っている」と述べた。

また「我々は必要とあれば、自衛する用意がある。私が言っていることがバランスのとれた真剣なものだということを皆が分かっていると思う…。我々が懸念している主な兵器はシリアに実際に存在する兵器だ。つまり対空兵器、化学兵器、そしてゲームを変更するかもしれない非常に危険な兵器だ」と強調した。

そのうえで「こうした兵器は、中東のパワーバランスの条件を変更し、世界レベルでテロの危険をもたらすだろう。我々の国益とは自衛だが、それは他の国の国益でもあると考えている」と付言した。

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ヨルダンのムハンマド・ムーマニー内閣報道官は「シリア危機が安全保障に悪影響を与えるなか、米国防総省は約200人の兵士を我が国領土に展開させることを提案した」と述べた。

ムーミニー報道官はしかし「シリア情勢への王国の姿勢は変わらず、軍事介入に反対し、包括的な政治的解決を呼びかけている」としたうえで、米国兵士の派遣が両国間の通常の軍事協力関係の一環をなし、シリア情勢とは関係がないと強調した。

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チャック・ヘーゲル米国防長官は上院の軍事委員会で、シリア国内での化学兵器使用の有無に関して、「この問題は非公式会合で検討すべきだ」と述べ、明言を避けた。

マーティン・デンプスィー米陸軍参謀長も同じく上院軍事委員会で、「メディアで情報が流れている…。しかしこの委員会ではこれ以外のことは言うことはできない」と明言を避けた。

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フランスのローラン・ファビウス外務大臣は欧州議会外交委員会で「(シリア)情勢を放置すれば、シリアは解体の危険に向かい、その分裂は地域レベルで悪影響をもたらす」としたうえで、「こうした状況が生じれば、過激派が勝者となるだろう」と警鐘を鳴らした。

ファビウス外務大臣はまた「アル=カーイダに属す過激な組織がパワーバランスの中心を獲得すれば、不安定化の危険がヨルダン、レバノン、トルコ…、さらにはアラブ・イスラエル紛争にも及ぶということを考えねばならない」と述べた。

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「ロシア2013」フォーラムに参加中の英国のトニー・ブレア前首相は、記者団に対して、「シリアを脅かす危険は…解体の危険であり、地域全体に大きな影響を及ぼすだろう。事態はシリア領内にとどまらない」と警鐘を鳴らしたうえで、国際社会がシリアの統合を保証するための合意を行うべきだと述べた。

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ロシアの複数のメディアが伝えたところによると、セルゲイ・ラブロフ外務大臣は、アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表の進退に関して、「政府と反体制勢力の対話実施という任務を彼に与えた二つの組織のうちの一つ(アラブ連盟)が、対話支援という方針を修正し、ダマスカスの当局が正統でなく、シリア革命反体制勢力国民連立がシリア国民の唯一の正統な代表だと宣言したあとで…、どのように振る舞うことができようか?」と述べ、辞任の可能性もあると示唆した。

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国連のバレリー・アモス人道問題担当事務次長は、シリア情勢に関して「戦闘を行う当時者たちは、民間人の声明を完全に無視している…。ダイル・ザウル市、ハマー市、イドリブ市、ヒムス市は瓦礫と化し、アレッポも破壊し尽くされている」と非難した。

アモス事務次長は、国外避難民が130万人、国内避難民が425万人に達しているとしたうえで、衛生状態の悪化に懸念を示す一方、シリア政府の支援受け入れ措置の遅れが、人道活動の障害になっていると批判した。

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レバノンのナウワーフ・サラーム国連代表は安保理で、シリア領内の国境地帯で戦闘地域から離れた場所に避難民キャンプを設営することを検討すべきと提案した。

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UPI(4月18日付)によると、リビア国防省法務担当官のハイサム・ウバイディーは、自由シリア軍がリビア領内に訓練センターを持っていないとしつつ、旧暫定国民評議会や革命家たちが、シリアでの「革命」に共鳴し、シリア人とともに、軍事・人道支援を行っていると述べた。

またリビア軍参謀本部のアリー・シャイヒー報道官は、リビア当局の認可を受けて解説された自由シリア軍の事務所はない、と述べた。

AFP, April 18, 2013、Akhbar al-Sharq, April 18, 2013、al-Hayat, April 19, 2013、Kull-na Shuraka’, April 18, 2013、Kurdonline, April 18, 2013、Naharnet, April 18, 2013、Reuters, April 18, 2013、SANA, April 18, 2013、UPI, April 18, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサド大統領がシリア独立記念日にあわせてインタビューに応じ、「我々はタクフィール主義勢力と戦っている」としつつ、世俗主義や「戦争」で勝利する重要性を改めて強調(2013年4月17日)

アサド大統領のインタビュー

アサド大統領はシリア独立記念日(4月17日)に合わせてイフバーリーヤ・チャンネルのインタビューに応じた。

http://www.youtube.com/watch?v=DS-hARtOMsMhttp://www.youtube.com/watch?v=W1W45xdBOqk
http://www.youtube.com/watch?v=pJ99eG2rj9s
http://www.youtube.com/watch?v=iYCPIfx4FY8

SANA, April 17, 2013
SANA, April 17, 2013

インタビューでのアサド大統領の主な発言は以下の通り。

「シリアはあらゆる手段と方法を駆使した新たな植民地主義の試みに曝されていると思う。さまざまな国籍を持った者からなる外国の軍事勢力がシリアを侵略しようとしている。それは、新たな戦術によるもので、我々が新植民地主義と名付けていた伝統的な戦術と異なっている」。

「また思想的な侵略を通じて文化的にシリアを占領しようとする試みもある。これは、シリアを大国、とりわけ西側に従属させようとすること、そして不正に満ちたタクフィール勢力に従属させようとするという二つの方向からなっている」。

「今起きていることの真実は戦争だ。治安に関わる事件ではない」。

「大国、とりわけ米国は欧州においてでさえも独立性を持つ国があることを受け入れない…。シリアは非常に重要な地政学的な位置にある。それゆえシリアを支配したいという願望は、植民地主義諸国の政治において歴史的かつ伝統的なものだ。この戦いにおいて、これらの国が当初から、政治や報道といった面で支援を行う役割を担っている。最近になって、物資兵站支援を公然と行うようになっており、武器支援も行っていると思う」。

「今起きていることの真実は、我々がタクフィール主義勢力と対決しているということだ。(彼らは)大打撃を被り、一部の場所では消滅した。あるいは、もともとアル=カーイダの一部だったが、その傘下で活動するため強制的に移動させられた。我々は今実質的にタクフィール主義勢力と戦争を行っている」。

「どんな社会にも、狭量な思想を持った者からなる集団はいる…。こうした集団は危機が発生すると台頭する。彼らの有害な思想と行動を持って現れる…。これは1980年代のシリアにおいて、宗派主義的な思想を利用したムスリム同胞団の危機を通じて生じた…。彼らは宗派主義的な思想をもてあそぶことはできたが…、敗北後、シリアの状況は、シリア社会の本来の状態へと戻った」。

「我々が唯一よりどころとしているのはシリア国民の意思だ…。誇張せずにこう言うことができる。今のシリアは危機発生当初よりよくなっている。危機当初は、宗派主義的言説が利用され、病巣が顕著に表れ、多くの人々の間でこの点への懸念が生じ、バランスが失われた…。タクフィール思想、差別、宗派主義を広めようとする衛星報道による攻撃への…シリア国民の2年に及ぶ抵抗を経て、こう言いたい。シリア国民は偉大な国民であり、彼らへの懸念はない」。

(国内に「解放区」があるとの一部報道に関して、「伝統的な方法で敵が領土の一部を占領するためにやってきた場合、国軍はこの敵を攻撃し、祖国を防衛し、敵を放逐する…。こうした状態が領土解放である。しかし我々は全く異なった状況、新たな戦争、新たな方法に立ち向かっている。我々は都市の内部に入り込んだ集団に対処している。その一部はシリア人ではなく、外国人、アラブ人であり…、都市や街区に入り込み破壊活動を行っている…。我々は、解放区について云々するために領土解放作戦を行っていると言っているのではない。我々は今、テロ殲滅作戦を行っているのだ。この二つの違いは大きい。我々がテロリストを殲滅しなければ、シリア国内のいかなる地域を解放したとしても意味がない」。

「我々は宗派主義を恐れてはおらず、真に分裂をもたらすような根拠もないと考えている。分裂は、宗教的、宗派的、人種的な境界が必要だが、そうした地図は実質的には存在しない。なぜならシリア社会は、ほぼすべての地域において統合されているからだ…。(シリアが分裂していることを示すような)地図は、神経戦の一部であれ、我々が常に話している敗北の一部だ」。

(アレッポ市および郊外の分断に関して)「これは分裂という枠組みなかに位置づけられるものではない。人種や宗派に基づく境界線には基づいていない。テロリストがいる場所かどうかというということに基づいている」。

「エルドアンは、自分のために自分の国を差し出す((クルド国家の建設を認める)用意があるだろう。しかしシリアのクルド人に関して、私は繰り返し言っていることがある。シリアのクルド人はシリア社会本来の基本的な部分をなしている。彼らはこの地域に何世紀も前から暮らしてきた…。個人的な利益のために特定の問題を利用しようとする日和見主義者もいる。だから、シリアではクルド政党を名乗る多くの集団が立ち上げられ、彼らはいわゆるクルド問題やクルド人迫害について常に大げさにとりあげてきたという。しかしこうした言葉はまったく正しくない。彼らはクルド人の国籍取得について話してきた…。私が会った殉教者遺族のなかには多くのクルド人がいる」。

(世俗主義に関して)「我々は国家として、宗教に基づいて対処することはない。例えば、人々が仕事を得るためにやって来たとしても、我々はこの人が属する宗教や人種を問うことはない。宗教や人種に基づいて差別をしてはいけない。これがこの概念(世俗主義)だ。それは非宗教的な世俗主義でなくので、宗教には対立し得ない。また信仰の自由について言う場合、この世俗主義はさまざまな宗教を支持し、それに対立しない。まったく逆で、宗教は道徳であり、我々は道徳を必要としており、つまりは宗教を必要としている」。

(反体制勢力に関して)「テレビに出る度に違った言葉で話し、それぞれの段階で異なった言葉で話す者がいる。こうした人々は愛国的な反体制勢力なのか…。動揺せずに安定していなければ愛国的たり得ない。我々は国家として、危機の初日から一つの言葉で語ってきた。我々はテロと戦う、外国から内政干渉しようとするものと戦う、と言ってきた…。それと同時に、我々は対話に向けて門戸を開いてきた。最初は対話を拒否したが、その後それに同意した勢力がいる。もし間違えていたら、我々は間違っていたと言って欲しい。我々の評価は間違っていたと…。危機の当初、私は演説を行い、間違いがあったと述べた。しかし彼らは発言を変えるだけだ」。

「我々が誰と対話するのかという質問がなされれば…、シリアには今多くの政党がある。依然として成長過程にある政党だが、愛国的で、態度を変えるような政党ではない。外国に頼ったりもしない。国内には愛国的な勢力がいる。愛国的なシリア人は多くいる…。国民を代表する愛国的な反体制勢力の地位にあると自称する者は、自分たち以外しか代表していないこを我々は知っている」。

「シリアがどのようになるか…という問題、反大統領制になるのか、これは国民が決めることだ。我々は国民が決めたことに同意する」。

「地域と私は別問題だ。つまり地位は政治体制に関わり、政治体制がすべての地位の権限を決定している…。一方、リーダーというのは…、個人に関わる問題だ。これは権限とは異なる。地位を求める者は軽蔑に値する。そう思っている。地位は単なるツールであって目的ではないとするなら、目的は個人が社会に対してプロジェクトを提示し、国民がそれを支持し、シリアにとってよりよい状態に至ることである。敵対的なメディアが概して言ってきたのは…、問題が国民によって拒否されたリーダーにあり、このリーダーがイスに固執し、そのために国民を殺しているというものであり…、それゆえ退陣問題が提起されている。しかし、地位には何の価値もないというのが真実であり、民衆の支持がなければ、地位が個人に何かを与えることはない…。だから言いたい…。国民が決めることが、大統領としてとどまるか、去るかの根拠となる」。

「我々は武器や装備を持った戦闘員やテロリスト数千人がヨルダンからやって来たのを目の当たりにした。我々は治安当局高官を1ヶ月ほど前に派遣し、ヨルダンの当局者と会談し、彼らに我々がもっているデータについて説明をした。しかし彼らはヨルダンが事件に関与したことを否定した。しかしこれは非論理的だ…。ヨルダンが昨年、パレスチナでレジスタンスを行おうとして軽武装しかしていなかった男一人を逮捕できたのに、(ヨルダン当局が関知しないかたちで)シリアに数千人が武装して入っているなどという信じることはできない」。

「武器をもって市民に敵対する者は、アル=カーイダであろうがなかろうが、みなテロリストだ…。一方、「穏健な武装勢力」は、米国民に対して自らの行為を正当化しようとする米国の手口だ」。

「西側があらゆる勢力を利用していることは真実だ。西側が対立している勢力であってもだ。その証拠に、彼らはアル=カーイダとマリで戦っているが、シリアやリビアでは支援してきた。シリアで戦っていたのと同じ過激派がリビアで支援を受けており、この戦闘員はマリの戦闘員を…支援している。これはいわゆる二枚舌、三枚舌、四枚舌だ…。西側は、自分たちが満足できない国に害を与えるためにどんなカードでも利用する。シリア情勢は、彼らにとって幸運だった。なぜならアル=カーイダがやってきたからだ。彼らはまず、リビアであれ、マリであれ、アフガニスタンであれ、それ以外の場所であれ、こうした勢力を放逐したかった。こうした勢力はシリアにやってきたため、他の地域の圧力が軽減した。しかしこれによって、シリアで誰が勝者になるかは別として、破壊がもたらされた。国家、アル=カーイダ、それ以外の誰かが勝つにせよ、結局シリアが高い代償を払うことになるだろう」。

「我々はシリアのインフラ、思想の破壊の結果を目の当たりにしている。たとえ国家が勝利したとしても、弱い国家になってしまうだろう。(アル=カーイダへの)支援を通じて西側がめざしているのはこうしたことだ。しかし同時に、西側は今、このテロが自分たちにいずれふりかかるだろうということを知らない…。彼らは事実、アフガニスタンのアル=カーイダを当初は支援し、高い代償を払った。今、シリア、リビアなどでアル=カーイダを支援し、欧米の心臓部で大きな代償を支払うことになろう。

「我々の前には勝利以外の選択肢はない。我々が勝利しなければ、シリアは終わってしまう。シリアのいかなる市民もこうした選択肢を受け入れるとは考えていない」。

国内の暴力

ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(4月17日付)によると、ラアス・アイン市の反体制武装集団制圧地区で、民主統一党女性局の開設を呼びかけ街頭活動を行っていた車が発砲を受けた。

これを受け、民主統一党人民防衛隊が同地区に向かって進軍し、24時間以内にラアス・アイン市から退去するよう武装集団に求めた。

反体制武装集団に近い消息筋によると、発砲は「自由シリア軍」の命令によるものではなく、スライマーン・ハサクーが率いる武装集団の単独犯行だという。

一方、シリア人権監視団によると、ハサカ市、シャッダーディー市で、武装集団が女性1人を含む市民3人を殺害した。

また、ザマーン・ワスル(4月17日付)によると、マアシューク・ハズナウィー大隊のワラート・ムラード司令官と兵士6人が何ものかに誘拐された。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、東ブワイダ市、アーバル市、クサイル市などで軍が反体制武装集団を攻撃し、反体制武装集団の司令官1人、戦闘員5人を含む18人が死亡した。

同監視団によると、これらの地域での戦闘において、ヒズブッラーを支持する武装集団が政府側について参加している、という。

一方、SANA(4月17日付)によると、タイバ村、タッルドゥー市、タッルダハブ市、ラスタン市、クサイル市、ダブア市、アーバル市、東ブワイダ市、ダミーナ市、ヒムス市ワーディー・サーイフ地区、ハーリディーヤ地区、バーブ・フード地区、タドムル市郊外などで軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市空港周辺などでの軍との戦闘で、反体制武装集団のメンバー3人が殺害された。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アアザーズ市、アレッポ市カルム・フーミド地区、サーフール地区、ブアイディーン地区、マサーキン・ハナーヌー地区などに対して軍が空爆を行い、外国人戦闘員らが死亡した。

一方、SANA(4月17日付)によると、ハンダラート・キャンプ(キンディー大学病院一帯)、タッル・アッジャール村、カフル・アントゥーン村、カフルハーシル村、アイン・ダクナ村、マッルアナーズ市、マーイル町、ハーン・トゥーマーン村などで軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、シャッアール地区、シャイフ・マクスード地区、マサーキン・ハナーヌー地区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ハーッス村、マアッル・シューリーン村、サラーキブ市、バーラ村、ビダーマー町、カフルルーマー村などに対して軍が砲撃を加えて、子供1人を含む2人が死亡した。

一方、SANA(4月17日付)によると、サラーキブ市、ナイラブ村、マアッラトミスリーン市、サルミーン市、ジスル・シュグール市、ワーディー・ダイフ軍事基地周辺、ハーミディーヤ航空基地周辺などで、軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ジュダイダト・アルトゥーズ町、ウタイバ村、ダルーシャー村などで軍が反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(4月17日付)によると、アドラー市、ウタイバ村などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またヤブルード市、ドゥーマー市、ハラスター市、ナブク市などで軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人旅団のメンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(4月17日付)によると、アッバースィーイーン地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾4発が着弾し、市民1人が死亡、17人が負傷した。

またジャウバル区で軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ヒルバト・ガザーラ町、ワーディー・ヤルムークなどに軍が空爆を受け、反体制武装集団と交戦した。

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ラタキア県では、SANA(4月17日付)によると、ラビーア町、アティーラ村、ムライジュ村、リーシュ村、バイト・アワーン村、ハーン・ジャウズ村、ジュッブ・アフマル村、ズワイク村、ダグマシュリーヤ村などで軍が反体制武装集団の拠点を攻撃・破壊し、外国人戦闘員など複数の戦闘員を殺傷した。

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ハマー県では、SANA(4月17日付)によると、ウンム・ミール村、スーハ村で、軍がシャームの民のヌスラ戦線を殲滅した。

反体制勢力の動き

シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ムアーッズ・ハティーブ議長はフェイスブック(4月17日付)で、ムフティーを選出するための「シリア最高イスラーム評議会」を設置すべきだと綴った。

諸外国の動き

ロイター通信(4月17日付)などは、匿名外交筋の話として、アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表が自身の役割をアラブ連盟との関係のない国連特別代表とすることを望んでいる、と報じた。

同外交筋によると、ブラーヒーミー共同特別代表がアラブ連盟との関係を絶ちたいとの意向を持った主因は、連盟首脳会談でシリア革命反体制勢力国民連立がシリア代表の地位を与えられたことにあり、これにより中立的な仲介者としての役割が果たせなくなったと考えていたという。

しかし、国連の潘基文事務総長は、この報道に関して、記者団に関して、「ブラーヒーミーは共同特別代表として活動を続けるだろう。最も重要なのは、国連がアラブ連盟と共同で行動することだ」と述べ、否定した。

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ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣はトルコでアフメト・ダウトオール外務大臣と会談した。

会談でラブロフ外務大臣は、シリアの友連絡グループに関して、「現時点で、我々はこのプロセスがジュネーブ合意にマイナスに作用すると考えている」と述べ批判した。

また「次回の協議で、我々は軍事介入に関わり、一当事者を孤立させるあらゆる措置を回避することを試みるだろう…。我々はすべての当時者を含む対話の基礎を作ることに集中している」と強調した。

さらに「反体制勢力の活動を停止させねばならない。そうすることで、シリアでの事態が悪い形で推移することを回避できるだろう」と付言した。

一方、ダウトオール外務大臣は、「シリアを中東・北アフリカから孤立させることはできない…。シリアの危機はトルコに大きな影響を与えるが、それは政権の暴力が理由で続いている」と述べた。

そのうえで「シリアはシリア国民のものであって、アサド大統領のものではない」と主張した。

AFP, April 17, 2013、Akhbar al-Sharq, April 17, 2013、al-Hayat, April 18, 2013、Kull-na Shuraka’, April 17, 2013、Kurdonline, April 17,
2013、Naharnet, April 17, 2013、Reuters, April 17, 2013、SANA, April 17, 2013、UPI,
April 17, 2013、Zaman al-Wasl, April 17, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサド大統領が独立記念日にあわせて2013年4月16日以前の犯罪に対する恩赦の実施を決定、シリア革命反体制勢力国民連立のヒートゥー暫定政府首班がヌスラ戦線を「同志」と表現(2013年4月16日)

国内の暴力

アレッポ県では、『ハヤート』(4月17日付)によると、サッハーラ村でタウヒード旅団のヌールッディーン・ザンキー大隊司令官のタウフィーク・シハーブッディーンが負傷し、トルコ領内の病院に搬送されたが死亡した。

またアレッポ市のアンサール地区では、灰色(シャフバー)の楯旅団司令官のアブー・ウバイダが何者かに撃たれ、重傷を負った。

一方、SANA(4月16日付)によると、ハンダラート・キャンプ(キンディー大学病院一帯)、マンナグ村、アルカミーヤ村、マッルアナーズ市、ハーン・アサル村、ナッカーリーン村などで、軍が反体制武装集団に対する特殊作戦を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、バーブ・ハディード地区、シュカイイフ地区、シャイフ・マクスード地区などで、軍が反体制武装集団に対する特殊作戦を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、シリア人権監視団によると、タラール市からトルコ領内に避難しようとしたシリア人に対して、トルコの国境警備隊が発砲し、複数の負傷者が出た。

ロイター通信(4月17日付)によると、アレッポ市で、シリア赤新月社スタッフと地元評議会メンバーが車でサーフール地区に入り、軍と反体制武装集団に巻き込まれて死亡した市民らの遺体31体を搬出した。

この間、軍と反体制武装集団は戦闘を停止した。

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イドリブ県では、サマーン・ワスル(4月16日付)によると、自由シリア軍の司令官の一人イスマーイール・ウラービーがダーナー市で暗殺された。

同報道によると、自由シリア軍は暗殺を行ったとされるアブー・バナート大隊の戦闘員を追跡し、ダイル・ハッサーン市で4人を殺害、12人を捕捉した。

ウラービーの部隊は、同地域で武装解除キャンペーンを行っていたが、マシュハド市で「イスラーム首長国」樹立をめざすアブー・バナート大隊などと対立、暗殺されたという。

ウラービーはバーブ・ハワー国境通行所制圧を行った活動家一人。

なお、外国人戦闘員が参加しているムハージリーン大隊が最近、反体制武装集団の「穏健派」への暗殺作戦を開始したという。

また、シリア人権監視団によると、ワーディー・ダイフ軍事基地、ハーミディーヤ航空基地の包囲を解除し、タッフ村に進軍した軍を反体制武装集団が撃退、バーブーリーン村に後退させた。

この戦闘で、反体制武装集団の戦闘員1人が死亡した。

一方、SANA(4月16日付)によると、ジスル・シュグール市および同市郊外、サラーキブ市郊外、マアッラトミスリーン市、ワーディー・マハーミール市、ハーン・シャイフーン市郊外などで、軍が反体制武装集団に対する特殊作戦を行い、シャームの民のヌスラ戦線、イスラームの剣旅団メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またイドリブ市では、医療センター前で武装集団が爆弾を積んだバイクを爆破した。爆発によりセンターや周辺の住宅に被害が出た。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーライヤー市、ウタイバ村、ハラスター市、スバイナ町(パレスチナ難民キャンプ)などで軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(4月16日付)によると、ハラスター市、ウタイバ村、アドラー市、ナシャービーヤ町などで、軍が反体制武装集団に対する特殊作戦を行い、ファールーク大隊メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区、ヤルムーク区などで軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(4月16日付)によると、ファハーマ地区で、反体制武装集団が車に仕掛けた爆弾が爆発した。

また、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団に対する特殊作戦を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市の空港周辺を軍が砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ブスラー・シャーム市、ジャースィム市などを軍が空爆した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、クサイル市郊外のタッル・ナビー地区で軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(4月16日付)によると、ヒムス市バーブ・フード地区、ワーディー・サーイフ地区、カラービース地区、タッルドゥー市、ラスタン市などで、軍が反体制武装集団に対する特殊作戦を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

国内の動き

アサド大統領は独立記念日(4月17日付)に合わせて政令第23号を発し、2013年4月16日以前の犯罪に対する恩赦の実施を決定した。

恩赦は、「民族感情を弱め、人種的・教条的な亀裂をもたらした」プロパガンダ活動、「民族の精神を弱めるような嘘の情報や誇張された情報の発信」、「当局に対して武装内乱を引き起こそうとして行われたすべての行為」、逃亡罪、兵役忌避罪、武器・麻薬取引以外に関する密輸罪に対する刑を全免するとしている。

また「テロ活動を犯すことを意図した陰謀」、「国家の経済的、社会的実体の変更を意図した結社の結成」に対する刑期を4分の1に減刑することを定めている。

なお2012年法律第19号(テロ撲滅法)が定める犯罪は恩赦の対象から除外されている。

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クルドオンライン(4月16日付)は、ハサカ県ハッダード村に対する軍の空爆(11人の民間人が死亡)に関して、複数の住民の話として、「バーディヤ自由人」を名乗る自由シリア軍が村にいたことが原因だったと報じた。

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ロシアの複数のメディアが報じたところによると、カドリー・ジャミール経済問題担当副首相兼国内通商消費者保護大臣は、モスクワでロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣と会談し、「シリア国内の反体制勢力の指導者たちは、シリア革命反体制勢力国民連立が外国の介入を拒否し、暴力を否定すれば、その指導者と対話を行う用意がある」と述べた。

これに対して、ラブロフ外務大臣は、シリア人同士の対話を通じた危機解決に向けた平和的イニシアチブを支援するとの意思を示した。

またジャミール副首相は、RT(4月16日付)に対して「我々は今、かつてなく政治的解決に近いところにいる」と述べる一方、シャームの民のヌスラ戦線に関して、「政治的解決の論理の外にいる」と批判し、シリア国民に対して「こうした現象をシリアの国土から一致団結して放逐しよう」と呼びかけた。

反体制勢力の動き

シリア革命反体制勢力国民連立のガッサーン・ヒートゥー暫定政府首班は、トルコのイスタンブールで、シャームの民のヌスラ戦線に関して、「体制打倒のために武器を持つ同志だ」としたうえで、すべての当時者には、制約無しに自由に意見を述べる権利があると述べた。

その一方で「シリア国民は穏健で、テロや過激主義を拒否する…。我々は外国からの戦闘員を必要としていない。支援を必要としているのだ。我々には十分な戦闘員、シャイフがいる」と強調した

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AFP(4月16日付)は、シリア革命反体制勢力国民連立が、レバノン政府に対して、国境管理を強化し、対シリア国境付近でのヒズブッラーの軍事作戦のすべてを停止させるように呼びかけた、と報じた。

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シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ムアーッズ・ハティーブ議長はフェイスブック(4月16日付)で、「複数の機関が…人々が依拠できるものすべてを破壊しようとしている」と述べ、メディアを非難し、「我々全員の首を絞めようとしている者がいる…。外国を信用するな、自分自身に頼れ」と呼びかけた。

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またハティーブ議長はアサド大統領の恩赦に関して、「恩赦の前に、16,000人以上にのぼる無実の人々、とりわけ女子供を釈放して欲しい」と批判した。

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イスラーム旅団の殉教志願者大隊が声明を出し、5つの「連隊」が新たに大隊に加入したと発表した。

新たに加入したのは、殉教者サイード・ワーニリー・アブー・ラシード連隊、ルクン・ディーン・フィダーイー連隊、殉教者ハムザ・ヒンディー・アブー・ラーミズ連隊、殉教者アドナーン・ハイドゥー・アブー・ターハー連隊、サーリヒーヤの楯連隊。

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シリア北東部で活動する11の反体制武装集団が、ラッカ第2軍団の発足を宣言した。

司令官はバッシャール・トゥラース少佐。

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シリア革命反体制勢力国民連合は声明を出し、アサド大統領による恩赦に関して、アサド政権から前向きな行為を期待できず、さらなる殺戮と破壊を行おうとしていると非難した。

諸外国の動き

ベルギー連邦検察の報道官は声明を出し、4月16日朝、ベルギー警察がアントウェルペン市とヴィルヴォールデ市の46カ所に突入し、シリアでの戦闘に参加しようとしていた約80人を逮捕したと発表した。

声明によると、逮捕者のなかには、「ベルギー・シャリーア」を名乗る組織のフアード・ベルカースィム報道官らが含まれていた。

「ベルギー・シャリーア」はベルギーでイスラーム国家の樹立をめざす過激派。

警察当局はまた、シリアでの戦闘で負傷しブリュッセルの病院に入院中の男1人に対して事情聴取を行った。

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『ザマン』(4月16日付)は、トルコ警察が、コンヤ市とイスタンブール市シリアへの戦闘員派遣を行う「M.G.」をリーダーとする集団のメンバーの自宅に突入、10人を逮捕した。

同報道によると、逮捕のために、トルコ警察は半年にわたって準備を行っていたという。

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ジョン・ケリー米国務長官は、米国を訪問したサウジアラビアのサウード・ファイサル外務大臣と会談し、シリア情勢、中東和平問題などについて協議した。

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ドイツのアンゲラ・メルケル首相は、ベルリンでカタールのハマド・ブン・ジャースィム首相兼外務大臣と会談し、シリア情勢などについて協議した。

会談後の記者会見で、メルケル首相は「みなが解決を望んでいる。しかし(シリア)情勢はきわめて複雑だ…。反体制勢力に武器を渡すことはないだろう。EUでこの問題について検討したが、意見の相違があった」と述べた。

一方、ハマド首相は、アサド大統領が「正統性を失った。我々はシリア国民と反体制勢力の望みを実現させたいが、アサドには政治的解決への門戸を開く用意がない」と述べた。

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ウィリアム・ヘイグ英外務大臣は下院で、シリアの反体制勢力への装甲車34輌と防弾シールド20セットを増強すると述べた。

AFP, April 16, 2013、Akhbar al-Sharq, April 16, 2013、al-Hayat, April 17, 2013、Kull-na Shuraka’, April 16, 2013, April 17, 2013、Kurdonline,
April 16, 2013、Naharnet, April 16, 2013、Reuters, April 16, 2013, April
17, 2013、SANA, April 16, 2013、UPI, April 16, 2013、Zaman, April 16, 2013、Zaman
al-Wasl, April 16, 2013などをもとに作成。

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シリア殉教者大隊旅団連合の司令官が軍の攻勢にさらされているハーミディーヤ航空基地周辺の武装集団を訪問し、彼らに「体制打倒のためのジハードの呼びかけ」に応じるよう求める(2013年4月15日)

国内の暴力

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、クサイル市郊外のタッル・ナビー地方で、軍と人民諸委員会が反体制武装集団と交戦、また軍が同地方一帯を空爆した。

一方、SANA(4月15日付)によると、ヒムス市ジャウラト・シヤーフ地区、タドムル市デデマン・ホテル周辺、タイバ村、タッル・ザハブ町、タッルドゥー市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザマルカー町、ドゥーマー市が軍の砲撃を受けた。

またダーライヤー市、ヤルブード市郊外などで、軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(4月15日付)によると、ハラスター市で反体制武装集団が旅客バスに発砲し、市民3人が死亡、多数が負傷した。

またミスラーバー市、ハラスター市、フタイタト・トゥルクマーン市、イバーダ市、アタイバ町、スバイナ町、ズィヤービーヤ町、リーマー市、ナブク市、ダーライヤー市、アドラー市、ヤブルード市、ムウダミーヤト・シャーム市などの郊外で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ヤルムーク区が砲撃を受け、またジャウバル区、カーブーン区で軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(4月15日付)によると、ジャウバル区で軍が反体制武装集団の拠点を攻撃・破壊し、複数の戦闘員を殺傷した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ヒルバト・ガザーラ町、サイダー町、マアルバ町、タッル・シハーブ町、ワーディー・ヤルムークなどを軍が空爆した。

一方、SANA(4月15日付)によると、ヒルバト・ガザーラ町で軍が反体制武装集団と交戦、戦闘員を殲滅した。

またダルアー市、ラジャート高原、シューマラ村、アッラーリー村などで軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、第17師団本部周辺やラッカ市各所を軍が空爆、また軍と反体制武装集団が交戦した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市労働者住宅地区で、軍と反体制武装集団が交戦した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市シャイフ・マクスード地区、アーミリーヤ地区、シャイフ・サイード地区などで、軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(4月15日付)によると、ハンダラート・キャンプ(キンディー大学病院一帯)、マアッラータ村、マンスーラ村、ハーン・アサル村、ハーン・トゥーマーン村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、シャイフ・サイード地区、マサーキン・ハナーヌー地区、インザーラート地区、バーブ・ナイラブ地区、マルジャ地区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ヒーシュ村、カフルバースィーン市で軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(4月15日付)によると、シュグル村、ガッサーニーヤ村、バシュラームーン村、ミシュミシャーン村、アイン・スーダ村、カスティン村、カトルーン村、トゥウーム村、ヒルバト・マラティーン市、ラーム・ハムダーン市、イフスィム町、シャイフ・バフル村、カフルルーヒーン村、マアッラトミスリーン市、ハルブヌーシュ村、サルマダ市、カフル・ヤフムール村、タッルムーハ村、アームーディーヤ市、アブー・ヒッバ村などで、軍が反体制武装集団を攻撃し、外国人戦闘員など複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(4月15日付)によると、軍のヘリコプターが対イラク国境に位置するヤアルビーヤ町を空爆し、反体制武装集団の戦闘員2人が負傷した。

軍のヘリコプターはこの際、イラク領内のラビーア町にミサイル2発を誤射したが、イラクからの反撃はなかったという。

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ラタキア県では、SANA(4月15日付)によると、ラビーア町、ムライジュ村、サーキヤ・カルト村、ウワイナート村、ワーディー・シーハーン村、ハーン・ジャウズ村などで、軍がシャームの民のヌスラ戦線の拠点を攻撃、戦闘員を殺傷した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(4月15日付)によると、ダイル・ザウル市の旧空港地区、労働者住宅地区で、軍がシャームの民のヌスラ戦線と交戦し、複数の戦闘員を殺傷した。

また市内のカトリック・教会前で、反体制武装集団が爆弾を仕掛けた車を爆破させ、教会の建物が被害を受けた。

国内の動き(シリア政府の動き)

ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣は、『ガーディアン』(4月15日付)に対して、アサド政権が崩壊すれば、シリアは地図上から消滅すると警鐘を鳴らすとともに、英仏がシリアでテロ活動を行う「アル=カーイダ」を支援していると批判した。

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政党問題委員会が会合を開き、国民救済党が提出した公認申請の内容を検討した。

SANA(4月15日付)が報じた。

反体制勢力の動き

『ハヤート』(4月16日付)によると、シリア殉教者大隊旅団連合の司令官ジャマール・マアルーフが、軍の攻勢に曝されているイドリブ県ハーミディーヤ航空基地周辺の武装集団を訪問した。

またシリア殉教者大隊旅団連合、使徒末裔旅団、ザーウィヤ自由人大隊、3月15日旅団は共同声明を出し、「堅田の建造物の戦いを継続」し、「体制打倒のための…ジハードの呼びかけに応じる」よう戦闘員に呼びかけた。

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シリア・ムスリム同胞団のムハンマド・リヤード・シャカファ最高監督者はイスタンブールで記者会見を開き、そのなかで同胞団がシリア革命反体制勢力国民連立などで他の反体制勢力に対して自らの意思を押しつけようとしているとの一部批判を否定した。

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カイロなどで活動するアラウィー派の反体制活動家らが共同声明を出し、「イラン政府と、それに従うイラク、レバノン」のシーア派が、シリア領内の「聖地」を防衛するとのスローガンを掲げて介入し、ヒムス市を陥落させ、「宗派主義的な政体」を樹立しようとしている、と非難した。

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シリア・ムスリム同胞団のムハンマド・リヤード・シャカファ最高監督者は『シャルク・アウサト』(4月15日付)に対して、「我々はシャームの民のヌスラ戦線メンバーに、専制体制を終わらせるための革命勢力との共同計画をとるよう呼びかけている」と述べた。

そのうえで「ヌスラ戦線のメンバーはシリア国民であり、外国からやって来てヌスラ戦線に加わった者はほんの少数だ」と述べ、テロ組織だとの批判に反論した。

レバノンの動き

ファールーク大隊司令官のアブー・ウダイは、AFP(4月15日付)に対して、14日のベカーア県ヘルメル郡のカスル村、ハウシュ・サイイド・アリー村に対してシリア領から攻撃を行ったのはヒズブッラーだと述べ、反体制武装集団による攻撃を否定した。

しかし、アブー・ウダイは「しなければならないのなら、我々は彼らと同じように民間人を標的にする。我々の民間人は、彼らの民間人ほど価値がない訳ではない」と述べた。

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ベカーア県ヘルメル郡カスル村郊外に、シリア領内から発射されたロケット弾2発が着弾した。死傷者はなかった。

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米国務省は、ベカーア県ヘルメル郡のカスル村、ハウシュ・サイイド・アリー村に対するシリア領からの越境攻撃を非難した。

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AFP(4月15日付)などは、シリアでの戦闘で数日前に死亡したヒズブッラーのメンバー4人の遺体がベカーア県バアルベック郡フライバ村で埋葬されたと報じた。

諸外国の動き

『デイリー・テレグラフ』(4月15日付)は、反体制武装集団が制圧した「解放区」での物資の配給を監督するため、文民活動家数十人に数百万ポンドの資金援助を行っていると報じた。

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ドイツのギド・ヴェスターヴェレ外務大臣とアラブ連盟のナビール・アラビー事務総長がベルリンで会談し、シリア情勢などについて協議した。

会談後の記者会見で、両氏は、シリア革命反体制勢力国民連立への支持を引き続き確認する一方、シャームの民のヌスラ戦線など過激派集団への非難の姿勢を示した。

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UNDOFのヨルダン代表は、シリア、とりわけダルアー県に対する軍の空爆に対して、さらなる避難民を発生させるとの懸念を表明した。

AFP, April 15, 2013、Akhbar al-Sharq, April 15, 2013、The Daily Telegraph, April 15, 2013、The Guardian, April 15, 2013、al-Hayat, April 16, 2013、Kull-na Shuraka’, April 15, 2013、Kurdonline, April 15,
2013、Naharnet, April 15, 2013、Reuters, April 15, 2013、SANA, April 15, 2013、al-Sharq al-Awsat, April 15, 2013、UPI, April 15, 2013などをもとに作成。

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各県で軍・治安部隊と反体制武装集団の戦闘が苛烈化するなか、ヌスラ戦線のアミールを名乗るジャウラーニー氏が同戦線とイラク・イスラーム国の統合に関する発表を否定(2013年4月11日)

国内の暴力

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団が占拠するサナマイン市とガブガーブ市に軍が突入・交戦し、40人以上が死亡した。

シリア人権監視団がロイター通信(4月11日付)に対して、「住民は激しい戦闘が昨日(10日)に起こり、その後、治安部隊が(サナマイン市に)突入した。突入時に、彼らは一部の街区を狙撃し始め、別の武装集団が人々を処刑していった」ことを明らかにした。

この突入による「虐殺」で40人以上が殺害され、住居数十棟が破壊されたという。

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イドリブ県では、『ハヤート』(4月12日付)によると、ワーディー・ダイフ軍事基地とハーミディーヤ航空基地に食糧物資を運び込もうとしていた軍ヘリコプターを反体制武装集団が撃墜し、乗っていた4人が死亡した。

目撃者によると、ヘリコプターを撃墜したのはジャバル(ザーウィヤ山)の楯旅団。

一方、SANA(4月11日付)によると、カフルタハーリーム町でトルコから爆発物を積載して密入国した反体制武装集団の車が誤爆し、乗っていた戦闘員全員が死亡した。

またサルミーン市、サラーキブ市で軍がシャームの民のヌスラ戦線と交戦、戦闘員を殲滅したという。

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ダイル・ザウル県では、複数の活動家によると、ダイル・ザウル市の空港周辺、ハウィーカ地区、ムーハサン市などで軍と反体制武装集団が交戦、軍が砲撃を行った。

一方、SANA(4月11日付)によると、ジスル・ワーディー・アイン近くの街道、ムーハサン市、ダイル・ザウル市ウルフィー地区などで、軍が反体制武装集団に対する特殊作戦を行い、アーイシャ大隊メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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RT(4月11日付)は、イラクのシーア派戦闘員がシリアに入り、ダマスカス郊外県のサイイダ・ザイナブ廟の攻略をめざす反体制武装集団のアブー・ファドル・アッバース旅団に参加したと報じた。

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ダマスカス県では、『ハヤート』(4月12日付)によると、カーブーン区などに軍が空爆を行い、ジャウバル区などでは軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(4月11日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団に対する特殊作戦を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、『ハヤート』(4月12日付)によると、ハジャル・アスワド市などに軍が空爆を行った。

一方、SANA(4月11日付)によると、ハラスター市、アッブ農場郊外、ナブク市郊外、アドラー市、シャブアー町郊外、スバイナ町、ズィヤービーヤ町、ダーライヤー市などで、軍が反体制武装集団に対する特殊作戦を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(4月11日付)によると、ウワイジャ地区、サッジャード市、ハンダラート・キャンプ、アナダーン市などで、軍が反体制武装集団に対する特殊作戦を行い、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、カースティールー地区、シャイフ・マクスード地区、マサーキン・ハナーヌー地区、ライラムーン地区などで、軍が反体制武装集団に対する特殊作戦を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(4月11日付)によると、カフルラーハー市、サムアリール村、タッルダハブ市、タッルドゥー市、ブルジュ・カーイー村、タルフ市、ラスタン市、ウンム・シャルシューフ村、ガントゥー市、キースィーン市、フーシュ市、ガジャル村、タルビーサ市、サアン村、ヒムス市クスール地区、ジャウラト・シヤーフ地区などで、軍が反体制武装集団に対する特殊作戦を行い、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またレバノン領からタッルカラフ市郊外に潜入しようとした反体制武装集団を軍が撃退した。

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ラタキア県では、SANA(4月11日付)によると、ジュッブ・アフマル村、ファルズ村、サーキヤ・カルト村、グナイミーヤ村、ハーン・ジャウズ村で、軍がシャームの民のヌスラ戦線の拠点を襲撃し、外国人戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア政府の動き

シリアの外務在外居住者省は国連安保理議長と事務総長に書簡を送り、そのなかでシャームの民のヌスラ戦線を国連のアル=カーイダ制裁リストに加えるよう求めた。

声明は、アル=カーイダ指導部が(9日)に発表した声明などから、シャームの民のヌスラ戦線がアル=カーイダと関係があることが確認されたとしたうえで、リストへの追加を求めている。

また声明では、カタール、リビア、トルコが、シリアでヌスラ戦線をはじめとするテロ集団に資金援助、潜入支援を行っていると指摘、非難した。

SANA(4月11日付)が報じた。

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『ワタン』(4月11日付)は、イラク・イスラーム国とシャームの民のヌスラ戦線の統合宣言などに関連して、「平和的な革命などではなく、アル=カーイダだ。あなた方の闘争は偽りであり、いんちきであり、偽りだ」と批判した。

そのうえで、シリア政府は「あなた方のテロに対する真の戦争を行う」との意思を明示、「あなた方のテロ、過激主義、資金を拒否するシリア国民以外が勝利することはないだろう」と強調した。

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SANA(4月11日付)は声明を出し、4月10日から11日かけてのホームページの障害は、サイバー攻撃によるものではなく、技術的トラブルだったと発表した。

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アサド大統領は政令台136号を発し、タルトゥース市にティシュリーン大学第二医学部を創設することを決定した。

反体制勢力の動き

シャームの民のヌスラ戦線のアミールを名乗るアブー・ムハンマド・ジャウラーニーは音声声明を出し、同戦線とイラク・イスラーム国の統合(イラク・シャーム・イスラーム国結成)発表に対して、アイマン・ザワーヒリーに「忠誠」を尽くすと述べ、統合を事実上拒否した。

Kull-na Shuraka', April 11, 2013
Kull-na Shuraka’, April 11, 2013

声明でジャウラーニーは「これはアイマン・ザワーヒリー師に対して改めてなされるヌスラ戦線のメンバーおよび高官からの忠誠の誓いであり、我々は服従を誓う」と述べた。

またアブー・バクル・バグダーディーによるシリア・シャーム・イスラーム国結成宣言に関しては、「この宣言をメディアで聞くまで知らなかった」と述べ、イラク・イスラーム国から何の相談もなかったと主張し、「イスラーム国の旗、そしてそれを担う人々を誇りに思いつつ、(ヌスラ)戦線の旗が代わることはない」と強調し、引き続きヌスラ戦線として活動する意思を示した。

しかし、ジャウラーニーは、シリア国内での武装闘争において、引き続きイラク・イスラーム国からの支援を受けるだろうとしたうえで、イラク・イスラーム国が戦線結成以来支援を行ってきたことを認めた。

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イスラーム旅団は声明を出し、イラク・イスラーム国とシャームの民のヌスラ戦線の統合(イラク・シャーム・イスラーム国結成)発表に関して、「暴君バッシャール・アサドがシリア人へのさらなる虐殺を行う際、「世界中が戦っているアル=カーイダと戦っている」という言い訳となるだろう」と批判した。

また米国や世界中の国々がシリアでの紛争に介入する口実を与えると非難した。

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地元調整諸委員会は声明を出し、「(アイマン・)ザワーヒリーが述べた、シリアでのイスラーム国結成の呼びかけの全体およびその詳細を拒否する」との意思を示したうえで、「シリア内政へのあからさまな干渉であり、シリア人のみが自らの未来を決することを改めて強調する」と非難した。

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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、ロンドンでの米国務長官との会合に関して、「アサドが去らねばならない…。この点に関して外交政策にいかなる曖昧さもないということを、米政権首脳との間で完全に合意した」と発表した。

また声明では「アサド退任をもって始まる政治プロセスを立ち上げる必要がある点で合意した」と付言した。

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シリア民主人民連合が声明を出し、シリア国民民主ブロックに加入すると発表した。

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クッルナー・シュラカー(4月11日付)は、シャームの民のヌスラ戦線に近い消息筋の話として、ハサカ県ラアス・アイン市からの同戦線を含む反体制武装集団の撤退に関して、民主統一党人民防衛隊のスワイディーヤ・ルマイラーン検問所からの撤退、同部隊によるヌスラ戦線攻撃への正式な謝罪などを条件に実施されたと報じた。

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シリア国民評議会に加盟する人民自由潮流は、声明を出し、イラク・シャーム・イスラーム国結成宣言と、シャームの民のヌスラ戦線によるアイマン・ザワーヒリーへの忠誠宣言に関して、拒否する意思を示した。

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シリア・クルド国民評議会は声明を出し、ハサカ県カーミシュリー市に対してなされるいかなる勢力の攻撃にも反対するとしたうえで、反体制武装集団による同市攻略が「シリア革命」に資さないと非難、住民に対して「こうした不当な行為」に対して一致団結して抵抗するよう呼びかけた。

レバノンの動き

LBCI(4月11日付)は、シリア軍ヘリコプターがベカーア県バアルベック郡アルサール地方のワーディー・マイルをミサイルで攻撃したと報じた。

AFP(4月11日付)によると死傷者不明だが、ジャズィーラ・チャンネル(4月11日付)は女性1人を含む6人が死亡したと報じた。

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レバノン軍団のサミール・ジャアジャア代表は、ヒズブッラーの戦闘員がシリア国内で反体制武装集団と戦い、戦死者が出ていることに関して、「シリア情勢に深く関わっているとの報告がある以上、ヒズブッラーをもはやレジスタンスとみなすことはできない」と批判した。

諸外国の動き

G8外相会議(ロンドン)が2日間の日程を終え閉幕した。

閉幕声明では、シリア情勢に関して、人権状況の悪化への懸念が表明され、すべての国に対して、国連による支援要請に応え、シリア国民へのさらなる人道支援を行うよう呼びかけた。

また「いかなる化学兵器使用も国際社会の断固たる対応を受けるだろう」との警告が盛り込まれた。

英仏が求める反体制勢力への武器供与については盛り込まれなかった。

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G8外相会議に出席するためロンドンを訪問中のドイツのギド・ヴェスターヴェレ外務大臣は、シリア情勢に関して、「シリアへの武器の直接供与に対して慎重である」と述べ、英仏との姿勢の違いを鮮明にした。

ヴェスターヴェレ外務大臣は、外相会談で、シリアへの武器供与が同国での殺戮を減らすことには決してならないとしたうえで、シリア復興に向けて穏健な反体制勢力の支援や人道支援を行うことがドイツの基本姿勢だと述べた。

AFP, April 11, 2013、Akhbar al-Sharq, April 11, 2013、Aljazeera.net, April 11, 2013、al-Hayat, April 12, 2013、Kull-na Shuraka’, April 11, 2013, April 12, 2013、Kurdonline,
April 11, 2013, April 13, 2013、LBCI, April 11, 2013、Naharnet, April 11,
2013、Reuters, April 11, 2013、SANA, April 11, 2013、UPI, April 11, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イラク・イスラーム国とヌスラ戦線が「イラク・シャーム・イスラーム国」としての統合を発表、自由シリア軍参謀委員会シリア革命反体制勢力国民連立のハティーブ議長はアル=カーイダによる異なる革命ビジョンについて警鐘を鳴らす(2013年4月9日)

反体制勢力の動き

二大河の国のアル=カーイダ機構などからなるイラク・イスラーム国を指導するアブー・バクリー・バグダーディーはビデオ声明で、イラク・イスラーム国とシャームの民のヌスラ戦線が「イラク・シャーム・イスラーム国」として統合すると発表した。

Kurdonline, April 9, 2013
Kurdonline, April 9, 2013

声明でバグダーディーは「シャームの民と世界に対して、ヌスラ戦線がイラク・イスラーム国の延長で、その一部にほかならないことを我々が宣言する時が来た」と述べた。

そのうえで「我々は、アッラーへの信仰のもと、イラク・イスラーム国の名を廃し、またヌスラ戦線の名を廃し、両者をイラク・シャーム・イスラーム国の名のもとに統合することを宣言する」と発表した。

http://www.meij.or.jp/members/kawaraban/20130409141616000000.pdf

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シリア革命反体制勢力国民連立のマルワーン・ハッジューは、アナトリア通信(4月9日付)に対して、「アル=カーイダやシャームの民のヌスラ戦線が地域の安定を脅かすとの西側メディアの言説は、シリア革命に対する西側の弱腰を正当化する以外のなにものでもない」と述べた。

ハッジューによると、三つの組織がヌスラ戦線を名乗り、シリア国内で活動しており、第1の組織である「真のヌスラ戦線」は、自由シリア軍と連携し、シリア国民の支援を受けている、という。

のこる二つの組織のうち一つは、アサド政権が作った「偽の組織」、もう一つはイラクのヌーリー・マーリキー首相の組織で、いずれもシリア革命を貶め、政権の弾圧を正当化することを目的としているのだという。

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自由シリア軍参謀委員会政治広報調整官のルワイユ・ミクダードはイスタンブールで声明を出し、イラク・シャーム・イスラーム国結成宣言に対して、シャームの民のヌスラ戦線と自由シリア軍は連携しないと拒否の姿勢を示すとともに、シリア国民に(イスラーム)国家を押しつけることはできないと非難した。

ミクダードは「ヌスラ戦線は自由シリア軍に属さない。司令部レベルで戦線と連携するとの決定はなされていない。現地では、一部の組織が一部の作戦で戦線と協力せざるを得ない状況がある」と述べた。

また「声明の信憑性は分からないが、この件に関して、司令部との調整はなかった。我々の目的は明確で…体制打倒と、民主国家に…いたることだ。ヌスラ戦線は…体制打倒のために活動しているが、我々とは異なる思想を持っている」と付言した。

そのうえで「我々を含む誰にもシリア国民にいかなる形態の国家も押しつける権限はない。シリア人は投票所に向かい、自らの指導者、国家の形態を決めるだろう」と強調した。

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シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表は、ロイター通信(4月9日付)に対して、自由シリア軍シリア自由人大隊に属すバドル殉教者大隊などがアレッポ市で、市民を拘束、拷問、処刑する一方、避難民や地元住民が身の安全を確保するため彼らに金銭を支払うことを余儀なくされていると述べ、懸念を表明した。

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シリア革命司令評議会を名乗る組織は、ムハンマド・サイード・ラマダーン・ブーティー師(3月21日死亡)が自爆テロで爆殺されたのではなく、頭を銃で撃たれて殺されたとする宣伝ビデオを公開した。

http://www.youtube.com/watch?v=w8W_5yBaLaA

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自由シリア軍合同司令部中央広報局のファフド・ミスリーは声明を出し、シリア・ムスリム同胞団が自由シリア軍に対してカルダーハ市(ラタキア県)やアラウィー派に対する戦闘を行うよう圧力をかけ、宗派対立を助長しようとしていると暴露、批判した。

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ラアス・アイン市の自治を運営するセレ・カニ「ラアス・アイン」市民地元評議会は声明を出し、自由シリア軍が3月の停戦合意を遵守せず、市内に兵力を展開し続けていると批判し、シリア革命反体制勢力国民連立とクルド最高委員会に対して、事態打開のために介入するよう求めた。

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シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ムアーッズ・ハティーブ議長は、Facebook(4月9日付)で、イラク・シャーム・イスラーム国の結成宣言に関して、「アル=カーイダの思想は我々にふさわしくない。シリアの革命はこの点に関して明確な決定を行わねばならない」と綴り、シリア・ムスリム同胞団のムハンマド・リヤード・シャカフ最高監督者との意見の相違を鮮明にした。

国内の暴力

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、逮捕者が収容されているとされるアレッポ市北部のハンダラート・キャンプ近郊のキンディー大学病院に反体制武装集団が突入し、反体制武装集団の戦闘員10人以上、軍兵士25人以上が死亡した。

一方、SANA(4月9日付)によると、ラスム・アッブード村、クワイリス市、バーブ市、ウワイジャ地区、ハンダラート・キャンプなどで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、シュカイイフ地区、シャイフ・マクスード地区、ブアイディーン地区、カーディー・アスカル地区、カースティールー地区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザバダーニー市、ハフィール市、ザマルカー町、カフルバトナー町、イバーダ市、シャブアー町、ハジャル・アスワド市などで軍と反体制武装集団が交戦、軍が軍の砲撃・空爆を受けた。

一方、SANA(4月9日付)によると、シャイフーニーヤ村郊外、イバーダ市、ウタイバ村、フジャイラ村、ムライハ市郊外、ザバダーニー市、アドラー市、ハジャル・アスワド市などで軍が反体制武装集団に対する特殊作戦を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、RT(4月9日付)によると、カフルスーサ区の外務在外居住者省と首相府の前などに迫撃砲弾4発が着弾した。

これに関して、SANA(4月9日付)は、カフルスーサ区にテロリストが撃った迫撃砲弾2発が着弾し、1人死亡、2人が負傷したと報じた。

Kurdonline(4月9日付)によると、迫撃砲弾の着弾により、外務在外居住者省の建物に被害が出たほか、シャーム・センター(ショッピング・モール)近くの住宅街、カールトーン交差点・シャーム・センター間の道路などに着弾した。

またSANA(4月9日付)によると、カッサーア地区のバグダード通りのタフリール広場に面するフィルドゥース・モスクに反体制武装集団が撃った迫撃砲弾2発が着弾し、火災が発生した。死傷者は出なかった。

一方、シリア人権監視団によると、カーブーン区が軍の砲撃を受けた。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、マヤーディーン市に対して軍が空爆を行い、またダイル・ザウル市ハミーディーヤ地区に砲撃を加えた。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ラッカ市北部を軍が空爆し、第17師団基地周辺で軍と反体制武装集団が交戦した。

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イドリブ県では、SANA(4月9日付)によると、マアッラト・ヌウマーン市、カフルルーマー村、ハマーマ市、ビンニシュ市、ジダール・ブカルフーン市、マジュダリヤー村、サラーキブ市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(4月9日付)によると、ダルアー市郊外で、軍が反体制武装集団を追撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またシリア人権監視団によると、ダーイル・タファス市間の街道で、軍が反体制武装集団を要撃し、クライシュの鷹大隊を指揮するアニース・ムハンマド・ジャームースを殺害した。

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ヒムス県では、SANA(4月9日付)によると、アーバル市、ラスタン市、ダール・カビーラ村、ハウラ地方、ヒムス市各所、キースィーン村、ブルジュ・カーイー村、タドムル市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、外国人戦闘員など複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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民主統一党人民防衛隊司令部は声明を出し、ハサカ市ナースィラ地区の街道に設置された人民防衛隊の検問所が武装集団の襲撃を受け、隊員1人が死亡、2人が負傷した、と発表した。

同声明によると、その後の戦闘で人民防衛隊は複数の武装集団戦闘員を捕捉、彼らは体制を支持する民兵やバアス党の民兵からなる「統一アラブ連合」なる組織が襲撃を行ったと自供したという。

シリア政府の動き

シリアの外務在外居住者省は国連安保理議長と事務総長宛てに書簡を送り、そのなかでダマスカス県サブウ・バフラート広場近くでの自爆テロに関して、対話に基づく危機の政治的解決の努力を成功させる意思を改めて示すとともに、シリア国内のテロ組織に対して武器兵站支援、教練、資金援助を続ける諸外国の活動を抑止するよう求めた。

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クッルナー・シュラカー(4月9日付)は、アサド大統領がロシアにシリア沖の石油採掘権を売り渡そうとしていると報じた。真偽は不明。

レバノンの動き

NNA(4月9日付)によると、北部県アッカール郡の対シリア国境に位置するザハビーヤ村にシリア領内から発射された迫撃砲弾3発が着弾し、少年1人が負傷、民家2件が被害を受けた。

諸外国の動き

ヨルダンの首都アンマンの首相府前で、ジハード主義潮流がメンバーの釈放を求めてデモを行った。

デモに参加した組織の指導者ムハンマド・シャラビー(アブー・サイヤーフ)は「最近のシリア政府軍との戦闘で、我らが兄弟であるジハード戦士たち30人が殉教した」と述べた。

なお別に指導者によると、現在シリア国内に500人のサラフィー主義戦闘員が潜入しているという。

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英国のウィリアム・ヘイグ外務大臣は、シリア革命反体制勢力国民連立のガッサーン・ヒートゥー暫定政府首班とロンドンで会談した。

ヘイグ外務大臣によると、会談では、シリア国内への支援のありよう、EUの武器禁輸措置解除の是非などについて協議されたという。

ヘイグ外務大臣は会談後、「我々は連立をシリア国民の唯一の正統な代表として承認した。しかし、シリア大使館に関しては法的に考慮すべき問題があり、本件に関して新たな発表はない。連立に大使館を明け渡すことはできない」と述べた。

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フランス外務省報道官は記者会見で、イラク・イスラーム国がシャームの民のヌスラ戦線との統合を宣言したことに関して、フランスがEU諸国とともに国連安保理でヌスラ戦線をテロ組織として認定することを検討していると述べた。

AFP, April 9, 2013、Akhbar al-Sharq, April 9, 2013、al-Hayat, April 10, 2013, April 11, 2013、Kull-na Shuraka’, April 9, 2013, April
10, 2013、Kurdonline, April 9, 2013、Naharnet, April 9, 2013、NNA, April 9,
2013、Reuters, April 9, 2013、SANA, April 9, 2013、UPI, April 9, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アル=カーイダのザワーヒリー指導者がシリアにイスラーム国家を樹立するため戦うよう呼びかけるなか、軍がダマスカス郊外県の東グータ地方全域を奪還(2013年4月7日)

国内の暴力

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、軍がアレッポ国際空港やナイラブ航空基地制圧をめざす反体制武装集団と交戦し、アズィーザ市、ジスル・アッサーン村を制圧(奪還)した。

同監視団によると、反体制武装集団は武器弾薬を使い果たし、撤退したという。

またアレッポ市では、シャイフ・マクスード地区の南部入り口の軍検問所を民主統一党人民防衛隊が襲撃し、兵士5人を殺害した。

このほか、アレッポ市バーブ街道地区、サーフール地区、マサーキン・ハナーヌー地区、アンサーリー地区、スッカリー地区などが軍の空爆・砲撃を受け、同市郊外のサフィーラ市も砲撃を受けた。

一方、SANA(4月7日付)によると、アルカミーヤ村、カフルハーシル村、マンナグ村、ダウリーン市、ジブリーン市などで、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷し、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、スッカリー地区、シャイフ・マクスード地区、ブスターン・バーシャー地区、シャイフ・ヒドル地区、マサーキン・ハナーヌー地区、ライラムーン地区などで、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷し、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ムライハ市、マアルバ町、ザマルカー町、ダーライヤー市、ムウダミーヤト・シャーム市に対して軍が空爆を行った。

またSANA革命通信(4月7日付)によると、イバーダ市で軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(4月7日付)によると、軍はウタイバ村、イバーダ市および両市周辺、ハジャル・アスワド市で反体制武装集団の拠点などに対する一連の特殊作戦を行い、拠点を破壊し、戦闘員を殺傷した。

またアドラー市でも、軍が反体制武装集団の残党の追撃を行い、複数の戦闘員を殺傷した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団などによると、ジャウバル区、カーブーン区、タダームン区に対して軍が砲撃を加えた。

またマサーキン・バルザ地区で車に仕掛けられた爆弾が爆発した。

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ハマー県では、シリア人権監視団などによると、ヒルブナフサ村での砲撃によって、一家5人を含む6人が死亡した。

一方、SANA(4月7日付)によると、ヒルブナフサ村で軍が反体制武装集団の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

またハマー市バーブ・キブリー地区で、軍がシャームの民のヌスラ戦線と交戦し、戦闘員5人を殺害した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団などによると、第17師団本部周辺で、軍と反体制武装集団の交戦が続いた。

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ヒムス県では、SANA(4月7日付)によると、ヒムス市ハーリディーヤ地区で軍が反体制武装集団に対する特殊作戦を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(4月7日付)によると、スッカリーヤ町、ファルズ村、ズライク村で軍がシャームの民のヌスラ戦線の拠点に対する特殊作戦を行い、サウジ人戦闘員などを殲滅した。

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イドリブ県では、SANA(4月7日付)によると、ビダーマー町、マアッラト・ヌウマーン市、ブカフルーン市、ナイラブ村、マアッラトミスリーン市、アブー・ズフール市、ダイル・サンバル村、サラーキブ市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(4月7日付)によると、シャイフ・マスキーン市で軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷した。

国内の動き(シリア政府の動き)

軍武装部隊総司令部は声明を出し、4月6日に、ダマスカス郊外県の東グータ地方全域を掌握し、同地方および同県の他の地域において、シャームの民のヌスラ戦線などの反体制武装集団の残党の追撃を続けていると発表した。

SANA, April 7, 2013
SANA, April 7, 2013

同声明によると、東グータ地方の掌握は、ダーライヤー地方での軍事的成功(サイイダ・サキーナ・モスクなどの奪還)に続くものだという。

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SANA(4月7日付)は、タルトゥース県タルトゥース市のコルニーシュ地区で、バアス党結党記念日に合わせて、紛争での犠牲者を追悼する集会が催され、多数の市民が参加した、と報じた。

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『ワタン』(4月7日付)は、開発輸出促進委員会の研究報告書を抜粋し、シリア貿易額が紛争の影響で大幅に減少していると報じた。

同報道によると、2012年の輸出額は前年より97.4%減少し、1億8,500米ドルにとどまった(2010年の輸出額は、113億5,000万ドル、2011年は72億1,000ドル)。

また輸入額も前年より78.4%減少し、35億8,000ドルにとどまった(2011年の輸入額は165億7,000ドル)。

反体制勢力の動き

ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(4月8日付)が、民主統一党とアラブ系部族民兵の間の緊張が高まっていると報じた。

同報道によると、民主統一党の要員がアラブ人が多く住むアズィーズィーヤ地区入り口に検問所の設置作業を終え、同地区とサーリヒーヤ地区を隔てる街道に撤収するやいなや、アラブ系部族の民兵がアズィーズィーヤ地区内の国立病院、水利機構を制圧し、両者の間で小競り合いがあったという。

この小競り合いに対して、軍・治安当局は介入しなかった。

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ハワルニュース(4月8日付)は、アレッポ県北部郊外で活動する軍事評議会司令官らと民主統一党人民防衛隊司令官らが会談し、アイン・アラブ市、アフリーン市に避難するクルド人から「税」を徴収していたハーリド・ヒヤーニーが率いる集団を「革命に寄生し、革命において受け入れられざる人物」と認定することに合意した、と報じた。

諸外国の動き

アル=カーイダの指導者アイマン・ザワーヒリーは音声声明を出し、シリアでのイスラーム国家を樹立するために戦うよう呼びかけた。

『タウヒードの言葉をめぐる言葉の統一』と題した声明で、ザワーヒリーは、「シャームにおける我らが民よ、タウヒードのことばをめぐりあなた方は一つにならねばならない。あなた方の戦いをアッラーのため、アッラーのシャリーアの支配のためのものとしよう」と呼びかけた。

また「あなた方が行い得るすべてのことを行い、アッラーのお許しのもと、あなた方のジハードに成果をもたらし、ジハード主義的イスラーム国家を樹立せよ。そしてカリフ制復活の基礎としよう」と強調した。

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イラクのウサーマ・ヌジャイフィー国民議会議長は、『ハヤート』(4月8日付)に対して、「シャームの民のヌスラ戦線やファールーク大隊などといった武装集団は、アサド政権に対するシリア革命全体の周縁を構成しているに過ぎない…。国家を運営することなどできない」と述べた。

ヌジャイフィー議長は「この二つの組織は革命家たちの5%を占めるに過ぎず、限られた地域でしか活動していない。これに対して、より活発で強力な役割は革命大衆によって担われており、彼らはタクフィール主義思想を持っていないし、他宗派への復讐心もない」と付言した。

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ヨルダン国王アブドゥッラー2世はアンマンでニュージーランドのジェリー・マテパラエ総督夫妻と会談した。

ヨルダン王室が出した声明によると、会談でアブドゥッラー2世は「シリア危機の包括的な政治解決策の案出を支持する」と述べた。

AFP, April 7, 2013、Akhbar al-Sharq, April 7, 2013、Hawarnews, April 8, 2013、al-Hayat, April 8, 2013、Kull-na Shuraka’, April 7, 2013, April 8, 2013、Kurdonline,
April 7, 2013, April 8, 2013、al-Nahar, April 8, 2013、Naharnet, April 7, 2013、Reuters, April 7, 2013、SANA, April
7, 2013、UPI, April 7, 2013、al-Watan, April 7, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヒートゥー暫定政府首班が暫定政府を構成する11閣僚を選出するための諮問を始めるなか、民主統一党執行委員会がカーミシュリー市での軍による人民防衛隊への攻撃を非難(2013年4月6日)

国内の暴力

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市シャイフ・マクスード地区周辺を軍が空爆し、子供9人、女性3人を含む15人の市民が死亡した。

同監視団によると、空爆が行われたのは、民主統一党の支配地区。

一方、SANA(4月6日付)によると、フライビル村、ハイヤーン町、カフルハーシル村、ジブリーン市、ハンダラート・キャンプなどで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、アシュラフィーヤ地区、シャイフ・マクスード地区、シャッアール地区で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(4月6日付)によると、カフルスーサ区のリファーイー・モスク近くの住宅街に、反体制武装集団が撃った迫撃砲複数発が着弾し、女性1人が死亡、13人が負傷した。

また、SANA(4月6日付)によると、ジャウバル区、バルザ区で、軍が反体制武装集団と交戦・追撃し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(4月6日付)が、ダマスカス国際空港、カフリーン町、ヒッラーン・アワーミード村、ウタイバ村、イバーダ市、アドラー市工業団地、ドゥマイル市を含む一帯で、軍が反体制武装集団の掃討を完了し、残党の追撃を続けていると報じた。

またアドラー市、ドゥーマー市、ムライハ市郊外などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

さらに、ズィヤービーヤ町、フサイニーヤ町、バフダリーヤ村などで、軍が特殊作戦を行い、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(4月6日付)によると、ジスル・シュグール市郊外、ワーディ・ダイフ軍事基地周辺、マアッラト・ヌウマーン市、タッルマンス市、アブー・ズフール市、ウンム・ジャリーン村、ハミーディーヤ市、タッル・サラムー市、アリーハー市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(4月6日付)によると、フワイズ・フワイジャ街道、ハウラ・アクラブ街道、ヒルブナフサ村、タラス市などで、軍が反体制武装集団の拠点や装備を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷した。

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ヒムス県では、SANA(4月6日付)によると、キースィーン市、ガントゥー市、ダール・カビーラ村、アルジューン市、ハミーディーヤ市、サッルーミーヤ市、東ブワイダ市、ダブア市、ヒムス市ハーブ・フード地区、クスール地区、ハーリディーヤ地区、ワアル地区、カラービース地区、ジャウラト・シヤーフ地区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(4月6日付)によると、ジュバーター・ハシャブ村周辺で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(4月6日付)によると、ファルズ村、カスブ村、バイト・アワーン村、スッカリーヤ町で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア政府の動き

バアス党シリア地域指導部は結党記念日(4月7日)に合わせて声明を出し、「テロ攻撃に対する闘争継続への意志」を強調した。

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バアス党民族指導部は結党記念日(4月7日)に合わせて声明を出し、シリアを含むアラブ世界とアラブの民族的アイデンティティに対する脅威が増していると指摘し、党がこうした脅威に対抗するため、その思想的・理論的枠組みの実践に努めてきたとの自負を鼓舞した。

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バフジャド・スライマーン在ヨルダン・シリア大使は、フェイスブック(4月6日付)に「ダルアーへの街道、つまりダマスカスへの街道が開放されたと考えている者は…、事実は逆だと考えた方が賢明で安全だ。この手の毒づいた…言説を実現しようとする行為は、ヨルダンの軍と国家を抜け出すことのできない罠に陥れることを意味している」と綴り、ヨルダンに対して、反体制勢力の支援と西側諸国との協力を行わないよう警告した。

SANA, April 6, 2013
SANA, April 6, 2013

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SANA(4月6日付)は、トルコのウルサル・チャンネルと『アイドゥンルク』紙が4月初めにアサド大統領に対して行ったインタビューの全文を公開した。

インタビューにおけるアサド大統領の主な発言は以下の通り。

(アラブ連盟首脳会議がシリア革命反体制勢力国民連立をシリア代表として認めたことに関して)「率直に言うと、アラブ連盟それ自体が正統性を必要としている。連盟はアラブ諸国民ではなくアラブ諸国を代表しているだけが、長年にわたって正統性を得ていない。なぜなら姿勢を異にするこれらの国は、アラブ諸国民を代弁していないからだ…。連盟は正統性を与えたり奪ったりし得ない組織なので、この措置は象徴的なものに過ぎない…。真の正統性とは、組織や外国首脳が与えるものではなく、シリア国民が与えるものだ」。

「シリアの紛争はそもそも国内紛争ではない。シリア国内に組織はあるが、問題は全体として国外問題であり、シリアに対する外国の紛争である」。

「BRICsは、バッシャール大統領を支持していないし、シリアという国家を支持しているわけでもない。地域の安定を支持しているのだ…。つまり、BRICs諸国は、西側諸国に対抗するかたちで、シリアでの政治的解決を支持してきた。一方、シリアに敵対する一部の西側諸国、地域諸国が、政治的決定を下すうえで独立性を持っていないのは周知のことだ。これらの国は、外国の支持に従っている。国内では政治的解決を支持しているのかもしれないが、西側が命令を与えれば、それを実行しなければならないような国だ」。

「国民が彼(大統領)に反対しているなかで、なぜ体制は存続しているのか?シリアはなぜ2年にわたり耐えているのか?私に敵対する湾岸諸国はこの問題にほとんど関心を示さないが、私はシリア国民に選ばれた大統領だ。大統領になるか、退任するかは結局は、シリア国民によってシリア国内で決められるものだ。それ(退任)を求める外国によって決められるものではない」。

「我々はシリア国内に送り込まれたテロリストを支援する国に囲まれている。イラク、レバノンなど…すべての国が意図的にそうしている訳ではない。トルコはこうしたテロリストを公式に保護し、シリアに潜入させている…。あらゆる言葉の意味においてそれが戦争だというのが真実であり、散発的な治安事件ではない。テロリストが数千人、おそらくは数万人侵入している。それゆえ、シリア各地で戦闘の音が聞こえるのは当然なのだ」。

「エルドアン首相は、アラブ世界で起きていることを自らの政治生命を延ばすための好意だと思っているようだ。この男の知能はムスリム同胞団の知能だ。同胞団は…個人の利益のために宗教を利用するような日和見的集団だ…。エルドアンは当初、シリア内政に干渉しようとした。なぜなら、彼の関心は、シリア・トルコ関係以上に同胞団の問題に注がれていたからだ…。状況が整い、彼はシリアやトルコの国益ではなく自分の利益を優先させ…、彼の政府は…シリア国内でテロリストを公然と支援し始め、シリアでの流血に関与するようになった」。

「残念ながら、エルドアンはシリアで危機が始まってから一度たりとも偽りのない言葉を発していない…。エルドアンは今や、カタールの資金を戦闘員に与え、トルコ領を経由して彼らに武器提供を保証している…。エルドアンは偽り、こうした提案(対話による紛争解決)を覆面として利用しているだけだ」。

「トルコ政府は…、シリア国民の殺戮に直接寄与している。これはつまりは、シリアが同様の報復をするかもしれないということだ。むろん、我々にはこうした行為を行うことはできないが。第1に、我々は犯罪を受け入れない…。第2に、トルコ国民は友好的な国民だと確信している。第3に、エルドアンは…シリアとトルコを国民レベルで衝突させ、自らの政策への支持を取り付けようとしている…。しかし我々はそもそもこうした罠にはかからない。なぜなら我々の国益はトルコ国民とともにあるからだ」。

(「アサド大統領と握手するくらいなら、辞表を提出する」と述べたアフメト・ダウトオール外務大臣に関して)「彼の家に正しい教育を施すものがいなくても、我が家にはいる。トルコ国民の道徳から彼が学びとることができないとしても…、我々はシリア国民の道徳から多くを学びとった」。

(マヴィマルマラ号事件をめぐるイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相の公式謝罪に関して)「このことは、エルドアンが今、イスラエルと同盟してシリア情勢に打撃を与えようとしていることを示している」。

(シリア国内でのPKK/民主統一党の活動に関して)「ある国に混乱が生じている場合、この混乱を埋めようとする勢力が生じざるを得ない…。なかには分離をめざす組織が現れるのは当然だ。シリアにも、トルコにも、イラクにも…いる。しかし、我々はこうした状況をすべてのクルド人に当てはめることはできない。分離をめざす集団は少数だ。ほとんどのクルド人は、シリア国内での生活を望む愛国者だ…。この点(分離)に関して今のところ懸念はない」。

(反体制勢力との対話に関して)「レッドラインは外国の介入だ。いかなる対話であってもシリア人だけの対話でなければならない。この対話に外国の介入は許されない。それ以外にレッドラインはない。シリア国民は思う通り議論できるし、この祖国はシリア人全員のもので、彼らは思い通りの提案を行える」。

(シリアの現体制はアラウィー派の宗派独裁だとの一部メディアの言説に関して)「この地域は多様な地域だが、シリアは数十年にわたって安定のもとに暮らしてきた。いかなる国内問題もなかった…。いかなる国のいかなる政府も国民の一部、ないしはその複数の部分のみからなっていて、国民全体を代表していなければ、存続し得ない。(シリアの現体制は)現政府たちまち瓦解するか、瓦解しない場合は祖国が崩壊するだろう、という言説は正しくない…。政府はこの(シリア社会の)多様性を常に反映している」。

アラビア語:http://sana.sy/ara/2/2013/04/06/476160.htm
英語:http://www.sana-syria.com/eng/21/2013/04/06/476159.htm

反体制勢力の動き

シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、ガッサーン・ヒートゥー暫定政府首班が、政府を構成する11閣僚を選出するための諮問を開始したと発表した。

11閣僚は、国防大臣、内務市民問題大臣、外務大臣、地方自治大臣、経済公共資源大臣、教育大臣、農業水資源大臣、保健大臣、インフラ運輸通信大臣、避難民・難民救援大臣、法務大臣からなる。

また「シリアという祖国の土のうえで権威を行使する行政府」であると強調している。

なお声明によると閣僚選出にあたっては以下の点が要件になるという。

1. シリア国籍を有すること。
2. 35歳以下であること。
3. 現体制の高官でなく、国民に対して罪を犯しておらず、また彼らの財産を奪っていないこと。
4. シリア革命の支持者であること。
5. 暫定政府の活動に専念できること。
6. シリア国内で公然活動できること。

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シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ムアーッズ・ハティーブ議長は、自身の辞任発表に関して、「(議長の)椅子はまったく重要でない。それは革命の目的を実現する手段に過ぎない…。もしその目的を実現したら、そこにとどまるだろう」と述べ、辞任を事実上撤回したことを明らかにした。

クルド民族主義勢力の動き

民主統一党執行委員会は声明を出し、カーミシュリー市での軍による人民防衛隊への襲撃を厳しく非難し、「クルド人民の意思を貶めようとするあらゆる計略・陰謀に言葉を一つにして対抗する」との意思を示した。

レバノンの動き

ミシェル・スライマーン大統領に組閣を要請されたタマーム・サラーム新首相は、シリア情勢に関して、「私の姿勢は、シリア国民とともにあり、この国民の自由、そして力とともにある。私はあらゆる国の国民とともにある」と述べる一方、ナジーブ・ミーカーティー内閣と同様に不関与政策を維持すると明言した。

諸外国の動き

トルコのアフマド・ダウトオール外務大臣は、トルコがイスラエルとともにシリアを破壊しようとしているとのアサド大統領の発言(ウルサル・チャンネルと『アイドゥンルク』紙のインタビュー)に関して、「根拠がない」と否定した。

AFP, April 6, 2013、Akhbar al-Sharq, April 6, 2013、al-Hayat, April 7, 2013, April 8, 2013、Kull-na Shuraka’, April 6, 2013、Kurdonline,
April 6, 2013、Naharnet, April 6, 2013、Reuters, April 6, 2013、SANA, April
6, 2013、UPI, April 6, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

カーミシュリー市で人民防衛隊が軍・治安部隊の襲撃を受け3人のメンバーが死亡するなか、ヒムス県では軍がヒムス市ハーリディーヤ地区、ジャウラト・シヤーフ地区に「前例のない」空爆を加える(2013年4月4日)

国内の暴力

ハサカ県では、民主統一党人民防衛隊総司令部は声明を出し、カーミシュリー市で、人民防衛隊が軍・治安部隊の襲撃を受け、同部隊軍事評議会メンバー3人が死亡、1人が重傷を負ったと発表した。

これを受け、人民防衛隊は、市内をパトロール中の治安部隊と、市東側に位置する治安部隊検問所を襲撃し、治安部隊要員3人を殺害、7人を拘束、検問所を制圧した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ国際空港に近いアズィーザ市の奪還を試みる軍が同市を占拠する反体制武装集団と交戦し、前者の兵士10人、後者の戦闘員4人を含む22人が死亡した。

また『ハヤート』(4月5日付)によると、アレッポ市では、シャイフ・マクスード地区内の反体制武装集団制圧地域に「アレッポ・シャリーア委員会」が入った。

一方、SANA(4月4日付)によると、ラトヤーン村、アズィーザ村、ジスル・アッサーン村、ドゥワイリーナ市、クワイリス市、ナッカーリーン村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、サーリヒーン地区、マルジャ地区、ハイダリーヤ地区、カースティールー地区、ジャンドゥール交差点、シュカイイフ地区、シャイフ・マクスード地区、アシュラフィーヤ地区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ハーリディーヤ地区、ジャウラト・シヤーフ地区に軍が「前例のない大規模な」空爆を加え、また市内各所で反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(4月4日付)によると、ヒムス市バーブ・フード地区、キースィーン村、タッルドゥー市、ダブア市、東ブワイダ市、アーバル市、タルビーサ市、ラスタン市、ダール・カビーラ村、サッルーミーヤ市、ハイダリーヤ村、タドムル市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またヒムス市アルメニア地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲が着弾し、複数の市民が負傷した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、カーブーン区、バルザ区が軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(4月4日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、第17師団本部周辺で軍とシャーム自由人大隊などからなる反体制武装集団の交戦が続いた。

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ダマスカス郊外県では、SANA(4月4日付)によると、アッブ農場郊外、ジスリーン町、リーハーン農場、ウタイバ村、ザバダーニー市、ナブク市、ダーライヤー市、ズィヤービーヤ町、フサイニーヤ町などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム旅団、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(4月4日付)によると、ジスル・シュグール市、バーラ村、マアッラトミスリーン市、ムーリーン市、イドリブ市・マアッラトミスリーン市間の街道、ハザーヌー町、ビンニシュ市、マアッラト・ヌウマーン市、サラーキブ市、マクバラ・ルーリーン市、マジュダリヤー村、ラーミー村、イフスィム町、アブー・ズフール航空基地周辺、サルキーン市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、外国人戦闘員など複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア政府の動き

アルジェリア紙『シュルーク』(4月4日付)は、バアス党幹部などからなるシリアの非公式使節団が、反体制勢力との交渉の仲介を求めて、アルジェリアを訪問したと報じた。

同報道によると、使節団は、総合情報部内務課の少将、アレッポ県選出の人民議会議員など5人からなり、ロシアの航空機で、モスクワ、パリを経由して、アルジェに到着したという。

使節団は、アルジェリアの内務省、外務省、軍高官らと会談した。

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ロイター通信(4月4日付)は、複数の戦闘員からの情報として、イランの秘密施設でゲリラ戦の教練を受けた「非正規の民兵」(シリア人戦闘員)が派遣されている、と報じた。

同報道によると、政府の治安筋は、イランでの教練を否定している。

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DamasPress(4月5日付)は、アサド大統領がシリア国営チャンネルのメディア関係者、アナウンサーと面談し、シリア情勢について意見を交換したと報じた。

会談は2時間半に及び、そのなかでアサド大統領は「シリアが直面しているのは、戦争であって、治安に関わる事件ではない。メディアは、真実を伝えるという役割を通じて、祖国を防衛するもっとも重要な手段だ」と述べたという。

反体制勢力の動き

イスラーム殉教者師団はビデオ声明を出し、ダマスカス県ダーライヤー市のサイイダ・サキーナ廟は依然として反体制武装集団が掌握していると発表した。

クルド民族主義勢力の動き

クッルナー・シュラカー(4月4日付)は、民主統一党人民防衛隊が、ハサカ県各地に武器携帯認可センターを設置し、登録期間(4月3日~5月3日)内に武器を保持する市民に登録するよう呼びかけた。

登録期間終了後、無許可で所有される武器は没収されるという。

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クッルナー・シュラカー(4月4日付)は、クルド最高委員会に参加するシリア・クルド国民評議会の各党から得た情報として、イラク・クルディスタン地域への移住を行わないよう呼びかけた4月1日の委員会の声明が、評議会の署名を経ておらず、民主統一党により一方的に発表されたものだと報じた。

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クルドオンライン(4月4日付)は、アレッポ市アシュラフィーヤ地区とシャイフ・マクスード地区での戦闘激化に伴い、アレッポ県のアフリーン市、コーバーニー市(アイン・アラブ市)に10万人以上が避難、これを受けクルド最高委員会はハサカ県カーミシュリー市から人道支援物資を積んだ貨物トラック10輌を派遣したと報じた。

レバノンの動き

ミシェル・スライマーン大統領は、UNRWAのフィリポ・グランディ事務局長と会談し、シリア領内の国境地域に避難民キャンプを設置し、国連軍がその防衛にあたることを提案した。

レバノン大統領府が声明で明らかにした。

諸外国の動き

イエメンのアブー・バクル・カルビー外務大臣は、シリアの「テロ集団」が治安の混乱に乗じて影響力を強めようとしていると述べ、「シリア革命反体制勢力国民連立にサナアーのシリア大使館を明け渡すことはイエメンでは議論の余地はない」と拒否の姿勢を示した。

UPI(4月4日付)が報じた。

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ヨルダンのペトラ通信(4月4日付)によると、シリア人避難民のための人道支援物資を積んだロシアの貨物機がアンマン国際空港に到着した。

なおロシアは3日にも、シリア人避難民のための人道支援物資を積んだ貨物機をレバノンのベイルート国際空港に派遣している。

AFP, April 4, 2013、Akhbar al-Sharq, April 4, 2013、DamasPress, April 5, 2013、al-Hayat, April 5, 2013、Kull-na Shuraka’, April 4, 2013、Kurdonline, April 4, 2013、Naharnet,
April 4, 2013、Reuters, April 4, 2013、SANA, April 4, 2013、al-Shuruq, April 4, 2013、UPI, April 4, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ市シャイフ・マクスード地区で人民防衛隊が一転して軍との戦闘を開始したと報じられる、これに反体制武装集団が加わり三つ巴の戦況を呈する(2013年4月3日)

シリア政府の動き

アサド大統領はトルコのウルサル・チャンネルと『アイドゥンルク』紙のインタビューに応じ、シリア革命反体制勢力国民連立にシリア代表のポストを与えたアラブ連盟の決定に関して「アラブ連盟自体が正統性を得る必要がある」と批判した。

シリア大統領府がフェイスブックのページを通じて公表したインタビューでのアサド大統領の主な発言は以下の通り:

「アラブ連盟それ自体が正統性を得る必要がある。連盟はアラブ諸国を代表するのであって、各国国民を代表していない。また連盟が(各国政府に)正統性を与えたり、奪ったりするのではない」。

「(政府の)真の正統性は外国の機関や首脳によってもたらされるのではない。正統性は国民が与える。(外国の)こうした「劇場」は我々にとって何の価値もない」。

(アサド大統領と握手するくらいなら辞めると述べたアフメト・ダウトオール外務大臣の発言に関して)「この手の発言は関心に値しない…。彼の家には正しい教育を行う者がいないとしても、私の家にはいる…。トルコ国民の道徳から彼が何も学びとっていないとしても…、私はシリア国民の道徳から多くを学び取った」。

(レジェップ・タイイップ・エルドアン首相に関して)「シリア危機が発生してから、一度も偽りのない言葉を述べていない…エルドアン政権はシリアでの流血に関与している」。

(シリアで宗派対立を助長するような動きが見られることに関して)「ブーティー師をはじめとする(シリアの)宗教関係者の姿勢はそもそも、宗派対立を作り出そうとする計画を頓挫させようとするものだった。それゆえ、ブーティー博士は暗殺され、2日前にはアレッポでも宗教関係者が暗殺された。さらにこれまでに多くの宗教関係者が暗殺された」。

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『ワタン』(4月3日付)は、軍の匿名高官筋が「近く安全を取り戻すであろうダマスカスの地にいかなるテロリストが潜入することも軍は許さない…。我々はこれまで幾度となくあらゆる手段を通じて、テロ集団にダマスカスに近づくことは死を意味すると警告してきた…。軍は充分な部隊をもってダマスカスを防衛する準備ができている」と述べたと報じた。

国内の暴力

アレッポ県では、『ハヤート』(4月4日付)が、複数のクルド消息筋の話として、アレッポ市シャイフ・マクスード地区東部に軍が侵入の準備を進めるなかで、民主統一党人民防衛隊が、同地区に侵攻した反体制武装集団とともに、今度は軍との戦闘を始めたと報じた。

同報道によると、アレッポ市を見下ろすことができる高台に位置するシャイフ・マクスード地区をめぐって、軍、民主統一党人民防衛隊、反体制武装集団が三つ巴の戦いを繰り広げているという。

一方、SANA(4月3日付)によると、アターリブ市、ダイル・ジャマール村、マンナグ村、シャワーリガ市、マッルアナーズ市、アルカミーヤ村、アナダーン市、フライターン市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、外国人戦闘員など複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、シャイフ・マクスード地区、サーリヒーン地区、カルム・フーミド地区、第5工業地区、シャッアール地区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、『ハヤート』(4月4日付)によると、反体制武装集団がアルマー町近郊の第49防空大隊拠点を数日間にわたる戦闘の末制圧し、国際幹線道路に沿ってダマスカス県に向けてまた一歩前進した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ラッカ市を軍が空爆した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、アーバル市、カルヤ・ヒスン市を軍が空爆し、対レバノン国境のジュースィーヤ村では軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(4月3日付)によると、ヒムス市旧市街、クサイル市、アーバル市、タルビーサ市、ラスタン市周辺、ダール・カビーラ村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ズィヤービーヤ町、ムライハ市を軍が空爆し、またダーライヤー市では反体制武装集団が交戦し、市内のサイイダ・サキーナ廟周辺の治安を回復した。

一方、SANA(4月3日付)によると、ダーライヤー市などに対して、軍が特殊作戦を行い、複数の反体制武装集団戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また、ウタイバ村、カーラ市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、ダーヒヤ・アサド市に、反体制武装集団が撃った迫撃砲が着弾し、市民1人が死亡、2人が負傷した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区、カーブーン区が軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(4月3日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(4月3日付)によると、ジャーヌーディーヤ町、ナダー市、マアッル・シャムシャ市、ジダール・ブカルフーン市、ナイラブ村、マアッラト・ヌウマーン市、アブー・ズフール市、ジスル・シュグール市、ダイル・ウスマーン村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(4月3日付)によると、ダイル・ザウル市、軍が特殊作戦を行い、シャームの民のヌスラ戦線の複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またムサッラブ村を襲撃しようとしたシャームの民のヌスラ戦線を軍が撃退した。

反体制勢力の動き

AFP(4月3日付)は、シリア・ムスリム同胞団の「覇権主義」に対して反体制勢力内での批判が強まっていると報じた。

同報道によると、同胞団に批判的な反体制活動家は、シリア革命反体制勢力国民連立のガッサーン・ヒートゥー暫定政府首班選出が、同胞団とカタールに「押しつけられた」と考えている、という。

こうした活動家の筆頭であるムハンマド・カマール・ルブワーニーは、「表向き、彼らの数は少ないように見えるが、彼らはトルコとカタールの資金で連立メンバーを買収した」と批判した。

これに対して、シリア・ムスリム同胞団のアリー・サドルッディーン・バヤーヌーニー副監督者は、同胞団が外国からの資金援助を受けていることを否定している。

レバノンの動き

NNA(4月3日付)は、北部県トリポリ市バーブ・タッバーナ地区近くでシリアの石油トラック7輌に対して、数十人からなる武装集団が銃を乱射し、トラック運転手1人が負傷した、と報じた。

AFP(4月3日付)によると、トラック7輌はシリアに向かう途中で、武装集団は軍が介入するまで銃撃を続けたという。

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NNA(4月3日付)は、シリア軍のヘリコプターがベカーア県バアルベック郡アルサール市郊外の対シリア国境に位置する民家(アワード家所有)にミサイルを2発発射し、破壊した。

アルサール市長によると、空爆が行われた一帯には民家7棟があったが、死傷者はなかった。

諸外国の動き

『ハヤート』(4月4日付)によると、ヨルダンのアブドゥッラー・ナスール首相は、記者団に対し「シリア南部、とりわけダルアー県の都市・農村との国境地点に、安全地帯を設置することを検討している」と述べた。

ナスール首相はまた「シリア人の避難場所とするために同地域の設置を検討しているが、事態は反体制勢力の能力、そしてダルアー制圧の可能性にかかっている」と述べ、紛争の行方次第により、反体制勢力の実効支配を支援することを示唆した。

しかし首相は、シリア政府が依然として軍事力を維持しているため、問題は複雑で、同提案の可能性を検討したうえで、諸外国に連絡する方針だという。

一方、ナスール首相は、シリア危機への関与を否定しつつ、シリア人避難民が流入するヨルダン北部の各都市を被災地として宣言し、国連安保理に負担軽減に向けた行動を呼びかけると付言した。

これに関連して、『ワシントン・ポスト』(4月3日付)は、米・ヨルダン両国高官の話として、シリアの反体制武装集団がダルアー県に進軍し、対ヨルダン国境地帯の一部を制圧したことを受け、両国が彼らへ教練を拡大・加速させ、国境地帯に緩衝地帯を設置し、戦闘員や避難民の避難場所にしようとしている、と報じた。

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『ガーディアン』(4月3日付)は、欧州14カ国の約600人がシリアでの反体制武装活動に参加しているとする報告書をロンドン大学キングス・カレッジが発表したと報じた。

同報告書によると、200以上のジハード主義組織のサイト、アラブ・西側のメディアによる数百の報告をもとに、英国、フランス、オーストリア、スペイン、スウェーデン、ドイツ、ベルギー、オランダ、アイルランド、フィンランド、コソボなど各国からシリアに潜入し、戦闘を行っているという。

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チュニジア法務省は声明を出し、同国初審裁判所検事長が、シリアで反体制武装集団に参加していたとテレビで証言したアブー・ザイド・トゥーニスィーに逮捕状を出した。

トゥーニスィーはチュニジアの民放テレビ(3月21日)で、約3,500人のチュニジア人戦闘員がシリアで反体制武装闘争を行っており、チュニジア人女性13人が「結婚ジハード」のためシリアに入国し、戦闘員を性的慰安を行っていると述べていた。

これを受け、検察当局が3月25日から調査を開始していた。

また『シュルーク』(3月15日付)も、チュニジアの治安当局がシリアへのチュニジア人戦闘員派遣のネットワークを摘発・解体したと報じていた。

同ネットワークはカタールが資金援助をしており、戦闘員1人あたり3,000米ドルを受け取っていたという。

AFP(4月3日付)が報じた。

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フランス訪問を終えたエジプトのムハンマド・カーミル・アムル外務大臣は声明を出し、イラン、サウジアラビア、トルコ、そしてエジプトからなるシリア問題四カ国連絡グループの再生をめざす意思を表明した。

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フランスのローラン・ファビウス外務大臣は、BFMTVとモンテカルロ放送に対して、シリアの反体制勢力への武器供与について、「5月までに答えを出さねばならないが、それまでは是非について述べることはできない」としたうえで、「過激派の手に武器が渡るのならば、武器は供与しない」と述べた。

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UNHCR報道官はジュネーブでの記者会見で、3月28日時点でイラクで難民申請を行ったシリア人避難民の数が12万1000人に達していると発表した。

AFP, April 3, 2013、Akhbar al-Sharq, April 3, 2013、The Guardian, April 3, 2013、al-Hayat, April 4, 2013、Kull-na Shuraka’, April 3, 2013、Kurdonline, April 3, 2013、Naharnet,
April 3, 2013、NNA, April 3, 2013、Reuters, April 3, 2013、SANA, April 3,
2013、UPI, April 3, 2013、The Washington Post, April 3, 2013、al-Watan, April 3, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダマスカス県およびダマスカス郊外県で軍が反体制武装集団の侵攻を阻止するための「大規模な戦い」を準備、自由シリア軍国内合同司令部はシリア革命反体制勢力国民連立におけるシリア・ムスリム同胞団の独断主義を批判(2013年4月2日)

国内の暴力

ダマスカス県では、シリア人権監視団(駐英)が、バルザ区、ジャウバル区のアッバースィーイーン広場近く、ヤルムーク区で軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(4月2日付)によると、ファイハー地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲3発が着弾し、4人が死亡、25人が負傷した。

また、ジャウバル区では、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザマルカー町、ドゥーマー市、ハジャル・アスワド市などで軍と反体制武装集団が交戦した。

ハジャル・アスワド市では3人が死亡、20人以上が負傷した。

一方、SANA(4月2日付)によると、ジャルマーナー市で反体制武装集団が撃った迫撃砲2発が着弾し、市民4人が死亡、11人が負傷した。

またムカイラビーヤ市でも、反体制武装集団が撃った迫撃砲が民家に着弾し、1家4人(うち子供1人)が死亡し、子供1人が大やけどを負った。

他方、アドラー市および同市郊外、アーリヤ市郊外、ハラスター市、タッル・クルディー町郊外、ナブク市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、『ハヤート』(4月3日付)によると、ワーディー・ダイフ軍事基地周辺で軍と反体制武装集団が交戦した。

また反体制武装集団がハーン・シャイフーン市東部の武器弾薬貯蔵基地を襲撃する一方、軍はマアッラト・ヌウマーン市を空爆したという。

他方、SANA(4月2日付)によると、ナイラブ村のシャビーバ基地を襲撃しようとした反体制武装集団と軍が交戦し、複数の戦闘員が死亡した。

またカニーヤ村、バシーリーヤ村、サルマニーヤ村、シャイフ・スィンディヤーン村、イフスィム町、アイン・バーリダ村、マアッラト・ヌウマーン市、ビンニシュ市、ハーン・スブル村、アレッポ市ジュダイダ地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、反体制武装集団が拘留されている逮捕者を解放するための「捕虜解放の戦い」を開始したと発表、『ハヤート』(4月3日付)によると、逮捕者が収容されているとされるアレッポ市北部のハンダラート・キャンプ近郊のキンディー大学病院や中央刑務所への攻撃を開始した。

一方、SANA(4月2日付)によると、ムスリミーヤ村、ハンダラート・キャンプ、マッルアナーズ市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、カースティールー地区、ハイダリーヤ交差点、ジャンドゥール交差点などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、反体制勢力筋によると、アルマー町、ダーイル町、タスィール町、ヒルバト・ガザーラ町、ダルアー市ダム街道などに軍が砲撃を加えた。

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ヒムス県では、SANA(4月2日付)によると、カルヤ・ヒスン市、ラスタン市・ジュッブ・ジャンダリー分岐点、マッル・ヤミーン村・ハウラ地方分岐点、ヒムス市バーブ・スィバーア地区周辺などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また対レバノン国境のジュースィーヤ村郊外、タッルカラフ市郊外で、レバノンからの潜入を試みた反体制武装集団を軍が撃退した。

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ハマー県では、SANA(4月2日付)によると、カフルヌブーダ町、マダーヤー・サジュダ村、ハマー市タッル・ダッバーガ地区、ドゥワイル・アクラード村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(4月2日付)によると、ダイル・ザウル市各所で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またムサッラブ村では、村を襲撃しようとした反体制武装集団と村人が交戦、イフラース旅団、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員が死亡した。

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ロイター通信(4月2日付)は、複数の軍消息筋の話として、軍と反体制武装集団の交戦中に発射された迫撃砲が、イスラエルが占領するゴラン高原の入植地近くに着弾したと報じた。

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ダマスカス県およびダマスカス郊外県では、軍が反体制武装集団の侵攻とテロ活動を阻止するための「大規模な戦い」の準備として、県内の厳戒態勢の強化、検問所、塹壕の強化などを進めている、と『AFP』(4月2日付)が政府に近い複数の消息筋の話として報じた。

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ダマス・ポスト(4月2日付)は、信頼できる複数の消息筋の話として、ダルアー県における軍司令部の抜本改編が行われ、上級士官1人が解任、県内での武装集団の進軍を阻止し、制圧された地域の奪還を断行するための決定がなされたと報じた。

国内の動き(シリア政府の動き)

アサド大統領は政令第20号を発し、政治的理由、身代金・財産目当て、復讐を目的とした誘拐犯に対して無期懲役刑を科すことを定めた。

自由シリア軍を名乗る武装犯罪集団による誘拐・拉致事件が多発したことを受けての措置。

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『ワタン』(4月2日付)は、ウマル・イブラーヒーム・ガラーワンジー福祉問題担当副首相兼地方自治大臣が地方自治省関係部局に対して、アレッポ県、ハサカ県、ヒムス県をそれぞれ2県に分割・改編を検討している人民議会内の審議をフォローアップするよう指示したと報じた。

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地方自治省国際協力局は、危機解決政治プログラムに基づく復興(文科)委員会が、ダマスカス郊外県アドラー市、ハスヤー町の工業団地に避難民のための一時避難住宅を設置することを決定したと発表した。

アドラー市の施設は60,000人、ハスヤー町は40,000人が収容可能だという。

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SANA(4月2日付)は、シリア政府がイランからの石油関連産品に対する関税を6月30日まで撤廃することを決定したと報じた。

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『ガーディアン』(4月2日付)は、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員の話として、自由シリア軍と政府軍の双方がダイル・ザウル県で産出された原油をトルコに密売していると報じた。

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クッルナー・シュラカー(4月2日付)は、体制内で活動する複数の反体制消息筋の話として、アサド大統領が最近の会合で、「ダーライヤー市が制圧できないのは軍が弱く、武装集団と戦えないからではなく…、市内に外国の三つの大隊が駐留しているからだ」と述べ、ドイツ、イスラエル、そして米国の特殊部隊が展開していると断じた、と報じた(未確認情報)。

反体制勢力の動き

クッルナー・シュラカー(4月2日付)は、ダマスカス県、ダマスカス郊外県で活動する複数のサラフィー主義武装集団がシャーム特殊部隊の主導のもと、大隊連合軍事組織「預言者のシャーム旅団」を結成したと報じた。

預言者のシャーム旅団に参加した武装集団は、2012年9月28日に以下の通りだという:

1. ナースィル・サラーフッディーン大隊
2. イスラームの旗大隊
3. シャイフ・イスラーム・イブン・タイミーヤ大隊
4. ハサン・フサイン連隊
5. ダマスカス大隊
6. フカハー・ワ・サーリヒーン大隊
7. イマーム・シャーティビー大隊
8. スルターン・ムハンマド・ファーティフ砲兵大隊
9. アンサール・クルアーン大隊
10. イスラームの獅子大隊
11. シャーム特殊部隊大隊

なおシャーム特殊部隊大隊は、2012年9月28日に結成され、自由シリア軍に参加、司令官はアンマール・ダマード大尉が務めるという。

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自由シリア軍国内合同司令部中央広報担当官のファフド・ミスリーは声明を出し、シリア革命反体制勢力国民連立のガッサーン・ヒートゥー暫定政府首班選出をめぐる対立が、シリア革命評議会発足以来の反体制勢力の代表性をめぐる問題だと指摘し、シリア・ムスリム同胞団の独断主義を批判、反体制勢力を包摂していない連立にシリアの国家と社会を委ねれば、シリア史上最大の過ちを犯すことになるだろうと主張した。

そのうえで、暫定政府を発足する前に、連立の組織拡大を行うべきだと主張した。

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シリア革命反体制勢力国民連立GCC代表を務めるアディーブ・シーシャクリーは、『ハヤート』(4月3日付)に対して、連立がイスラーム諸国会議機構(OIC)におけるシリアの代表権を与えられるとの「確約」を得たと述べた。

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クッルナー・シュラカー(4月2日付)は、シリア革命反体制勢力国民連立のガッサーン・ヒートゥー暫定政府首班が、現地で活動する武装集団に対して、暫定政府の国防省の傘下に入るよう呼びかけた、と報じた。

クルド民族主義勢力の動き

民主統一党人民防衛隊のスィパン・ハモ総司令官は、ハワール・ニュース(4月2日付)に対して、クルド人が多く住むアレッポ市シャイフ・マクスード地区への反体制武装集団およびクルド人民兵の侵攻に関して、「クルド人民を犠牲にしてきたいかなる勢力とも取り引きはしない」と述べ、徹底抗戦する意思を示した。

ハンムー司令官は「シャイフ・マクスード地区での最近の事件は、無の状態から発生したわけではない。政府が主張するように武装集団が地区内のシャッビーハと戦うことが目的ではない…。それはあらかじめ準備された計画で…、我々人民(クルド人)と人民防衛隊と戦うことが目的だ」との見方を示した。

諸外国の動き

タニトプレス(4月2日付)は、シリアで活動するチュニジア人サラフィー主義戦闘員の姉妹の情報として、トルコ当局がチュニジア人戦闘員のシリアからの出国を阻止していると報じた。

この姉妹によると、戦闘員は3日前からシリアを出国し、チュニジアに戻ろうとしているが、トルコの治安当局がトルコ経由での出国を阻止している、のだという。

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エジプトのムハンマド・カーミル・アムル外務大臣はフランスを訪問し、ローラン・ファビウス外務大臣と会談、シリア危機などについて協議した。

会談後、ファビウス外務大臣は、政治的解決をめざす点でアムル外務大臣と意見が一致したと述べたうえで、「軍事力を通じた解決の可能性」をアサド大統領に断念させる必要があると強調、ロシアやイランのシリア政府への武器供与に対抗するため、反体制勢力に「自衛のための武器」を供与する必要があると主張した。

これに対して、アムル外務大臣は、「解決策は何よりもまず政治的でなければならない」と述べ、ファビウス外務大臣を暗に牽制した。

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トルコの非常事態局はトルコ国内のシリア人避難民の数が191,993人に達していると発表した。

避難民はハタイ県のキャンプ4カ所(14,808人)、シャンウルファ県のキャンプ3カ所(90,532人)、ガジアンテップ県のキャンプ4カ所(30,649人)、そのほかの県のキャンプ6カ所で避難生活を送っている。

シリアからの避難民の総数は285,984人だが、うち93,991人がシリアに帰国したという。

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イスラエルのモシェ・ヤアロン国防大臣は、「シリアでの戦争が我々の国益に害をもたらすような場合、我々は報復するだろう」と述べ、ヒズブッラーへの武器流出に対して断固たる対応で臨む意思を示した。

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国連総会で通常兵器の国際取引を規制するための武器貿易条約(ATT)が154カ国の賛成で承認された。

シリアはイラン、北朝鮮とともに反対票を投じ、またロシア、中国など23カ国は棄権した。

条約採決に先立って、バッシャール・ジャアファリー国連代表大使は、同条約が武装テロ集団への武器禁輸に言及していないとして、シリア国内の反体制武装集団に武器・兵站支援を行うカタール、トルコ、米国、英国、フランスなどを暗に批判した。

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国連世界食糧計画(WFP)のシリア問題担当のムハンマド・ハーディー調整官は、紛争当時者に対して、係争地域(反体制武装集団の支配地域)への人道支援物資の通行の安全を確保するよう呼びかけた。

AFP, April 2, 2013、Akhbar al-Sharq, April 2, 2013、Damas Post, April 2, 2013、The Guardian, April 4, 2013、al-Hayat, April 3, 2013、Kull-na Shuraka’, April 2, 2013、Kurdonline, April 2, 2013、Naharnet,
April 2, 2013、Reuters, April 2, 2013、SANA, April 2, 2013、Tanit Press, April
2, 2013、UPI, April 2, 2013、al-Watan, April 2, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ市シャイフ・マクスード地区で、サラフィー主義者やクルド人民兵からなる武装集団と軍および人民防衛隊が交戦(2013年4月1日)

国内の暴力

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市シャイフ・マクスード地区東部で、サラフィー主義者やクルド人民兵からなる武装集団と、軍および民主統一党人民防衛隊が交戦を続け、戦火はブスターン・バーシャー地区にも及んだ。

SANA(4月1日付)によると、軍はアレッポ市ジャンドゥール地区、ブスターン・バーシャー地区、シャイフ・マクスード地区の反体制武装集団の拠点に対して特殊作戦を行い、外国人戦闘員を含む複数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

また、ハンダラート・キャンプ、ムスリミーヤ村、アナダーン市、マッルアナーズ市、マンナグ村、アンジャーラ市などで、軍が反体制武装集団を追撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、反体制勢力筋によると、自由シリア軍はシャームの民のヌスラ戦線の協力のもと、クワイリス航空基地制圧に向けた侵攻を開始した。

これに対し、SANA(4月1日付)は、マンナグ航空基地周辺で軍が反体制武装集団の拠点に対して特殊作戦を実行し、複数の戦闘員を殺傷、装備を破壊したと報じた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、マアッラト・ヌウマーン市、マダーヤー町などが軍の空爆・砲撃を受け、避難民家族を含む20人以上が死亡した。

一方、SANA(4月1日付)によると、イフスィム町、シーシュナーン村、サルジャ村、マアッラトミスリーン市、カフルルーマー村、カフルワジーン市、バルーマー市郊外、ジスル・種グール市、カフルディーン市、カストゥーン村、サルミーン市・ビンニシュ市分岐点、アブ-・ズフール市、タッル・サラムー市、バラーギーティー村、ハーン・シャイフーン市などで、軍が反体制武装集団を追撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、タイバ町、第49防空大隊基地周辺、タファス市などに軍が空爆を行った。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、バルザ区のアブドゥッラウーフ・サイード学校裏で即席爆弾が爆発し、子供ら複数の市民が負傷、同地区に近いアッシュ・ウルール地区では、軍と反体制武装集団が交戦した。

これに関して、SANA(4月1日付)は、ルクンッディーン区のバルニーヤ街道で反体制武装集団が車に仕掛けた爆弾が爆発し、市民1人が負傷し、またアッシュ・ウルール地区でも、反体制武装集団が撃った迫撃砲が着弾し、市民1人が死亡、複数が負傷したと報じた。

さらに、バーブ・シャルキー地区に近いカスバ地区にも迫撃砲が着弾したが、死傷者はなかったという。

このほか、ジャウバル区では、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(4月1日付)によると、アドラー市、ウタイバ村、ダーライヤー市、ヤルダー市、ナジュハー市、フジャイラ村、ズィヤービーヤ町、サイイダ・ザイナブ町、ダーライヤー市、アーリヤ市郊外、ハラスター市などで、軍が反体制武装集団に対して特殊作戦・追撃を行い、シャームの民のヌスラ戦線、タウヒード旅団メンバーを含む複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(4月1日付)によると、ワーディー・シーハーン村、グナイミーヤ村、スッカリーヤ町、カスブ村で、軍がシャームの民のヌスラ戦線(ザイド・ブン・ハーリサ大隊)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(4月1日付)によると、クサイル市郊外、ラスタン市郊外、タルビーサ市、タッルダハブ市などで、軍が反体制武装集団を追撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、複数の反体制勢力筋が、自由シリア軍がブーカマール市に近い油田地帯を制圧したと主張した。

国内の動き

ダマスカス大学建築工学部のテラス式食堂で、反体制武装集団の迫撃砲の着弾で死亡した犠牲者を追悼する集会が行われ、教員、職員、学生が参列した。

SANA(4月1日付)が報じた。

反体制勢力の動き

シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表は、シリア国内の死者数が2013年3月だけで6,000人に達したと発表した。

1ヶ月での死者数は過去最高で、2011年3月以降の死者数総計は約70,000人に達しているという。

3月の犠牲者の内訳は、アブドゥッラフマーン代表によると、民間人が3,480人、うち子供が298人、女性が291人、反体制武装集団戦闘員が1,400人。

また離反兵は86人、軍兵士(国防隊メンバーを含む)は1,464人が犠牲となり、身元不明者数は387人、身元不明の戦闘員(外国人)死者数は588人だという。

ロンドンを拠点とする反体制組織であるシリア人権監視団は、民間人の犠牲者3,480人のなかに武装集団戦闘員を含める一方で、政府側の民兵である国防隊メンバーは民間人ではなく、軍兵士に加えることで、反体制勢力側の民間人の犠牲者を多く、政府側の民間人の犠牲者を少なく見積もっている。

また離反兵の犠牲者数(86人)の少なさから、国内で離反の動きがほとんど起きていない実態がうかがい知ることができる。

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シリア革命反体制勢力国民連立駐英代表でシリア・ムスリム同胞団員のワリード・サフールは『デイリー・テレグラフ』(4月1日付)のインタビューに応じ、「バラク・オバマ米政権が2年以上もシリア危機に介入しないことは、シリア国民への侮辱だ」と非難した。

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反体制組織の「シリア・ドゥルーズ自由人」のシャイフ・アクルは声明を出し、イスラエル軍のドゥルーズ派兵士がシリア領内でドゥルーズ派を保護する任務についているとの一部情報を否定した。

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民主的変革諸勢力国民調整委員会の執行部が会合を開き、カタールでのアラブ連盟首脳会議でシリア革命反体制勢力国民連立がシリアの代表として参加したことを「シリアの反体制勢力のさらなる分断をもたらす無責任な行為で…、シリアの統合に危険な影響を与えかねない振る舞い」と批判し、連盟に対して、移行期政府をめぐるコンセンサスが成立し、危機が収束するまで、連盟におけるシリアの代表ポストを空席のままとするよう求めた。

クルド民族主義勢力の動き

クルド最高委員会は声明を出し、シリア領内のクルド人に対して、イラク・クルディスタン地域への移住を行わないよう呼びかけるとともに、避難民のシリアからの流出によって、シリア国内の人口バランスが変動し、クルド人の存在が危機にさらされると警鐘を鳴らした。

レバノンの動き

AFP(4月1日付)によると、シリアのタルトゥース県からレバノンの北部県アッカール郡にマイクロバスで入国したシリア人9人が武装した何者かに誘拐された。

同報道によると、9人はアラウィー派で、うち5人が一家族だという。

諸外国の動き

チュニジアのムラード・マドリスィー外務大臣は、チュニジア国営テレビ(4月1日付)で、アラブ連盟首脳会議でシリア革命反体制勢力国民連立がシリア代表として出席したことに関して、「国家ではない一組織に」代表権を与えることは許されないと述べた。

マドリスィー外務大臣は「決定するのはシリア人であるが、彼らの一部だけが行った決定…は外国の圧力によるもので、その寿命は非常に限られたものになるだろう」と指摘した。

AFP, April 1, 2013、Akhbar al-Sharq, April 1, 2013、The Daily Telegraph, April 1, 2013、al-Hayat, April 2, 2013, April 3, 2013、Kull-na Shuraka’, April 1, 2013, April 4,
2013、Naharnet, April 1, 2013、Reuters, April 1, 2013、SANA, April 1, 2013、UPI,
April 1, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダルアー県ダーイル町では反体制武装集団が「解放作戦」の一環として軍検問所3カ所を制圧するなか、ダマスカス革命軍事評議会が前日に発生したダマスカス大学建築工学部への迫撃砲攻撃の実行を認める(2013年3月29日)

国内の暴力

ダマスカス県では、ジャウバル区にあるユダヤ教の教会が略奪・焼き討ちに遭い、クッルナー・シュラカー(3月28日付)は、政府支持者の犯行と断じる一方、ダマス・ポスト(3月29日付)は自由シリア軍が略奪を行ったと報じた。

Kull-na Shuraka', March 28, 2013
Kull-na Shuraka’, March 28, 2013

『ハヤート』(3月30日付)によると、インターネットでは、自由シリア軍兵士がユダヤ教の教会に侵入する映像がアップされた。

また、SANA(3月29日付)によると、ジャウバル区で軍が反体制武装集団の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、第155旅団本部(ダマスカス郊外県)から発射されたスカッド・ミサイルがフライターン市に着弾し、20人が死亡、多数が死傷した、と反体制勢力がインターネットにアップした映像などで発表した。

またアレッポ市では、AFP(3月29日付)によると、シャイフ・マクスード地区に迫撃砲が複数発着弾し、子供2人を含む市民5人が死亡、約30人が負傷した。

一方、SANA(3月29日付)によると、アリーターン市、ハリーバル市・ハーン・トゥーマーン村分岐点、カフルハーシル村、アルカミーヤ村、マッルアナーズ市、ムスリミーヤ村、ワディーヒー村などで、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市で軍が住民の協力のもと、シャイフ・マクスード地区に侵入しようとした反体制武装集団を撃退した。

さらにアレッポ市シャイフ・サイード地区、ブスターン・バーシャー地区、マサーキン・ハナーヌー地区、シャッアール地区などで、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

SANA(3月30日付)は、アレッポ市シャイフ・マクスード地区のハサン・モスクのイマーム、ハサン・サイフッディーン師が反体制武装集団に惨殺されたと報じた。

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ダルアー県では、28日から開始された「解放作戦」で、反体制武装集団がダーイル町の軍検問所3カ所を制圧、これに対して軍が同市を迫撃・空爆した、と反体制勢力が発表した。

インターネットにアップされたビデオなどによると、この作戦には、シャイフ・アナス・ジャームースが指揮するクライシュの鷹大隊(イスラームの暁旅団)などが参加している。

シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラー代表はAFP(3月29日付)に関して、ダマスカス・ダルアー間の国際幹線道路沿いに位置するダーイル町の制圧が、「ダルアー市を周辺地域やダマスカス完全に孤立させるためのステップの一つ」だと評した。

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イドリブ県では、反体制勢力によると、ビンニシュ市が軍の砲撃を受け、女性1人が死亡した。

一方、SANA(3月29日付)によると、マアッラト・ヌウマーン市、ナイラブ村で、軍がシャームの民のヌスラ戦線と交戦し、複数の戦闘員を殺傷した。

またマアッル・シャムシー市では、軍が反体制武装集団のロケット弾基地を破壊した。

さらにアームーディーヤ村、ヒーシュ村などで、軍がシャームの鷹旅団、ハドラー大隊、タウヒード旅団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷した。

このほか、カスタル・ブルジュ市、ガッサーニーヤ村、アブー・ズフール市、タッル・サラムー市、ハミーディーヤ市、ハーミディーヤ市、ワーディー・ダイフ軍事基地周辺、サルミーン市で、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、『ハヤート』(3月30日付)によると、第17師団本部周辺で軍と反体制武装集団の戦闘が激化した。

反体制武装集団は第17師団を包囲しており、これに対して軍は第93旅団を派遣している。

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ダマスカス郊外県では、SANA(3月29日付)によると、アッブ農場郊外、ウタイバ村、カーラ市、ヤブルード市、アドラー市、ナブク市、アルバイン市、ハラスター市などで、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またジャルマーナー市に反体制武装集団が撃った迫撃砲が着弾し、市民1人が死亡、2人が負傷した。

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ヒムス県では、SANA(3月29日付)によると、ダブア市、東ブワイダ市、ラドワーニーヤ市、カーディシュ市、タッル・ナビー市、タドムル市郊外の第三石油ポンプ近く、アスアディーヤ市、ジャウワーディーヤ市、アルジューン市、ブラーク市、カルアト・ヒスン市、タッルドゥー市、ヒムス市ハーリディーヤ地区、バーブ・フード地区、ジャウラト・シヤーフ地区などで、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(3月29日付)によると、マールーニーヤート村、ラフマリーヤ村、スッカリーヤ町で軍がシャームの民のヌスラ戦線と交戦、戦闘員を殲滅、拠点を破壊した。

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ハマー県では、SANA(3月29日付)によると、ジュッブ・アフマル村などで、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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『ハヤート』(3月30日付)は、イドリブ県カフルナブル市、ビンニシュ市、ハーッス村、キッリー市、ラッカ県ラッカ市などで、午後の礼拝後に反体制デモを行い、反体制勢力の統合を訴えたと報じた。

「耐える者たちに勝利を告げよ」と銘打たれたデモには、自由シリア軍やサラフィー主義者が参加し、キッリー市では軍服をまとったシャイフが説教を行ったという。

シリア政府の動き

マフムード・ズウビー情報大臣は、シリア・アラブ・テレビ(3月29日付)に対して、ダマスカス大学建築工学部テラス式食堂など、ダマスカス県への反体制武装集団の迫撃砲による攻撃に関して、「外国の命令を受けて実行された」と断じ、カタール、トルコなどを非難した。

反体制勢力の動き

ダマスカス革命軍事評議会(自由シリア軍)のバクール・サリーム大佐がフェイスブック(3月29日付)を通じて声明を出し、ダマスカス大学建築工学部テラス式食堂など、県内複数カ所に対して迫撃砲で砲撃したことを認めた。

同声明によると、ダマスカス革命軍事評議会(自由シリア軍)はダマスカス県内の治安機関の拠点しか標的にしていないという。

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シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ラマダーンはDPA(3月29日付)に対して、民主的変革諸勢力国民調整委員会などシリア国内で活動する反体制勢力の連立への参加など通じた組織改編の試みが、「連立と暫定政府そのものに有害だ」と述べ、反体制勢力の統合に消極的な姿勢を示した。

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クッルナー・シュラカー(3月29日付)によると、シリア革命反体制勢力国民連立のガッサーン・ヒートゥー暫定政府首班は、暫定政府がシリア国内で活動し、解放区約10万平方キロメートルを実効支配する「だろう」と述べた。

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シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・マアーッズ・ハティーブ議長は、ドーハでの在留シリア人との対話のなかで、アラウィー派に関して「シリア人である…。彼らのなかの悪しき者のみを裁く法がある…。私はあなた(アラウィー派)がイスラーム教徒なのなら拒否しない。私が信じるものを信じなくとも、あなたは祖国の同胞だ」と述べた。

フェイスブック(3月29日付)を通じて明らかにされた。

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クッルナー・シュラカー(3月29日付)は、ダーライヤー市の複数の医師が、化学兵器による中道症状だと思われる負傷者複数が市内の病院に搬送されたと主張している、と報じた。

諸外国の動き

米法務省は声明を出し、FBIが、シリアでシャームの民のヌスラ戦線に加わっていた元米兵のエリック・ハロン(30歳、2000年入隊、2003年に負傷して除隊)を、ワシントンのダラス空港を逮捕したと発表した。

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ヴィクトリア・ヌーランド米ホワイトハウス報道官は、辞任を発表したシリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・マアーッズ・ハティーブ議長に関して、「我々は、彼が責任を果たすと今言っていると理解している。彼は6ヶ月の任期で議長に選出された」と述べ、議長の辞任を認めない意向を示した。

またダマスカス大学建築工学部のテラス式食堂への迫撃砲着弾に関して、「実行犯を特定する情報を得ていない」としつつ、自由シリア軍に対して、過激な勢力(サラフィー主義者)と連携しないよう警告した。

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エジプトの「女性民族評議会」は声明を出し、「エジプト人青年と「結婚」したシリア人女性避難民の数が1年で12,000人に達している」と発表し、こうした結婚を「人身売買(買春)」だと厳しく非難した。

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ロイター通信(3月29日付)は、トルコ治安当局が対シリア国境のアクチャカレ市周辺の村々を捜索し、武器庫から5千丁以上のライフルや銃弾を押収したと報じた。

同報道によると、これらの武器弾薬はシリアに運ばれる予定だったという。

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イスラエル国防軍国内戦線司令官のエヤル・アイゼンベルグ少将は、『ハアレツ』(3月29日付)に対して、アサド政権が保有するとされる化学兵器が「誤った者の手」に渡り、イスラエルに対して使用される可能性に関して、「我々に化学兵器戦争が行われるとは思っていない」と述べた。

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アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表は、英国のチャンネル4(3月29日付)に対して、シリアの反体制勢力への武器供与が紛争の解決策ではない、と述べ、批判した。

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ドイツのARDテレビ(3月30日付)は、アレッポ市での取材中に、ヨルグ・アームブルスター(Joerg Armbruster)記者が銃で撃たれ負傷した、と報じた。

負傷した記者はトルコ領内に搬送され、治療を受けたという。

AFP, March 29, 2013、Akhbar al-Sharq, March 29, 2013、Damas Post, March 29, 2013、DPA, March 29, 2013、al-Hayat, March 30, 2013, April 1, 2013、Kull-na Shuraka’, March 29, 2013、Naharnet, March 29, 2013、Reuters, March 29, 2013、SANA, March 29, 2013、UPI, March
29, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダマスカス大学建築工学部のテラス式食堂に複数発の迫撃砲が着弾し学生15人が死亡するなか、反体制武装集団がダルアー県南部の対ヨルダン国境地帯を広範囲に占拠していることが明らかに(2013年3月28日)

国内の暴力

ダマスカス県では、SANA(3月28日付)によると、ダマスカス大学建築工学部のテラス式食堂に迫撃砲複数発が着弾し、学生15人が死亡、約30人が負傷した。

シリア人権監視団によると、着弾した迫撃砲は3発だという。

また同監視団によると、カーブーン区、ヤルムーク区とダマスカス郊外県ハジャル・アスワド市を結ぶ街道、カダム区で、軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、シリア革命総合委員会執行委員会を名乗るアフマド・ハティーブは、アッバースィーイーン広場周辺で軍と反体制武装集団の交戦が続いていると述べた。

また、複数の活動家によると、アッバースィーイーン地区の中距離バス乗り場が反体制武装集団に制圧された(未確認)という。

これに対し、SANA(3月28日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、複数の活動家によると、フバイト村、ハーン・シャイフーン市、アリーハー市などで、軍が迫撃を行い、反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(3月28日付)によると、ヒーシュ村で軍がシャームの民のヌスラ戦線の拠点を攻撃、複数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

またマアッラトミスリーン市、サルミーン市、ビンニシュ市、トゥウーム村、タフタナーズ市、ナイラブ村、ハルブヌーシュ村、フサイニーヤ村、ジュダイダ市、サラーキブ市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、『ハヤート』(3月29日付)によると、自由シリア軍アレッポ県軍事評議会メンバーのアンマール・ワーウィー大尉の家が軍の砲撃を受け、大尉と妻子が負傷した。

一方、SANA(3月28日付)によると、アナダーン市、ハンダラート・キャンプ、ハーン・アサル村、ハーン・トゥーマーン村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、カッラーサ地区、スッカリー地区、ブスターン・バーシャー地区、シャイフ・サイード地区、アレッポ城周辺などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、反体制勢力のSANA革命通信(3月28日付)によると、イスラームの楯旅団が、ダマスカス国際空港に着陸しようとしていたイランの航空機を攻撃、撃墜したと発表した(未確認情報)。

同報道によると、この航空機は「武器弾薬」を積んでおり、撃墜を受け、当局はダマスカス国際空港を閉鎖し、イランの航空機の着陸先をバッリー空港に変更した、という。

しかしSANA(3月29日付)は、この発表を否定し、ダマスカス国際空港は通常通り運営されている、と報じた。

また、SANA(3月28日付)によると、タッル・クルディー町、ウタイバ村、アドラー市、バフダリーヤ村、ダーライヤー市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、イスラーム旅団、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またジュダイダト・アルトゥーズ町では、反体制武装集団の発砲で子供1人を含む2人が死亡した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(3月28日付)によると、ダイル・ザウル市各所で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(3月28日付)によると、ラスタン市郊外の村々、ダブア市、カーディシュ市などクサイル市郊外、ダール・カビーラ村、カルアト・ヒスン市、マヌーフ市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(3月28日付)によると、カフルヌブーダ町で、軍がシャームの民のヌスラ戦線の武器製造工場を攻撃、破壊、またカサービーヤ村、ハウワーシュ村、ジャービリーヤ村で同戦線戦闘員を殺傷した。

シリア政府の動き

SANA(3月28日付)によると、アサド大統領はムハンマド・ズアール・アリー氏のハサカ県知事の任命式を行った。

SANA, March 28, 2013
SANA, March 28, 2013

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シリア人民議会のワリード・ズウビー議員は、反体制武装集団が、ダルアー県南部の対ヨルダン国境地帯、とりわけダマスカス県に至る国際幹線道路などを広範囲に占拠している、と議会で証言した。

ズウビー議員によると、国際幹線道路はヒルバト・ガザーラ町・ヌサイブ国境通行所間が反体制武装集団によって完全に占拠されているという。

議員はそのうえで「我々のこの言葉が関係当局に届くことを希望する。20日前から、私は関係当局に、県内の複数地点に武装集団がいると言っているが、我々は何の結論も得ていない」と述べ、窮状を訴えた。

反体制勢力の動き

自由シリア軍参謀委員会政治広報調整官のルワイユ・ミクダードは、ダマスカス大学建築工学部に対する迫撃砲着弾に関して、ドゥンマル区(ダマスカス県)郊外の軍事拠点から「市民を脅迫」するため政府側が迫撃砲を撃ったと断じ、反体制武装集団の犯行を否定した。

SANA, March 28, 2013
SANA, March 28, 2013

しかし、ミクダードは、反体制武装集団が、「ダマスカス県解放を開始する前に体制を衰弱させるため」、県内の治安機関施設や大統領宮殿に対する「外科手術」などからなる「明確な計画」を準備したと付言した。

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シリア革命反体制勢力国民連立のアディーブ・シーシャクリーは、アナトリア通信(3月28日付)に対して、ドーハでのアラブ連盟首脳会議後、湾岸アラブ諸国、西欧諸国が自由シリア軍への武器供与の確約を受けたとしたうえで、3週間以内にシリア情勢は大幅に変化するだろう、と述べた。

諸外国の動き

ロイター通信(3月28日付)は、トルコ高官の話として、アクチャカレ市の避難民キャンプでの暴動を受け、当局がシリア人避難民600から700人をトルコから追放した、と報じた。

同高官によると、国外追放となったシリア人は、アクチャカレ市での暴動で投石などを行った暴徒で、監視カメラの映像から身元を特定したという。

これに関して、トルコ内務省は、シリア人避難民の追放は行われてないとしたうえで、「50~60人のシリア人が自発的にシリアに戻っただけだ」と発表した。

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国連難民高等弁務官事務所の報道官は、トルコ当局によるシリア人避難民600~700人の国外追放に関して、「大きな懸念を感じる」と発表し、情報収集を行っていることを明らかにした。

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RT(3月28日付)は、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣が、アラブ連盟首脳会議によるドーハ宣言を「決定の本質はシリアでの平和的な事態の正常化を拒否するものだ」と非難したと報じた。

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ロシアのヴィタリー・チュルキン国連大使は、シリアの反体制勢力に国連でのシリア・アラブ共和国の代表の地位を与えるいかなる試みにも「断固として反対する」としたうえで、こうした動きが「国連の名声を貶める」と非難した。

AFP(3月28日付)が報じた。

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フランスのフランソワ・オランド大統領は、国営のフランス2チャンネル(3月28日付)で、シリア情勢が、シリアの反体制武装勢力への武器供与増加開始を妨げるほどに不確実だと述べ、慎重な姿勢を示した。

オランド大統領は、「反体制勢力が事態を完全に掌握することが確認できない限りは、それ(武器供与増加)は行わないだろう」と述べた。

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国連安保理は声明を出し、ゴラン高原の「兵力引き離し地域に反体制武装集団が存在することに大きな懸念を表明する」と発表し、「反体制武装集団を含むすべての当時者に、UNDOFの移動の自由を尊重し、隊員の安全を確保する」よう呼びかけた。

AFP, March 28, 2013、Akhbar al-Sharq, March 28, 2013、al-Hayat, March 29, 2013、Kull-na Shuraka’, March 28, 2013、Naharnet, March 28, 2013、Reuters,
March 28, 2013、SANA, March 28, 2013などをもとに作成。

 

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アラブ連盟外相会議で「ドーハ宣言」が採択されシリア革命反体制勢力国民連立がシリア代表の地位を得るも、民主的変革諸勢力国民調整委員会はそのプロセスを激しく非難(2013年3月27日)

アラブ連盟首脳会議

ドーハのアラブ連盟外相会議が議事を終了し、ドーハ宣言(閉幕声明)を採択した。

ドーハ宣言は「シリア危機の最優先課題として政治的解決にいたることが重要」だとする一方、「各国には、その意思に沿って、シリア国民と自由シリア軍を支援するため、軍事支援を含む自衛手段の提供を行う権利がある」と明記し、カタールなどによる反体制武装集団への武器供与、テロ支援を是認した。

またシリア革命反体制勢力国民連立が連盟におけるシリア代表の地位を得たことに歓迎の意を示し、また同地位は、移行期政府が選出されるまでとした。

一方、国連に対しては、シリア復興会議の開催を呼びかけた。

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ドーハでのアラブ連盟首脳会議の審議を終え、カタールのハマド・ブン・ジャースィム首相兼外務大臣は、記者会見で、「国連憲章などすべての国際的な文書に自衛権はある。シリア危機において法に違反しているのは、国民を殺し、国を破壊するシリア大統領だ」と批判した。

また「シリア国民の犠牲と比べると、アラブの指導者が行ったことは、より多くを受け取るに値するシリア国民にとってみれば、あまりに少ない」と述べた。

そのうえで、シリア政府が「力によって事態を解決しようとしているなか…、今重要なのはバランスだ。平和的、ないしは政治的対話にはバランスが作り出されることが不可欠だ…。解決策は現地で戦う者の手のなかにある」と強調した。

さらに「我々は、シリア政府による体系的な時間の浪費…、またアフダル・ブラーヒーミー共同特別代表による時間の浪費があり、力で事態を制圧できるとの念があることを見出した」と批判した。

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アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長は、首脳会議後の記者会見で、「アラブ諸国が軍事支援を含むあらゆる支援をシリアの反体制勢力に行う権利を得たことが、政治的解決の終わりだと解説する者がいるが、それは正しくない」と述べた。

「ジュネーブ合意が規定する…移行期開始と(移行)政府の樹立には、当時者どうしがある種のバランスが必要だ。武器補充を通じて反体制勢力を支援するという要求は、必要なバランスを実現するだろう」と強調した。

そのうえで首脳会談での「ドーハ宣言が、シリア危機の最優先事項として政治的解決を進めるための努力を何よりもまず確認しており、そのうえで各国がその意思に沿って、シリア国民と自由シリア軍を支援するため、軍事支援を含む自衛手段の提供を行う権利を確認した」と述べた。

シリア政府の動き

SANA, March 27, 2013
SANA, March 27, 2013

アサド大統領は、ワーイル・ハルキー内閣の危機解決政治プログラム実施閣僚委員会と会談し、委員会の活動の進捗状況の報告を受けた。

SANA(3月27日付)が報じた。

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アサド大統領は南アフリカで開催されているBRICs首脳会議に書簡を送り、そのなかで「シリアは2年にわたって、一部のアラブ諸国、地域諸国、西欧諸国によって支援されたテロに苦しんでいる」としたうえで、「シリアでの暴力即時停止のためにともに行動する」よう呼びかけた。

SANA(3月27日付)が報じた。

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シリア政府はSANA(3月27日付)を通じて声明を出し、アラブ連盟首脳会議のドーハ宣言に関して、「アラブ連盟憲章、内規、アラブ諸国の共同行動の原則にあからさまに反した、連盟史上前例のない決定…、連盟にとって危険かつ破壊的な先例…、暴力とテロ」を助長すると厳しく非難した。

国内の暴力

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区、カーブーン区、アサーリー地区、タダームン区、カダム区で軍が反体制武装集団と交戦し、砲撃を加えた。

一方、SANA(3月27日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、アルバイン市などで軍が反体制武装集団と交戦し、砲撃を加えた。

一方、SANA(3月27日付)によると、アドラー市、ウタイバ村、フジャイラ村、ダーライヤー市、カーラ市、ハジャル・アスワド市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、ビイル・アジャム市近くの軍の連隊拠点3カ所を反体制武装集団が制圧し、これに対して軍は県内の道路を封鎖し、同市やラスム・ハラビー市を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ヒルバト・ガザーラ町、ウンム・マヤーズィン市で軍が反体制武装集団が交戦し、砲撃を加えた。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市バーブ・フード地区が軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(3月27日付)によると、ラスタン市、タッルドゥー市、ヒムス市バーブ・アムル地区周辺などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(3月27日付)によると、ズィルバ村、マンスーラ村、ハーン・アサル市、クワイリス市、ハーン・トゥーマーン村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、ブスターン・バーシャー地区、ハイダリーヤ地区、サラーフッディーン地区、ライラムーン地区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(3月27日付)によると、リーハーニーヤ村、ダイル・ハンナー村で軍がシャームの民のヌスラ戦線の拠点を攻撃し、戦闘員を殲滅した。

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イドリブ県では、SANA(3月27日付)によると、ナイラブ村、サルミーン市、マアッラトミスリーン市、カフルルーマー村、マジュダリヤー村、ジスル・シュグール市、シャイフ・スィンディヤーン市、フルーズ市、シュグル市、ヒルバト・ジューズ市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(3月27日付)によると、ヒルブナフサ村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(3月27日付)によると、ダイル・ザウル市各所で、軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、ハドラー大隊メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

反体制勢力の動き

国内で反体制活動を続ける民主的変革諸勢力国民調整委員会は、声明を出し、ドーハでのアラブ連盟首脳会議にシリア革命反体制勢力国民連立がシリア代表としての参加を認められたことに関して、「代表ポストはシリア国家のものであり、公正な民主的選挙を通じてシリア国民から信頼されなければ、いかなる集団もそのポストを務める権利はない」と批判した。

また連盟の決定を「期待されている政治的解決に資さず、事態を複雑にするだけ」と非難した。

そのうえで連盟におけるシリア代表のポストは、2012年6月のジュネーブ合意に基づき、反体制勢力と現政権の代表からなる移行期政府が発足するまで空席だと主張した。

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シリア国内で活動するシリア国家建設潮流のルイワユ・フサイン代表は、『サフィール』(3月27日付)で、シリア革命反体制勢力国民連立がシリア代表としての参加を認められたことに関して、「カタールを筆頭とする地域諸国、諸外国の間で与えられたに過ぎず…、シリア政府に対するハマド・ブン・ハリーファ首長の個人的勝利のようなものだが、その結果は国内での国際紛争の代価を払わされているシリア国民にとって否定的に作用するだろう」と批判した。

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カタールの首都ドーハでシリア革命反体制勢力国民連立の「大使館」が開設され、祝典にはカタールのアブドゥッラー・アティーヤ外務担当大臣、アフマド・ムアーッズ・ハティーブ連立議長、ガッサーン・ヒートゥー連立暫定政府首班、ジョルジュ・サブラー・シリア国民評議会議長、スハイル・アタ-スィー連立副議長、アラブ・外国大使らが参列した。

米国がシリア北部領空でのNATOのパトリオット・ミサイルの使用を拒否したことに関して、ハティーブ議長は祝典で、「革命が勝利しないことを望む意思があるかのようだ…。しかしシリア国民は自らの方法を貫く」と述べた。

また「善意の殉教者数万人」に哀悼の意を示すとともに、「カタールの主張、政府、国民」の支援に謝意を示した。

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シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ムアーッズ・ハティーブ議長はロイター通信(3月27日付)に対して、米国がシリア北部領空でのNATOのパトリオット・ミサイルの使用を拒否したことに関して、「シリア政府にやりたいことをやっていいというメッセージを与えることを恐れている」と批判した。

また「私は辞表を提出した。撤回はしない。しかし(連立の)総合委員会の会合が行われるまで、任務は続ける」と述べた。

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『ハヤート』(3月28日付)は、シリア革命反体制勢力国民連立の在米英仏代表らが、アラブ連盟に続いて国連におけるシリアの代表権を獲得するための活動を開始した、と報じた。

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AFP(3月27日付)は、イスラエルの複数の医療筋の話として、ゴラン高原での軍との戦闘中に負傷し、イスラエルの病院へ搬送されていた反体制武装集団の戦闘員1人が死亡した、と報じた。

同報道によると、この戦闘員は、27日早朝にイスラエル領内に搬送されたという。

クルド民族主義勢力の動き

ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(3月27日付)によると、アームーダー市で、民主統一党の実効支配に抗議するデモが発生し、数十人の市民が参加した。

諸外国の動き

ヨルダン国会で、シリア問題、とりわけ避難民問題に関する審議が行われた。

審議では、アサド政権を支持する多くの議員が、シリア・ヨルダン国境の封鎖、女性と子供以外の避難民受け入れ停止、さらにはシリアの混乱を助長する湾岸諸国への避難民の追放を主唱し、アラブ連盟首脳会議、シリアの反体制勢力、そして湾岸諸国の姿勢を非難した。

一方、ナスール首相を支持する議員は、避難民受け入れ継続を主唱、審議は混乱した。

ムスタファー・ヤーギー議員は、「カタールがシリア北部での戦争において役割を果たしている」と批判、ヨルダンのシリア人避難民をカタールに追放すべきだと主張した。

アブドゥルカリーム・ダグミー議員は、「違法な国境通行所の閉鎖を求める」としたうえで、「シリアをもてあそぶ国々が避難民に対して責任を負うべきだ」と主張した。

タラール・シャリーフ議員は、「対シリア国境の完全封鎖と、アラブの血をもてあそぶ国の一つに避難民を送ることを求める」と訴えた。

ジャミール・ニムリー議員は、シリア領内の対シリア国境地帯に緩衝地帯を設けて、国連に警備を行わせるべきだと主張した。

イスラーム中心ブロック(15議員)のムハンマド・ハーッジ代表は、「政府は国境管理を行い、違法な移民の流入を止め、避難民を「密輸」する勢力を監視しなければならない」と主張した。

『ハヤート』(3月28日付)が報じた。

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ロシア外務省は声明を出し、ドーハでのアラブ連盟首脳会議にシリア革命反体制勢力国民連立がシリア代表としての参加を認められたことに関して、「国際法に従うと、シリアに関するアラブ連盟の決定は違法で不当である。なぜならシリア・アラブ共和国政府は依然として国連における合法的な代表だからだ」と非難した。

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イランのアリー・アクバル・サーレヒー外務大臣は、ドーハでのアラブ連盟首脳会議にシリア革命反体制勢力国民連立がシリア代表としての参加を認められたことに関して、「アラブ連盟にとって危険な先例だ…。こうした過ちは、問題をさらに複雑にするだけだ」と非難した。

またホセイン・エミール・アブドゥッラフヤーン外務副大臣は、「アラブ連盟の措置は地域における連盟の役割の実質的な終わりを意味する」と述べた。

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ロイター通信(3月27日付)は、トルコのアクチャカレ市に設置されたスレイマン・シャー避難民キャンプで、シリア人避難民が暴徒化し、トルコ軍警察に投石、これに対して当局が催涙弾や放水で強制排除したと報じた。

キャンプ住民は、電気配線の工事で発生した火災が暴動の原因で若者が抗議を行ったと証言したが、トルコ高官によると、シリアからの避難民200人の入国を当局が阻止したことへのキャンプ居住者の怒りが原因だという。

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クッルナー・シュラカー(3月27日付)は、イラクの携帯電話会社Korekが、シリア北東部(西クルディスタン)地域への受信エリアの拡大を検討していると報じた。

AFP, March 27, 2013、Akhbar al-Sharq, March 27, 2013、al-Hayat, March 28, 2013、Kull-na Shuraka’, March 27, 2013、al-Kurdiya News, March
27, 2013、Naharnet, March 27, 2013、Reuters, March 27, 2013、al-Safir, March 27, 2013、SANA, March 27, 2013などをもとに作成。

 

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アラブ連盟首脳会議が開催されシリア革命反体制勢力国民連立のハティーブ議長とヒートゥー暫定政府首班がシリア代表の席に(2013年3月26日)

国内の暴力

ダマスカス県では、SANA(3月26日付)によると、バラームカ地区の学校が密集する街区(SANA周辺)、バーブ・シャルキー地区近くの産婦人科病院、ダラール・モスク、ダマスカス大学法学部キャンパスに、反体制武装集団が撃った迫撃砲が複数発着弾し、少女1人を含む3人が死亡、また学生など複数が負傷した。

またイフバーリーヤ・テレビ(3月26日付)によると、ルクンッディーン区で、反体制武装集団が爆弾を搭載したマイクロバスを自爆させ、複数の市民が死傷した。

この自爆テロに関して、シリア人権監視団は軍人2人が死亡したと発表した。

さらに、イフバーリーヤ・テレビ(3月26日付)によると、ウマイーイーン広場にも迫撃砲が着弾し、市民1人が死亡、複数が負傷した。

一方、シリア人権監視団によると、バルザ区の治安機関施設で爆弾3発が続けて爆発し、軍兵士19人を含む22人が死亡した。

このほか、SANA(3月26日付)によると、バーブ・ムサッラー地区のダルアー行きバス乗り場裏で、爆弾が仕掛けられた車が爆発したが、負傷者はなかった。

他方、SANA(3月26日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザマルカー町、カフルバトナー町、アイン・タルマー村、ダイル・アサーフィール市、ジャルマーナー市郊外、ハジャル・アスワド市などに軍が砲撃を加え、カフルバトナー町では子供1人が死亡した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、軍がヒムス市バーブ・アムル地区を完全制圧、クッルナー・シュラカー(3月26日付)によると、同地区に潜入していた反体制武装集団は撤退した。

また監視団によると、ヒムス市郊外のアーバル市で、子供4人、女性5人を含む市民13人の遺体が発見された。

遺体はナイフでのどを斬られていたという。

一方、SANA(3月26日付)によると、反体制武装集団がタドムル中央刑務所およびタドムル市南西部を襲撃したが、軍が撃退し、多数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

また、ダール・カビーラ村、ハミーディーヤ村、ラスタン市、ヒムス市バーブ・フード地区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダーイル町、ジャースィム市、インヒル市などに軍が砲撃を行った。

一方、SANA(3月26日付)によると、ダルアー市アルバイーン地区で、軍が反体制武装集団の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷し、装備を破壊した。

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ハサカ県では、複数の反体制活動家によると、ミールビーヤ検問所で、ダイル・ザウル県出身の市民8人の遺体が発見された。

遺体には拷問の跡があったという。

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アレッポ県では、SANA(3月26日付)によると、アレッポ市サーフール地区、ライラムーン地区でスィムアーン山のイブラーヒーム・アブドゥルカリーム民事裁判所判事が反体制武装集団に暗殺された。

また、ムスリミーヤ村、マンナグ村、フライターン市、マアーッラト・アルティーク村、サッハーラ村、カフルハーシル村、カフルダーイル村、ハーン・トゥーマーン村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

アレッポ市では、シャイフ・サイード地区、ブスターン・カスル地区、ブスターン・バーシャー地区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県、カフルタハーリーム町に対して、軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(3月26日付)によると、ラーミー村、ヒッラ市・カフルズィーター市間、カフルタハーリーム町、サルキーン市、ワーディー・ダイフなどで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(3月26日付)によると、アルバイン市、ザマルカー町、ウタイバ村、ドゥーマー市、フジャイラ村、ブワイダ市、ダーライヤー市、ナースィリーヤ村、ヤブルード市、アドラー市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(3月26日付)によると、フール村で、軍がシャームの民のヌスラ戦線の拠点を攻撃、戦闘員を殲滅した。

アラブ連盟首脳会議

ドーハでアラブ連盟首脳会議が開催され、議長を務めるカタールのハマド・ブン・ハリーファ首長が、シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ムアーッズ・ハティーブ議長とガッサーン・ヒートゥー暫定政府首班をシリア代表の席に着かせた。

一反体制組織の代表が首脳会談の代表席に就くのは、前例がない。

シリアの代表席についたハティーブ議長は、シリア代表としての参加を認められたことを「勇気あるイニシアチブ」と述べ、謝意を示した。

「この席は、シリア国民が長らく剥奪されてきた正統性の一部をなす」と述べたうえで、米ジョン・ケリー国務長官に対して、シリア北部全土をNATOのパトリオット・ミサイルによる迎撃対象に含むよう求めたことを明らかにした。

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サウジアラビアのサルマーン・ブン・アブドゥルアズィーズ副首相兼国防大臣はアブドゥッラー国王のメッセージを代読、そのなかでアサド政権がさまざまな武器を用いて国民の殺戮を続けていると一方的に非難、また「シリア危機が地域の治安と安定に深刻な影響」をもたらすと警鐘を鳴らし、国際社会に意見対立を解消するよう呼びかけた。

シリア政府の動き

『ティシュリーン』(3月27日付)は、ドーハでのアラブ連盟首脳会議でシリア革命反体制勢力国民連立がシリア代表のポストを与えられたことに関して、「カタールの行った強盗」、「法的、政治的、道徳的犯罪」と非難した。

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アラブ連盟シリア代表のユースフ・アフマド大使は、ドーハでの連盟首脳会談でシリア革命反体制勢力国民連立がシリア代表のポストを与えられたことに関して、「すべてのアラブ諸国の反体制組織が(連立と同様の)要求を許す違法な先例となった」と非難した。

反体制勢力の動き

シリア国外で活動する主な反体制活動家たちが共同声明「シリアのための声明」を出し、シリア革命反体制勢力国民連立に暫定政府樹立の試みを止め、「一勢力だけの支配からの脱却」を求めた。

Kull-na Shuraka', March 26, 2013
Kull-na Shuraka’, March 26, 2013

共同声明を出したのは、シリア革命反体制勢力国民連立を脱会したカマール・ルブワーニー、ワリード・ブンニー、シリア民主フォーラムのミシェル・キールー、シリア国民評議会を脱会したバスマ・カドマーニー前報道官、「我らみなシリア人」大会主催者のバッサーム・ユースフ、在米研究者のラドワーン・ズィヤーダ、ジャーナリストのファーイズ・サーラ、フアード・ハミーラら。

声明において活動家らは、暫定政府樹立が、「国内の分裂をもたらし、自由シリア軍司令部や戦闘員から厳しい批判を受けている」として、その中止を求めた。

また「一勢力、一潮流の支配の脱却」を求め、シリア・ムスリム同胞団の独断主義を批判、民主的市民潮流の代表者25人の参加、女性の代表者の増加を求めた。

一方、反体制勢力と自由シリア軍の関係強化のための基礎を構築し、「国民統合の枠組み」のもとでの武装闘争の規律向上の必要を強調した。

http://all4syria.info/Archive/76451

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サウジアラビア紙『ウカーズ』(3月26日付)は、自由シリア軍創設者のリヤード・アスアド大佐暗殺未遂に関して、同大佐の運転手をしていたムッラー・フワイクが、「外国勢力と関係のある自由シリア軍内の誰かが車に爆弾をしかけた」と報じた。

フワイクは離反兵で、ウィーンを拠点としているという。

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反体制活動家のハーリド・サーリフは、UPI(3月26日付)に対して、シリア革命反体制勢力国民連立のガッサーン・ヒートゥー暫定政府首班が「ドーハでのアラブ連盟首脳会議後にトルコに戻るだろう…。活動拠点はアサド大統領が政権の座を去るまでの暫定的なものとなろう」と述べ、同首班がシリア国内で活動しないことを明らかにした。

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シリアのための第三潮流は声明を出し、3月24~25日にダマスカス県で開催された国民対話会合に参加しなかったとしたうえで、潮流のメンバーは組織を代表せず、個人として参加したと発表した。

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シリア国民変革潮流は、声明を出し、自由シリア軍創設者のリヤード・アスアド大佐暗殺未遂をアサド政権による犯行と断じ、非難した。

諸外国の動き

国連の潘基文事務総長は、アキ・セルストロム氏(スイス人)をシリアでの化学兵器使用に関する調査委員会の委員長に任命した。

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ジェイ・カーニー米ホワイトハウス報道官は、シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ムアーッズ・ハティーブ議長が米ジョン・ケリー国務長官に対して、シリア北部全土をNATOのパトリオット・ミサイルによる迎撃対象に含むよう求めたと述べたことに関して、「我々はこの要請を検討したが、NATOはシリアに軍事介入する意思はない」と述べ、拒否したことを明らかにした。

AFP, March 26, 2013、Akhbar al-Sharq, March 26, 2013、al-Hayat, March 27, 2013、Kull-na Shuraka’, March 26, 2013、al-Kurdiya News, March 26, 2013、Naharnet, March 26, 2013、Reuters, March 26, 2013、SANA, March 26, 2013、Tishrin, March 27, 2013、ʻUkaz, March 26, 2013などをもとに作成。

 

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ダイル・ザウル県で発生した爆弾攻撃により自由シリア軍創設者のアスアド大佐が足を切断する負傷、ドーハで開催予定のアラブ連盟首脳会議で辞任を一時猶予したハティーブ議長が演説を行うことが決定(2013年3月25日)

国内の暴力

自由シリア軍参謀委員会政治広報調整官を名乗るルワイユ・ミクダードは、CNN(3月25日付)に対して、ダイル・ザウル県のマヤーディーン市で24日夜、自由シリア軍創設者のリヤード・アスアド大佐が乗った車に仕掛けられた爆弾が爆発し、同大佐が負傷したと述べた。

al-Hayat, March 26, 2013
al-Hayat, March 26, 2013

アスアド大佐は、反体制武装集団の拠点を視察するために、ダイル・ザウル県を訪れていた。

ミクダード調整官によると、アスアド大佐は治療のためトルコに搬送されたという。

ミクダード調整官は、アスアド大佐が爆発で右脚を失っていないと述べたが、『ハヤート』(3月26日付)などに掲載された写真では、アスアド大佐の右脚は切断されていた。

http://www.youtube.com/watch?v=kc_hr4zlt-M

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ダマスカス県では、SANA(3月25日付)によると、ウマイーイーン広場のオペラ・ハウス周辺に反体制武装集団が発射した迫撃砲が複数発着弾し、市民1人が死亡、7人が負傷した。

この事件に関して、イフバーリーヤ・チャンネル(3月25日付)は、カメラマンと助手の合わせて2人が負傷したと報じた。

またバグダード通り(アズバキーヤ地区)で、反体制武装集団が爆弾を仕掛けた車を爆発させ、運転手が死亡したほか、ウマイヤ学校近くに迫撃砲を撃った。

これに関連して、シリア人権監視団は、ダマスカス県の書記官の車に仕掛けられた爆弾が爆発し、この書記官が負傷した、と発表した。

このほか、SANA(3月25日付)によると、ハルブーニー地区でも、反体制武装勢力が即席爆弾を爆破し、市民1人が死亡した。

さらに、アダウィー地区のダール・シファー病院裏にも迫撃砲弾が複数発着弾したが、負傷者は出なかったという。

一方、ジャウバル区では、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、対ヨルダン国境の自由貿易区を管理するファイサル・イブラーヒーム大佐を含む兵士数十人、第52旅団の兵士約250人、シャルキー検問所の兵士12人が離反した。

またバーリド検問所が反体制武装集団に制圧されたという。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、軍が各地に空爆を行った。

一方、SANA(3月25日付)によると、ナイラブ村、マクラン市、サルミーン市、ビンニシュ市、カフルワジーン市、マジュダリヤー村、トゥウーム村、タフタナーズ市、ハルス市、ルージュ平原などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、軍がラッカ市に空爆を行った。

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ヒムス県では、SANA(3月25日付)が、軍消息筋の話として、ヒムス市バーブ・アムル地区で反体制武装集団を殲滅し、治安と安定を回復したと報じた。

軍は、ヒムス市スルターニーヤ地区など、バーブ・アムル地区周辺で、反体制武装集団の追撃を続けているという。

また、カマーム村、サアン・アスワド市、ガントゥー市、タルビーサ市、ウンム・シャルシューフ村、スィール市、タドムル市、ダール・カビーラ村、アーバル市、ブワイダ市、ダブア市、ハミーディーヤ市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(3月25日付)によると、ダーライヤー市、ウタイバ村、ジスル・ガイダ市、ジスリーン町など軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム旅団メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(3月25日付)によると、アフタリーン市・アレッポ市街道、アターリブ市、アウラム・スグラー市、ドゥワイリーナ市、マーリア市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、バニー・ザイド地区、マサーキン・ハナーヌー地区、旧市街、などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(3月25日付)によると、ビッラ村で、軍が反体制武装集団の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(3月25日付)によると、タイバト・イマーム市で軍が反体制武装集団に対して特殊作戦を行い、シャームの民のヌスラ戦線の指導者の一人、アビー・バッラー・ジャズラーウィーを含む複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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『ニューヨーク・タイムズ』(3月25日付)は、匿名高官筋や反体制勢力指導者らの話として、CIAが、アラブ湾岸諸国やトルコによるシリアの反体制武装集団への武器供与(クロアチアからのトルコ、ヨルダンへの武器空輸)に対する支援を強化している、と報じた。

国内の動き(シリア政府の動き)

アサド大統領は政令第119号を発し、ムハンマド・ザアール・アリーをハサカ県知事に任命した。

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ダマスカスで開催されていたシリア国民対話会合が2日間の予定を終え、閉幕した。

閉幕声明において、参加者は「シリアの危機に関与するすべての当時者の対話への参加努力、出席希望者への門戸開放原則に基づく早急な対話の実施」の必要を確認した。

また、シリアに対する経済制裁を続ける米国およびEUの姿勢を非難し、国際社会において制裁に関与した者の裁判を求め、外国による直接、間接の被害の特定をめざすとの意思を示した。

一方、アラブ連盟に関しては、反体制武装集団を支援し、憲章から逸脱していると非難した。

さらに、危機解決政治プログラムに関して、国民憲章、新憲法、三権、挙国一致内閣、移行期政府の活動機関などに関わる諸原則に関して合意したことを明らかにした。

反体制勢力の動き

シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、3月26日にドーハで開催されるアラブ連盟首脳会議に、アフマド・マアーッズ・ハティーブ議長、スハイル・アタースィー(前)副議長、ムスタファー・サッバーグ事務局長、ガッサーン・ヒートゥー暫定政府首班、シリア国民評議会のジョルジュ・サブラー議長、自由シリア軍参謀委員会のサリーム・イドリース参謀長、スライマーン・ヒラーキーがシリアの代表として参加すると発表した。

またアラブ連盟、国連などに対して、アサド政権との外交・政治関係と断行し、シリア革命反体制勢力国民連立をシリア国民の唯一の正統な代表として承認するよう呼びかけた。

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シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・マアーッズ・ハティーブ議長は、フェイスブック(3月25日付)で、「ドーハでの会議(アラブ連盟首脳会議)でシリア国民の名のもとに演説することを決心した。どうか幸運を祈って欲しい。このことは、辞任とは無関係で、辞職については今後議論されるだろう」と述べ、辞任を猶予したことを明らかにした。

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民主的変革諸勢力国民調整委員会のハサン・アブドゥルアズィーム代表は、声明を出し、シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・マアーッズ・ハティーブ議長の辞任発表を「勇敢な姿勢に…挨拶の言葉を向けねばならない」と歓迎の意を示した。

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シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・マアーッズ・ハティーブ議長は、マヤーティーン市でのリヤード・アスアド大佐の負傷を「解放指導者を抹殺しようとする試みの一環」と非難した。

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自由シリア軍アレッポ県軍事評議会のアブドゥルジャッバール・アカイディー大佐は、マヤーティーン市でのリヤード・アスアド大佐を「兄弟、指導者、栄光と尊厳を貫く戦闘員」と評し、回復を祈るとともに、襲撃を「処罰を免れない」と非難した。

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自由シリア軍国内合同司令部のファフド・ミスリー報道官(在レバノン)は、レバノンの声ラジオ(3月26日付)で、リヤード・アスアド大佐暗殺未遂が、「シリア政府は多数のスパイ、密偵を送り込んできた。ヒズブッラーやイランが何らかの役割を果たしていたかもしれない」と述べ、ヒズブッラーやイランの関与を疑った。

諸外国の動き

ヨルダンのサミーフ・マアーイタ情報通信大臣(内閣報道官)は、23日からの軍と反体制武装集団の国境地帯での戦闘激化を受け、ラムサー市の対シリア国境通行所を閉鎖したと発表した。

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イスラエル国防軍の北部司令部のヤイル・ゴラン司令官は、イスラエル紙に対して、アサド政権が崩壊した際のジハード主義者の活動激化に懸念を抱く域内の複数の勢力との協力のもと、レバノン内戦時にレバノン南部に設置したのと同様の「緩衝地帯」、「安全地帯」をシリア国内に設置するかもしれない、と述べた。

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アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長は『ハヤート』(3月26日付)に対して、「(シリアの)反体制勢力は(シリア革命反体制勢力国民)連立を発足した。それは政党、ないしは政党連合のようなもので、行政府ではない。国際社会、国外で国を代表するのは、行政府、すなわち政府だ。反体制勢力は今、政府の発足を始めた。反体制勢力には首相がいる。私はこの首相(ヒートゥー)と連立議長に(アラブ連盟首脳会議の)招待状を送った。ハティーブ議長は出席するだろう」と述べた。

アフマド・ベン・フッリー事務副長によると、アラブ連盟首脳会議の議長国であるカタールとアラビー事務総長は、ハティーブ議長の出席を促したという。

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イラクのホシェリ・ゼバリ外務大臣は、テレビのインタビューで「イラクはシリア国民が決定していないいかなる勢力を承認する方向には向かわない。我々は自らの姿勢と留保を維持する」と述べ、シリア革命反体制勢力国民連立にアラブ連盟のシリア代表としての資格を与えることに異議を唱えた。

SANA(3月25日付)が報じた。

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国連が事務所を構えるシェラトン・ホテルから近いオペラ・ハウスへの迫撃砲着弾を受けるかたちで、国連のマーティン・ニスルキー報道官は、シリアに駐在する国連の外国人職員100人のうち50人をベイルートとカイロに待避させることを決定したと発表した。

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フランスのロラン・ファビウス外務大臣はEuro 1のインタビューに応じ、「シリアの分裂と過激派の最終的な勝利を避けたいのなら…、反体制勢力は改めて統合せねばならない」と述べた。

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ロシアのヴィタリー・チュルキン国連大使は、常任理事国のシリアでの化学兵器使用に関する調査委員会への参加を除外するとした潘基文事務総長の決定を非難した。

またゲンナージー・ガティロフ外務次官もツイッターで「常任理事国の化学(兵器)の専門家が参加する必要があると考えている」と綴り、中国、ロシア、そして英米仏の代表が化学兵器使用に関する調査委員会に参加すべきと主張した。

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AFP(3月25日付)は、ベルギーで、自国民(イスラーム教徒)がシリアでの戦闘に参加するために出国するのを阻止するため、民間人や軍人からなる専門家チームが設置されたと報じた。

AFP, March 25, 2013、Akhbar al-Sharq, March 25, 2013、CNN, March 25, 2013、al-Hayat, March 26, 2013、Kull-na Shuraka’, March 25, 2013、al-Kurdiya News, March
25, 2013、Naharnet, March 25, 2013、The New York Times, March 25, 2013、Reuters, March 25, 2013、SANA, March 25, 2013などをもとに作成。

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