2014年3月7日のシリア情勢:反体制勢力の動き(追記)

シリア革命反体制勢力国民連立を脱会した組織(44人)がトルコのイスタンブールで共同声明を出し、ジュネーブ2会議の失敗を受けて連立への復帰を決定したと発表した。

共同声明は、復帰が、会議参加に代表されるこれまでの失敗の清算に資するものになると位置づけている。

共同声明に署名した組織は以下の通り:

1. トルクメン運動

2. シリア・ビジネスマン・フォーラム

3. 地元評議会ブロック(ムスタファー・サッバーグ前事務局長)

4. シリア革命司令最高評議会

5. 自由シリア軍参謀委員会メンバー

6. 愛国的無所属メンバー

7. 革命運動体ブロック

8. シリア国民評議会革命無所属運動体ブロック

9. シリア公務員国民自由連合(リヤード・ヒジャーブ元首相)

Kull-na Shuraka’, March 7, 2014などをもとに作成。

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2014年3月7日のシリア情勢:諸外国の動き

サウジアラビア内務省は違法テロ組織リストを発表し、ムスリム同胞団、シャームの民のヌスラ戦線、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)、「王国内のヒズブッラー」をテロ組織に認定した。

al-Hayat, March 8, 2014
al-Hayat, March 8, 2014

AFP, March 7, 2014、AP, March 7, 2014、ARA News, March 7, 2014、Champress, March 7, 2014、al-Hayat, March 8, 2014、Iraqinews.com, March 7, 2014、Kull-na Shuraka’, March 7, 2014、Naharnet, March 7, 2014、NNA, March 7, 2014、Reuters, March 7, 2014、SANA, March 7, 2014、UPI, March 7, 2014などをもとに作成。

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2014年3月7日のシリア情勢:レバノンの動き

NNA(3月8日付)によると、ベカーア県バアルベック郡のルブーワ村、ナビー・ウスマーン村に、シリア領内から発射されたロケット砲3発が着弾した。死傷者はなかった。

砲撃に関して、イラク・シャーム・イスラーム国ダマスカス州がツイッターを通じて声明を指し、「ヤブルードの我らがスンナ派住民からの報復」と発表し、犯行を認めた。

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NNA(3月7日付)によると、南部県スール郡マジャーディル村の農地に設置された迫撃砲2基を軍当局が発見、近くにいたシリア人1人を逮捕した。

AFP, March 7, 2014、AP, March 7, 2014、ARA News, March 7, 2014、Champress, March 7, 2014、al-Hayat, March 8, 2014、Iraqinews.com, March 7, 2014、Kull-na Shuraka’, March 7, 2014、Naharnet, March 7, 2014、NNA, March 7, 2014、Reuters, March 7, 2014、SANA, March 7, 2014、UPI, March 7, 2014などをもとに作成。

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2014年3月7日のシリア情勢:国内の暴力

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ヤブルード市周辺で、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、ジハード主義武装集団と交戦する一方、軍が同市を「樽爆弾」などで空爆・砲撃し、男女5人が死亡した。

一方、SANA(3月7日付)によると、ヤブルード市およびその周辺、ザバダーニー市東部山岳地帯、ドゥーマー市郊外、アドラー市旧市街およびウンマーリーヤ地区、ハムーリーヤ市、アルバイン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ザーラ村とカルアト・ヒスン市一帯を軍が14回にわたり空爆、また同地一帯で軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(3月7日付)によると、軍がザーラ村および同村東部の丘陵地帯を完全制圧した。

軍は同村およびその周辺で反体制武装集団の追撃を続ける一方、地雷、時限爆弾などの撤去を行ったという。

また反体制武装集団の戦闘員23人が軍に投降したという。

このほか、ダール・カビーラ村、ハーリディーヤ村、サラーム・シャルキー村、ラスタン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ムーリク市およびその周辺で、軍と反体制武装集団が交戦し、軍、国防隊の兵士・戦闘員14人が死亡、反体制武装集団戦闘員9人が死亡した。

この戦闘を受け、軍が同地一帯を空爆した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、軍がビンニシュ市を空爆し、反体制武装集団戦闘員5人が死亡した。

またムアスラーン村のモスク近くで爆発が起き、男性2人が死亡した。

このほか、軍はクマイナース村を空爆した。

一方、SANA(3月7日付)によると、マアッラトミスリーン市、サルミーン市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャイフ・ナッジャール市での軍との戦闘で、ジハード主義武装集団戦闘員1人が死亡した。

また軍は、マルイヤーン村、ムスリミーヤ村、アレッポ市スッカリー地区、子供2人を含む9人が死亡した。

一方、SANA(3月7日付)によると、アレッポ中央刑務所周辺、クワイリス村、ラスム・アッブード村、アルバイド村、シャイフ・ナッジャール市工業団地血宇、ハンダラート・キャンプ、フライターン市、アレッポ市サーフール地区、サカン・シャバービー地区、マアスラーニーヤ地区、マサーキン・ハナーヌー地区、マルジャ地区、シャイフ・ヒドル地区、バニー・ザイド地区、ブスターン・カスル地区、カスタル・ハラーミー地区、マズラバ地区、ブライジュ交差点、ジュダイダ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、ARA(3月7日付)によると、クルド戦線旅団とシリア自由人旅団が、マンビジュ市郊外で、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦し、4人を殺害、ハイヤ検問所を制圧したと発表した。

ARA News, March 7, 2014
ARA News, March 7, 2014

またARAによると、アアザーズ市入り口にタウヒード旅団が検問所を設置したことに反対するデモが同村内で発生し、住民らが反体制武装集団の退去を求めた。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ナワー市、ヌアイマ村を軍が空爆し、子供2人を含む7人が死亡した。

またダルアー中央刑務所近くで軍と反体制武装集団が交戦、軍が同地一帯を砲撃した。

一方、SANA(3月7日付)によると、ザアタル丘で、フラーク市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、第17師団基地周辺で軍とイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が交戦した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル軍事空港周辺で、軍とジハード主義武装集団が交戦し、軍が同地一帯を空爆・砲撃した。

一方、SANA(3月7日付)によると、マリーイーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(3月7日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(3月7日付)によると、タルティヤーフ村、アッラ村、マールーニーヤート村、バルナース村、カビール村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

 

AFP, March 7, 2014、AP, March 7, 2014、ARA News, March 7, 2014、Champress, March 7, 2014、al-Hayat, March 8, 2014、Iraqinews.com, March 7, 2014、Kull-na Shuraka’, March 7, 2014、Naharnet, March 7, 2014、NNA, March 7, 2014、Reuters, March 7, 2014、SANA, March 7, 2014、UPI, March 7, 2014などをもとに作成。

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2014年3月7日のシリア情勢:シリア政府の動き

ロイター通信(3月7日付)は、化学兵器禁止機関の複数の消息筋の話として、シリア政府が化学兵器生産工場12カ所を期限(3月15日)までに解体できない旨伝えてきたと伝えた。

同消息筋によると、12カ所の工場のうち7カ所は航空機用の格納庫、残り5カ所は地下工場で、それらの解体作業はまったくの手つかずだという。

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バアス党民族指導部と同シリア地域指導部は、バアス革命記念日(3月8日付)に合わせて共同声明を出し、「搾取撲滅をめざす人民の意思に沿った…3月8日革命は継続され、刷新され続けるだろう…。バアス党は…「統一、自由、社会主義」に基づく国家建設という民衆の希望を実現すべく、民衆に犠牲を惜しまないよう働きかける」と発表した。

AFP, March 7, 2014、AP, March 7, 2014、ARA News, March 7, 2014、Champress, March 7, 2014、al-Hayat, March 8, 2014、Iraqinews.com, March 7, 2014、Kull-na Shuraka’, March 7, 2014、Naharnet, March 7, 2014、NNA, March 7, 2014、Reuters, March 7, 2014、SANA, March 7, 2014、al-Thawra, March 8, 2014、UPI, March 7, 2014などをもとに作成。

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2014年3月7日のシリア情勢:反体制勢力の動き

サリーム・イドリース少将が率いる自由シリア軍参謀委員会総司令部がトルコハタイ県アンタキアで声明を出し、自由シリア軍の再編などに関するシリア革命反体制勢力国民連立アフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長と自由シリア軍参謀委員会との合意(5日)を拒否し、自由シリア軍再編のための大会開催を呼びかけた。

Kull-na Shuraka', March 7, 2014
Kull-na Shuraka’, March 7, 2014

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クッルナー・シュラカー(3月7日付)によると、シリア革命反体制勢力国民連立アフマド・トゥウマ暫定内閣首班付顧問のムハンマド・サブラー氏が辞任した。

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アレッポ県で活動するサフィーラ報道センターは、サルジャ村への攻撃で軍が細菌兵器を主張し、住民に麻疹のような感染症状が発症していると主張(報道)した。

クッルナー・シュラカー(3月7日付)が伝えた。

AFP, March 7, 2014、AP, March 7, 2014、ARA News, March 7, 2014、Champress, March 7, 2014、al-Hayat, March 8, 2014、Iraqinews.com, March 7, 2014、Kull-na Shuraka’, March 7, 2014、Naharnet, March 7, 2014、NNA, March 7, 2014、Reuters, March 7, 2014、SANA, March 7, 2014、UPI, March 7, 2014などをもとに作成。

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