シリア反体制勢力の動き:オバマ大統領演説への賛否両論(2014年9月11日)

自由シリア軍創設者のリヤード・アスアド大佐(トルコ在住)は、10日のバラク・オバマ米大統領の演説に関して、「自由シリア軍はバッシャール・アサド政権を倒すためだけに米国と協力するだろう」と述べ、ダーイシュ(イスラーム国)掃討のためのシリア空爆に消極的な姿勢を示した。

アナトリア通信(9月11日付)が伝えた。

**

シリア革命反体制勢力国民連立のハーディー・バフラ議長はトルコのイスタンブールから声明を出し、シリア空爆とシリアの反体制武装集団への支援の意思を表明した10日のバラク・オバマ米大統領の演説への支持を表明するとともに、「過激派がいない安定した地域は…最終的には抑圧的なアサド政権の打倒を望んでいる」と主張した。

AFP, September 11, 2014、Anadolu Ajansı, September 11, 2014、AP, September 11, 2014、ARA News, September 11, 2014、Champress, September 11, 2014、al-Hayat, September 12, 2014、Kull-na Shuraka’, September 11, 2014、al-Mada Press, September 11, 2014、Naharnet, September 11, 2014、NNA, September 11, 2014、Reuters, September 11, 2014、SANA, September 11, 2014、UPI, September 11, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

諸外国の動き:オバマ大統領、シリア爆撃への意思表明(2014年9月10日)

バラク・オバマ米大統領は10日夜、ホワイトハウスで米国民向けに演説し、ダーイシュ(イスラーム国)掃討に向けた戦略を発表した。

演説におけるオバマ大統領の主な発言は以下の通り:

「目下、大いなる脅威が中東・北アフリカで生じ、過激派が自らの利益のために、これらの地域における不満に乗じている。こうした過激派の一つがlSIL、すなわち自称「イスラーム国」だ」。

ISILは「イスラーム的」ではない。無実の人々の殺害を赦す宗教などない…。ISILは国家でもない…。ISILは純然たるテロ組織でしかない」。

「放置しておけば、こうしたテロリストは、地域を越えて、米国にまで脅威を及ぼしかねない。我々の祖国に対する陰謀に気づかなければ、ISILの指導者らは米国と同盟国を脅かしていただろう。我々の情報コミュニティは、欧州人、米国人を含む数千の外国人がシリアとイラクで彼らに加わっていると考えている。教練を受け、戦闘で力をつければ、こうした戦闘員は、自分たちの出身国に舞い戻り、恐るべき攻撃を行いかねない」。

「これまで、我々はイラクで150回以上の空爆を成功させ…、イラク軍とクルド民兵に要所を奪還する余地を与えた」。
「我々の目的は明確だ。我々は、包括的で持続的な対テロ戦略を通じて、ISILを弱体化させ、最終的には殲滅する」。

「第1に、我々はこれらテロリストに対する体系的な空爆を行う。イラク政府と協力し、米国民の保護や人道的任務以外に対しても努力を拡げていく。イラク軍が攻勢に転じるのに合わせて、ISILを標的とする。さらに、我々の国を脅かすテロリストがどこにいようと追い詰める、ということを明らかにしておきたい。つまり、イラクだけでなく、シリアでISILに対して行動をとることを躊躇しない…。米国を脅かせば、安全な避難所はない」。

「第2に、我々は現地でこうしたテロリストと戦う勢力への支援を増大させる…。シリアにおいて、我々はシリアの反体制派への軍事支援を用意してきた。今夜、私は議会に対して、これらの戦闘員を教練し、装備させるためのさらなる権限と財源を与えるよう呼びかけた。ISILとの戦いにおいて、自国民をテロの恐怖に陥れるアサド政権に頼ることはできない。失った正統性を決して回復しない政権だ。その代わりに、我々はISLIのような過激派に対抗する最善の対抗勢力として反体制派を強化しなければならない。またシリアの危機をきちんと解決するのに必要な政治的解決策を追究しなければならない」。

「第3に、我々はISILの攻撃を阻止するため、テロに対抗する実質的な能力を駆使し続ける…。我々は、パートナーとともに資金供与を遮断する努力を増大させ、情報機関を改善し、防衛力を許可し、歪んだイデオロギーに対抗し、中東内外からの外国人戦闘員の流入を根絶する。2週間以内に、この努力に向けて国際社会を動員するため、私は国連事務総長と会談する」。

「第4に、我々は、テロ組織によって追放された無実の市民に対して人道支援を提供し続ける」。

「数日中に、彼(ジョン・ケリー国務長官)が中東、欧州を旅し、この戦いにおけるさらなるパートナー、とりわけイラクとシリアのスンナ派コミュニティの動員に貢献し得るようなアラブ諸国を得ることになろう」。

「ISILのようなガンを根絶するには時間がかかる」。

「シリアの化学兵器を廃棄・破壊させ、シリア国民や世界に二度と脅威を及ぼさないようにしたのは米国である」。

「神が我々の軍を祝福しますよう。神がアメリカ合衆国を祝福しますよう」。

オバマ大統領の演説全文はhttp://www.whitehouse.gov/the-press-office/2014/09/10/statement-president-isil-1を参照。

The White House, September 10, 2014をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

諸外国の動き:ESCWAが紛争被害の報告会を開催(2014年9月10日)

国連ESCWA(西アジア経済社会委員会)は、ベイルートの本部で、シリアにおける紛争被害についての調査報告会を開催し、シリア人専門家、諸外国の外交官らが出席した。

「The Conflict in the Syrian Arab Republic: The Impact at the Macroeconomic Level and the Obstacles on the Way to the Millennium Development Goals」と銘打たれた報告会は、シリア人専門家ら300人によって進められている「シリアの未来のための国民アジェンダ」(http://www.escwa.un.org/sites/ESAR/project.asp?ProjectTitle=The%20National%20Agenda%20for%20the%20Future%20of%20Syria)プログラムの一環として行われた。

シリアの元副首相でESCWA-EDGE(Economic Development and Globalization Division)代表のアブドゥッラー・ダルダリー氏は報告会で、「当初は、シリアの損失の数値と実態はいかなるものか、との問いかけがなされていた。しかし我々のもとにさまざまな報告がなされるなか、シリアに何が残っているのかという問いがなされるに至った」と述べ、紛争被害の深刻さを強調した。

報告会で示されたデータ(http://www.escwa.un.org/information/pressescwaprint.asp?id_code=656)によると、2010年に600億米ドルだったシリアのGDPは、2011年には560億ドル、2012年には400億ドル、2013年には330億ドルに減少したという。

また国内の貧困率は2012~2013年には89.62%に達しているという。

**

AFP(9月10日付)は、オーストリア内務省報道官の話として、警察当局がグラーツ市で、シリアに潜入しようとしていた14歳と15歳の少女(イスラーム教徒)を補導した、と報じた。

**

国連の潘基文事務総長は、『ハヤート』(9月10日付)のインタビューに応じ、そのなかでアサド政権に正統性はないとする欧米諸国寄りの自身の姿勢について、「正統性があるとは思えない」と述べる一方、ダーイシュ(イスラーム国)のレバノンへの浸透に懸念を表明した。

AFP, September 10, 2014、AP, September 10, 2014、ARA News, September 10, 2014、Champress, September 10, 2014、al-Hayat, September 10, 2014、September 11, 2014、Kull-na Shuraka’, September 10, 2014、al-Mada Press, September 10, 2014、Masar Press Agency, September 10, 2014、Naharnet, September 10, 2014、NNA, September 10, 2014、Reuters, September 10, 2014、SANA, September 10, 2014、UPI, September 10, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラーム国(ダーイシュ)をめぐる動き(2014年9月10日)

ダイル・ザウル県では、マサール・プレス(9月10日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がダイル・ザウル航空基地周辺でシリア軍と戦闘の末、軍の哨所複数カ所を制圧し、空港への包囲を強めた。

この戦闘でシリア軍兵士8人、ダーイシュ戦闘員5人が死亡したという。

またダイル・ザウル市アルディー地区では、シリア軍がダーイシュ掃討のために空爆を行い、8人が死亡した。

一方、SANA(9月10日付)によると、ダイル・ザウル市ウルフィー地区、ハウィーカ地区、ラシュディーヤ地区、マヤーディーン市、ムーハサン市で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備、地下トンネルを破壊した。

**

アレッポ県では、『クドス・アラビー』(9月10日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がマンビジュ市でクルド人約50人を逮捕し、財産を没収した。

AFP, September 10, 2014、AP, September 10, 2014、ARA News, September 10, 2014、Champress, September 10, 2014、al-Hayat, September 11, 2014、Kull-na Shuraka’, September 10, 2014、al-Mada Press, September 10, 2014、Naharnet, September 10, 2014、NNA, September 10, 2014、al-Quds al-‘Arabi, September 10, 2014、Reuters, September 10, 2014、SANA, September 10, 2014、UPI, September 10, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

レバノンの動き:シリア人避難民退去をめぐって(2014年9月10日)

南部県スール郡のブジュル・シャマーリー村のアリー・ディーブ村長はNNA(9月10日付)に対して、シリア人避難民に対して48時間以内の退去を求めたとする報道に関して、「不正確」だと反論、退去がシリア人避難民との合意に基づいたものだと強調した。

**

NNA(9月10日付)によると、ベカーア県バアルベック郡カーア村のシリア人避難民キャンプが武装集団の襲撃を受け、シリア人2人が負傷した。

AFP, September 10, 2014、AP, September 10, 2014、ARA News, September 10, 2014、Champress, September 10, 2014、al-Hayat, September 11, 2014、Kull-na Shuraka’, September 10, 2014、al-Mada Press, September 10, 2014、Naharnet, September 10, 2014、NNA, September 10, 2014、Reuters, September 10, 2014、SANA, September 10, 2014、UPI, September 10, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国内の暴力:ハマーでシリア軍とヌスラ戦線の戦闘続く(2014年9月10日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線の同県の最大拠点であるハラファーヤー市周辺で、シリア軍、国防隊、「イラン人士官」が、ヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦、シリア軍が砲撃を加えた。

ハラファーヤー市攻略作戦は、「虎」の異名をとるシリア軍のスハイル・ハサン准将と、イラン・イスラーム革命防衛隊の青年士官によって指揮されているという。

シリア軍はまた、カスル・ブン・ワルダーン村、カフルズィーター市に対して空爆を行う一方、ヌスラ戦線もムハルダ市に対して砲撃を行った。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ドゥッハーニーヤ町一帯でシリア軍、国防隊がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦、シリア軍の中佐が死亡した。

またシリア軍は、アイン・タルマー村を地対地ミサイルなどで攻撃する一方、ヌスラ戦線などは、フタイタト・シャルシュ町近郊に向けて進軍した。

一方、SANA(9月10日付)によると、シャイフーニーヤ農場、ハラスター市、ザバダーニー市東部山岳地帯、マシュラファ村およびラアス・マアッラ町の無人地帯、フサイニーヤ町で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ジスル・シュグール市郊外のカニーヤ村で、シャームの民のヌスラ戦線司令官の一人(ヨルダン人)が何者かに射殺された。

一方、SANA(9月10日付)によると、サラーキブ市、アブー・ズフール町、マアッラト・ヌウマーン市、ビンニシュ市、マアッルシューリーン村、ワーディー・ダイフ周辺、カフルナジュド村、マアッルバリート村、タラフ村、ダブシーヤ村、ジャディーダ村、ブワイティー村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、クナイトラ市郊外でのシリア軍との戦闘で、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の戦闘員8人が死亡した。

一方、SANA(9月10日付)によると、ジュバーター・ハシャブ村、ルワイヒーナ村、スワイサ村、アイン・ティーナ村、マムティナ村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダマスカス県では、SANA(9月10日付)によると、ジャウバル区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、グータの獅子機構、イスラーム旅団の外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

SANA(9月10日付)は、国連WFPとシリア赤新月社が、ダルアー県内の医療センター9カ所に対して13トン分の医療・人道支援物資を配給した。

支援物資はジャースィム市、ハーッラ市、ナワー市、タファス市、ブスル・ハリール市、フラーク市などに配分されるという。

またシリア赤新月社は、アレッポ県東部および西部郊外に飲料水などを積載した貨物車輌5両を派遣し、人道支援物資の配給を行った。

**

アレッポ県では、SANA(9月10日付)によると、アレッポ市ハナーヌー地区、スッカリー地区、ライラムーン地区、アグユール地区、スライマーン・ハラビー地区、タッル・シャイール、ダーラト・イッザ市、ナイラブ航空基地西部、ハナースィル市・サフィーラ市交差点、アナダーン市で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダルアー県では、SANA(9月10日付)によると、アトマーン村、アトマーン村・タファス市間、サムリーン村、インヒル市周辺、ダルアー市各所で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ハマー県では、SANA(9月10日付)によると、ラターミナ町、ムーリク市で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, September 10, 2014、AP, September 10, 2014、ARA News, September 10, 2014、Champress, September 10, 2014、al-Hayat, September 11, 2014、Kull-na Shuraka’, September 10, 2014、al-Mada Press, September 10, 2014、Naharnet, September 10, 2014、NNA, September 10, 2014、Reuters, September 10, 2014、SANA, September 10, 2014、UPI, September 10, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア政府の動き:ハーフィズ・マフルーフ准将の後任を任命(2014年9月10日)

『ハヤート』(9月11日付)は、アサド大統領に解任されたとされる総合情報部内務課ダマスカス班長のハーフィズ・マフルーフ准将の後任に、共和国護衛隊のアフマド・ザーヒル准将が任命されたと報じた。

Kull-na Shuraka', September 10, 2014
Kull-na Shuraka’, September 10, 2014

AFP, September 10, 2014、AP, September 10, 2014、ARA News, September 10, 2014、Champress, September 10, 2014、al-Hayat, September 11, 2014、Kull-na Shuraka’, September 10, 2014、al-Mada Press, September 10, 2014、Naharnet, September 10, 2014、NNA, September 10, 2014、Reuters, September 10, 2014、SANA, September 10, 2014、UPI, September 10, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア反体制勢力の動き:シャーム自由人イスラーム運動幹部47人殺害(2014年9月10日)

ロイター通信(9月10日付)、クッルナー・シュラカー(9月10日付)は、複数の反体制筋が、9日のイドリブ県でのシャーム自由人イスラーム運動幹部47人の殺害に関して、爆殺ではなく、「毒ガスによる攻撃」だと証言している、と伝えた。

シリア軍による毒ガス攻撃だと主張しているのは、シャーム自由人イスラーム運動と同盟する武装集団の「アブー・バッラー」を名乗る活動家らで、シャーム自由人イスラーム運動メンバーの医師のアブー・アイマン氏らによる遺体の検証結果や、47人が殺害当時会合を開いていた場所が地下に作られた施設だったことをその根拠としてあげているという。

Kull-na Shuraka', September 11, 2014
Kull-na Shuraka’, September 11, 2014

**

シャーム自由人イスラーム運動の緊急シューラー評議会はビデオ声明(https://www.youtube.com/watch?v=nhke8VSXhWs)を出し、9日のイドリブ県での幹部ら47人の殺害に対処するかたちで、新幹部を任命したと発表した。

声明によると、ムスアブ・ブン・ウマイル旅団司令官のハーシム・シャイフ氏(アブー・ジャービル)がアミール兼総司令官に、アブー・サーリフ・タッハーン氏が軍事司令官に任命された。

声明ではまた、「シャームにおけるジハード」を継続し、アサド政権とダーイシュ(イスラーム国)双方の打倒をめざすとの意思が示された。

この声明後、新アミールのシャイフ氏もビデオ声明(https://www.youtube.com/watch?v=0JQlsHrVVOY)を発表し、活動継続の意思を示した。

Twitter, September 10, 2014
Twitter, September 10, 2014

『ハヤート』(9月12日付)によると、アブー・ジャービル氏は、前任者であるハッサーン・アッブード氏、イスラーム軍のザフラーン・アッルーシュ司令官、シャームの鷹旅団のアフマド・イーサー・シャイフ司令官、そしてシャームの民のヌスラ戦線の指導者アブー・ムハンマド・ジャウラーニー氏らと同じく、イラク戦争後のイラクでの反米武装闘争に参加した経験を持つという。

アブー・カアカーア氏とともに、アレッポ市サーフール地区でイラクへのジハード主義戦闘員の派遣の調整を行っていたが、2005年に逮捕され、アッブード前総司令官、アッルーシュ司令官、シャイフ司令官らと同様、サイドナーヤー刑務所に収監されていた。
2011年9月の釈放後は、アレッポ県マスカナ市でムスアブ・ブン・ウマイル大隊の名で武装集団を結成し、アレッポ県マスカナ市、ハナースィル市、ジャッラーフ航空基地、ラッカ県のラッカ市、タブカ市などで戦闘に参加した。
その後、シャーム・イスラームの暁運動に参加、最終的にシャーム自由人イスラーム運動に加わり、アレッポ県東部郊外地区のアミールとして活動を続けてきたという。

AFP, September 10, 2014、AP, September 10, 2014、ARA News, September 10, 2014、Champress, September 10, 2014、al-Hayat, September 11, 2014、September 12, 2014、Kull-na Shuraka’, September 10, 2014、al-Mada Press, September 10, 2014、Naharnet, September 10, 2014、NNA, September 10, 2014、Reuters, September 10, 2014、SANA, September 10, 2014、UPI, September 10, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア反体制勢力の動き:民主統一党と「自由シリア軍」がダーイシュ掃討に向け、合同作戦司令室を設置(2014年9月10日)

西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊は、アレッポ県アイン・アラブ市で活動する「自由シリア軍」の各部隊と「ユーフラテスの火山」の名で合同作戦司令室を設置したと発表した。

ユーフラテスの火山合同作戦司令室に参加したのは、西クルディスタン移行期民政局の人民防衛隊、女性防衛部隊(YPJ)、「自由シリア軍」のタウヒード旅団(東部地区)、ラッカ革命家旅団、自由の暁旅団所属北の太陽大隊、ジャラーブルス中隊、クルド人戦線旅団、ラッカ忠実な革命家、カッサース軍、アッラーのためのジハード旅団。

「ユーフラテスの火山」合同作戦司令室は、アレッポ県アイン・アラブ市一帯からラッカ県にいたる地域でのダーイシュ(イスラーム国)の掃討を目的とするという。

AFP, September 10, 2014、AP, September 10, 2014、ARA News, September 10, 2014、Champress, September 10, 2014、al-Hayat, September 11, 2014、Kull-na Shuraka’, September 10, 2014、al-Mada Press, September 10, 2014、Naharnet, September 10, 2014、NNA, September 10, 2014、Reuters, September 10, 2014、SANA, September 10, 2014、UPI, September 10, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラーム国(ダーイシュ)をめぐる動き(2014年9月9日追記)

ダイル・ザウル県では、ARA News(9月10日付)によると、「白い覆面中隊」を名乗る住民武装抵抗組織が、アシャーラ市のアシャーラ橋検問所を襲撃し、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員多数を殲滅した。

アシャーラ橋検問所はダーイシュの主要拠点の一つ。

「白い覆面中隊」はダイル・ザウル県でのダーイシュの勢力拡大に抵抗するかたちで、ブーカマール市住民が中心となって結成した武装抵抗組織で、ダイル・ザウル県からのダーイシュの放逐をめざしているという。

「白い覆面中隊」は秘密結社の組織形態を持ち、ダーイシュ戦闘員の拉致、暗殺、爆弾設置などといった活動を秘密厳守のもとで実行しているのだという。

なお「白い覆面中隊」の声明によると、捕虜・人質交換などの交渉を拒否する一方、「犯罪者アサド一味」からの「自由シリア軍」の解放もめざしている、という。

ARA News, September 10, 2014をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

諸外国の動き:デミストゥラ共同特別代表シリア訪問(2014年9月9日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表(アフダル・ブラーヒーミー氏後任)が代表就任(7月10日)後初めてダマスカスを訪問した。

デミストゥラ代表は、ラムズィー・イッズッディーン副代表(エジプト人)とシリアのファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣を伴い、ダマスカス県内のホテルに入った。

AFP, September 9, 2014、AP, September 9, 2014、ARA News, September 9, 2014、Champress, September 9, 2014、al-Hayat, September 10, 2014、Kull-na Shuraka’, September 9, 2014、al-Mada Press, September 9, 2014、Naharnet, September 9, 2014、NNA, September 9, 2014、Reuters, September 9, 2014、SANA, September 9, 2014、UPI, September 9, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラーム国(ダーイシュ)をめぐる動き(2014年9月9日)

ラッカ県では、ARA News(9月9日付)によると、タッル・アブヤド市西部にあるフッリーヤ村で未明に、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦し、ダーイシュ戦闘員6人が死亡した。

AFP, September 9, 2014、AP, September 9, 2014、ARA News, September 9, 2014、Champress, September 9, 2014、al-Hayat, September 10, 2014、Kull-na Shuraka’, September 9, 2014、al-Mada Press, September 9, 2014、Naharnet, September 9, 2014、NNA, September 9, 2014、Reuters, September 9, 2014、SANA, September 9, 2014、UPI, September 9, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

レバノンの動き:ヒズブッラーとヌスラ戦線が捕虜交換のため間接交渉(2014年9月9日)

『ハヤート』(9月9日付)は、シリアのダマスカス郊外県カラムーン地方での戦闘で捕捉・殺害された戦闘員の捕虜・遺体の交換に向け、ヒズブッラーとシャームの民のヌスラ戦線が仲介者と通して交渉を行っている、と報じた。

**

NNA(9月9日付)によると、ベカーア県バアルベック郡アルサール村郊外で、シリア軍とジハード主義武装集団が交戦、ラブワ村郊外に迫撃砲弾2発が着弾した。

レバノンの声(9月9日付)によると、ハウルタアラー村・ブリータール村間の農地にロケット弾が着弾した。

AFP, September 9, 2014、AP, September 9, 2014、ARA News, September 9, 2014、Champress, September 9, 2014、al-Hayat, September 9, 2014、September 10, 2014、Kull-na Shuraka’, September 9, 2014、al-Mada Press, September 9, 2014、Naharnet, September 9, 2014、NNA, September 9, 2014、Reuters, September 9, 2014、SANA, September 9, 2014、UPI, September 9, 2014、Voice of Lebanon, September 9, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国内の暴力:シャーム自由人イスラーム運動に「壊滅的」打撃(2014年9月9日)

イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(9月9日付)などによると、ラーム・ハムダーン村郊外で大きな爆発があり、シャーム自由人イスラーム運動のアミール、ハッサーン・アッブード総司令官(通称アブー・アブドゥッラー・ハマウィー)ら反体制武装集団戦闘員45人以上(シリア人権監視団によると47人)が死亡した。

反体制活動家のザキー・イドリビー氏によると、爆発は、ラーム・ハムダーン村郊外のタッル・サンダルにあるシャーム自由人イスラーム運動の拠点(バドル旅団司令官のアブー・アイマン・ハムダーン氏の本営)内に仕掛けられた爆弾によるもので、アッブード司令官らの幹部が会合を開いているさなかに発生したが、誰が爆弾を仕掛けたかは不明だという。

アッブード総司令官以外にも、アブー・タルハ・アスカリー氏(軍事部門長)、ムハンマド・シャーミー(アレッポ地区のアミール、シューラー評議会メンバー、通称アブー・ヤザン)、アブドゥルファッターフ・ウルーブ氏(イーマーン旅団司令官、通称アブー・ズバイル・ハマウィー)、アブー・アイマン・ラーム・ハムドゥーン氏(バドル旅団司令官、軍事計画部門長)、アフマド・ユースフ・バダウィー氏(イドリブ地区のアミール)、アブー・ハイイル・トゥウーム(アッブード氏の後任のシャーム自由人イスラーム運動アミール)、アブー・アブドゥルマリク氏(イスラーム法部門長)ら、アフマド・ユースフ・バダウィー(通称アブー・ユースフ・ビンニシュ)氏、アブー・アイハム氏、アブー・ウマル・ハマウィー氏(アッブード総司令官の弟)、ムビッブッディーン・シャーミー氏、タラール・アフマド・タマーム氏、アブー・ハムザ・ラッカ氏ら幹部が死亡した。

シャーム自由人イスラーム運動は、イスラーム戦線を主導する武装集団の一つで、2月に暗殺されたアブー・ハーリド・スーリー氏(https://syriaarabspring.info/wp/?p=3764)が率いてきたいわゆる「アル=カーイダとつながりのある組織」の一つ。

Kull-na Shuraka', September 9, 2014
Kull-na Shuraka’, September 9, 2014

一方、SANA(9月9日付)によると、サラーキブ市、ハーン・シャイフーン市、マアッラト・ヌウマーン市、アルバイーン山一帯で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊が、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦の末、ヌスラ戦線らが制圧していたアルザ村西方のズール・ウルフサイン村一帯、ハッターブ町一帯、ズール・カティーファ村一帯、ヒルバト・ヒジャーマ村一帯を奪還した。

ヌスラ戦線などからなる武装集団は、ハマー航空基地攻略をめざして同地一帯に侵攻していた。

シリア軍は、ハマー県におけるヌスラ戦線の拠点ハラファーヤー市に向けて進軍を続けるものと思われる。

**

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線などからなる武装集団が占拠するマスハラ村一帯を、シリア軍が地対地ミサイルなどで攻撃した。

一方、SANA(9月9日付)によると、マール丘周辺、マスハラ丘一帯、ウンム・バーティナ村およびその周辺、ハズラジーヤ農場、マスハラ村、ナブア・サフル村、スワイサ村、ラスム・ハワーリド村、マムティナ村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダマスカス郊外県では、SANA(9月9日付)によると、ジャルマーナー市に反体制武装集団が撃った迫撃砲が着弾し、住民5人が死亡した。

またAFP(9月9日付)は、シリア軍筋の話として、シリア軍が反体制武装集団によって制圧されたドゥッハーニーヤ町(ジャルマーナー市近郊)奪還をめざしていると伝えた。

シリア軍はドゥッハーニーヤ町一帯に加えて、アイン・タルマー村一帯などで掃討作戦を続けているという。

一方、『ハヤート』(9月10日付)によると、シリア軍がドゥーマー市を空爆し、住民9人(シリア人権監視団によると、子供10人、女性5人を含む25人)が死亡した。

他方、SANA(9月9日付)によると、ドゥーマー市郊外、ザブディーン村郊外、ナシャービーヤ農場、ハーン・シャイフ・キャンプおよびその郊外、ダイル・マーキル町東部で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダマスカス県では、SANA(9月9日付)によると、ジャウバル区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダルアー県では、SANA(9月9日付)によると、アトマーン村・タファス市間、タファス市、ムサイカ村、ヌアイマ村、ヒルバト・ムライハ村東部、ジーザ町、ナワー市、インヒル市、ラジャート高原で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ヒムス県では、SANA(9月9日付)によると、ラスタン市郊外、アクラブ町、タドムル市郊外、ウンム・シャルシューフ村、ヒラーリーヤ農場、アブー・サナースィル丘、マスウーディーヤ村などで、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

アレッポ県では、SANA(9月9日付)によると、ダイル・ハーフィル市東部、トゥルクマーン・バーリフ村、ズィルバ村、ウワイジャ地区、アルド・マッラーフ地区、アレッポ中央刑務所近郊、アレッポ市サイフ・ダウラ地区などで、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ラタキア県では、SANA(9月9日付)によると、ハーン・ジャウズ村、サッド・バラードゥーン村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, September 9, 2014、AP, September 9, 2014、ARA News, September 9, 2014、Champress, September 9, 2014、al-Hayat, September 10, 2014、September 11, 2014、Kull-na Shuraka’, September 9, 2014、al-Mada Press, September 9, 2014、Naharnet, September 9, 2014、NNA, September 9, 2014、Reuters, September 9, 2014、SANA, September 9, 2014、UPI, September 9, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア政府の動き:ハーフィズ・マフルーフ准将解任か(2014年9月9日)

レバノンのジャディード・チャンネル(9月9日付)は、アサド大統領がハーフィズ・マフルーフ准将を解任したと報じた(未確認情報)。

マフルーフ准将は、大統領のいとこ(アサド大統領の母アニーサ氏の兄ムハンマド・マフルーフ氏の息子で、ラーミー・マフルーフ氏の弟)で、総合情報部内務課ダマスカス班長を務めてきた(http://www.tufs.ac.jp/ts/personal/aljabal/biladalsham/syria/m/02_02.htm)。

AFP, September 9, 2014、AP, September 9, 2014、ARA News, September 9, 2014、Champress, September 9, 2014、al-Hayat, September 10, 2014、al-Jadid TV, September 9, 2014、Kull-na Shuraka’, September 9, 2014、al-Mada Press, September 9, 2014、Naharnet, September 9, 2014、NNA, September 9, 2014、Reuters, September 9, 2014、SANA, September 9, 2014、UPI, September 9, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

諸外国の動き:UAEでヌスラ戦線、ダーイシュ・メンバーの公判(2014年9月8日)

WAM(9月8日付)は、UAEアブダビの連邦最高裁判所で7日に、シャームの民のヌスラ戦線、ダーイシュ(イスラーム国)に属している疑いのある15人の第1回公判が行われたと報じた。

15人の国籍は不明。

第2回公判は9月23日の予定。

AFP, September 8, 2014、AP, September 8, 2014、ARA News, September 8, 2014、Champress, September 8, 2014、al-Hayat, September 9, 2014、Kull-na Shuraka’, September 8, 2014、al-Mada Press, September 8, 2014、Naharnet, September 8, 2014、NNA, September 8, 2014、Reuters, September 8, 2014、SANA, September 8, 2014、UPI, September 8, 2014、WAM, September 8, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラーム国(ダーイシュ)をめぐる動き(2014年9月8日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)掃討を続けるシリア軍がスバイハーン市の学校を空爆し、子供9人、女性4人を含む19人が死亡した。

またこの空爆により、シュアイタート部族の住民らが避難した。

シリア軍はこのほかにも、ダイル・ザウル市ウルフィー地区、ハミーディーヤ地区、ハジーン市の農業高校、マヤーディーン市、ハリータ村のダーイシュ拠点などを空爆した。

一方、ダーイシュは、県校外の拘置所に拘束していた戦闘員45人が、「その後(拘束後)、忠誠を誓った」として釈放した。

他方、SANA(9月8日付)によると、ダイル・ザウル市ラシュディーヤ地区、アルディー地区、ハウィーカ地区で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ラッカ市のバヤーティラ地区、シャクナ地区、サハーニー地区にあるダーイシュ(イスラーム国)の拠点をシリア軍が空爆し、女性1人と子供1人を含む4人が死亡した。

一方、SANA(9月8日付)によると、県内各所にあるダーイシュ(イスラーム国)の武器弾薬庫をシリア軍が攻撃、破壊し、多数の戦闘員を殺傷した。

**

ハマー県では、フェイスブックなどによると、タッル・アルバーウィー村出身でシャームの民のヌスラ戦線の司令官の一人アフマド・シャーヒル・タルカーウィー氏(アブー・シャーヒル・タルカーウィー)が、ダーイシュによって占拠されているウカイリバート町付近で何者かに撃たれ、死亡した。

タルカーウィー氏は、2011年3月にシリアで紛争が始まった当初から反体制活動を行い、武装集団を率いて、使徒末裔旅団、アジュナード・シャーム・イスラーム連合のもとで活動、その後ハマー県校外でヌスラ戦線の司令官として活動するようになっていたという。

またシリア人権監視団によると、県東部のビッリー村周辺でシリア軍、国防隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

**

ハサカ県では、ARA News(9月8日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が、ダーイシュ(イスラーム国)との戦闘が続くラアス・アイン市方面に、カーミシュリー市、ダルバースィーヤ市から「自作」装甲車などからなる増援部隊を派遣した。

ARA News, September 8, 2014
ARA News, September 8, 2014

AFP, September 8, 2014、AP, September 8, 2014、ARA News, September 8, 2014、Champress, September 8, 2014、al-Hayat, September 9, 2014、Kull-na Shuraka’, September 8, 2014、al-Mada Press, September 8, 2014、Naharnet, September 8, 2014、NNA, September 8, 2014、Reuters, September 8, 2014、SANA, September 8, 2014、UPI, September 8, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

レバノンの動き:シリア人避難民に退去命令(2014年9月8日)

NNA(9月8日付)によると、南部県スール郡のブジュル・シャマーリー村が、シリア人避難民に対して48時間以内にテントの解体と村からの退去を求める決定を下した。

ブルジュ・シャマーリー村には、約200張のテントにシリア人避難民が身を寄せている。

**

ジャディード・テレビ(9月8日付)は、ベカーア県バアルベック郡アルサール村での武装集団(シャームの民のヌスラ戦線、ダーイシュ(イスラーム国)による内務治安軍総局隊員らの拘束(8月)に対抗し、ミスリー家の民兵が武装集団メンバー2人を拘束、ミスリー家の子息で武装集団が拘束中のアリー・ザイド・ミスリー兵卒との「捕虜交換」を試みようとしている、と報じた。

**

『アフバール』(9月8日付)は、ダーイシュ(イスラーム国)が、ベカーア県バアルベック郡アルサール村で戦死した「アミール」がアブー・ハサン・フィラスティーニー氏だったことを明らかにしたと報じた。

同紙によると、アブー・ハサン氏は、レバノンの司法当局から2013年のベイルート県郊外に対するロケット弾発射事件の容疑者として指名手配されていたアフマド・ターハー氏で、ベイルート県郊外のブウジュ・バラージナ・パレスチナ難民キャンプ出身のパレスチナ人だという。

アブー・ハサン氏(ターハー氏)は、アブドゥッラー・アッザーム旅団のナイーム・アッバースとも活動を共にしたことがあり、2014年8月にレバノン軍によるアルサール村攻撃で死亡した。

**

ナハールネット(9月8日付)によると、ベカーア県バアルベック郡ラアス・バアルベック村で、レバノン軍が違法貨物を積んだピックアップ・トラックに乗っていたレバノン人3人、シリア人3人を拘束した。

AFP, September 8, 2014、al-Akhbar, September 8, 2014、AP, September 8, 2014、ARA News, September 8, 2014、Champress, September 8, 2014、al-Hayat, September 9, 2014、al-Jadid TV, September 8, 2014、Kull-na Shuraka’, September 8, 2014、al-Mada Press, September 8, 2014、Naharnet, September 8, 2014、NNA, September 8, 2014、Reuters, September 8, 2014、SANA, September 8, 2014、UPI, September 8, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国内の暴力:ハマーでシリア軍とヌスラ戦線が交戦(2014年9月8日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハマーダト・ウマル村を空爆し、子供2人が死亡、またカフルズィーター市に対しても空爆を行った。

シリア軍はまた、アルザ村周辺、バティーシュ農場、カフマーナ町周辺、ハッターブ町一帯、ムハルダ氏周辺で、シャームの民のヌスラ戦線、ジュンド・アクサー機構などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

これに対して、ヌスラ戦線、ジュンド・アクサー機構などからなるジハード主義武装集団は、シリア軍との交戦の末、シール村近郊のタッル・サフル検問所を制圧した。

一方、SANA(9月8日付)によると、ハッターブ町で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダマスカス県では、SANA(9月8日付)によると、ジャウバル区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、アドラー市周辺、アイン・タルマー村をシリア軍が複数回にわたって空爆、またドゥッハーニーヤ町一帯で、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦、戦闘員4人が死亡した。

またワーフィディーン・ゴラン高原難民キャンプでは男性が狙撃手に撃たれて死亡、ハラスター市でも女性が狙撃手に撃たれて死亡した。

一方では、SANA(9月8日付)によると、アドラー市旧市街、アルバイン市、タッバーフ農場、ザブディーン村、ダイル・アサーフィール市、ハーン・シャイフ・キャンプ郊外、フサイニーヤ町郊外で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

クナイトラ県では、SANA(9月8日付)によると、クムーナ村、マスハラ丘西部、フサイヌーذ村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

アレッポ県では、SANA(9月8日付)によると、マンスーラ村、シャルバア村、アブー・キルキル町、ダイル・ハーフィル市、ウンム・クラー村、タッル・リフアト市、ハーン・トゥーマーン村、ズルバー村、アレッポ市ラーシディーン地区、ライラムーン地区、ハナーヌー地区、インザーラート地区、ハラク地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ヒムス県では、SANA(9月8日付)によると、ワーディ・カフフ近郊、ワーディー・スマルミル、ファルハーニーヤ村、アブー・サナースィル丘、ウンム・シャルシューフ村、ラスタン市、サアン村一帯で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

イドリブ県では、SANA(9月8日付)によると、サラーキブ市、カンスフラ村、ハーン・シャイフーン市、ビンニシュ市、アルバイーン山一帯、ワーディー・サビール、カフルルーマー村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダルアー県では、SANA(9月8日付)によると、ダルアー市旧税関地区、Syriatelビル、ビラール・ハバシー・モスク一帯など、ナダー村、インヒル市、サムリーン村・インヒル市交差点、アトマーン村、タファス市で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

スワイダー県では、SANA(9月8日付)によると、ダーマー村、シューマラ村、ジュライン村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, September 8, 2014、AP, September 8, 2014、ARA News, September 8, 2014、Champress, September 8, 2014、al-Hayat, September 9, 2014、Kull-na Shuraka’, September 8, 2014、al-Mada Press, September 8, 2014、Naharnet, September 8, 2014、NNA, September 8, 2014、Reuters, September 8, 2014、SANA, September 8, 2014、UPI, September 8, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国内の暴力:「国民和解」に向けた動き(2014年9月8日)

SANA(9月8日付)によると、ダルアー市にあるバアス党ダルアー支部会館で、地元和解プロセスの一環で投降していた元反体制活動家、徴兵忌避者ら1,043人を放免とする式典が開かれ、共和国ムフティーのアフマド・バドル・ハッスーン師らが出席し、祝辞を述べた。

SANA, September 8, 2014
SANA, September 8, 2014

AFP, September 8, 2014、AP, September 8, 2014、ARA News, September 8, 2014、Champress, September 8, 2014、al-Hayat, September 9, 2014、Kull-na Shuraka’, September 8, 2014、al-Mada Press, September 8, 2014、Naharnet, September 8, 2014、NNA, September 8, 2014、Reuters, September 8, 2014、SANA, September 8, 2014、UPI, September 8, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア政府の動き:ムアッリム外相がカーグ国連事務次官補と会談(2014年9月8日)

ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣(兼副首相)は、ダマスカスで化学兵器禁止機関・国連合同派遣団特別調整官のスィグリッド・カーグ国連事務次長補と会談した。

ムアッリム外務在外居住者大臣は9月30日に離任予定のカーグ事務次長補に対して、シリアでの化学兵器廃棄の任務遂行に謝意を示した。

SANA(9月8日付)が伝えた。

SANA, September 8, 2014
SANA, September 8, 2014

AFP, September 8, 2014、AP, September 8, 2014、ARA News, September 8, 2014、Champress, September 8, 2014、al-Hayat, September 9, 2014、Kull-na Shuraka’, September 8, 2014、al-Mada Press, September 8, 2014、Naharnet, September 8, 2014、NNA, September 8, 2014、Reuters, September 8, 2014、SANA, September 8, 2014、UPI, September 8, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア反体制勢力の動き:シリア人権監視団が、民間人を巻き込むシリア軍のダーイシュ爆撃を非難(2014年9月8日)

シリア人権監視団は、ダイル・ザウル県、ラッカ県のダーイシュ(イスラーム国)の拠点などに対するシリア軍の空爆に関して、過去24時間で子供12人、女性12人を含む60人が死亡したと発表、事態に対応しようとしない「国際社会は共犯者だ」と非難した。

AFP, September 8, 2014、AP, September 8, 2014、ARA News, September 8, 2014、Champress, September 8, 2014、al-Hayat, September 9, 2014、Kull-na Shuraka’, September 8, 2014、al-Mada Press, September 8, 2014、Naharnet, September 8, 2014、NNA, September 8, 2014、Reuters, September 8, 2014、SANA, September 8, 2014、UPI, September 8, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

諸外国の動き:アラブ連盟外相級会合(2014年9月7日)

アラブ連盟定例(第142回)外相級会合がカイロで開催され、シリアとイラクで台頭するダーイシュ(イスラーム国)に対抗するための必要なあらゆる措置を講じ、国際社会、地域社会と協力を行うことを確認した。

『ハヤート』(9月8日付)が報じた。

なお、シリア革命反体制勢力国民連立は、外相級会合にシリアの代表として出席するため、ハーディー・バフラ議長、ナースィル・ハリーリー事務局長らからなる使節団を派遣したが、オブザーバー参加するにとどまった。

AFP, September 7, 2014、AP, September 7, 2014、ARA News, September 7, 2014、Champress, September 7, 2014、al-Hayat, September 8, 2014、Kull-na Shuraka’, September 7, 2014、al-Mada Press, September 7, 2014、Naharnet, September 7, 2014、NNA, September 7, 2014、Reuters, September 7, 2014、SANA, September 7, 2014、UPI, September 7, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラーム国(ダーイシュ)をめぐる動き(2014年9月7日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル航空基地周辺のダーイシュ(イスラーム国)拠点をシリア軍が2度にわたって空爆した。

またシリア軍はフサイニーヤ町、ダイル・ザウル市ジスル・スィヤーサ一帯を空爆・砲撃し、複数のダーイシュ戦闘員が死亡した。

このほかにも、シリア軍はスバイハーン市を空爆し、シュアイタート部族の子息ら7人が死亡、またマヤーディーン市への空爆でも5人が死亡した。

さらに、シリア軍はヒサーン村に対しても空爆を行った。

**

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)によって制圧されたタブカ航空基地東部のマンスーラ村をシリア軍が空爆し、子供2人が死亡した。

また、ARA News(9月8日付)によると、タッル・アブヤド市の西部郊外で西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、人民防衛隊隊員2人が死亡した。

**

ハサカ県では、ARA News(9月8日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がカーミシュリー空港を狙って迫撃砲を発射、3発がカーミシュリー市東部に着弾した。

AFP, September 7, 2014、AP, September 7, 2014、ARA News, September 7, 2014、September 8, 2014、Champress, September 7, 2014、al-Hayat, September 8, 2014、Kull-na Shuraka’, September 7, 2014、al-Mada Press, September 7, 2014、Naharnet, September 7, 2014、NNA, September 7, 2014、Reuters, September 7, 2014、SANA, September 7, 2014、UPI, September 7, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

レバノンの動き:シリア人避難民キャンプ焼き討ち(2014年9月7日)

MTV(9月7日付)などによると、ベイルート県南部郊外のライラキー地区、サッルーム地区で、複数のレバノン人がシリア人避難民キャンプを焼き討った。

ダーイシュ(イスラーム国)によるアッバース・ムドリジュ軍曹斬首を受けた抗議行動だという。

AFP, September 7, 2014、AP, September 7, 2014、ARA News, September 7, 2014、Champress, September 7, 2014、al-Hayat, September 8, 2014、Kull-na Shuraka’, September 7, 2014、al-Mada Press, September 7, 2014、MTV, September 7, 2014、Naharnet, September 7, 2014、NNA, September 7, 2014、Reuters, September 7, 2014、SANA, September 7, 2014、UPI, September 7, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国内の暴力:クナイトラでヌスラ戦線とシリア軍が交戦(2014年9月7日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線、シリア革命家戦線などからなるジハード主義武装集団は、シリア軍との戦闘の末、ナブア・サフル村を制圧した。

この戦闘で、シリア軍兵士26人、ヌスラ戦線側の戦闘員17人が死亡した。

一方、SANA(9月7日付)によると、マスハラ村、マスハラ丘、ナブア・サフル村、ハッジャ村、アイン・バーシャー村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がジャウバル区でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦するなか、ヌスラ戦線側がアッバースィーイーン広場を砲撃した。

一方、SANA(9月7日付)によると、ジャウバル区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団がドゥッハーニーヤ町一帯をシリア軍との戦闘の末制圧した。

これに対し、シリア軍はドゥッハーニーヤ町一帯を空爆した。

一方、SANA(9月7日付)によると、ハーン・シャイフ・キャンプ郊外、フサイニーヤ町郊外で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ハマー県では、複数の活動家によると、シリア軍がサラミーヤ市に展開していた部隊をアレッポ県方面に転戦させた、と報じた。

またアルザ村近郊では、シリア軍ハマー航空基地守備隊がジハード主義武装集団と交戦し、武装集団戦闘員20人が死亡した。

このほかタイバト・イマーム市に対して、シリア軍は「樽爆弾」を投下した。

**

ラタキア県では、SANA(9月7日付)によると、トゥワイルキー村、ダルーシャーン村、マジュダル・キーヒヤー村、タルティヤーフ村、ラビーア町、ラウダ村、ザーヒー山で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダルアー県では、SANA(9月7日付)によると、ヤードゥーダ村・アトマーン村街道、タファス市、ワルダート村、ダーイル町、ザアタル丘、ヤードゥーダ村、ダルアー市キルク地区、ラジャート高原、タッル・フドル北部、アトマーン村などで、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

アレッポ県では、SANA(9月7日付)によると、バービース村、シャーミル村、アブティーン村、アターリブ市、カフル・カルミーン村、ウンム・クラー町、ターディフ市、アナダーン市、マンスーラ村、アレッポ市ジャンドゥール交差点近くなどで、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ヒムス県では、SANA(9月7日付)によると、アスマド村、ウンム・ハラティーン村、ハッターブ村、ファルハーニーヤ村、ウンム・ハワーディード村、ウンム・サフリージュ村、ウンム・シャルシューフ村、クサイル市郊外で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

イドリブ県では、SANA(9月7日付)によると、バーブーリーン村、カルブ・ルーザ村、ダイル・サンバル村、カフルサジュナ村、バービーラー村、マアッラト・ヌウマーン市南部、ハーン・スブル村、サラーキブ市、ハントゥーティーン村、イフスィム村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, September 7, 2014、AP, September 7, 2014、ARA News, September 7, 2014、Champress, September 7, 2014、al-Hayat, September 8, 2014、Kull-na Shuraka’, September 7, 2014、al-Mada Press, September 7, 2014、Naharnet, September 7, 2014、NNA, September 7, 2014、Reuters, September 7, 2014、SANA, September 7, 2014、UPI, September 7, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国内の暴力:ヌスラ戦線がUNDOF隊員を拘束(2014年9月7日)

シャームの民のヌスラ戦線の幹部はワタンFM(9月7日付)に対して、拘束中のUNDOFフィージー部隊隊員44人を48時間以内に無条件で解放するよう指示したと述べた。

AFP, September 7, 2014、AP, September 7, 2014、ARA News, September 7, 2014、Champress, September 7, 2014、al-Hayat, September 8, 2014、Kull-na Shuraka’, September 7, 2014、al-Mada Press, September 7, 2014、Naharnet, September 7, 2014、NNA, September 7, 2014、Reuters, September 7, 2014、SANA, September 7, 2014、UPI, September 7, 2014、Watan FM, September 7, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア政府の動き:ベラルーシ新大使就任(2014年9月7日)

アサド大統領は、ベラルーシのアレクサンドル・ポノマレヴ新大使と会談、信任状を受け取った。

SANA, September 7, 2014
SANA, September 7, 2014

AFP, September 7, 2014、AP, September 7, 2014、ARA News, September 7, 2014、Champress, September 7, 2014、al-Hayat, September 8, 2014、Kull-na Shuraka’, September 7, 2014、al-Mada Press, September 7, 2014、Naharnet, September 7, 2014、NNA, September 7, 2014、Reuters, September 7, 2014、SANA, September 7, 2014、UPI, September 7, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア反体制勢力の動き:シリア革命家戦線がダーイシュに対する蜂起を呼びかける(2014年9月7日)

アレッポ県で活動するシリア革命家戦線のジャマール・マアルーフ司令官は声明を出し、同県住民に、ダーイシュ(イスラーム国)を放逐するためのインティファーダ(蜂起)を呼びかけ、ラッカ市に向け進軍、ダーイシュ支配地域の解放を呼びかけた。

**

アレッポ県とイドリブ県で活動する反体制武装集団5組織は共同声明を出し、「第5軍団」として統合すると発表、アサド政権の打倒、「自由シリア国民」の安定・安全の実現を呼びかけた。

「第5軍団」への参加を表明したのは、第101歩兵師団、第13師団、第1旅団、フルサーン・ハック旅団、ザーウィヤ山の鷹旅団。

**

シリア・イスラーム評議会は声明を出し、ダーイシュ(イスラーム国)の台頭に関して、「テロとの戦い」を口実にシリア内政に干渉することを拒否すると表明する一方、「アサド政権によって日々行われているシリア人虐殺に…国際社会が沈黙」していると非難した。

**

シリア革命反体制勢力国民連立政治委員会メンバーのハーリド・ナースィル氏は声明を出し、米国に対してダーイシュ(イスラーム国)掃討のための飛行禁止空域をシリア北部に設定すべきだと主張した。

AFP, September 7, 2014、AP, September 7, 2014、ARA News, September 7, 2014、Champress, September 7, 2014、al-Hayat, September 8, 2014、Kull-na Shuraka’, September 7, 2014、al-Mada Press, September 7, 2014、Naharnet, September 7, 2014、NNA, September 7, 2014、Reuters, September 7, 2014、SANA, September 7, 2014、UPI, September 7, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラーム国(ダーイシュ)をめぐる動き(2014年9月6日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がラッカ県タッル・アブヤド通りのアンダルス・パン製造所を空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員9人を含む25人が死亡した。

また、ダーイシュが訓練キャンプとして使用している前哨基地に対してもシリア軍は空爆を行い、戦闘員6人が死亡したほか、ダーイシュがイスラーム法廷として使用しているラッカ市の財務局も空爆を受けた。

これに関して、SANA(9月6日付)は、シリア軍がラッカ県内のダーイシュの武器弾薬庫複数カ所を攻撃・破壊し、多数の戦闘員を殺傷したと報じた。

AFP, September 6, 2014、AP, September 6, 2014、ARA News, September 6, 2014、Champress, September 6, 2014、al-Hayat, September 7, 2014、Kull-na Shuraka’, September 6, 2014、al-Mada Press, September 6, 2014、Naharnet, September 6, 2014、NNA, September 6, 2014、Reuters, September 6, 2014、SANA, September 6, 2014、UPI, September 6, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.