ダイル・ザウル県でダーイシュ(イスラーム国)パトロール部隊が何者かによって襲撃(2015年2月9日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のパトロール部隊がマヤーディーン市内のオートストラード通りで武装した何者かによって襲撃され、ダーイシュ・メンバーらが負傷した。

AFP, February 10, 2015、AP, February 10, 2015、ARA News, February 10, 2015、Champress, February 10, 2015、al-Hayat, February 11, 2015、Iraqi News, February 10, 2015、Kull-na Shuraka’, February 10, 2015、al-Mada Press, February 10, 2015、Naharnet, February 10, 2015、NNA, February 10, 2015、Reuters, February 10, 2015、SANA, February 10, 2015、UPI, February 10, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

デミストゥラ共同特別代表がシリアを訪問(2015年2月9日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表がダマスカスを訪問し、アレッポ市での「戦闘中止」イニシアチブなどに関して、外務在外居住者省高官らと意見を交わした。

シリア訪問に先だって、デミストゥラ共同特別代表はミュンヘンでイランのモハンマド・ジャヴァード・ザリーフ外務大臣と会談、また共同特別副代表ラムズィー・イッズッディーン氏はダマスカスでファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣と数回にわたって折衝を行った。

AFP, February 9, 2015、AP, February 9, 2015、ARA News, February 9, 2015、Champress, February 9, 2015、al-Hayat, February 10, 2015、Iraqi News, February 9, 2015、Kull-na Shuraka’, February 9, 2015、al-Mada Press, February 9, 2015、Naharnet, February 9, 2015、NNA, February 9, 2015、Reuters, February 9, 2015、SANA, February 9, 2015、UPI, February 9, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

「自由シリア軍」とヨルダン当局が「テロリストの侵入」を阻止するため「国境警備隊」設置(2015年2月9日)

ステップ通信(2月9日付)は、「自由シリア軍」とヨルダン当局が、シリアからヨルダンへの「テロリストの侵入」を阻止するための「国境警備隊」設置に向けて動き出した、と伝えた。

しかし、ヨルダン国境に面するダルアー県では、南部戦線など自由シリア軍を名のる武装集団は、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動と共闘している。

Step News Agency, February 9, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダーイシュ(イスラーム国)、アレッポ県北部、東部で劣勢(2015年2月9日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(2月9日付)によると、アイン・アラブ市郊外のスィッリーン町、シュユーフ・タフターニー町の住民数百世帯が、ダーイシュ(イスラーム国)と西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の戦闘を恐れて、トルコ領内、マンビジュ市方面に避難を開始した。

両町はダーイシュの支配下にある。

これに関して、ARA News(2月9日付)は、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が、ユーフラテス火山作戦司令室とともにダーイシュ(イスラーム国)が支配していたシュユーフ・タフターニー町に進軍、同市を制圧したと伝えた。

一方、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が占拠するバーブ市をシリア軍が砲撃し、女性2人と子供1人が死亡、4人が負傷した。

またシリア人権監視団によると、マンビジュ市で、ダーイシュ(イスラーム国)が預言者を侮辱したとの罪で、男性1人を斬首した。

他方、ロイター通信(2月9日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)は、県北東部の戦闘員、車輌などの再展開を開始した。

シリア人権監視団によると、この再展開は、アイン・アラブ市一帯で攻勢を強める西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊に対抗するためだという。

**

ヒムス県では、SANA(2月9日付)によると、ラッフーム村南部で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダイル・ザウル県では、SANA(2月9日付)によると、ダイル・ザウル市フワイジャト・サクル地区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(2月9日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がカーミシュリー市南東部のターヤ村でダーイシュ(イスラーム国)戦闘員と思われる男性9人を拘束した。

またARA News(2月9日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)バラカ州の総務局使節団がシャッダーディー市でアカイディー部族の名士と会談し、部族からの苦情への対応などについて意見を交わした。

ARA News, February 9, 2015
ARA News, February 9, 2015

**

米中央軍によると、米国など有志連合は過去24時間でラッカ市、アイン・アラブ市近郊、ダイル・ザウル市近郊を3回にわたって空爆、ダーイシュ(イスラーム国)の車輌などを破壊した。

しかし、ラッカ市の複数の活動家によると、同市に対する空爆は複数回に行われた。

ただし、この空爆がヨルダン軍によるものかは定かではないという。

**

ラッカ革命家旅団(自由シリア軍)のアブー・イーサー司令官は、ダーイシュ(イスラーム国)本拠地のラッカ市郊外解放に向け総動員令を発した。

AFP, February 9, 2015、AP, February 9, 2015、ARA News, February 9, 2015、Champress, February 9, 2015、al-Hayat, February 10, 2015、Iraqi News, February 9, 2015、Kull-na Shuraka’, February 9, 2015、al-Mada Press, February 9, 2015、Naharnet, February 9, 2015、NNA, February 9, 2015、Reuters, February 9, 2015、SANA, February 9, 2015、UPI, February 9, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダーイシュ(イスラーム国)の外国人戦闘員とシリア人戦闘員がアレッポ県北部、東部からの撤退をめぐって対立(2015年2月9日)

クッルナー・シュラカー(2月9日付)は、ダーイシュ(イスラーム国)内でムハージリーン(外国人戦闘員)とシリア人の司令官(アミール)らとの間で、県東部(アイン・アラブ市一帯)や県北部(アアザーズ市一帯)からの撤退をめぐる対立が激化している、と伝えた。

同報道によると、ダーイシュのシリア人メンバーは、アアザーズ市一帯への進軍を求めたが、外国人戦闘員がこれに応じず、ラッカ県方面、ダイル・ザウル県方面への撤退を命令したため、これを拒否したという。

複数の消息筋によると、ダーイシュの外交人戦闘員はアアザーズ市郊外のダービク村、アフティームッラート村一帯から撤退したという。

AFP, February 9, 2015、AP, February 9, 2015、ARA News, February 9, 2015、Champress, February 9, 2015、al-Durar al-Shamiya, February 9, 2015、al-Hayat, February 10, 2015、Iraqi News, February 9, 2015、Kull-na Shuraka’, February 9, 2015、al-Mada Press, February 9, 2015、Naharnet, February 9, 2015、NNA, February 9, 2015、Reuters, February 9, 2015、SANA, February 9, 2015、UPI, February 9, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍、ダマスカス郊外県・ダルアー県・クナイトラ県境で反体制武装集団に対する「決戦」開始(2015年2月9日)

ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(2月10日付)は、ヒズブッラー戦闘員とイラン・イスラーム革命防衛隊戦闘員の支援を受けたシリア軍が、クナイトラ県、ダルアー県と接する県南部一帯の奪還に向けた大規模軍事作戦(「決戦」作戦)を開始した、と伝えた。

同報道によると、作戦実行のため、シリア軍部隊ら4,500人、戦車、兵員輸送車などが第121旅団に集結しているという。

また「自由シリア軍」によると、作戦はイラン・イスラーム革命防衛隊、ヒズブッラーの司令官らが作戦司令室から指揮・監督を行っているのだという。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(2月9日付)によると、自由シリア軍南部戦線所属の第1軍がダイル・マーキル町一帯でシリア軍と交戦、シリア軍兵士5人を殺害し、戦車5輌を破壊、またシャームの暁旅団もシリア軍戦車1輌と迫撃砲40発を捕獲したという。

このほか、シリア人権監視団によると、シリア軍はドゥーマー市、ダーライヤー市、ハラスター市各所を「樽爆弾」などで空爆し、戦闘員2人を含む18人が死亡した。

同地での戦闘には、新政府民兵「ワファー軍」も参加したという。

他方、SANA(2月9日付)によると、アーリヤ農場、ドゥーマー市、カラムーン地方無人地帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、アジュナード・シャーム・イスラーム連合、イスラーム軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダイル・アダス村近郊のアラーキーヤ高地一帯で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、イラン人・アフガン人戦闘員がジハード主義武装集団と交戦した。

シリア軍はまた、イブタア町、ムザイリーブ町、ダイル・アダス村、東カラク村、カフルシャムス町を砲撃し、ジハード主義武装集団戦闘員5人を含む6人が死亡した。

シリア軍の攻撃激化を受け、自由シリア軍南部戦線所属の第1軍司令部はシリア軍、イラン人・アフガン人戦闘員らの攻撃に備えるため総動員令を発した。

一方、SANA(2月9日付)によると、シャイフ・マスキーン市、ダーイル町・ヒルバト・ガザーラ町間街道、ダルアー市バジャービジャ地区、郵便局一帯など、ラジャート高原一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

クナイトラ県では、SANA(2月9日付)によると、ラフィード町で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ビンニシュ市、ビンニシュ市・トゥウーム村間街道をシリア軍が空爆、またカファルヤー町、フーア市、ザガブ村でシリア軍、国防隊が、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム軍、シャーム自由人イスラーム運動と交戦した。

一方、SANA(2月9日付)によると、タイイバート村、アイン・バーリダ村、シュグル村、タフタナーズ市、アブー・ズフール町一帯、ハミーマート・ダーイル村、バーラ村、カンスフラ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャイフ・ナッジャール市一帯、アレッポ市ザフラー協会地区で、シリア軍、国防隊がムハージリーン・ワ・アンサール軍などジハード主義武装集団と交戦した。

**

ヒムス県では、SANA(2月9日付)によると、ウンム・スィルジュ村、マスアダ村、ドゥワイバ村、ウンム・トゥワイニー村、スルターニーヤ村、ラジャム・カスル村、ウンム・サフリージュ村、ウンク・ハワー村、東サラーム村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, February 9, 2015、AP, February 9, 2015、ARA News, February 9, 2015、Champress, February 9, 2015、al-Durar al-Shamiya, February 9, 2015、al-Hayat, February 10, 2015、Iraqi News, February 9, 2015、Kull-na Shuraka’, February 9, 2015、al-Mada Press, February 9, 2015、Naharnet, February 9, 2015、NNA, February 9, 2015、Reuters, February 9, 2015、SANA, February 9, 2015、UPI, February 9, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサド大統領:ベラルーシ外相と会談(2015年2月9日)

アサド大統領はシリア訪問中のベラルーシのウラジーミル・マケイ外務大臣と会談し、テロ攻撃に直面するシリアへの支持を表明するベラルーシ大統領の親書を受け取った。

SANA(2月9日付)が伝えた。

SANA, February 9, 2015
SANA, February 9, 2015

**

また、アサド大統領はロシアおよびインドネシア両国の新大使の認証式に臨んだ。

SANA(2月9日付)が伝えた。

SANA, February 9, 2015
SANA, February 9, 2015

AFP, February 9, 2015、AP, February 9, 2015、ARA News, February 9, 2015、Champress, February 9, 2015、al-Hayat, February 10, 2015、Iraqi News, February 9, 2015、Kull-na Shuraka’, February 9, 2015、al-Mada Press, February 9, 2015、Naharnet, February 9, 2015、NNA, February 9, 2015、Reuters, February 9, 2015、SANA, February 9, 2015、UPI, February 9, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア外相:「誰であれ、ダーイシュ(イスラーム国)と戦うために介入し、我々の主権を侵犯することを我々は許さない」(2015年2月9日)

ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣は記者会見で、「デミストゥラ氏のイニシアチブは基本的にアレッポ市郊外ではなく、アレッポ市に注がれてきた」と述べるとともに、「我々はアレッポ(県)の統合とアレッポ市の安定を実現し、同地に日常生活を取り戻すための合意を実行したい」と強調した。

そのうえで「デミストゥラ氏には自身のプランに関する新たなアイデアがある。我々は彼に耳を傾ける用意がある」と付言した。

ムアッリム外務在外居住者大臣はさらに「優先事項はテロとの戦いであり、政治解決にいたる手段としての国内における和解の実施である。テロの源泉を枯渇させ、シリア人どうしの対話を確たるものとすることを最優先課題とするすべてのイニシアチブにシリアは応えたい」と述べた。

一方、ダーイシュ(イスラーム国)によるヨルダン軍パイロットのムアーッズ・カサースィバ中尉殺害に関して、「明確に述べたい。我々は主権を守りたいと切実に考えている。誰であれ、ダーイシュと戦うために介入し、我々の主権を侵犯することを我々は許さない」と強調した。

SANA, February 9, 2015
SANA, February 9, 2015

**

一方、ワリード・ムアッリム外務在外居住者省はイランのアーラム・チャンネル(2月9日付)に、レバノンのヒズブッラーの参戦に関して「テロとの戦いへのヒズブッラーの参加は賢明な決定だ」と述べた。

AFP, February 9, 2015、‘Alam News Network, February 9, 2015、AP, February 9, 2015、ARA News, February 9, 2015、Champress, February 9, 2015、al-Hayat, February 10, 2015、Iraqi News, February 9, 2015、Kull-na Shuraka’, February 9, 2015、al-Mada Press, February 9, 2015、Naharnet, February 9, 2015、NNA, February 9, 2015、Reuters, February 9, 2015、SANA, February 9, 2015、UPI, February 9, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.