FireEye:ハッカーが「ハニートラップ」などを駆使して反体制派から情報収集(2015年2月2日)

米サイバー・セキュリティ会社のファイアーアイは、2013年末から2014年初めにかけてシリアの反体制勢力の戦闘員、メディア活動家、人道支援活動家を標的としたハッキングが行われたとする報告書(https://www.fireeye.com/content/dam/fireeye-www/global/en/current-threats/pdfs/rpt-behind-the-syria-conflict.pdf)を公開した。

報告書によると、反体制派から盗まれた情報がシリア政府の手にわたったか否かは不明としつつ、2013年末の反体制武装集団によるダルアー県ヒルバト・ガザーラ町一帯への攻撃に関する詳細な情報が漏洩していたという。

ハッカーは、シリアの反体制派のデータのキャッシュを入手、あるいはSkypeの会話を傍受することで、情報を入手していたという。

また、こうした高度な戦術と並行して、ハッカーは「反体制派を支持する女性」になりすまし、インターネット上のチャットやSkypeを通じて、反体制活動家に接近するなど、「ハニートラップ」を仕掛けて、情報の入手を行っていたという。

AFP, February 2, 2015、AP, February 2, 2015、ARA News, February 2, 2015、Champress, February 2, 2015、al-Hayat, February 3, 2015、Iraqi News, February 2, 2015、Kull-na Shuraka’, February 2, 2015、al-Mada Press, February 2, 2015、Naharnet, February 2, 2015、NNA, February 2, 2015、Reuters, February 2, 2015、SANA, February 2, 2015、UPI, February 2, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

スウェーデン司法当局:「自由シリア軍」兵士をジュネーブ諸条約違反などで取り調べ(2015年2月2日)

スウェーデン司法当局は、「自由シリア軍」に所属するシリア人反体制活動家が「2012年にシリア軍兵士とされる男性に暴行を加え…ジュネーブ諸条約などの国際法に違反した」との容疑で取り調べ中であることを明らかにした。

この活動家(28歳)は2013年9月からスウェーデンに滞在しており、2012年10月31日に「男性1人を、シリア軍との関係があると特定できなかったにもかかわらず、半ば拷問し」、2013年10月にスウェーデン当局に身柄拘束されたと言う。
AFP(2月2日付)が伝えた。

AFP, February 2, 2015、APal-Hayat, February 3, 2015をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヨルダン国家治安裁判所:ヌスラ戦線メンバー、イスラーム国(ダーイシュ)支持者に有罪判決(2015年2月2日)

ヨルダン国家治安裁判所は、ザルカー県で救援活動を行っていた米国人1人を誘拐しようとしたシリア人3人に対して「テロ未遂」で懲役3年の有罪判決を下した。

3人のうち1人は、2014年12月22日の公判で、シャームの民のヌスラ戦線メンバーであることを自供、罪を認めていたという。

**

またヨルダン国家治安裁判所は、ヨルダン人男性2人に大使、「ダーイシュの活動を奨励し…王国を敵対行為の危機にさらした」との罪で金庫2年の有罪判決を下した。

AFP, February 2, 2015、AP, February 2, 2015、ARA News, February 2, 2015、Champress, February 2, 2015、al-Hayat, February 3, 2015、Iraqi News, February 2, 2015、Kull-na Shuraka’, February 2, 2015、al-Mada Press, February 2, 2015、Naharnet, February 2, 2015、NNA, February 2, 2015、Reuters, February 2, 2015、SANA, February 2, 2015、UPI, February 2, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

自由シリア軍とヌスラ戦線が、イスラーム国(ダーイシュ)に忠誠を誓った武装集団戦闘員を拘束(2015年2月2日)

ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(2月2日付)によると、「自由シリア軍」部隊とシャームの民のヌスラ戦線が、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓ったとされるサワーリー連隊大隊と抵抗中隊のサクバー市内の拠点を襲撃、戦闘員40人近くを拘束した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アイン・アラブ市郊外での西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊による攻勢が続き、ダーイシュ(イスラーム国)は同市周辺10キロの一帯から完全に撤退した。

一方、反体制武装集団は、アフティームッラート村のダーイシュ拠点複数カ所を砲撃した。

**

ラッカ県では、ARA News(2月2日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)は、ムハージリーン(外国人戦闘員)の負傷者治療のため、県内のすべての野戦病院、養護施設を接収する一方、タブカ市にあるタブカ国立病院を「背教者の資金援助を受けている」との理由で閉鎖した。

**

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハワーイジュ・ズィヤーブ村にあるダーイシュ(イスラーム国)の検問所を空爆、またダイル・ザウル航空基地周辺でのダーイシュとの戦闘で、フランス人戦闘員が死亡した。

ダイル・ザウル県では、SANA(2月2日付)によると、ジャフラ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

有志連合合同司令部によると、米国など有志連合は、シリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して27回の空爆を行った。

うちアイン・アラブ市一帯への空爆は7回に及んだ。

AFP, February 2, 2015、AP, February 2, 2015、ARA News, February 2, 2015、Champress, February 2, 2015、al-Hayat, February 3, 2015、Iraqi News, February 2, 2015、Kull-na Shuraka’, February 2, 2015、al-Mada Press, February 2, 2015、Naharnet, February 2, 2015、NNA, February 2, 2015、Reuters, February 2, 2015、SANA, February 2, 2015、UPI, February 2, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍が、ダルアー、ダマスカス郊外、イドリブに対して激しい爆撃、ダルアーで親政権民兵がイスラエルのスパイを殺害(2015年2月2日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ジャースィム市各所をシリア軍が4回にわたり空爆し、15人が死亡、25人が負傷した。

シリア軍はまたインヒル市、サムリーン村、ダルアー市、ダリーなどにも「樽爆弾」を投下した。

一方、SANA(2月2日付)によると、シャイフ・マスキーン市、タイバ町、サイダー町、ヌアイマ村、ジャースィム市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、「国民抵抗運動」(ハムウ)を名のる親政権の民兵組織はビデオ声明を出し、シリア南部(ダルアー県ハウラーン地方)でイスラエルと内通するスパイ複数人を殺害した、と発表した。

『ハヤート』(2月3日付)などが伝えた。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ドゥーマー市一帯をシリア軍が6回にわたり空爆し、男性1人が死亡した。

シリア軍はまたザバダーニー市に対しても「樽爆弾」を投下した。

一方、SANA(2月2日付)によると、ザバダーニー市郊外山岳地帯、ハーン・シャイフ・キャンプ郊外、カラムーン地方無人地帯、ドゥーマー市一帯、ハラスター市一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハーン・シャイフーン市一帯を「樽爆弾」で空爆し、11人が死亡した。

一方、SANA(2月2日付)によると、バーラ村、サルジャ村、バシャリーヤ村、ハッルーズ村、カフルラーター村、カフル・ウワイド村、アブー・ズフール町一帯、タゥウーム村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの鷹旅団、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がラッフーム村、マスアダ村、スルターニーヤ村、東サラーム村などを砲撃、ジュッブ・ジャッラーフ町近郊で反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(2月2日付)によると、ガントゥー市、ダイル・フール村、アイドゥーン村、ラッフーム村、ウンム・サフリージュ村、ムシャイリファ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアレッポ市ハイダリーヤ地区に「樽爆弾」を投下する一方、反体制武装集団はアシュラフィーヤ地区を砲撃した。

またアレッポ市ザフラー協会地区では、シリア軍、国防隊が反体制武装集団と交戦した。

**

ハマー県では、SANA(2月2日付)によると、ハマーディー・ウマル村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ラタキア県では、SANA(2月2日付)によると、ワーディー村、ラビーア町、グナイミーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, February 2, 2015、AP, February 2, 2015、ARA News, February 2, 2015、Champress, February 2, 2015、al-Hayat, February 3, 2015、Iraqi News, February 2, 2015、Kull-na Shuraka’, February 2, 2015、al-Mada Press, February 2, 2015、Naharnet, February 2, 2015、NNA, February 2, 2015、Reuters, February 2, 2015、SANA, February 2, 2015、UPI, February 2, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イラン:シリアへの支援の見返りに「主権に関わる保証」を要求か?(2015年2月2日)

『ハヤート』(2月3日付)は、複数の消息筋の話として、2013年12月のワーイル・ハルキー首相によるテヘラン訪問時にシリア側から要求された47億米ドル相当の支援に対して、イラン政府が「主権に関わる保証」を求めていたと報じた。

「主権に関わる保証」とは、イランがこれまでに行った総額200億米ドル相当の支援に対して、「将来国庫、ないしは国財からの完済」を意味し、シリアの財務大臣、人民議会に債務履行を確約させることだという。

AFP, February 2, 2015、AP, February 2, 2015、ARA News, February 2, 2015、Champress, February 2, 2015、al-Hayat, February 3, 2015、Iraqi News, February 2, 2015、Kull-na Shuraka’, February 2, 2015、al-Mada Press, February 2, 2015、Naharnet, February 2, 2015、NNA, February 2, 2015、Reuters, February 2, 2015、SANA, February 2, 2015、UPI, February 2, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア外務省:ダマスカス旧市街での爆弾テロの非難声明を国連に求める(2015年2月2日)

外務在外居住者省は、国連安保理議長、事務総長に宛てて書簡を提出、そのなかで1日にダマスカス県旧市街で発生したレバノンの旅客バスに対する爆弾テロについて報告し、非難決議の採択と、「犯人およびその背後にいる国々、勢力の処罰」を求めた。

AFP, February 2, 2015、AP, February 2, 2015、ARA News, February 2, 2015、Champress, February 2, 2015、al-Hayat, February 3, 2015、Iraqi News, February 2, 2015、Kull-na Shuraka’, February 2, 2015、al-Mada Press, February 2, 2015、Naharnet, February 2, 2015、NNA, February 2, 2015、Reuters, February 2, 2015、SANA, February 2, 2015、UPI, February 2, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国民連合暫定政府副首班が辞任(2015年2月2日)

シリア革命反体制勢力国民連立アフマド・トゥウマ暫定内閣のイヤード・マクディスィー副首班(外務在外居住者省の元報道官)は声明を出し、「家族を支援するため」辞任すると発表した。

AFP, February 2, 2015、AP, February 2, 2015、ARA News, February 2, 2015、Champress, February 2, 2015、al-Hayat, February 3, 2015、Iraqi News, February 2, 2015、Kull-na Shuraka’, February 2, 2015、al-Mada Press, February 2, 2015、Naharnet, February 2, 2015、NNA, February 2, 2015、Reuters, February 2, 2015、SANA, February 2, 2015、UPI, February 2, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

人権団体発表(2015年2月2日)

シリア人権監視団は、2015年1月の1ヶ月の間にシリア軍が行った空爆は2014回に達し、民間人271人、戦闘員190人が死亡した、と発表した。

空爆は、ダーイシュ(イスラーム国)が暗躍するハサカ県、ダイル・ザウル県の他、シャームの民のヌスラ戦線など反体制武装集団が活動するクナイトラ県、ダルアー県、ダマスカス郊外県、イドリブ県、ラタキア県、アレッポ県、ハマー県におよび、2014回の空爆のうち1083回が「樽爆弾」による攻撃だったという。

犠牲になった民間人のうち子供は50人、女性は37人だという。

AFP, February 2, 2015、AP, February 2, 2015、ARA News, February 2, 2015、Champress, February 2, 2015、al-Hayat, February 3, 2015、Iraqi News, February 2, 2015、Kull-na Shuraka’, February 2, 2015、al-Mada Press, February 2, 2015、Naharnet, February 2, 2015、NNA, February 2, 2015、Reuters, February 2, 2015、SANA, February 2, 2015、UPI, February 2, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム戦線が「アサドのシャッビーハとレバノンのヒズブッラーの傭兵」11人のうち1人を処刑(2015年2月2日)

イドリブ県、アレッポ県で活動するシャーム戦線は、ビデオ声明を出し、1月22日に捕捉した「アサドのシャッビーハとレバノンのヒズブッラーの傭兵」11人のうち1人を処刑したと発表した。

ビデオ声明のなかで、シャーム戦線司令官の一人ムハンマド・ガービー氏は、「革命家部隊との捕虜交換をシリア政府が受け入れず、交渉が失敗すれば、5日おきに1人ずつ捕虜を殺害すると約束した」と主張、処刑を正当化した。

AFP, February 2, 2015、AP, February 2, 2015、ARA News, February 2, 2015、Champress, February 2, 2015、al-Hayat, February 3, 2015、Iraqi News, February 2, 2015、Kull-na Shuraka’, February 2, 2015、al-Mada Press, February 2, 2015、Naharnet, February 2, 2015、NNA, February 2, 2015、Reuters, February 2, 2015、SANA, February 2, 2015、UPI, February 2, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.