米仏が「アサド大統領は暴力を軽減するための解決策の一部」とするシリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表の見解を拒否(2015年2月14日)

米国防省のジェーン・サキ報道官は、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表が13日に「アサド大統領は暴力を軽減するための解決策の一部」と述べたことを受け、「米国の姿勢は変わらない。アサドは正統性を失った。政権から去らねばならない」と述べた。

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また、フランス外務省も「シリアの危機解決は、バッシャール・アサド大統領なしでなされるべきだ…。シリア人20万人以上の殺戮に責任を負っているアサドが危機の政治的解決策の一部になることなどあり得ない」と発表した。

ARA News(2月14日付)が伝えた。

AFP, February 14, 2015、AP, February 14, 2015、ARA News, February 14, 2015、Champress, February 14, 2015、al-Hayat, February 15, 2015、Iraqi News, February 14, 2015、Kull-na Shuraka’, February 14, 2015、al-Mada Press, February 14, 2015、Naharnet, February 14, 2015、NNA, February 14, 2015、Reuters, February 14, 2015、SANA, February 14, 2015、UPI, February 14, 2015などをもとに作成。

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アイン・アラブに面するトルコ国境の町で爆弾が仕掛けられた車が爆発(2015年2月14日)

ARA News(2月14日付)によると、シリアのアイン・アラブ市(アレッポ県)に接するトルコの国境沿いの町シュリュジュ市で、爆弾が仕掛けられた車が発見され、当局が爆弾を解除した。

ARA News(2月13日付)によると、シュリュジュ市では、13日にも軍と警察の合同チェックポイントで爆弾が仕掛けられた車が爆発し、複数名が負傷していた。

ARA News, February 13, 2015、February 14, 2015をもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)はシリア人戦闘員を「最前線」、外国人戦闘員を「第二線」に配備(2015年2月14日)

クッルナー・シュラカー(2月14日付)は、ダイル・ザウル市匿名筋の話として、ダーイシュ(ダーイシュ)が、ダイル・ザウル県内での戦闘の「最前線」にシリア人戦闘員を配する一方、外国人戦闘員を「後方の前線」に移動する、という新たな軍事戦略を採用している、と伝えた。

またダーイシュは、「最前線」やイラクへの派兵を拒否するシリア人戦闘員を処刑すると脅迫しているのだという。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が、ヒシャーム村近郊のCONOCOガス工場の石油配給責任者のチュニジア人を横領罪で処刑した。

処刑は「数日前」に行われていたという。

また米国など有志連合は、マリーイーヤ村、ダイル・ザウル航空基地に近いブー・ウマル村などを空爆、これと並行するかたちでシリア軍、国防隊がダイル・ザウル航空基地周辺、ダイル・ザウル市フワイジャト・サクル地区でダーイシュと戦闘、アイヤーシュ村のダーイシュ拠点などを砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が、北の太陽大隊、ラッカ革命家戦線の支援のもと、アイン・アラブ市郊外一帯でのダーイシュ(イスラーム国)掃討を続け、14日時点で162カ村を制圧した。

これに関して、ドゥラル・シャーミーヤ(2月14日付)によると、ユーフラテス火山作戦司令室所属のユーフラテスの獅子運動が、北の太陽大隊の支援を受け、アイン・アラブ市郊外の4カ村からダーイシュを放逐、同地を制圧した。

ユーフラテスの獅子運動が制圧したのは、バルジャム村、クーバルク村、バスティーク村、下クーシュリー村。

一方、ARA News(2月15日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊はシュユーフ・タフターニー町周辺の戦略的要衝であるタッル・フーカルからダーイシュ(イスラーム国)を放逐、同地を制圧した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が、カーミシュリー市南東部郊外、南部郊外(タッル・アフマド地区)、ハサカ市西部郊外のダーイシュ(イスラーム国)拠点などを砲撃・空爆した。

一方、SANA(2月14日付)によると、カーミシュリー市南部郊外のタッル・サティーフ、タッル・アフマド、タワーリージュ、タクタク交差点で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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有志連合合同司令部によると、米国など有志連合は、シリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して13回にわたって空爆を行った。

うち9回がイラク、4回がシリアに対するものだという。

AFP, February 14, 2015、AP, February 14, 2015、ARA News, February 14, 2015、February 15, 2015、Champress, February 14, 2015、al-Durar al-Shamiya, February 14, 2015、al-Hayat, February 15, 2015、Iraqi News, February 14, 2015、Kull-na Shuraka’, February 14, 2015、al-Mada Press, February 14, 2015、Naharnet, February 14, 2015、NNA, February 14, 2015、Reuters, February 14, 2015、SANA, February 14, 2015、UPI, February 14, 2015などをもとに作成。

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ダルアー県、ダマスカス郊外県でシリア軍とイスラーム軍、ヌスラ戦線などとの戦闘続く(2015年2月14日)

ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月14日付)、シリア人権監視団によると、ダイル・アダス村、アンタル丘、カフル・ナースィジュ村、カフルシャムス町、カルファー村一帯で、シリア軍、ヒズブッラー戦闘員、イラン人戦闘員が、ジハード主義武装集団と交戦した。

またフルカーン大隊総司令部は声明を出し、大隊所属の治安情報機関が、地元の武装集団の協力のもと、戦闘員の暗殺を任務とした部隊を摘発した、と発表した。

この部隊には女性工作員も含まれているという。

Kull-na Shuraka', February 14, 2015
Kull-na Shuraka’, February 14, 2015

一方、SANA(2月14日付)によると、アクラバー村、アンタル丘、ダイル・アダス村、カフル・ナースィジュ村、カフルシャムス町一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がドゥーマー市郊外(ワーヒディーン・キャンプ方面)で、シリア軍、国防隊がイスラーム軍などジハード主義武装集団と交戦し、シリア軍兵士11人(イスラーム軍発表によると15人)が死亡した。

またシリア軍は、東グータ地方一帯を砲撃・空爆する一方、ダーヒヤト・アサド町では、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾、爆発した。

一方、SANA(2月14日付)によると、ハーン・シャイフ・キャンプ郊外で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線に所属するハック旅団やルフカーン旅団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ロシア文化センター近く(5月29日通り)に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、複数が負傷した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ワアル地区で、シリア軍、国防隊が反体制武装集団と交戦、シリア軍が同地を砲撃した。

クッルナー・シュラカー(2月14日付)によると、ワアル地区での戦闘は、「ワアル地区の自由シリア軍部隊」とシリア軍との間で行われていた交渉が決裂した結果だという。

この交渉では、ワアル地区に籠城する戦闘員の武器引き渡しと地区外への退去が協議されていたという。

一方、SANA(2月14日付)によると、ハヌーラ村近郊、ウンク・ハワー村、マヌーフ村、タフファ村、ジュッブ・ジャッラーフ町一帯、ラスタン市郊外で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、アッザーン山一帯、アレッポ市サラーフッディーン地区で、シリア軍、国防隊が、アンサール・ディーン戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、スクービーン村、ジュッブ・ハサン村をジハード主義武装集団が砲撃した。

またイスラーム戦線(シャーム自由人イスラーム運動)が撃った迫撃砲弾2発がカルダーハ市郊外の森林地帯に着弾したという。

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イドリブ県では、イッティハード・プレス(2月14日付)によると、ハマー郊外の盾旅団所属のナイーム自由人大隊のアブー・イマードを名のる司令官が、サルマダー市郊外で何者かの発砲を受けた。

一方、SANA(2月14日付)によると、タッル・サラムー村、マジャース村、ウンム・ジャリーン村、バイヤーアート村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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スワイダー県では、SANA(2月14日付)によると、ハルハラ航空基地東部のアシュヒーブ丘で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, February 14, 2015、AP, February 14, 2015、ARA News, February 14, 2015、February 15, 2015、Champress, February 14, 2015、al-Durar al-Shamiya, February 14, 2015、al-Hayat, February 15, 2015、Iraqi News, February 14, 2015、al-Ittihad Press, February 14, 2015、Kull-na Shuraka’, February 14, 2015、al-Mada Press, February 14, 2015、Naharnet, February 14, 2015、NNA, February 14, 2015、Reuters, February 14, 2015、SANA, February 14, 2015、UPI, February 14, 2015などをもとに作成。

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