シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表「アサド大統領は暴力を軽減するための解決策の一部」(2015年2月13日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表は、ウィーンでオーストリア外務大臣と会談し、アサド政権がシリア国内の広範な地域を支配し続けているとしたうえで、「アサド大統領は暴力を軽減するための解決策の一部」と述べた。

デミストゥラ共同特別代表の報道官を務めるジュリエット・トゥーマー女史は、『ハヤート』(2月14日付)に対して、同代表が「アサド大統領とシリア政府は、シリアで暴力と人道的悲劇を停止する解決策に至るために貢献しなければならない」と述べた。

トゥーマー女史はまた、デミストゥラ共同特別代表が、2012年のジュネーブ合意を、シリアの危機の政治的解決の起点であることを強調し、現在、アレッポ市での「戦闘中止」イニシアチブを推し進めていることを明らかにした。

AFP, February 13, 2015、AP, February 13, 2015、ARA News, February 13, 2015、Champress, February 13, 2015、al-Hayat, February 14, 2015、Iraqi News, February 13, 2015、Kull-na Shuraka’, February 13, 2015、al-Mada Press, February 13, 2015、Naharnet, February 13, 2015、NNA, February 13, 2015、Reuters, February 13, 2015、SANA, February 13, 2015、UPI, February 13, 2015などをもとに作成。

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イスラエル人(48年パレスチナ人)がダーイシュ(イスラーム国)機関紙でスパイ活動を行っていたと証言(2015年2月13日)

ダーイシュ(イスラーム国)の英語機関紙『ダービク』は、イスラエルのためにスパイ活動を行っていたとする「48年パレスチナ人」(アラブ系イスラエル人)青年の証言を掲載した。

スパイ活動をしていたと自供した青年はムハンマド・サイード・ムサッラム氏(19歳)で、シリアでダーイシュに加入し、ダーイシュの武器、基地、パレスチナ人戦闘員などに関する情報をイスラエルに提供していた、という。

ムサッラム氏は「イスラーム国に対してスパイ活動を行いたいと思っている人にこう言いたい。そのように考えることは賢いことだとは思わない。イスラーム国を欺けたとしても、決してうまくはいかないだろう」と述べている。

また、ムサッリム氏は、父親に連絡を取り、自身の釈放のために200~300米ドルの身代金を払うよう求めたと証言している。

クッルナー・シュラカー(2月13日付)が伝えた。

Kull-na Shuraka', February 13, 2015
Kull-na Shuraka’, February 13, 2015

AFP, February 13, 2015、AP, February 13, 2015、ARA News, February 13, 2015、Champress, February 13, 2015、al-Hayat, February 14, 2015、Iraqi News, February 13, 2015、Kull-na Shuraka’, February 13, 2015、al-Mada Press, February 13, 2015、Naharnet, February 13, 2015、NNA, February 13, 2015、Reuters, February 13, 2015、SANA, February 13, 2015、UPI, February 13, 2015などをもとに作成。

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ハサカ県でシリア軍、有志連合がダーイシュ(イスラーム国)に対して攻勢(2015年2月13日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米国など有志連合がシャッダーディー市一帯のダーイシュ(イスラーム国)拠点を19回にわたって空爆し、戦闘員20人が死亡した。

またARA News(2月13日付)によると、シリア軍がバーブ・ハイル村一帯のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して砲撃、またシリア軍、国防隊がダーイシュと交戦した。

一方、SANA(2月13日付)によると、カーミシュリー市南方(タッル・アフマド村)、ハサカ市西部郊外(アブドゥルアズィーズ山街道)で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, February 13, 2015、AP, February 13, 2015、ARA News, February 13, 2015、Champress, February 13, 2015、al-Hayat, February 14, 2015、Iraqi News, February 13, 2015、Kull-na Shuraka’, February 13, 2015、al-Mada Press, February 13, 2015、Naharnet, February 13, 2015、NNA, February 13, 2015、Reuters, February 13, 2015、SANA, February 13, 2015、UPI, February 13, 2015などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県タッル市近郊で爆弾テロ(2015年2月13日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、西ハルナ町(タッル市郊外)で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、子供1人を含む3人が死亡した。

またハーマ町、ハムリート村、サアサア町、ヒルバト・スルターナ村で、シリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(2月13日付)によると、リーハーン農場、アイン・タルマー村一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、イスラーム軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

Kull-na Shuraka', February 13, 2015
Kull-na Shuraka’, February 13, 2015

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍は西ガーリヤ村、ジャムリーン村、ダーイル町、ジャムリーン村・ブスラー・シャーム市街道を砲撃し、ジハード主義武装集団と交戦、攻勢を続けた。

これに対して、ジハード主義武装集団は、ルストゥム・ガラーラ政治治安部長の生地であるカルファー村を砲撃した。

一方、SANA(2月13日付)によると、アンタル丘、タッル・アラーキーヤ一帯、ズィムリーン北部、サムリーン村、インヒル市、シャイフ・マスキーン市、アトマーン村、ダルアー市東部地区、フラーク市、ジーザ町、マアルバ町、ブスラー・シャーム市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム・ムサンナー運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がタルビーサ市を砲撃、同市南部でジハード主義武装集団と交戦した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、マフカル村一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がカンスフラ村、アブー・ズフール町一帯を「樽爆弾」などで空爆した。

一方、SANA(2月13日付)によると、バーリア村、アイン・バーリダ村、ファイルーン村、アブー・ズフール町、タッル・サラムー村、マジャース村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ハンダラート・キャンプ一帯、アルド・マッラーフ地区一帯で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、クドス旅団、イラン人・アフガン人戦闘員が、アンサール・シャーム戦線、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

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ダマスカス県では、SANA(2月13日付)によると、ジャウバル区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(2月13日付)によると、ラスタン市一帯、 ウンム・シャルシューフ村などで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、ヒムス軍団、ファールーク大隊の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, February 13, 2015、AP, February 13, 2015、ARA News, February 13, 2015、Champress, February 13, 2015、al-Hayat, February 14, 2015、Iraqi News, February 13, 2015、Kull-na Shuraka’, February 13, 2015、al-Mada Press, February 13, 2015、Naharnet, February 13, 2015、NNA, February 13, 2015、Reuters, February 13, 2015、SANA, February 13, 2015、UPI, February 13, 2015などをもとに作成。

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イドリブ県、ハマー県でヌスラ戦線退去、シリア軍への抗戦を求めるデモ(2015年2月13日)

イドリブ県では、シリア人権監視団、SANA(2月13日付)などによると、マアッラト・ハルマ村、ファルキヤー村で、シャームの民のヌスラ戦線の退去を求めるデモが発生した。

デモでは、「シリアは自由。戦線(ヌスラ)は出てけ」といったシュプレヒコールが上がったという。

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ハマー県では、クッルナー・シュラカー(2月13日付)によると、カフルヌブーダ町など各所で、シリア軍の攻勢を受けるダマスカス郊外県東グータ地方(ドゥーマー市)との連帯と、ハマー県でのシリア軍、国防隊との抗戦を訴えるデモが発生した。

AFP, February 13, 2015、AP, February 13, 2015、ARA News, February 13, 2015、Champress, February 13, 2015、al-Hayat, February 14, 2015、Iraqi News, February 13, 2015、Kull-na Shuraka’, February 13, 2015、al-Mada Press, February 13, 2015、Naharnet, February 13, 2015、NNA, February 13, 2015、Reuters, February 13, 2015、SANA, February 13, 2015、UPI, February 13, 2015などをもとに作成。

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TEV-DAM、シリア・クルド国民評議会、民主統一党などクルド民族主義勢力が「連邦制に基づく国家再建」の必要を確認(2015年2月13日)

民主社会運動(TEV-DAM)とシリア・クルド国民評議会は、ハサカ県カーミシュリー市で会合を開き、「シリア・ロージュアーヴァー(西)・クルディスタンにおけるクルド政治原則」案と、西クルディスタン移行期民政局を指導する民主統一党との協調に関して審議した。

会議では、シリアを「連邦制、多元的、民主的、代議制、他民族的な国家」と位置づけ、「連邦制に基づく国家再建」と「クルド人を地理的、政治的な一体性を持つ民族とみなす」必要があることを確認した。

これに関連して、シリア人権監視団は、民主社会運動(TEV-DAM)とシリア・クルド国民評議会が作成した「シリア・ロージュアーヴァー(西)・クルディスタンにおけるクルド政治原則」案の全文を公開するとともに、会合に出席した民主統一党代表のヌーリー・バリームー氏が提出した西クルディスタンの地図を公開した。

Syria Human Rights Observatory, February 13, 2015
Syria Human Rights Observatory, February 13, 2015

AFP, February 13, 2015、AP, February 13, 2015、ARA News, February 13, 2015、Champress, February 13, 2015、al-Hayat, February 14, 2015、Iraqi News, February 13, 2015、Kull-na Shuraka’, February 13, 2015、al-Mada Press, February 13, 2015、Naharnet, February 13, 2015、NNA, February 13, 2015、Reuters, February 13, 2015、SANA, February 13, 2015、UPI, February 13, 2015などをもとに作成。

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ヌスラ戦線がアル=カーイダからの離脱を準備か(2015年2月13日)

クッルナー・シュラカー(2月13日付)は、シャームの民のヌスラ戦線に近い複数の消息筋の話として、ヌスラ戦線が近くアル=カーイダからの離脱を発表し、シャーム自由人イスラーム運動などとともに新たな組織を結成、統合すると伝えた。

AFP, February 13, 2015、AP, February 13, 2015、ARA News, February 13, 2015、Champress, February 13, 2015、al-Hayat, February 14, 2015、Iraqi News, February 13, 2015、Kull-na Shuraka’, February 13, 2015、al-Mada Press, February 13, 2015、Naharnet, February 13, 2015、NNA, February 13, 2015、Reuters, February 13, 2015、SANA, February 13, 2015、UPI, February 13, 2015などをもとに作成。

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「シリア電子軍」がシリア人権監視団のHPにサイバー攻撃(2015年2月13日)

ARA News(2月13日付)は、シリア人権監視団のHPが「シリア電子軍」を名のるハッカーのサイバー攻撃を受け、一時閲覧不能になったと伝えた。

ARA News, February 13, 2015
ARA News, February 13, 2015

AFP, February 13, 2015、AP, February 13, 2015、ARA News, February 13, 2015、Champress, February 13, 2015、al-Hayat, February 14, 2015、Iraqi News, February 13, 2015、Kull-na Shuraka’, February 13, 2015、al-Mada Press, February 13, 2015、Naharnet, February 13, 2015、NNA, February 13, 2015、Reuters, February 13, 2015、SANA, February 13, 2015、UPI, February 13, 2015などをもとに作成。

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