レバノン軍が対シリア国境地帯に展開し、武装集団を掃討(2015年2月26日)

ナハールネット(2月26日付)によると、レバノン軍はベカーア県バアルベック郡ラアス・バアルベック村、アルサール村郊外に展開し、武装集団を掃討、同地一帯に検問所、哨所を設置した。

AFP, February 26, 2015、AP, February 26, 2015、ARA News, February 26, 2015、Champress, February 26, 2015、al-Hayat, February 27, 2015、Iraqi News, February 26, 2015、Kull-na Shuraka’, February 26, 2015、al-Mada Press, February 26, 2015、Naharnet, February 26, 2015、NNA, February 26, 2015、Reuters, February 26, 2015、SANA, February 26, 2015、UPI, February 26, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)の処刑人「ジハーディー・ジョン」の身元明らかに(2015年2月26日)

欧米の主要メディアは、欧米人質を脅迫・処刑するダーイシュ(イスラーム国)の映像に登場している、英国なまりの英語を話す左利きの戦闘員、通称「ジハード・ジョン」の身元が特定されたと相次いで報じた。

それによると、「ジハード・ジョン」は本名がジョン・エムワズィ。クウェート生まれで英国籍の27歳。

エムワズィ氏は、6歳のときにクウェートから英国に転居、中流家庭で、父親は車の運転手、兄弟姉妹は3人いるという。

ウェストミンスター大学でコンピュータ・プログラミングを学び、2009年に卒業、当時からロンドン南東部郊外のグリニッジにあるモスクを頻繁に訪れていたという。

2009年5月には友人2人(一人はウマルを名のるドイツ人、もう一人はアブー・ターリブを名のる人物)とともにタンザニアに渡航、ダルエスサラーム空港で拘束、強制送還されている。

タンザニア経由で、ソマリアに潜入し、シャバーブ運動に参加しようとしたことが拘束、送還の理由。

その後、英国治安当局はエムワーズ氏を監視下に置いていたが、2012年頃にシリアに不法入国したという。

AFP, February 26, 2015、AP, February 26, 2015、ARA News, February 26, 2015、Champress, February 26, 2015、al-Hayat, February 27, 2015、Iraqi News, February 26, 2015、Kull-na Shuraka’, February 26, 2015、al-Mada Press, February 26, 2015、Naharnet, February 26, 2015、NNA, February 26, 2015、Reuters, February 26, 2015、SANA, February 26, 2015、UPI, February 26, 2015、なThe Washington Post, February 26, 2015どをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)によって拉致されたアッシリア教徒が220人以上に(2015年2月26日)

シリア人権監視団は、ハサカ県タッル・シャーミーラーン村一帯に対するダーイシュ(イスラーム国)侵攻によって拉致された住民(アッシリア教徒)の数が220人以上に達している、と発表した。

なお、同地一帯でのダーイシュと西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊との戦闘で、ダーイシュ戦闘員35人、人民防衛隊隊員25人が死亡したという。

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アッシリア人権ネットワークは、拉致された住民の数は255人にのぼり、うち35世帯126人がタッル・シャーミーラーン村住民、93人がタッル・ジャズィーラ村住民、3人がカブル・シャーミヤ村住民、23人がタッル・クーラーン村住民だと発表した。

ARA News(2月26日付)が伝えた。

AFP, February 26, 2015、AP, February 26, 2015、ARA News, February 26, 2015、Champress, February 26, 2015、al-Hayat, February 27, 2015、Iraqi News, February 26, 2015、Kull-na Shuraka’, February 26, 2015、al-Mada Press, February 26, 2015、Naharnet, February 26, 2015、NNA, February 26, 2015、Reuters, February 26, 2015、SANA, February 26, 2015、UPI, February 26, 2015などをもとに作成。

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有志連合がハサカ県のダーイシュ(イスラーム国)拠点を爆撃、ダーイシュがダマスカス郊外県の反体制武装集団拠点を制圧(2015年2月26日)

ハサカ県では、ARA News(2月26日付)によると、米国など有志連合がタッル・タムル町一帯のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

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ダマスカス郊外県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月26日付)が、ダーイシュ(イスラーム国)が県東部のダクワ丘(ビール・カスブ区近郊)を制圧したと報じた。

同報道によると、ダーイシュはまた、ダクワ丘制圧時に撮影したとされる「シリアの覚醒評議会」(反体制武装集団のこと)の装備の写真を公開した。

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ヒムス県では、クッルナー・シュラカー(2月26日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がシューマリーヤ山一帯でシリア軍と交戦の末、検問所3カ所を制圧した。

一方、SANA(2月26日付)によると、シャーイル・ガス採掘所周辺で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、ARA News(2月27日付)によると、イラク・クルディスタン地域のペシュメルガ戦闘員がアイン・アラブ市の東方で、ダーイシュ(イスラーム国)の車列に対して砲撃を行った。

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有志連合合同司令部によると、米国など有志連合は、シリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点を20回空爆した。

うち13回はアイン・アラブ市一帯に対して行われたという。

AFP, February 26, 2015、AP, February 26, 2015、ARA News, February 26, 2015、February 27, 2015、Champress, February 26, 2015、al-Durar al-Shamiya, February 26, 2015、al-Hayat, February 27, 2015、February 28, 2015、Iraqi News, February 26, 2015、Kull-na Shuraka’, February 26, 2015、February 27, 2015、al-Mada Press, February 26, 2015、Naharnet, February 26, 2015、NNA, February 26, 2015、Reuters, February 26, 2015、SANA, February 26, 2015、UPI, February 26, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)はジャラーブルス市からラッカ市、ないしはトルコへ外国人戦闘員の家族と外国人人質を移送(2015年2月26日)

アレッポ県では、ARA News(2月26日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が迫るジャラーブルス市で、ダーイシュ(イスラーム国)の外国人戦闘員が家族らをラッカ市に避難させた。

またARA Newsによると、ダーイシュが拘束中の外国人質も25日深夜にジャラーブルス市から退避、一部はラッカ市、一部はトルコ領内に移送された。

AFP, February 26, 2015、AP, February 26, 2015、ARA News, February 26, 2015、Champress, February 26, 2015、al-Hayat, February 27, 2015、Iraqi News, February 26, 2015、Kull-na Shuraka’, February 26, 2015、al-Mada Press, February 26, 2015、Naharnet, February 26, 2015、NNA, February 26, 2015、Reuters, February 26, 2015、SANA, February 26, 2015、UPI, February 26, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がアレッポ県などで反体制武装集団と交戦(2015年2月26日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアルド・マッラーフ地区一帯、フライターン市、ハイヤーン町、アフラス村を6回にわたり空爆、またバーシュカウィー村一帯、ハンダラート・キャンプ一帯、アレッポ市ハイダリーヤ地区などに「樽爆弾」を投下した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(2月26日付)によると、サブサバー町、ハムリート村、ファーティマ高地、カラムーン山地一帯郊外無人地帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(2月26日付)によると、カフル・ナースィジュ村、タッル・カリーン村、ティースィヤー村、ブスラー・シャーム市、ナーフタ町・フラーク市街道、ダルアー市各所で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(2月26日付)によると、ハバーリーヤ村、マスハラ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(2月26日付)によると、ウンム・シャルシューフ村一帯、スーマア村、ラジャム・カスル村、ヒムス市ワアル地区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(2月26日付)によると、フバイト村、カフルジャーリス村、バフーリーン村、タッル・サラムー村、ハミーディーヤ村、ウンム・ジャリーン村、アブー・ズフール町、カルクーシュ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, February 26, 2015、AP, February 26, 2015、ARA News, February 26, 2015、Champress, February 26, 2015、al-Hayat, February 27, 2015、Iraqi News, February 26, 2015、Kull-na Shuraka’, February 26, 2015、al-Mada Press, February 26, 2015、Naharnet, February 26, 2015、NNA, February 26, 2015、Reuters, February 26, 2015、SANA, February 26, 2015、UPI, February 26, 2015などをもとに作成。

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「穏健な反体制派」とダーイシュ(イスラーム国)がジハード主義司令官殺害を協議か?(2015年2月26日)

クッルナー・シュラカー(2月26日付)は、「穏健な反体制派」と目されるウンマ軍副司令官とダーイシュ(イスラーム国)のアミールが、ジハード主義武装集団のイスラーム軍のザフラーン・アッルーシュ司令官殺害について電話で交した会話を録音したとされる音声(https://www.youtube.com/watch?v=QILaRyr7sv)がユーチューブに公開されたと報じた。

会話の主は、ダマスカス郊外県東グータ地方を拠点としてたウンマ軍のアブー・アリー・ハイバ副司令官とダーイシュのチュニジア人アミールだとされ、このアミールはハイバ副司令官に対して、イスラーム軍のアッルーシュ司令官殺害を持ちかけたが、ハイバ副司令官は、アッルーシュ氏を背教者とみなし、その殺害が許されるとしつつも、殺害を正当化するファトワーが必要だと答えている。

会話は数ヶ月前のものとされ、ウンマ軍はその後、イスラーム軍との戦闘に敗れ、ハイバ副司令官は現在、イスラーム軍によって拘束されている。

ウンマ軍は、ドゥーマー殉教者旅団、グータの獅子旅団、ファールーク・ウマル旅団、ファトフ・シャーム旅団、アルバイン殉教者旅団、アンサール・ウンマ旅団、特殊部隊連隊、ダマスカスの剣旅団、ハルマラ・ブン・ワリード大隊、ザイド・ブン・サービト旅団からなる武装集団で、イスラーム軍に比べてジハード主義色は薄く、「穏健な反体制派」の範疇に含まれる組織と目される。

Kull-na Shuraka', February 26, 2015
Kull-na Shuraka’, February 26, 2015

AFP, February 26, 2015、AP, February 26, 2015、ARA News, February 26, 2015、Champress, February 26, 2015、al-Hayat, February 27, 2015、Iraqi News, February 26, 2015、Kull-na Shuraka’, February 26, 2015、al-Mada Press, February 26, 2015、Naharnet, February 26, 2015、NNA, February 26, 2015、Reuters, February 26, 2015、SANA, February 26, 2015、UPI, February 26, 2015などをもとに作成。

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ヌスラ戦線とハズム運動(穏健な反体制派)、アレッポ県で一触即発の事態へ(2015年2月26日)

アレッポ県で活動するシャーム戦線は25日付で声明を出し、「穏健な反体制派」のハズム運動に対し、拘束中のシャームの民のヌスラ戦線メンバーを釈放するよう警告を発した。

シャームの民のヌスラ戦線は19日に声明を出し、ハズム運動が拘束中の戦線メンバー複数名をただちに釈放するよう求めていた。

この声明で、ヌスラ戦線は、反体制武装集団の対立を「ヌサイリー体制」が利さないようにするため、シャイフ・スライマーン村の明け渡しと拘束中のヌスラ戦線メンバーの釈放を条件に、アレッポ県で活動する武装集団との停戦に応じ、同村を回復したが、メンバーの解放が行われていないと批判、シャーム戦線に対して、ハズム運動に解放を迫っていた。

『ハヤート』(2月27日付)が伝えた。

Kull-na Shuraka', February 26, 2015
Kull-na Shuraka’, February 26, 2015

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シャームの民のヌスラ戦線も25日付で声明を出し、「シャーム戦線は、ヌスラ戦線司令官であるアブー・イーサー・タブカ、アブー・ジャッラーフ、アブー・マーリク・ヒムスィーをハズム運動が4日前に殺害したと知らせてきた」と発表、報復としてハズム運動のすべての拠点を排除、殲滅すると表明した。

Kull-na Shuraka', February 26, 2015
Kull-na Shuraka’, February 26, 2015

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これに対して、ハズム運動も声明を出し、「シャームの民のヌスラ戦線がアレッポ県北部での政府軍との戦闘を後退させている。シリア軍の攻撃は、ハンダラート丘陵地帯からバーシュカウィー村、ラトヤーン村にいたるヌスラ戦線の拠点複数カ所に対して行われた」と批判した。

また「ヌスラ戦線側も戦闘員を拉致し、背教、西側との内通といった嫌疑をかけて戦闘を煽っている」と指弾し、自らが拘束しているヌスラ戦線のメンバーに関しては「シリア・イスラーム評議会、シリア・ウラマー連名、シャーム・ウラマー連名、アレッポ・シャリーア評議会、イドリブ・ウラマー連名、革命ウラマー連合、シャームの国のウラマー集団」など独立したシャリーア関連組織に引き渡す用意があるとの意思を示した。

ARA News, February 26, 2015
ARA News, February 26, 2015

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シリア・イスラーム評議会は声明を出し、シャームの民のヌスラ戦線とハズム戦線の双方に対して、「戦闘と脅迫は対立を解消しない」と説得、中立的なシャリーア法廷での紛争解決を呼びかけた。

AFP, February 26, 2015、AP, February 26, 2015、ARA News, February 26, 2015、Champress, February 26, 2015、al-Hayat, February 27, 2015、Iraqi News, February 26, 2015、Kull-na Shuraka’, February 26, 2015、al-Mada Press, February 26, 2015、Naharnet, February 26, 2015、NNA, February 26, 2015、Reuters, February 26, 2015、SANA, February 26, 2015、UPI, February 26, 2015などをもとに作成。

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