シリア国民連合が危機解決に向けた13項目からなる政治原則を採択(2015年2月15日)

シリア革命反体制勢力国民連立の総合委員会は、トルコのイスタンブールで20日から開催していた会合を閉幕、危機解決に向けた13項目からなる政治原則を採択した。

この政治原則は、①ジュネーブ合意に基づく国連主催の和平交渉の再開、②全権を有する移行期統治機関への権力移譲、③現体制の元首、治安機関などを含む抜本的・包括的な体制転換、④平和的政権交代が可能な多元的民主的文民体制の確立、⑤発砲・砲撃停止、逮捕者・拘束者の釈放、避難民への人道支援などを求めている。

AFP, February 15, 2015、AP, February 15, 2015、ARA News, February 15, 2015、Champress, February 15, 2015、al-Hayat, February 17, 2015、Iraqi News, February 15, 2015、Kull-na Shuraka’, February 15, 2015、al-Mada Press, February 15, 2015、Naharnet, February 15, 2015、NNA, February 15, 2015、Reuters, February 15, 2015、SANA, February 15, 2015、UPI, February 17, 2015などをもとに作成。

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有志連合がダイル・ザウル県を爆撃(2015年2月15日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、米国など有志連合が、ダーイシュ(イスラーム国)が占拠するブーカマール市の工業地帯を複数回にわたって空爆した。

また同監視団は、ダーイシュがマヤーディーン市の学校名を、預言者の教友らの名前に変更したと発表した。

一方、SANA(2月15日付)によると、マリーイーヤ村、アイヤーシュ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、ARA News(2月15日付)が、ダーイシュ(イスラーム国)が過去5日間で、マンビジュ市で250人の住民を、またバーブ市でも100人を拘束したと報じた。

アイン・アラブ市での西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の勝利を歓迎したことが拘束の理由で、拘束された住民のなかには、女性、子供らも多数含まれているという。

またシリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がアイン・アラブ市郊外のバグディーク村からダーイシュ(イスラーム国)を掃討、同地を制圧した。

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ハサカ県では、ARA News(2月15日付)が、米国など有志連合によるシャッダーディー市近郊の石油配給施設などのジャブサ石油精製施設などへの空爆で、同地域の経済状況に深刻な影響が生じている、と伝えた。

またARA News(2月16日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が、ウンム・トゥワイナ村近郊でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、戦闘員17人を殲滅した。

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アル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動は、ハマー県カルアト・マディーク町でダーイシュ(イスラーム国)のスリーパー・セルのメンバーだとして拘束していた複数名を「ダーイシュの活動に直接関与していなかった」として釈放した、と発表した。

イッティハード・プレス(2月16日付)が伝えた。

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ヒムス県では、SANA(2月15日付)によると、ジャズル・ガス採掘所一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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リビアで活動するダーイシュ(イスラーム国)バルカ州を名のるグループは、同国で誘拐したエジプト人(コプト教徒)21人を処刑する映像をツイッターを通じて公開した。

ARA News, February 15, 2015
ARA News, February 15, 2015

AFP, February 15, 2015、AP, February 15, 2015、ARA News, February 15, 2015、February 16, 2015、Champress, February 15, 2015、al-Hayat, February 16, 2015、Iraqi News, February 15, 2015、al-Ittihad Press, February 16, 2015、Kull-na Shuraka’, February 15, 2015、al-Mada Press, February 15, 2015、Naharnet, February 15, 2015、NNA, February 15, 2015、Reuters, February 15, 2015、SANA, February 15, 2015、UPI, February 15, 2015などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県、ダルアー県、クナイトラ県境での掃討作戦はヒズブッラーとイラン革命防衛隊が主導か?(2015年2月15日)

シリア人権監視団は、ダマスカス郊外県、ダルアー県、クナイトラ県の県境一帯でシリア軍が行っているシャームの民のヌスラ戦線など反体制武装集団に対する掃討作戦に関して、ヒズブッラーのムスタファー・バドルッディーン氏とイラク革命防衛隊のガーセム・ソレイマーニー氏が指揮にあたっている、と発表した。

同監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表によると、先週始まったこの戦闘により反体制武装集団戦闘員50人以上が、シリア軍側将兵43人が死亡しているという。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、カフル・ナースィジュ村一帯でシリア軍、国防隊がシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦、シリア軍が同地一帯を「樽爆弾」などで空爆した。

一方、SANA(2月15日付)によると、ラジャート高地一帯、アトマーン村一帯、カフル・ナースィジュ村、アンタル丘で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線所属のウマリー旅団、ヤルムーク軍、ムハージリーン・ワ・アンサール旅団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シャーム軍団がビデオ声明を出し、シリア軍に対する「ドゥーマー救済」作戦を開始したと発表した。

一方、ARA News(2月15日付)によると、ハムーリーヤ市に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数発が着弾し、1人が死亡した。

また、SANA(2月15日付)によると、ドゥーマー市郊外(リーハーン農場、タッル・クルディー町、アーリヤ農場一帯)、ザマルカー町、ハラスター市、ザブディーン村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(2月15日付)によると、西サムダーニーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区でシリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と砲戦した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、下ムハッラム村近郊で、シリア軍が反体制武装集団を要撃し、戦闘員9人を殺害、またダイル・フール村をシリア軍が「樽爆弾」などで空爆した。

一方、SANA(2月15日付)によると、マスアダ村、ウンク・ハワー村、ラジャム・カスル村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ナージヤ村、タマーニア町、ハーン・シャイフ・キャンプ、アブー・ズフール軍事基地飛行場一帯をシリア軍が空爆し、少なくとも4人が死亡した。

一方、SANA(2月15日付)によると、ハミーディーヤ村、タッル・サラムー村、アブー・ズフール町、マジャース村、カフルナジュドで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ハーリディーヤ地区を反体制武装集団が砲撃する一方、シリア軍はアルド・マッラーフ地区、タッル・ジャビーン村を空爆した。

またアレッポ市ザフラー協会地区、ブライジュ村一帯では、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、アンサール・ディーン戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、イスラーム戦線がラタキア市郊外(ジュッブ・ハサン村、スクービーン村)複数カ所を砲撃した。

一方、SANA(2月15日付)によると、スッカリーヤ村、スーダー村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、アンサール・シャームの戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, February 15, 2015、AP, February 15, 2015、ARA News, February 15, 2015、Champress, February 15, 2015、al-Hayat, February 16, 2015、Iraqi News, February 15, 2015、Kull-na Shuraka’, February 15, 2015、al-Mada Press, February 15, 2015、Naharnet, February 15, 2015、NNA, February 15, 2015、Reuters, February 15, 2015、SANA, February 15, 2015、UPI, February 15, 2015などをもとに作成。

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シリア外務省は、国連憲章に違反した米仏の声明が武装テロ集団との同盟関係を改めて示すものだと批判(2015年2月15日)

外務在外居住者省公式筋はSANA(2月15日付)に対して、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表が13日に「アサド大統領は暴力を軽減するための解決策の一部」と述べたことを受けて、シリア政府には正統性がないと発表した米仏の姿勢に関して、国連憲章に違反すると非難、「この2カ国と武装テロ集団の間の同盟関係を改めて示す」と主張した。

AFP, February 15, 2015、AP, February 15, 2015、ARA News, February 15, 2015、Champress, February 15, 2015、al-Hayat, February 16, 2015、Iraqi News, February 15, 2015、Kull-na Shuraka’, February 15, 2015、al-Mada Press, February 15, 2015、Naharnet, February 15, 2015、NNA, February 15, 2015、Reuters, February 15, 2015、SANA, February 15, 2015、UPI, February 15, 2015などをもとに作成。

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シャーム戦線は「アサド大統領は暴力を軽減するための解決策の一部」とのシリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表の発言を批判(2015年2月15日)

アレッポ県、イドリブ県で活動するシャーム戦線は声明を出し、タファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表が13日に「アサド大統領は暴力を軽減するための解決策の一部」と述べたことに関して「アサド政権が連日行う虐殺を無視している」としたうえで、「バッシャール・アサドが正統性を欠いていると考える「ほとんどの国々」の政策に矛盾している」と批判、米仏に同調した。

Kull-na Shuraka', February 15, 2015
Kull-na Shuraka’, February 15, 2015

AFP, February 15, 2015、AP, February 15, 2015、ARA News, February 15, 2015、Champress, February 15, 2015、al-Hayat, February 16, 2015、Iraqi News, February 15, 2015、Kull-na Shuraka’, February 15, 2015、al-Mada Press, February 15, 2015、Naharnet, February 15, 2015、NNA, February 15, 2015、Reuters, February 15, 2015、SANA, February 15, 2015、UPI, February 15, 2015などをもとに作成。

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