イスラーム国(ダーイシュ)がラッカ市で住民6人を公開処刑(2015年2月1日)

ラッカ県では、ARA News(2月2日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)ラッカ州の広報局がビデオ声明を出し、「覚醒評議会の細胞を粛清」するとして、住民6人を公開処刑したと発表した。

ARA News, February 1, 2015をもとに作成。

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米上院議員「アサド政権打倒後にイスラーム国根絶に専念すべき」(2015年2月1日)

ビル・ネルソン米上院議員(軍事委員会)は、CNN(2月1日付)に「自由シリア軍に武器供与し、シリアのバッシャール・アサド大統領の問題を終わらせ、その体制を根絶したうえで、イスラーム国根絶に専念すべきだ」と述べた。

AFP, February 1, 2015、AP, February 1, 2015、ARA News, February 1, 2015、Champress, February 1, 2015、CNN, February 1, 2015、al-Hayat, February 2, 2015、Iraqi News, February 1, 2015、Kull-na Shuraka’, February 1, 2015、al-Mada Press, February 1, 2015、Naharnet, February 1, 2015、NNA, February 1, 2015、Reuters, February 1, 2015、SANA, February 1, 2015、UPI, February 1, 2015などをもとに作成。

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イスラーム国による日本人殺害後のヨルダンの動き:パイロット解放に向けた努力継続(2015年2月1日)

『ハヤート』(2月1日付)は、ヨルダンの複数の高官筋からの情報として、ヨルダン政府がダーイシュ(イスラーム国)との連絡チャンネルを閉ざすことなく、ムアーッズ・カサースィバ空軍中尉の解放に向けた努力を継続している、と伝えた。

ダーイシュが脅迫メッセージに矛盾するかたちで、カサースィバ空軍中尉ではなく、日本人の後藤健二さんをまず処刑したことに関して、カサースィバ空軍中尉の解放をめざす危機管理チーム内では、少尉がすでに殺害されているとの見方が強まっている一方、殺害の証拠が示されない限りは、交渉を継続する必要があるとの立場も強いという。

こうした方針を受け、危機管理チーム高官はトルコにとどまり、部族のチャンネルを通じて、ダーイシュとの接触継続を試みているという。

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ヨルダンのアブドゥッラー2世国王は、ダーイシュ(イスラーム国)による後藤健二さん殺害をめぐって、安倍晋三内閣総理大臣と電話会談を行った。

会談で、アブドゥッラー2世は、「国際法、慣習が拒否する卑劣な犯罪行為を激しく非難する」としたうえで、「テロと過激主義に対抗する国際的な努力を続ける重要性」を強調したという。

またムハンマド・ムーマニー内閣報道官(メディア担当大臣)は、「ヨルダンは(後藤さんの)声明と解放に向けて努力を惜しまなかった。友好国である日本政府と本件に関して継続的な連絡調整を行ってきた…。ダーイシュは日本人人質解放にかかる関係当局のあらゆる試みを拒んだ」と述べた。

そのうえで「パイロット問題を担当する危機対策チームは、拘束されたその日に招集されている…。ヨルダンはムアーッズ氏の消息が確認されるのを期待している。彼が家族、そして祖国のもとに戻ることなく、サージダ・リーシャーウィー死刑囚を政府が引き渡すことはない」と付言した。

AFP, February 1, 2015、AP, February 1, 2015、ARA News, February 1, 2015、Champress, February 1, 2015、al-Hayat, February 2, 2015、Iraqi News, February 1, 2015、Kull-na Shuraka’, February 1, 2015、al-Mada Press, February 1, 2015、Naharnet, February 1, 2015、NNA, February 1, 2015、Reuters, February 1, 2015、SANA, February 1, 2015、UPI, February 1, 2015などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:YPG、シリア軍の攻勢続く(2015年2月1日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、イスラーム国がアイヤーシュ村で、男性8人を「武器を隠し持ち、イスラーム国への引き渡しを行わなかった」容疑で逮捕された。

一方、SANA(2月1日付)によると、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、マリーイーヤ村の一部を制圧、治安と安定を回復した。

シリア軍はまた、サルダ山、ダイル・ザウル市フワジャト・サクル地区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュの戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、ARA News(2月1日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が、アイン・アラブ市周辺のカッラ・カウィー村でダーイシュ(イスラーム国)と交戦の末、同地を制圧した。

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ハサカ県では、ARA News(2月1日付)によると、シリア軍がタッル・ハミース市のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

一方、SANA(2月1日付)によると、シリア軍はダーイシュ(イスラーム国)との交戦の末、ラッド・シャクラ村、ハシュファート村、マスール村、ダーウーディーヤ村、アブー・サアド農場を制圧した。

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ヒムス県では、SANA(2月1日付)によると、ラッフーム村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, February 1, 2015、AP, February 1, 2015、ARA News, February 1, 2015、Champress, February 1, 2015、al-Hayat, February 2, 2015、Iraqi News, February 1, 2015、Kull-na Shuraka’, February 1, 2015、al-Mada Press, February 1, 2015、Naharnet, February 1, 2015、NNA, February 1, 2015、Reuters, February 1, 2015、SANA, February 1, 2015、UPI, February 1, 2015などをもとに作成。

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シリア国内の暴力:イスラーム軍が離反者2人を殺害(2015年2月1日)

ダマスカス郊外県では、イスラーム軍のイスラーム・アッルーシュ報道官によると、イスラーム軍が東グータ地方で離反した戦闘員2人を要撃、殺害した。

クッルナー・シュラカー(2月1日付)が伝えた。

また、シリア人権監視団によると、シリア軍がカフィール・ヤーブース村に近いドゥフール・ワルダ地区一帯、ザバダーニー市一帯を「樽爆弾」で空爆、またザバダーニー市一帯での戦闘でシリア軍将兵4人が死亡した。

さらに、タイバ村、ドゥーマー市に対しても、シリア軍が砲撃を行った。

一方、SANA(2月1日付)によると、シリア軍はシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動と交戦の末、ザバダーニー市周辺の丘陵地帯のザフラト・マルジヤート、ザフラト・ワルダ、マアダル村を制圧した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦、同地をシリア軍が砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、アトマーン村、サイダー町、インヒル市、フィキーア村、ヌアイマ村などをシリア軍が空爆、砲撃し、女性2人、男性1人が死亡した。

一方、SANA(2月1日付)によると、タイバ村、サイダー町、フラーク市・ガーリーヤート村街道で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ザフラー協会地区近郊、アーミリーヤ地区に、地対地ミサイルが着弾、またブライジュ村一帯では、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、クドス旅団、イラン人・アフガン人戦闘員がアンサール・ディーン戦線などkジハード主義武装集団と交戦した。

また、クッルナー・シュラカー(2月1日付)によると、アウラム・クブラー町で武装集団がアレッポ自由警察の警官3人を襲撃、殺害した。

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イドリブ県、クッルナー・シュラカー(2月1日付)によると、31日のシャームの民のヌスラ戦線とシャーム自由人イスラーム運動の交戦で前者のシャリーア学者アブー・アスヤド・ジャズラーウィー氏が死亡した一件に関して、両組織は司法委員会を設置し、事態の収拾をめざすことで合意した。

一方、SANA(2月1日付)によると、バーラ村、バシーリーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(2月1日付)によると、ウンム・サフリージュ村、ムシャイリファ村、アイドゥーン村、ラスタン市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ヒムス軍団、シャーム自由人イスラーム運動、シャームの民のヌスラ戦線、ハーリド・ブン・ワリード旅団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(2月2日付)によると、アブー・アマーラ特殊任務中隊が、アレッポ市ハムダーニーヤ地区で空軍情報部の士官1人を含む4人を拘束、処刑した。

AFP, February 1, 2015、AP, February 1, 2015、ARA News, February 1, 2015、Champress, February 1, 2015、al-Hayat, February 2, 2015、Iraqi News, February 1, 2015、Kull-na Shuraka’, February 1, 2015、February 2, 2015、al-Mada Press, February 1, 2015、Naharnet, February 1, 2015、NNA, February 1, 2015、Reuters, February 1, 2015、SANA, February 1, 2015、UPI, February 1, 2015などをもとに作成。

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ダマスカス旧市街でレバノン人巡礼者を狙った爆弾テロ発生(2015年2月1日)

ダマスカス県では、SANA(2月1日付)によると、旧市街カッラーサ地区に停車中の大型旅客バスに仕掛けられていた爆弾が爆発し、レバノン人乗客6人が死亡、24人が負傷した。

シリア警察筋によると、仕掛けられた爆弾は5キロにおよび、バスの前方部分に仕掛けられていたという。

AFP(2月1日付)は、ダマスカスへのシーア派聖地巡礼ツアーを企画しているレバノン代理店の担当者の話として、爆発はダマスカス旧市街に位置するサイイダ・ルカイヤ廟近くで発生し、バスには50人以上が乗っていた、と伝えた。

乗客はすべてレバノン人巡礼者だという。

被害にあったバスは、レバノンのベイルート郊外(ダーヒヤ)のマシュラフィーヤ地区に本社がある「フサイン愛好者聖地巡礼キャンペーン」の車輌で、同社のファーディー・ハイルッディーン氏によると、乗客52人、乗務員2人のすべてがレバノン人だという。

このテロ事件に関して、クッルナー・シュラカー(2月1日付)は、現地情勢に詳しい複数の専門家の話として、シリアのムハーバラートによる自作自演で、スンナ派とシーア派との宗派対立を助長することが目的だと断じる一方、別の専門家は、イスラエルが背後におり、ヒズブッラーを牽制するのが目的だと指摘している、と伝えた。

SANA, February 1, 2015
SANA, February 1, 2015
Kull-na Shuraka', February 1, 2015
Kull-na Shuraka’, February 1, 2015

 

AFP, February 1, 2015、AP, February 1, 2015、ARA News, February 1, 2015、Champress, February 1, 2015、al-Hayat, February 2, 2015、Iraqi News, February 1, 2015、Kull-na Shuraka’, February 1, 2015、al-Mada Press, February 1, 2015、Naharnet, February 1, 2015、NNA, February 1, 2015、Reuters, February 1, 2015、SANA, February 1, 2015、UPI, February 1, 2015などをもとに作成。

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シリア外務省:イスラーム国による日本人人質2人の殺害を非難(2015年2月1日)

シリア外務在外居住者省高官は、ダーイシュ(イスラーム国)による後藤健二さん、湯川遥菜さん殺害に関して、「この野蛮な犯罪は世界全体、そして各国民にテロの危険を投げかけるもので、こうしたテロ集団への武器、資金供与、教練を行う一部の周知の国や勢力による(テロ)支援を停止させる必要がある」と述べた。

同高官はまた「シリアは犠牲者2人、そして日本国民に哀悼の意を表す。また、「テロとの戦い」が世界全体による真摯な協力を必要とすることを強調するとともに、シリアが、国連安保理決議第2170号の枠組みのなかで、国際法、国家主権、内戦不干渉といった原則を尊重しつつ、こうした危険を根絶するための努力を行うことを確認する」と付言した。

SANA(2月1日付)が伝えた。

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ワーイル・ハルキー首相は、シリア・アラブ・テレビ(2月1日付)のインタビューで、「すべてのテロリストを領内から放逐することが基本目的だ」としたうえで、「シリア政府は領内の武装集団との戦いのため諸外国と協調」する意思があると述べた。

AFP, February 1, 2015、AP, February 1, 2015、ARA News, February 1, 2015、Champress, February 1, 2015、al-Hayat, February 2, 2015、Iraqi News, February 1, 2015、Kull-na Shuraka’, February 1, 2015、al-Mada Press, February 1, 2015、Naharnet, February 1, 2015、NNA, February 1, 2015、Reuters, February 1, 2015、SANA, February 1, 2015、UPI, February 1, 2015などをもとに作成。

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シリア国民連合暫定国防大臣「6万人からなり、シリアの革命的軍事勢力が参加する統合国民軍設置に向けた行動を開始した」(2015年2月1日)

シリア革命反体制勢力国民連立のサリーム・イドリース暫定政府国防大臣(自由シリア軍参謀委員会前議長)は、「6万人からなり、シリアの革命的軍事勢力が参加する統合国民軍設置に向けた行動を開始した」と述べた。

スィラージュ・プレス(2月1日付)などが伝えた。

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シリア革命反体制勢力国民連立のハーリド・ハウジャ代表は、トルコ国内での活動家らとの会談で、トルコ政府およびアフマド・トゥウマ暫定内閣とともに「戦略的協力評議会」を設置することに合意したと述べた。

「戦略的協力評議会」は、シリア革命反体制勢力国民連立、トルコ政府代表、暫定政府の6時間におよぶ会合の末に設置が決定され、閣僚間のハイレベルでの協調が行われるのだという。

『ハヤート』(2月1日付)が報じた。

AFP, February 1, 2015、AP, February 1, 2015、ARA News, February 1, 2015、Champress, February 1, 2015、al-Hayat, February 2, 2015、Iraqi News, February 1, 2015、Kull-na Shuraka’, February 1, 2015、al-Mada Press, February 1, 2015、Naharnet, February 1, 2015、NNA, February 1, 2015、Reuters, February 1, 2015、SANA, February 1, 2015、Siraj Press, January 27, 2015、UPI, February 1, 2015などをもとに作成。

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人権団体発表(2015年2月1日)

シリア人権監視団は、シリア国内での戦闘などによる1月の犠牲者数が1,345人に達したと発表した。

うち883人は民間人(子供207人、女性54人を含む)、拷問で死亡した犠牲者は64人、そしてシリア軍によって殺害された戦闘員は129人におよぶという。

AFP, February 1, 2015、AP, February 1, 2015、ARA News, February 1, 2015、Champress, February 1, 2015、al-Hayat, February 2, 2015、Iraqi News, February 1, 2015、Kull-na Shuraka’, February 1, 2015、al-Mada Press, February 1, 2015、Naharnet, February 1, 2015、NNA, February 1, 2015、Reuters, February 1, 2015、SANA, February 1, 2015、UPI, February 1, 2015などをもとに作成。

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日本人人質の処遇に関するイスラーム国からの第4のメッセージ(2015年2月1日)

ダーイシュ(イスラーム国)は20日、フルカーン広報制作機構を通じて、拘束中の後藤健二さんと思われる男性の処刑映像を公開した。

後藤さんと思われる男性は、オレンジ色の囚人服を着て、後ろ手に縛られ、跪かされており、「ジハード・ジョン」と思われる英国アクセントの男性がその横でメッセージを表明し、その後、この男性の遺体の画像が映し出されている。

「ジハード・ジョン」と思われる男性のメッセージは以下の通り:

To the Japanese government: You, like your foolish allies in the Satanic coalition, have yet to understand that we, by Allah’s grace, are an Islamic Caliphate with authority and power, an entire army thirsty for your blood.

Abe, because of your reckless decision to take part in an unwinnable war, this knife will not only slaughter Kenji, but will also carry on and cause carnage wherever your people are found.

So let the nightmare for Japan begin

AFP, January 31, 2015、AP, January 31, 2015、ARA News, January 31, 2015、Champress, January 31, 2015、al-Hayat, February1, 2015、Iraqi News, January 31, 2015、Kull-na Shuraka’, January 31, 2015、al-Mada Press, January 31, 2015、Naharnet, January 31, 2015、NNA, January 31, 2015、Reuters, January 31, 2015、SANA, January 31, 2015、UPI, January 31, 2015などをもとに作成。

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