ヌスラ戦線が誘拐していたスウェーデン人2人を釈放、パレスチナ自治政府が仲介(2015年4月26日)

AFP(4月26日付)は、シャームの民のヌスラ戦線とされる武装集団に誘拐されていたスウェーデン人2人、トーマス・オルソン氏(50歳)とマーティン・リーン氏(33歳)が釈放されたと伝えた。

2人はヨルダンでの布教活動を行っていた2013年11月にシリアに入り、武装集団に拘束されていた。

これに関して、スウェーデンのマーゴット・ウォールストロム外務大臣は「断固として(人質釈放に)対処してくれたパレスチナ、そしてマフムード・アッバース大統領に個人的に謝辞を述べたい。またヨルダン当局にも同様に謝辞を述べたい」と述べ、人質釈放にパレスチナ自治政府とヨルダン政府が関与したことを認める一方、身代金の支払いはなかったと述べた。

またパレスチナ自治政府のフスニー・フライズ在スウェーデン大使は、2人を拉致したのがアル=カーイダ系のヌスラ戦線だとしたうえで、パレスチナ治安当局が2ヶ月以上にわたって釈放に向けて交渉を行ってきたことを認めた。

AFP, April 26, 2015、AP, April 26, 2015、ARA News, April 26, 2015、Champress, April 26, 2015、al-Hayat, April 27, 2015、Iraqi News, April 26, 2015、Kull-na Shuraka’, April 26, 2015、al-Mada Press, April 26, 2015、Naharnet, April 26, 2015、NNA, April 26, 2015、Reuters, April 26, 2015、SANA, April 26, 2015、UPI, April 26, 2015などをもとに作成。

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アル=カーイダ系組織からなるファトフ軍作戦司令室がハマー県北部に進軍、ジスル・シュグール市内で住民を虐殺か?(2015年4月26日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線などファトフ軍作戦司令室の戦闘員によって制圧されたジスル・シュグール市に対して、シリア軍が20回以上にわたり激しい空爆を行った。

シリア軍はまたダルクーシュ町一帯を空爆し、34人が死亡、数十人が負傷する一方、アブー・ズフール軍事基地一帯、ラーミー村各所に対しても空爆を行った。

一方、SANA(4月26日付)によると、ジスル・シュグール市南部入り口の国立病院周辺で、シリア軍が「タクフィール主義テロ集団」を要撃し、戦闘員を殲滅した。

シリア軍はまたジスル・シュグール市周辺からハマー県北部(ガーブ平原)にかけての一帯で、「テロ組織」拠点を空爆したほか、煉瓦工場軍事基地周辺で「テロリスト」15人を殺害した。

さらにジスル・シュグール市とジャーヌーディーヤ町を結ぶ回廊地帯で、シリア軍は「テロリスト」の車列を空爆、ムシャイリファ村、スッカリーヤ村、ハッルーズ村で武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷した。

また他方、SANA(4月26日付)は、ジスル・シュグール市内中心部に位置するスーマア広場で「エルドアン・同胞団体制とつながりがあるタクフィール主義武装集団」が住民約30人を「虐殺」したと報じた。

殺害された住民の多くは子供、女性で、シャームの民のヌスラ戦線のテロを逃れるために自宅に隠れていたところを捉えられ、処刑されたのだという。

これに関して、シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表はロイター通信(4月26日付)に虐殺が行われたことを未だ確認していないと答えた。

他方、『ハヤート』(4月27日付)によると、ファトフ軍作戦司令室の戦闘員はジスル・シュグール市内の国立病院に隠れていたシリア軍兵士30人、国防隊隊員10人を捕捉したと発表した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、イドリブ県に近いガーブ平原、ズィラーラ村などで、シリア軍とジハード主義武装集団が交戦、シリア軍が同地一帯を「樽爆弾」で空爆した。

またサルハブ市東部一帯を空爆したシリア軍ヘリコプター1機が墜落し、パイロット1人が死亡した。

一方、SANA(4月26日付)によると、クライディーン村とアンカーウィー村を結ぶ回廊地帯で、シリア軍が「タクフィール主義テロ集団」の車列を空爆した。

またハミーディーヤ村、カストゥーン村、ハウワーシュ村、ハウィージャ村の拠点に対しても空爆を行った。

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クナイトラ県では、クッルナー・シュラカー(4月26日付)によると、自由シリア軍南部戦線第1軍団所属のカラーマ旅団の司令官(アブー・サーヒル氏)がスワイサ村・ナブア・サフル村間で武装した何者かに襲撃され、死亡した。

また、シリア人権監視団によると、トゥルナジャ村・アイン・ヌーリーヤ村回廊近くで、シリア軍とジハード主義武装集団が交戦した。

一方、SANA(4月26日付)によると、ハミーディーヤ村、マスハラ村、ラワーディー村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハムーリーヤ市、アルバイン市、ドゥーマー市一帯、ハラスター市を9回にわたって空爆した。

一方、SANA(4月26日付)によると、ジスリーン町、ハティータト・ジャルシュ町郊外、アルバイン市、ドゥーマー市一帯、ザブディーン村郊外、ダイル・アサーフィール市郊外、マシュラファ村無人地帯、ラアス・マアッラ町無人地帯、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯、アイン・バサーティーン村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、カーブーン区周辺で、ダーイシュ(イスラーム国)が反体制ジハード主義武装集団と交戦、シリア軍が同地一帯を空爆した。

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ヒムス県では、SANA(4月26日付)によると、マドラージャ村、ムシャイリファ村、マスアダ村一帯、シュマイス・ハヤート村、スルターニーヤ村、アブー・ハワーディート村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(4月26日付)によると、ブスル・ハリール市一帯、フラーク市、バアヤート村、ヤードゥーダ村、ムザイリーブ町、ナワー市、アトマーン村北西部、ダルアー市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市サーフール地区、インザーラート地区、カラム・ベク地区、ブアイディーン地区などをシリア軍が「樽爆弾」で空爆した。

一方、SANA(4月26日付)によると、ラムラ村、マルバア・カビール村、マルバア・サッルーム村、ハナースィル・アブー・ズフール町街道で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, April 26, 2015、AP, April 26, 2015、ARA News, April 26, 2015、Champress, April 26, 2015、al-Hayat, April 27, 2015、Iraqi News, April 26, 2015、Kull-na Shuraka’, April 26, 2015、al-Mada Press, April 26, 2015、Naharnet, April 26, 2015、NNA, April 26, 2015、Reuters, April 26, 2015、SANA, April 26, 2015、UPI, April 26, 2015などをもとに作成。

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アル=カーイダ系武装集団に対する爆撃作戦を行うシリア軍戦闘機に対してトルコ軍戦闘機がスクランブル(2015年4月26日)

トルコ軍は声明を出し、トルコ軍のF-16戦闘機2機が25日、国境に接近したシリア軍のSu-24戦闘機1機に対してスクランブルをかけたと発表した。

声明によると、シリア軍戦闘機は、アル=カーイダ系武装集団からなるファトフ軍作戦司令室の戦闘員によって占拠されたジスル・シュグール市一帯に対する軍事作戦を行っていたが、トルコ国境(ハタイ県)1.2マイル(約3.7キロ)の地点にまで接近したために、スクランブルをかけたという。

シリア軍戦闘機はその後、トルコ国境から離れたという。

ロイター通信(4月26日付)などが伝えた。

AFP, April 26, 2015、AP, April 26, 2015、ARA News, April 26, 2015、Champress, April 26, 2015、al-Hayat, April 27, 2015、Iraqi News, April 26, 2015、Kull-na Shuraka’, April 26, 2015、al-Mada Press, April 26, 2015、Naharnet, April 26, 2015、NNA, April 26, 2015、Reuters, April 26, 2015、SANA, April 26, 2015、UPI, April 26, 2015などをもとに作成。

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シリア軍、YPG、有志連合がアレッポ県、ハサカ県でダーイシュ(イスラーム国)と交戦(2015年4月26日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員がボートでユーフラテス東岸に潜入を試み、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と交戦、ダーイシュ戦闘員20人以上が死亡した。

人民防衛隊の隊員も5人が死亡した。

戦闘はシャイフ・タフターニー町郊外で激化、有志連合戦闘機が同地一帯を空爆し、人民防衛隊を援護した。

また、マーリア市一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)が反体制ジハード主義武装集団と交戦した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シャッダーディー市一帯に対して、シリア軍が空爆・砲撃を行い、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦、ダーイシュ戦闘員3人を含む13人が死亡した。

また西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊もラアス・アイン市郊外でダーイシュと交戦した。

一方、ARA News(4月26日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がハサカ市南部入り口のパノラマ検問所に近いシリア軍、国防隊の拠点、ラフラフ村一帯などに対して砲撃を行い、交戦した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ジャズル・ガス採掘所地帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、SANA(4月26日付)によると、ラッフーム村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がジーア村を空爆した。

AFP, April 26, 2015、AP, April 26, 2015、ARA News, April 26, 2015、Champress, April 26, 2015、al-Hayat, April 27, 2015、April 28, 2015、Iraqi News, April 26, 2015、Kull-na Shuraka’, April 26, 2015、al-Mada Press, April 26, 2015、Naharnet, April 26, 2015、NNA, April 26, 2015、Reuters, April 26, 2015、SANA, April 26, 2015、UPI, April 26, 2015などをもとに作成。

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シリア国家建設潮流のルワイユ・フサイン代表、スペインに逃走(2015年4月26日)

シリア国家建設潮流のルワイユ・フサイン代表はフェイスブックを通じて、自身がスペインの首都マドリードに到着したことを明らかにした。

フサイン代表は、西クルディスタン移行期民政局支配下のハサカ県ラアス・アイン市を訪問中の19日に国外逃亡を図り、トルコ領内に潜入していた。

AFP, April 26, 2015、AP, April 26, 2015、ARA News, April 26, 2015、Champress, April 26, 2015、al-Hayat, April 27, 2015、Iraqi News, April 26, 2015、Kull-na Shuraka’, April 26, 2015、al-Mada Press, April 26, 2015、Naharnet, April 26, 2015、NNA, April 26, 2015、Reuters, April 26, 2015、SANA, April 26, 2015、UPI, April 26, 2015などをもとに作成。

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シリア国民連合はアル=カーイダ系武装集団のジスル・シュグール市制圧に「真の共感」を表明(2015年4月26日)

シリア革命反体制勢力国民連立のハーリド・ハウジャ代表は声明を出し、アル=カーイダ系武装集団(ファトフ軍作戦司令室)によるジスル・シュグール市(イドリブ県)の制圧に関して、「支援調整レベルにおいて真の共感が求められる」「シリア解放を加速させ得る」と賞賛した。

AFP, April 26, 2015、AP, April 26, 2015、ARA News, April 26, 2015、Champress, April 26, 2015、al-Hayat, April 27, 2015、Iraqi News, April 26, 2015、Kull-na Shuraka’, April 26, 2015、al-Mada Press, April 26, 2015、Naharnet, April 26, 2015、NNA, April 26, 2015、Reuters, April 26, 2015、SANA, April 26, 2015、UPI, April 26, 2015などをもとに作成。

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